今回の話はちょっと趣向を変えて・・・


<ケース1>

休日の深夜、男はとあるフリーの雀荘で打っていた。
男はダイエット中だった。相当お腹が減っていたのだ。この空腹感はいかんともし難い。別に麻雀がしたかったわけではないのだが、なんとかして空腹感を紛らわせようと、渋々選んだのが麻雀だった。

店に着くとさっそくご案内。
同卓した下家のオヤジ(以下坂本)は既に食事を頼んでいたようだ。卓についてすぐ出前の寿司がやってくる。雀荘のサイドテーブルは、自分から見て左側を使うのが慣例。つまり坂本のサイドテーブルに置かれた寿司は、男のスコープに無情にも至近距離でロックオンされるわけだ。

(旨そうだ・・・メチャクチャ旨そうだ・・・)

男は寿司が大好きだった。週2〜3回のペースで食うほどの好物を、ここ1ヶ月はダイエットのために断っていたのだ。坂本はモクモクと食べている。次第に殺意にも似た感情を抱きつつある男が上家にいることも露知らず・・・

坂本が寿司を軽く平らげた後まもなく、別卓で焼肉弁当の注文が聞こえてくる。何度かここの出前で見たことがあるこの弁当。ウマソウナンデスヨネ・・・これがまた・・・

ツカツカとこちらの卓に歩み寄るメンバー。

「ごついでよろしいでしょうか?」

(煽ってんのか?コラ!)男はシカトするじゃないですか。
ところが・・・ここで信じ難い一言が坂本の口から発せられるのであった。

坂本「オイ!特上カルビ弁当な!」

メンバー「坂本さんまだ食うんすかぁ?(笑)」

坂本「なんか全然もの足りねーんだよ。あっロン。18000は21000な。兄ちゃんラストやな」

ブチッ!切れた・・・(怒)

「焼肉だぁ?さっきオマエ寿司くっとったやんけ!人が麻雀やっとんのに目の前でガツガツ食いやがってー!節度ってもんを考えろよな!大体メシ食いながら麻雀なんてマナー違反やろがっボケ!」


果たしてこの男の言い分は通るのでしょうか?



<ケース2>

平日の昼下がり。得意先を廻り、移動のため電車に乗り込むサラリーマン。
偶然空いた席に座りホッと一息。後は帰社する予定だった。車内は混んでも空いてもいない状態。隣には40代と思われる女性の2人組が座っていた。

隣では世間話に華を咲かせているようだ。次第に声のトーンも上がってくる。黙っていても聞こえてくる興味のない会話に不快感を覚えながらも、サラリーマンは目閉じてその喧噪をやり過ごしていた。

「ピリリ・・・」

サラリーマンの電話が鳴る。本社からだ。
出先で掛かってくるのは珍しい。急用だろうか?フト気づくと車内はそれなりに混んでいた。立ち上がって電話を取ろうにも、スペースは見当たらない。

(仕方ない・・)サラリーマンは電話に出た。

「お疲れ様です○○です。ハイッ!・・・・ハイッ・・・」

とその時、ものすごい剣幕で隣の女性がまくし立てる。

「ちょっとぉ!!アナタッ!!!車内で通話ってどういうつもりなの?他の人の迷惑を考えなさいよっ!!全く・・・近頃はマナーもヘッタくれもあったもんじゃないわねっ!」


この話、どっかおかしくないですか?


続く