麻雀荘メンバー語録 version2.0

日本プロ麻雀協会所属麻雀プロ、木原浩一による個人的な麻雀についての考え方、戦術等を紹介するブログです。

カテゴリ: 選択chanceの考え方

現役麻雀プロがガチで天鳳位を目指すブログマガジンより

10月6日の十段坂
1

東場の親番で対面から打たれた中:麻雀王国、僕は仕掛けないけどスルー有利か?
と聞かれたらそうでもないと思う。むしろこの比較は互角ではないだろうか――

10月8日の十段坂
17

3列目は条件反射的にテンパイに取ってしまうあなたも、この三萬:麻雀王国はググッと堪えてみませんか?
テンパイ打牌のドラが打ちづらかった訳ではなかったのですが――

10月16日の十段坂
4

この巡目に打たれた白:麻雀王国。トップ目だとこの鳴き判断の優劣は微妙です。仕掛ける仕掛けないはどちらでもいいと思う。この選択で麻雀が強い弱いの判断は――

「鉄鳴き」の語源は「鉄板」から

鉄板=俗に、間違いないこと、確実であることをいう。本命。定番。競馬・競輪などでの用法が一般化したもの。(goo辞書より)

本来優劣がはっきりしている時に用いられる表現方法ですが、麻雀の会話では自分の主張を強めるために使われたり、ポリシーを相手に伝えるため誇張して使われる表現方法のような気がします。

その他にも「さすがに○○したほうが――」とか「○○しかしたことがない――」とか

あたかも他の選択とは大差であるかのような言い方をよく耳にします。
本当にそんな差があるんですかね??A、B、C、僕の選択は全部鳴かずなのですが
2

は東1局の親ということもあり打点重視にしてみました。2鳴きもせずの構えです。
19

は一見薄そうに見えますが「有効牌、もしかして全山じゃね?」と思いスルー。
5

は安い連荘は必要ない点数状況、将来の守備面も考慮してスルー。

こうしていったほうがその後の押し引き判断などがやりやすく
自分好みの選択なのですが、仕掛けるのを否定している訳ではありません

これらを仕掛ける強者もたくさんいることも知っていますし、同様に仕掛けない強者もたくさんいることも知っています。仕掛けには仕掛けのメリットが、門前には門前のメリットがそれぞれにあり

「鉄鳴き」という人は、このような結果になる可能性を実際よりも低く見積もり過ぎだと思うし
「鉄鳴かず」という人は、他家のアガリや自分の失点の可能性を軽視しすぎだと思います。


自分の選択にこだわりを持ったり、自信を持つのは悪いことではありません。しかし自信に溢れるがあまり、自分の推奨打牌以外を認めないような傾向は間違いなくあると思います。

「鉄で――」といわれる度に「鉄なのはあなたの意志かもしれませんが、間違いなくその選択が優秀というわけではないでしょう?」と、思ってしまいますね。

そしてこれは偏見かもしれませんが
ネット麻雀では仕掛ける強者が多く、プロ麻雀には仕掛けない強者が多い

自分のプレイするテリトリーの強者に打牌選択の影響を受けることってありますよね。影響を受けすぎて信仰じみたものになり、他のテリトリーの強者の選択を毛嫌いする。

互いに相い容れない原因はこういったところにあるかもしれません。





さて、明日から雀王決定戦が始まります。
自分が影響を受けてきたテリトリーの強者同士の戦いです。

競技麻雀を主戦とする人にはもちろん、ネット麻雀を主戦とする人たちにも是非見て欲しいですね。

tennho
























10月20日月曜日・新宿フェアリー
15〜22時です。こちらの方もどうぞよろしくお願いします。

「昭和麻雀」というワードから来るイメージは

縛り

ですね。自分に対して制約を課して打牌を選択している。そう、例えば――

・愚形リーチはしない
・安手の仕掛けはタブー
・役牌は絞ったほうがよい
・ドラのリリースはテンパイまたは好形イーシャンテンから

このように自分の決め事に従って打牌を選ぶということです。
その制約を守ることによって良い結果が導き出されると信じている。

「昭和麻雀」とは―― そう、これはいわば信仰の一種なのだと思います。

先に挙げたいくつかの縛り。果たしてそれは本当に有効なのでしょうか。


・愚形リーチはしない

例えば先制のペンチャンリーチをかけましたと。

「自信のある待ちじゃないと悔いが残る――」

自信のある待ち?ですか・・・
「これはもらった!」などと思う自信のあるリーチは、全体の2〜3割程度ではないでしょうか?

選択の判断基準は自信の有無ではなく

「どちらかと言えば○○の方が有利だから××――」

ということだと思う。ベストチョイスではなくベターチョイス。
悔いが残るというのは結果が良くなかったときに抱くただの感情論です。

「本手に追いつかれ放銃したら多大な失点になる――」

もちろんリスクはあります。むしろリスクのないリーチはありません。
しかし、リスクばかりを気にしてリターンを軽く見てはいないだろうか?

リーチには加点のメリットだけではなく
かけることによって相手の手を制限させ和了を防ぐ効果もあります。
リーチをしたほうが相手の和了りが発生せず、かえって失点しないケースだって少なくないのです。


・安手の仕掛けはタブー

潰された勝負手は日の目を見ることはありません。
安手が成就したことによって知らないうちにリスク回避しているケースもあるでしょう。

仕掛けの効果はもう一つ。
リーチほどではないですが、相手の手牌を制限させる効果もあります。

仕掛けられるのを極端に嫌がる人もいますよね。
そういった人に対しての精神攻撃の効果もあるかもしれません。

目に見えにくいものだから意外と気付かないことですが
自分が勝負手だったときに周りがポンチー仕掛け始めたら
ついつい焦ってしまったり、イライラしてしまうことはありませんか?


・役牌は絞ったほうがよい

役牌を絞るという行為は、自分の手牌に制限をかけることにより和了りにくくしてしまうということ。
もちろん絞られた相手も和了りにくくなります。

それによって誰が得するかといったら、絞っている方、絞られている方、それ以外の2人なのです。

自分含め2人が損をして相手の2人が得をするのと
自分含め2人が得をして相手の2人が損をする

果たしてどちらが自分にとって有利なのでしょうか?


・ドラのリリースはテンパイまたは好形イーシャンテンから

いける!と思った瞬間に切るのが現代流。
たとえそれが2シャンテンであっても、3シャンテンであっても関係ありません。

基本ドラは巡目が深くなる度に切りづらくなりますよね。
鳴かれるリスク、放銃するリスクが少ないうちにリリースするというのも理にかなった戦略でしょう。

もちろん、いずれの場合もケースバイケースです。状況に応じて使い分けるということ。
先入観や制約に捉われたりせず、臨機応変に選択を判断するのが平成麻雀の真髄です。


20代でもそういった戦略に長けた麻雀の強い人はゴロゴロいます。
麻雀を打つテリトリーが偏っていて、そういった打ち手を合間見る機会が少なく

「今まではそうやって勝ってきたんだ!」

昔の打ち方が絶対だと、頑固なまでにも変えようとしない。
そう思い込んでいるうちは、若くて強い奴らには今後到底太刀打ちできなくなるでしょう。

そして負けた時は――

「ああいう麻雀が合わない」

とか。

想定外の行動を取られると勝てない?
望み通りの対応をしてくれないと勝てない?

そんなの自分に都合のいい結果を求めているだけでしょう?
勝てない言い訳って、本当に見苦しいですよね。

「昔は俺も強かった」

なんていう人いますね。それは現実逃避、見当違いもはなはだしいと思う。

もしも本当に昔はよく勝てて、いま勝てなくなっていたとしたら
それは昔が強かったのではなく、戦略に疎い人を相手にばかりしていたから。

つまり相手が弱かったから勝てていたというだけの話です。 ただの井の中の蛙ですね。

よかったことだけ思い出してやけに年老いた気持ちになる

そんな歌もありましたね。変わらぬものなど何一つありません。

良き思い出ばかりを美化し、足元が疎かになっているようでは
戦略性に富んだ現代麻雀には勝てません。


巷でよくいう「デジタル」という言葉。
定義が曖昧だからあまり好きではないのですけど
イメージでいうと「平成麻雀=デジタル」になるのでしょうか。

平成麻雀は手役や打点を追わないとかいうじゃないですか

・インスタントテンパイ 即リーチ
・チーテン、ポンテンは必ずとる
・麻雀に三色はない
・チートイツは嫌い

そう誤解される方も多いのではないかと思います。
そんなことは断じてありません。平成麻雀だって手役、打点を追いますね。

手役はスコアを伸ばす手段のひとつです。
その手段を最初から選択肢に入れないとか、自分の好みじゃないから選択しないとか。
それこそ先に挙げた昭和麻雀の悪しき風習そのものです。

時には速く、時には重厚に 
臨機応変が平成麻雀の真髄ということ

今回、僕と渋川プロの麻雀をご覧になっていただければ
平成麻雀(デジタル?)に対する誤ったイメージを払拭していただけるのではないかと思います。

〜四神降臨クライマックスSP〜レジェンドリターンズ〜


12月28日19:00〜 http://live.nicovideo.jp/gate/lv161256909

乞うご期待!

一貫性 【イッカンセイ】

始めから終わりまで同じ一つの方針・考えによっていること。

(デジタル大辞泉より)


最近個人配信をよくやっているのですが、打牌選択に関して
同じような指摘を受けて、同じように返答する機会が少し増えてきました。

そこで、よくある指摘の返答をブログに書いてみようと
よくあるご質問(FAQ)というヤツですね。今回は一貫性の話。


鳴くと決めたら鳴く

押すと決めたら押す

オリと決めたらオリ

終始打点狙い

終始スピード優先


これらは一貫性がある選択でしょうか?
まあそうでしょうね。始めから終わりまで同じ一つの方針・考えによっていますものね。

でもね――

最初は鳴いたけど、更に鳴くことによって和了りにくくなることもあるでしょう

押してるうちにだんだん危険度が増してきて
次押す時にはリスクに見合わなくなることもあるでしょう


ベタオリしてたけどうっかりテンパイして、ノーテン罰符込みでリターンが見合うこともあるでしょう

最初は打点狙いが、他家のテンパイに
間に合わなそうで、渋々和了りやすさを優先することもあるでしょう


配牌からは予想もしないツモが押し寄せて、狙ってみてもよさそうになることもあるでしょう



最初に決めた方針に従う。こだわりを持つ。
しかし、局面は最初のままという訳ではありません。

巡目が進むにつれて、自身の和了り確率、他家のテンパイ確率、打ち出す牌の危険度
それぞれ変わってきますよね?

一貫性

敢えてこの言葉を使うとしたら、一貫して期待的に有利な選択をするということ
臨機応変に一貫して自分が得だと思う方を選び続けるということです。
2013121807gm-00a9-0000-7b437703&tw=3&ts=5

対面リーチに一筒(1)を打ちきれず八筒(8)中抜き
髪8

対面六索6をツモ切り!かー!押しときゃよかった遅いけど
ちー

そして上家から出る八筒(8)。むむむ??チーやなこれは

あの時一筒(1)切りきれなかったのに?一貫性がない?
いやいや!六索6が通った後だから!和了り確率があの時と全然違うから!
おえ

はい

ブレ幅MAX打法について、こんな記事を書いたことがあります。
今から約2年前でした。今回はこのことについて再度記事を書きたいと思います。

まずは麻雀のゲーム性のおさらいから。
麻雀は選択と抽選のゲームです。※選択chanceと抽選chanceを参照

選択をする→抽選を受ける→選択をする→抽選を受ける

これを延々と繰り返し繰り返し行うゲームなのです。そして分岐において
ある選択をした時に起こる抽選の振り分けが――

2013071015gm-00a9-0000-fd5e3258&tw=2&ts=5












これを例にしてみましょう。ここでいう「ある選択」とは――

九索9リーチ

九索9ヤミテン

六筒(6)オリ

などですね「」とは――

放銃する

和了る

ツモられる

流局する

横移動する

です。
九索9リーチした時に起こる抽選結果の振り分けが――

放銃する 25%  (宣言牌9が放銃になる可能性含め)

和了る 20%    

ツモられる 15%

流局する 35%

横移動する 5%

こうだったとしましょう。

六筒(6)オリ時に起こる抽選結果の振り分けが――

放銃する 0%

和了る 0%

ツモられる 17%

流局する 76%

横移動する 7%

こうだとします。

九索9リーチした時のポイント増減が――

放銃する −90

和了る +80

ツモられる −30

流局する +10

横移動する −10

六筒(6)オリ時のポイント増減が――

ツモられる −20

流局する −5

横移動する ±0

数字はそれぞれ適当ですが、これを元に期待値を求めてみましょう。

九索9リーチ=(−90×0.25)+(80×0.2)+(−30×0.15)+(10×0.35)+(−10×0.05)=−8.0

六筒(6)オリ=(−20×0.17)+(−5×0.76)=−7.2

比較すると、打六筒(6)オリのほうが期待的に有利な選択といえましょう。
しかし――

この半荘のトップ者が優勝するといった場合
優勝確率を高めるという意味での選択の優劣ならば

九索9リーチ > 打六筒(6)オリ

になりそうな気がしませんか?そうです。打九索9リーチしたとしても
その局がプラスで終わる抽選結果の振り分けが半分以上もあるのです。

天鳳やフリー雀荘など、エンドレスゲームで成績を競い合うならば
期待値の高いと思われる選択を延々と積み重ねたほうが成績は向上するでしょう。

大会やプロのリーグ戦の勝者は狭き門です。勝利条件は天鳳名人戦ならば8分の1
雀王戦Aリーグならば15分の3、同決定戦ならば4分の1。規定半荘数も決まっています。

ここにクジがあります。

当選確率は45%で+50P、ハズレは55%で−50P

8人でそれぞれ5回引く権利があります。パスもできます。
最終的に一番多くのPを獲得した人が優勝です。さて、何回このクジを引きますか??

「期待Pがマイナスだから1度も引かない方が有利です」
なんて人はいないでしょうね。とりあえず1回以上は引くでしょう。

だって一度も引かない人はほぼ優勝できませんから!!

要するに大会やリーグ戦などの短期戦で
なおかつ勝利条件が厳しい設定になっている場合

1局1局期待値的に有利な選択を選び続けることが
必ずしも勝利条件を満たすための有利な選択であるとは限らないということです。

リスク・リターンのブレ幅が少ない安定した選択よりも、リスクは大きいが当選した時に多大なリターンが見込めるブレ幅の大きな選択。時としてそういう選択を交えたほうが勝利確率が高まることもあるということです。

ブレ幅MAX打法とは――

そういった選択のことです。

>不特定多数の人と延々と打って成績を残す
>特定の人と規定回数打って1番を目指す

この両者では勝利へのアプローチの仕方が変わってくると思うのですよね。








麻雀について悩み始めた子供「誠司」とその友人「まさし」、と『父親』の会話。

 『今日はルールと条件について話をしよう 』

誠司 「ルール?条件?今さら?」

 『うん。まずルールの定義なんだけど、ゲームをプレイするにあたっての決まり事ということでOK?』

まさし 「はい。そのゲームにおいて不変のものですよね?」

誠司 「今まで裏ドラ有りでやってたのに、突然裏ドラ無しとかになったりしないもんね〜(笑)」

 『そうだね。対して条件ってのは、自分の置かれている状況や考え方、場合によっては気分によってもコロコロ変わったりするものだよね』

誠司 「でも「トップ条件」とか「ラス回避条件」とかはコロコロ変わらなくない?」

 『トップが目指せない点数状況になったりしたら、2着死守とかラス回避条件にシフトしたりするだろ?』

まさし 「そうですね。明確な条件が最初から決まっていることって少ないですもんねー」

 『うん。例えばこの前のリーグ戦の話なんだけど、最終節最終半荘を迎えて決定戦進出(上位3人)の可能性はゼロ、降級(下位3人)の可能性もほとんどないんだけど――

誠司 「でも自分が箱下10000点、降級3番手の人が8万点トップなら降級したんだよね?」※注・トビ終了が無いルール

 『そうなんだよね。そんなことほとんど無いだろうけど、そんな薄い抽選に当選したら悔やんでも悔やみきれないから――』

まさし 「ラスだけは引かない選択に従事したということですね?わかります」

 『極端な話、下位3人になってしまうと100万円失いますよ。それ以外はちゃらです。という条件で打ってるよんなもんだから〜』

まさし 「お金の話はちょっと・・・」

 『たとえ話だよ。それでもやっちゃったんだよね。東3局ちょっとだけ親が抜けてて他3者が平たい点数状況。ドラ六筒(6)で東家の先制リーチが――』

南八筒二萬東三索二索横 リーチ
九索東
南(8)二東32リーチ
9東

 『こんな河、自分の手牌が』

一萬一萬五萬五萬三筒六筒四索四索九索九索西西中中
一一五五(36)4499西西中中

 『こんなので・・・』

誠司 「わかった!三筒(3)ぶった切って12000放銃したんでしょ?(笑)」

 『三筒(3)切ったまでは合ってる。結果は放銃にはならなかったんだけど、その後フト我にかえって「あれ?なんか今のおかしいな?」みたいな』

まさし 「普段なら全然切る牌ですよね。一応最終順位をひとつでも上げようとするなら、ありといえばありじゃないですか?」

 『でも、そんな自己満足のために100万払う可能性を上げるのはどうかな?』

まさし 「お金の話はちょっと・・・」

 『まあなんにせよこれだけ明確に条件が決まっているにも拘わらず、選択がブレちゃうんだもんなー。普段の麻雀なんてブレて当然だよなぁ〜』

まさし 「天鳳ですらあれほどシンプルなゲーム性なのに――」

>ラスりたくない、でもトップもとりたい

まさし 「とかで葛藤したりしますもんね」

 『そうさ!普段お店でやってる麻雀なんてさらに――』

>トップもとりたい、祝儀もとりたい、でも3着には落ちたくない、ラスはもっとヤダ、でも祝儀も払いたくない、じゃあ・・・・

 『もうわっけわかんないっしょ??ブレブレブレになるわけですよ!』

誠司 「やっぱりルールひとつ変わるだけで難しいよね〜麻雀って」

 『シンプル=簡単、複雑=難しいってわけでもないけどね。それでも慣れ、不慣れは相当影響あると思うけどなー』

誠司 「そういや天鳳名人戦後話ってちゃんと完結するの?」

 『麻雀って難しいよな〜。ホント・・・・』

誠司 「・・・・・」

とある対局。それは一発も裏ドラもノーテン罰符もないルールだった。
加えていえば和了り連荘。このようなルールだと終盤、というより中盤以降は
しょーもない手牌であればテンパイに向かわず手仕舞してしまうのがセオリーとされている。

「リーチ!」

14巡目北家の彼が曲げた牌はドラ表示牌の二萬ニである。
タンヤオ仕掛けの南家、それに一歩も怯まない東家がいる状況下での一打。

Q・この場況で一番危険な牌を挙げなさい

もしもこんなアンケートを取ったらなら、恐らく一番人気になったであろう。
それほどの危険牌二萬ニだ

一発で東家から出る三萬三にロンの声を掛けたのは北家の彼。

一萬二萬五萬六萬七萬二筒二筒七筒八筒九筒六索七索八索
一二五六七(22789)678

「2600――」

牌姿を見て固まる三者。おい!ルール知ってんのか?初心者でもそんなリーチ打たねーよ!
いや・・・むしろ初心者なら打つのか??なまじ麻雀を覚えると怖くってこんなの曲げられない。

(相変わらずよくわかんねーなコイツは・・・)

対局後――

「ねえ?見た見た?あのペン三リーチ!」

(同卓してるんだから見たに決まってんだろーが!)

「見たよ。なんかすごいね」

「でしょ?あーいうの見せつけてやりたくてさぁ(ドヤ顔)」

「それにしても二萬ニは危なくね?割合わないんじゃあ?」

「えっ?だって海底でツモなら満貫じゃん!」

ああ・・そうか。そーいやコイツ海底だっけ・・・
ってオイ!――反論しかけてやめた。まあ色んな意味ですごいなーとは思った。


――――――――


また別の対局。これも一発裏ドラがないルールだった。
その日5半荘打って、上位3割がトーナメントに進出する。参加人数は250人程だった。

ボーダーは例年+40〜50ってところ。
皆、とりあえずはそのあたりを目指し対局に挑む。

3回戦終了後。同会場だっだ彼がなんか嬉しそうに話しかけてきた。

「いやー。やっちまったよ。三元牌2フローしてる親に、イーシャンテンでもう1個の三元牌ちょっと押したら18000点っていわれちゃってさー(照)」

(は?(照)の意味がわかんねー。でも一応聞いてやるか・・・)

「えっ?何?通りそうだったの?」

「いや?はるか前の1枚切れだけど」

「そんな高かったの?」

「タンヤオドラ1のイーシャンテンだったけど」

(無理しなけりゃ通過できそうにないのか・・・)

そう。こういう予選ではよくあることなんだ。
ポイントを減らしたものが、無理やり通過ポイントを目指し強引に押してくるなんてね。

「何ポイント持ってたの?」

「え?+70Pくらいかな?」

「は?なんで?そんな無茶・・・」

「えっ?だって1位通過したいじゃん!」

ああ・・そうか。1位通過(250人中)はトーナメント3にジャンプアップだっけ・・・
ってオイ!――反論しかけてやめた。まあ色んな意味ですごいなーとは思った。


――――――――


これは直近1年以内の彼と僕との会話。言っとくけど実話です。
10年来の付き合いだが、彼の思考に驚かされることはここに書き尽くせないほどある。

「えっ?だって――」

このセリフ。何回聞いたことだろうか。子供か!!オマエは!!

スーパーポジティブシンキング

彼の麻雀に関する思考をよくいえばこうだろうか。
「だって――」本当にわがままな子供のようだ。だがこのわがままを通したときの彼は強い。


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天鳳名人戦での有名な出来事。このときの彼の思考

「あれ?食いかえできたっけ?――いや・・確かできたはず!」

さずがに彼のわがままもルールまでは曲げられない。
慌てて打牌して隣の牌を切ってしまってもうグチャグチャ・・・

でも「あれ?」と思ってから「できたはず!」に至る思考。
流石スーパーポジティブシンキングですね(笑)
普通さ「できない!」って思うじゃない?普通はねー。

でも、この普通じゃない思考で数々のビックタイトルを手繰り寄せてきたのも事実。
そうなんだ。なかなかうまく伝わらないとは思うんだけど――

鈴木たろう

なんかやらかすのではないかなーと思うんだよね。


あっ!そうそう!天鳳名人戦第4節
私こと木原浩一が、ニコニコ生放送の解説者に当選しましてん。

9月25日(日)20時〜

なので次回ブログはその前にアップします。


PS 観戦記じゃなくてスイマセン

麻雀について悩み始めた子供「誠司」とその友人「まさし」、と『父親』の会話。

誠司 「その後どう?リアル麻雀慣れた?」

 『そうだね。ちょっとずつ感覚を取り戻してきたような気がするねー』

まさし 「やっぱり慣れって大事ですかね?」

 『うん。所詮打牌選択なんて理で選択するというよりも、直感で反射的に選択することが多いからね。慣れは大事なんじゃないかな?特に仕掛ける仕掛けないは、麻雀反射神経が鈍ってると、なかなか瞬時に反応できない』

まさし 「打牌する前に前もって決めておくべきでは?」

 『もちろん!それが望ましいのだけど、集中して一打一打なんて、長時間連続で打つ場合においては無理があるよね』

東1局南家・ドラ發
一萬二萬七萬五筒六筒發發 チー八索横七索九索 ポン東東横東
一二七(56)RR チー879 ポン東

 『こないだもさー。7巡目くらいにこの牌姿から出たドラ發に思わず「ポン」とかいっちゃってさー・・・』

誠司 「えっ?ダメなの?」

 『競技麻雀とか天鳳なら鉄鳴きなんだけど、東風祝儀麻雀だけは微妙だよね』

まさし 「僕も思わず「ポン」っていっちゃいそうですけど、これは鳴かない方がいいかもしれませんね」

東1局南家・ドラ發
一萬二萬七萬五筒赤六筒五索五索 チー八索横七索九索 ポン東東横東
一二七(5r6)55チー879 ポン東

 『ここから出る五索赤赤5とかは鉄板で鳴くんだけどね』

まさし 「わかります(笑)」

誠司 「わかんない!祝儀があるから?」

 『期待ポイントの差だよ』

>ある選択をしたときに、起こり得るパターンとその頻度。
>そのパターンが起こった時のそれぞれの損益。 

まさし 「ドラ切りに赤有りっていいますもんね」

 『上の4センチでも、赤有り好形の人はなかなか降りてくれないしなー』

誠司 「ふーん?そんなもんかぁ・・・でも集中して打てないからミスるなんて、なんか言い訳っぽくてヤだな」

 『(笑)違うよ誠司。人間である以上、誰しも集中力には限界がある。お客さんだって眠かったり疲れてたりしてることもあるだろうし、他のメンバーだってそう。条件はほぼ一緒だから』

まさし 「惰性で打っても打牌選択の精度をそれなりに保てるってのは技術ですよね?」

 『まさしくんはいいこというねぇ。その通りだよ。とにかく、いかな理由があろうともミスが出るのはその人の実力さ。慣れないなら慣れるまで打ちこむしかないよねぇ』

麻雀について悩み始めた子供「誠司」とその友人「まさし」、と『父親』の会話。

誠司 「父さん!先週の動画配信観たよ!ボロクソに叩かれてたねっ!」

 『ああ、これかい?父さん七筒(7)押すんだけど――』

7p


以下コメントログより

32 : 7/1 21:16:58
9s落とししかしたことない

33 : 7/1 21:16:59
9s並べそう

35 : 7/1 21:17:30
この7p押したことがない

36 : 7/1 21:17:47
東南のまだ東2だから押しもあるのかな。行きたくなるのも分かります

37 : 7/1 21:18:02
これはフリーでも天鳳でも押しません

38 : 7/1 21:18:50
木原さんが結果だしたら木原さんが正解になるんです!

39 : 7/1 21:18:55
9m引いたら5mも切るつもりなんですか?

40 : 7/1 21:19:11
8m9mひいても5m切れないのがつらくない?

41 : 7/1 21:19:12
アンパイ一杯あるし十分降り切れそうなのがでかい


まさし 「ハネマン和了った直後の東2局ですからね。ちょっと勝負しないんじゃないですか?更に――」

刺さる


以下コメントログより

43 : 7/1 21:20:03
さすがにねーよwと言いたい

44 : 7/1 21:20:20
7p切ったとしてもここはさすがに9mw

45 : 7/1 21:20:39
そして純カラへ

46 : 7/1 21:20:48
これはやりすぎですwwww

47 : 7/1 21:20:59
これ完全に調子に乗ってる時のパターンだな

48 : 7/1 21:21:15
これはフリーのゼンツするオッサンの牌譜ですか?

49 : 7/1 21:21:30
福地さんの牌譜ですか?

50 : 7/1 21:22:08
ボロクソ言われてて吹いたwwwwwww

51 : 7/1 21:22:20
今日ってフリーでよく同卓するゼンツ親父への対策講座だったっけ

52 : 7/1 21:22:24
これは馬車さんへのアシストですか?

53 : 7/1 21:22:24
フリーで7p切ったとしても9m切ります

54 : 7/1 21:22:44
5mなんてよく見なくてもあぶねえしw

55 : 7/1 21:23:12
なんだよ不正かよ

56 : 7/1 21:23:31
スカイプで通ししてたんですか?

57 : 7/1 21:23:46
殺されに言ってるようにしか見えない

58 : 7/1 21:24:44
木原さんは流れとかで押し引き変えちゃうタイプなんですか?

59 : 7/1 21:24:44
Aリーグ二位だからって調子のってますか?

60 : 7/1 21:26:30
木原「ハネマンつもれたから次の局もあがれる流れ。ぜーんつ」


まさし 「こんな終盤に五萬五切るとか(笑)」

誠司 「そうだよ!こんなの押すなんてピン雀のゼンツオヤジか、点5のゼンツ小僧か、鈴木たろうくらいなもんだよ!」

 『まあ調子に乗ったかもね(笑)この時知り合いが対面で同卓していて「この手でブッ殺してやんよ!」という損得とはあまり関係ない、衝動というか願望で打牌を選択してしまったというのは事実。でもさ?麻雀の楽しみ方ってそーいうもんじゃない?(笑)』

まさし 「ちょっとは天鳳位を見習ってもらえますか?また負けちゃいますよ!」

 『そうだね。考えとくよ。ただね?こういうのを押し切って和了り切るくらいの強引さがないと、競技麻雀タイトルとか獲れないんじゃないかなー?とかも思ってるんだよね〜』

誠司・まさし 「これタイトル戦と違いますからっ!!」 

麻雀について悩み始めた子供「誠司」とその友人「まさし」、と『父親』の会話。

二萬四萬五萬六萬七萬九萬六筒七筒八筒一索一索六索六索六索
二四五六七九(678)11666
ドラ八筒(8) 配牌


誠司「おっ!牌姿なんて珍しい!」

『新しい牌画のテストも兼ねてね。ところで誠司、これどーする?』

誠司「決まってんじゃん!カン八萬待ちでダブりーだよ!」

『へえ?どーしてそっちなの?』

まさし「そ・それはですね。三萬より八萬のほうが面子構成のパターンが少ないからですよ。トイツやアンコウの可能性は一緒でも――」

一萬二萬三萬  一二三

二萬三萬四萬  二三四

三萬四萬五萬  三四五
 
まさし「三を使うシュンツのパターンはこの3通り。対して」

六萬七萬八萬  六七八

七萬八萬九萬  七八九

まさし「八萬を使うシュンツのパターンはこの2通り。つまり三萬より八萬のほうが、この差の分、相手の手の内で不要になる可能性が高く、河に捨てられやすいってことですよ」

ちっ・・誠司に聞いてるんだから出しゃばんなよなー。いるんだよねー、なんか自分の知ってるウンチクを聞いてもないのに語りたがるヤツがさー。特に麻雀のことなんかでも・・・(ry
『あっ、う、うん。さすがだねーまさしくんは。でもね?こんなことを説明できたって、なぁーんの意味もないんだよねー』

まさし「い・い・い・意味がないってどういうことですか!!そ・そういう仕組みを理解することは大事でしょ?」

しまった!ムカついてつい言い過ぎたわ・・・
『やんや。意味がないは言い過ぎたな(汗)つまりあれだ、こうした理由を説明できるできないと、麻雀の強い弱いは一切関係ないってことを言いたかったのさ』

誠司「どうして?僕も関係なくないと思うな」

『だって、こんなの説明できなくたって、八萬待ちのほうが和了れるってみんな知ってるじゃん?』

誠司「それが直感とか閃きの話?」

『ちょっとだけその話に近づいたかな?まあゆっくり話すよ。また今度』



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先週土曜日行われた、第9期雀竜戦A級での出来事(システム、途中経過はこちら)

南2局を迎え、僕は東家で35000点ほどの2着目、トップ目が40000点ほど。

タンヤオのみのテンパイを入れている。トップ目の南家と北家は、ほぼテンパイしていない。西家だけは形式テンパイっぽいような状況。

最終ツモ番、このままいけば海底は西家。しかし、僕がツモ切った牌に西家が大ミンカン!新ドラのらずで、西家がツモ切りした牌が当たり牌でした。

これに思わず「ロン」といってしまうのですが――

A・トップ目の南家とテンパイノーテンで3000点縮める。

B・和了して南家と1500点縮め、現状20000点離れている西家ラス目と更に3000点差をつける。

北家は割とノータイムで安全牌を選んでいたので、西家に海底放銃する可能性は極めて少ない。つまり僕はAとBの選択ができたんですよ。

1着順ごとに均等差の順位点配分のルール(最高位戦ルール等)や、天鳳のようにラスに対して極端に厳しいポイント配分ならいざ知らず、1着と2着の間だけに極端な順位点差があるプロ協会公式ルールならば、Aを選択したほうが有利だったと思う。

まさかの大ミンカン。まさかの和了り牌。そして本来海底だった対面にポン(実際はカン)されたため、海底が回ってきたと勘違いして反射的に声が出たんだと思います。

麻雀の不思議な慣習で、上家から出る牌に対してはちょっと考える猶予がある。いわゆる「コシ」ってやつですね。しかし、対面や下家から出た牌に対してはそれが一瞬しかない。

たとえば対面からリーチが入りました。宣言牌をポンする?しない?考える時間は一瞬しかないので、ほとんど反射的に決めなくてはならない。

よーく考えたらポンしたほうがよいのだけど、瞬間反応できない。逆にポンしないほうがよいのに、思わずポンといってしまう。もちろんこうした反射も麻雀における重要なスキルのうちの1つではあると思うのですが

麻雀をしばらく打ってなかった人なら、反射が鈍くなることがあるのはわかるのですが、ほぼ毎日打ってる自分が反応できないとは・・・

情けないなぁ
ただの下手くそ

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