麻雀について悩み始めた子供「誠司」とその友人「まさし」、と『父親』の会話。


まさし 「誠司くんはアレだよね。上手いんだけど弱いタイプだよね」

誠司 「何?それって褒めてるの?」

まさし 「いや、褒めてはいないよ。勝負弱いっていうのは致命的な弱点だからねっ」

誠司 (ノ`Д´)ノ!「そういうまさしくんはなんなの?自分は下手に見えても強いタイプとでもいいたいの?」

まさし 「ぼ・ぼ・ぼ・僕が下手なのは、牌さばきだけですからっ!」

 『まーたケンカかい?仲良くしなよー』

誠司 「ねぇ父さん?上手いけど弱いってどういうこと?上手かったら強くないとおかしくない?」

 『うん。それはね。主語が違う、というか抜けてるだけなんだよ。麻雀が上手いのに麻雀が弱い。麻雀が上手いわりに強くない。これでは明らかに日本語がおかしいよね?』

まさし 「で・でもそういうイメージの人っていますよ」

 『ううん。だから主語が違ってるんだよ。例えば――』

>麻雀の手作りが

>キレイな牌姿で和了りするのが

 『これを主語にいれてごらん?』

>手作りは上手いけど、麻雀は弱い

>キレイな牌姿で和了りするのが上手いけど、麻雀は弱い

 『逆もまた然りだよねー』

誠司 「あっ!ホントだ!なんか納得した」

 『だろ?要するに見栄えの問題なんだよなー』

ドラ七索

A 一萬二萬二萬三萬四萬五筒六筒七筒七筒八筒九筒七索七索
一二二三四(567789)77

リーチ 三萬三ロン

B 二萬三萬四萬七萬八萬九萬二筒四筒二索三索四索九索九索
二三四七八九(24)23499

リーチ 三筒(3)ロン

 『Aの和了りは下手に見えて、Bの和了りは上手に見える――みたいな』

誠司 「打点も待ちも一緒なのにね」

 『下手に見えるのに強いって人は、たぶん好みにそぐわない選択をよく見せられるからなんだろうねー。「そんなの手変わり待てよ!」みたいな』

まさし 「確かに。Aでもリーチ打ったほうがいいんじゃないか?っていう局面は多々あります」

 『それに、上手く見えるけど弱いっていう人は、見えないところでたくさん下手打ってることも多いだろうしね。結局、見かけじゃ強さなんてよくわからんことのほうが多いよね』

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