麻雀荘メンバー語録 version2.0

日本プロ麻雀協会所属麻雀プロ、木原浩一による個人的な麻雀についての考え方、戦術等を紹介するブログです。

カテゴリ: 満足度

正直いうとね。
僕は麻雀のことで人と議論するのがあまり好きではないんですよ。

こんなブログを書いてるくせに?
意見を求められたり、一方的に話をするのは好きですよ(笑)

やれあーだ―― やれこーだ――

麻雀のことについて仲間内で語り合う。そういう機会ってあるじゃないですか。
自分の主義主張をぶつけ合い、互いに高め合おうとする努力。その事自体は否定しません。またそういう雰囲気が楽しかったりもするのだろう。

なにを求めて

麻雀に求めるものが楽しさなのか、それとも勝利なのか。

勝利の定義

勝利を求めるのならば、何ををもってして勝利したことになるのか。

強者の定義

強さを求めるのならば、どのようなことが“強い”というのか。


麻雀に対する向き合い方や価値観って個人差があるわけだ。
評価方法が曖昧な麻雀だからこそ、人それぞれ違う価値観を持ってたとしても仕方なし、といったところか。

それはそれでいいよ。でもね
打牌選択の優劣を議論するときに、自分の価値観を持ち出して議論するってどうなんでしょう?

何のために議論するの?
より良い選択を求めて議論するのではないでしょうか?

極端な例を出そう

配牌

三萬四萬五萬六萬四筒五筒六筒七筒七索八索八索八索東北

Aさんは第1打に字牌を切らないという自分の中での決め事を持ってます。

「でもこれは流石に字牌切ったほうがいいんじゃないですか?」

A「僕のポリシーだから字牌は切らないけどね」

「ああそうですか。じゃあこの件についてキミと議論することは無意味だね」

ってことになりませんか?

ポリシーを主張するのが悪いっていってるわけじゃないですよ。
Aさんは字牌切らないほうが有利っていってるわけじゃないんだから(もしそうなら全力で否定しますが)

>面前派だから鳴きません

>打撃系だから押します

>守備派だから降ります

>最終形はリーチだから

>役満だけは特別だから

思いつくままポリシーの例を挙げてみた。まだまだたくさんあるでしょう。

価値観決め事ポリシーはその人の満足度によって決定されるものです。

満足度にも個人差がある

満足度が違う人とそれぞれの満足度を持ち出して議論しようとすると、より良い選択を求めるという目的の趣旨から外れた、満足度の押し付け合いになるのです。議論ではなく、ただの醜い言い争いに成り下がるんですよ。

冒頭に書いた麻雀議論が嫌いな理由は以上です。
議論するならちゃんと検証を挟まないとダメですよね。
麻雀の検証?これがまた難しいし、面倒くさいんですけど(笑)


長々と満足度の話を引っ張りました。おかげで大分脱線したけど(笑)

「ありえない」

とかいって打牌批判する人いるじゃないですか。
自分の満足度にはそぐわないけれども、その人にとってはそれが最も満足度の高い選択なのかもしれないんですよ。

あなたも自分の満足度
他人に押し付けたりするようなことはありませんか?


満足度

誰もが金銭的損得だけで行動を選択するわけではない

満足度には個人差がある



「強い面子と打つ」


さんは自分よりも強い人と麻雀を打つのが好きです。
この日の面子、さん、Cさん、Dさんはさんよりも強い人でした。

この面子で雀力を比較したところ(参照ポイント制と評価
さんはこの面子において1半荘あたり−5Pという雀力評価になるとしよう。

「レートX」で10半荘打ちましょう。さんにとって、金銭的に損な行為ですよね。
1半荘あたり500円の期待損。10半荘なら5000円の期待損だ。

でもさんが

自分よりも強い面子と10半荘打つ満足度>5000mz

という人ならば「金銭的には損であるけれども、満足度がそれを上回るのでこの勝負を受ける」ということになるわけだ。


さんは麻雀を打つ満足度よりも、勝って得るお金に対する満足度のほうが高い人だ。この日の面子、さん、Cさん、Dさんはさんよりも弱い人でした。

この面子で雀力を比較したところ(参照ポイント制と評価
Bさんはこの面子において1半荘あたり+5Pという雀力評価になるとしよう。

「レートX」で10半荘打ちましょう。さんにとって、金銭的に得な行為ですよね。
1半荘あたり500円の期待得。10半荘なら5000円の期待得だ。

でもさんが

自分よりも弱い面子と10半荘打って、勝って得るお金に対する満足度>5000mz

という人ならば「金銭的には得であるけれども、得るお金に対する満足度が満たないレートなのでこの勝負は受けたくない」ということになるわけだ。


は「レートX」では不満なので

「じゃあ5倍のレート5Xで勝負しよう」
「えっ?ちょっと待って・・・」


Bにとって満足度を満たすレートを提案しました。でもにとっては

自分よりも強い面子と10半荘打つ満足度<25000mz

「それじゃ高いよ」となるわけだ。


の主張との主張、どちらが正しいとかそういった類の話ではありません。満足度には個人差があるのだから。それを認識した上で交渉や取引を成立させようとしたら、どちらかが折れるか互いに譲歩するしかないのですよ。


今日はここまで

あなたは今アルバイトを探しています。

A店の待遇は時給800円B店の待遇は時給1300円です。
業務内容、勤務時間は全く一緒です。月に200時間くらい働くとしましょうか。

A店のスタッフはかわいい女の子(女性の方ならカッコイイ男の子)ばかりです。
B店のスタッフはおじちゃん、おばちゃんしかいません。

あなたはA店B店、どちらの職場で働きたいと思いますか?



金銭的なメリットを考えたら当然B店を選ぶじゃないですか。
しかし環境的なメリットを考えると、異性が苦手という人を除けばA店を選ぶんですよ。
そりゃそうでしょう。だってそっちのほうが明らかに楽しそうでしょ?

では、かわいい女の子と一緒に仕事することの楽しみって、どれくらいあるのでしょうか?
これは人によって違うでしょうね。

その価値観の違いを数値化できるのか?

<参照>「満足度と関数化」園田賢著

価値観を金銭に置き換え比較することによって出来るんじゃないかと思います。
これを園田先生に習って「満足度(mz)」としましょうか。


時給が500円も安いA店を選ぶ人は

かわいい女の子と一緒に働く楽しみの価値>時給+500円の価値

B店よりもA店で働くことによって、1時間あたり500円以上の満足度を得られる
と考えたわけですね。あっ!+500mz/1hってことね。

もしもA店B店の時給差が100円だったらどうします?
それならば僕だって間違いなくA店で働くことをを選びますよ(笑)

じゃあ

時給差が200円なら?
時給差が300円なら?

うーん・・・
多分僕なら200〜300円がボーダーライン。

つまり僕にとってA店で働く満足度は
+250mz/1hってところでしょうか。



アンケートを取った結果、A店を選ぶ人は2割弱。

500円も時給が違うのにA店で働くのはありえない

B店を選んだ人の中にはこう思った人もいるんじゃないでしょうか?
でもそうじゃないでしょう?誰もが金銭的損得だけで行動を選択するわけではないのですよ。

なぜなら満足度には個人差があるのだから。
自分の満足度を相手に押し付け行動を批判する。まあ余計なお世話ってヤツですよね。



ちなみにこの話は麻雀の話に繋がっていきます。

満足度と選択chanceの関連性

ピンとくる読者の方もいるでしょう?



今日はここまで

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