麻雀について悩み始めた子供「誠司」とその友人「まさし」、と『父親』の会話。

誠司 「父さん!今年も1年お疲れ様でした!」

 『ん、お疲れ様。まさしくんもね』

まさし 「お疲れ様でした。ところで自戦記の続きは書かないんですか?」

 『負けたら書きたくない!』

まさし (子供かよ・・)「で・でも今年はいい年でしたよね!たしか出場した公式戦が――」

 『ああ、こんなスコアだったな』

雀竜位戦A級    
18半荘 +365.8P 

同決定戦 
15半荘 −217.3P 

日本OP本選
10半荘 +292.5P

同ベスト16
6半荘 +31.1P

雀王戦Aリーグ
40半荘 +560.5P

同決定戦
20半荘 +98.1P  

TOTAL 109半荘 +1130.7P
 

誠司 「うおおおお!最強か!」

まさし 「成績を自慢する嫌味なブログはこちらですか?」

 『いや!勝ったときにこそ言っておきたいことがあるんだよ!』

誠司 「なになに?勝利の秘訣??」

 『違うよ。まず1つ目。公式戦は勝利条件を満たすことを目的して打牌を選択するということ』

誠司 「そんなの当たり前じゃない!」

 『例えばリーグ戦は、決定戦に進出することが勝利条件だろ?』

まさし 「Bリーグ以下であれば昇級することが勝利条件ですね」

 『日本OPであれば、次のステージに進出することだよね。そして決定戦であれば優勝すること。じゃあ、フリーの勝利条件は?』

まさし 「え?えと・・・勝つこと?」

 『これは人それぞれ違うかもしれないけど、エンドレスゲームだと勝利条件はぼやけてしまうよね』

まさし 「うーん・・半荘単位でトップを獲るとか、それこそ1局単位で設定するみたいになるんでしょうか」

 『そうなるだろうね。とにかく勝利条件が明確な勝負では、選択の質が違ってくると思うんだよね』

まさし 「勝ち負けのはっきりした選択をすることが多くなるってことですね?対して、どちらかといえばリスクが少なく、リーターンがそこそこ得られそうな選択をするのがエンドレスゲーム」

 『うん。つまり、リーグ戦や決定戦における獲得ポイントは参照程度ってことさ』

雀竜位戦A級 ○   

同決定戦  ×

日本OP本選 ○

同ベスト16  ×

雀王戦Aリーグ  ○

同決定戦  ×  
 

 『今年の結果、これでいいんじゃない?6戦3勝3敗』

まさし 「残留の場合は引き分けですかね?」

誠司 「でも勝利の価値は違うじゃないか!」

 『そうだなー。決定戦で勝てれば◎だっんたけどなー』

誠司 「あれ?そういえば父さん。今年は發王戦にも出てなかった?」

 『ん?あれは違うだろ。罪歌っていうネット麻雀の代表の人が出場しただけで、父さんとは何ら関係がないよ』

まさし (1回戦瞬殺でしたね・・)

 『そして2つ目。ちょっと勝ったからといって勘違いする人、多いと思うんだよね』

まさし 「わかります。「コツを掴んだ!」とか「このルールは得意だ!」とかですね」

 『そうなんだよね。麻雀のゲームの性質上、こうした成績の偏りがでるのは当たり前なのにね。どんなに強い人だって、熟練のベテランだって、こうした勘違いに陥りやすい』

誠司 「性質って・・抽選ゲーム・・だっけ?」

 『そう。でもね?勘違いすることはそんなに悪いことではないんだよ』

誠司 「え?どうして」

勘違い 
気付くことなくば 
それもまた真実


 『死ぬまで気付かなかったら、その人にとってはそれが真実なのさ。客観的事実と主観的真実が違うことなんてこと、世の中にいっぱーいあるじゃないか』

誠司 「でも、なぜそれがいいの?」

 『え?だって自分は強い!って勘違いしながらのほうが麻雀強そうじゃないか(笑)ただ、勘違いが行き過ぎて、人を不快にさせてしまうようだとダメだよね』

誠司 「自分の中でだけ勘違いしとけばいいんだね?」

 『そうそう。あともう1つ。この記事で自分の評価は他人が決めるみたいなこと書いたけど――』

自分の人生だって自分で選んでいるようにみえて、実は他人が決めているこということも多いんだよ。自分の置かれている境遇=世間の自分に対する評価、みたいな。「自分は本当はできるのに、やらないだけだ」と、本人だけはそう思い込んでいても、それはただ、他人に選ばれなかっただけだったりする話。よくあるだろう?まあそれでもよいと自分で納得ができればいいんだけどね。意外と自分の実力なんて、自分自身では判断つかないものなのさ

まさし 「この部分ですね」

 『「自分が思っている自分像のように評価しろ」とか「自分が心地良いように評価しろ」という欲求ってあると思うんだ。麻雀の強さみたいに評価方法が曖昧なものだと特にそう』

まさし 「うっ・・・思い当たることありますね」

 『他人から思うように評価を得られなくて、ムカついた経験って誰しもあると思うんだ』

誠司 「でもそれってムカつくベクトルは自分に対してでしょ?多くの人に認められるには自分がまだまだ足りてないってことなんじゃない??」

 『おっ!誠司もたまにはいいこというねぇ(笑)』

まさし 「おっ!誠司くんは相変わらず麻雀下手くそだねぇ(笑)」

誠司 「ななな・なにおう!!」

まさし 「ほら怒った!まだまだだねぇ(笑)」

 『こら!今まさしくんがいったのは分析結果じゃなくって、人格そのものを馬鹿にしたような言い方だから怒るのもしかたないよ』

誠司 「イライライライラ」

 『まあでも誠司。あんな成績ではそう思われても仕方ないよ。結果出さなきゃ認められない。そういう世界で戦っているのだからさ。嫌なら辞めたらいいんだよ』

誠司 「あうー・・・」

まさし 「木原さんも協会のエースと評価されるよう頑張らなくちゃですね(笑)」

 『う・・・まあ馬鹿にされない程度にはなりたいが・・・』

誠司 「父さん!来年はちゃんとブログ更新するよね!麻雀と違って努力次第でできることだもんね!」

 『月1くらいはしたいと思う・・・なるべく前向きに検討させていただきます』