麻雀荘メンバー語録 version2.0

日本プロ麻雀協会所属麻雀プロ、木原浩一による個人的な麻雀についての考え方、戦術等を紹介するブログです。

カテゴリ: 牌効率

「麻雀うまくなるにはどーしたら?」なんて質問、よく受けるじゃないですか。

余程の初心者なら「牌効率を覚えなさいよ」なんていうのだろうね。
しかし、ある程度上達した人に「牌効率うんぬん」はいわないでしょうよ。

例えばこんな配牌。ドラ無関係。

二萬三萬四萬六萬六萬六萬一筒一筒八筒一索六索七索八索九索
二三四六六六(118)16789

そりゃ1一索切るでしょうよ。ところが(8)八筒切ってしまいましたと。

昨今使用されている牌効率という言葉。
実は牌効率には2種類あると思うんですよね。1つはテンパイ効率

これは馴染み深いでしょう。よくある受け入れ何種何牌とかいうやつね。
八筒(8)切りだと10種33牌、一索1切りだと11種37牌ですか。間違ってたらゴメンよ。

なるほど、テンパイ効率なら八筒(8)残しのほうが明らかに優秀ですね。
麻雀問題なんかで、こうした明らかに解の出る問題を間違えると――
「雑魚!」呼ばわりされてしまう風潮ってありますよねー。

しかしながら和了りまでの速度を考えると

>まだ1巡目であること

一索1や八筒(8)よりも優秀な牌を引いてくる可能性が多いこと

六筒八筒(6)(9)引きテンパイは、あまりよいテンパイとはいえない

どうです?見た目よりもほとんど差は無くないっすか?
しかしながら八筒(8)切りはミスといえばミス。結果にはほとんど影響しないミス。
それでも牌効率マニアはこういうミスに食いつきたがるんだよねー。


――――――――


「リンシャン牌は下ろしましょう」

フリー雀荘に行ったことがある人なら誰しも聞いたことはあるだろう。
ルール?マナー?僕は作法だと思ってやっている。作法にたいして理由はいらない。

元々の理由は知ってますか?
たぶん大事な牌だから落ちないようにするためだと思う。
ドラなんかをめくるときにポロッと・・なんてたまーにあるかもですね。

それなのにドラをめくる前にリンシャン牌を下ろさないとか・・
まあそれはいーんですよ。作法だから。

アルティマだと最初からドラめくれてるじゃないですか?
あんまり落ちることないと思うんですよね?カンドラめくる時くらい??
まあそれはいーんですよ。作法だから。

あまりこの作法に慣れていない人がいたとして。
自山のリンシャン牌を下ろさないことに過剰にイラつく人いますよね?

これはもう性格の問題。
「これはこうなっていないと気が済まない!」みたいな。

玄関の靴が揃っていないと気が済まない!
タンスの中のパンツがこの位置にないと気が済まない!
タバコの開け方が人の字の上から・・・なんちゃら気が済まない!
シャワー使用後にカランの方に切り替わっていないと気が済まない!

みたいな・・・


――――――


話はちょっとそれました。
麻雀って性格が出るっていいますよね?うんうん出るかもしれないねー。

しかしホントに性格が出るのは麻雀の話をしている時かな
テンパイ効率とかねぇ・・あんまり実戦で役に立たなさそうな知識でも

数えないと気が済まない!

みたいな?


もう一つの牌効率は・・・
時間がないから次回へ続く

雀竜B級の結果も報告するよっ









麻雀について悩み始めた子供「誠司」と『その父親』の会話

「また何切るぅ?」

『まあそういうなよ。ホレッ』

東家7巡目・ドラ五萬

一萬一萬五萬六萬七萬三筒三筒四筒五筒六筒七筒二索三索三索
一一五六七(334567)233

三筒(3)切るよね。一索四索14受けと二筒五筒八筒(258)受けを比較すると、前者のほうが受けが弱い。受けが弱いほうを厚く持て!麻雀の鉄則だよね」

『うん。1人麻雀牌効率的にはそれが正しいよね。じゃあこういう相手がいたらどう?』

西家

中七索三萬一萬二索六筒
中7三一2(6)

北家

中 中(ポン)
北三筒八筒四萬東七索
北(3)(8)四東7


三筒(3)受け入れが1枚少ないから、ますます三筒(3)だねっ」

『不正解だね』

「えっ?なんで?なんでぇ?」

『それが1人麻雀牌効率4人麻雀における効率のよい選択chanceの違いなんだな。』参照・1人麻雀牌効率と4人麻雀牌効率

『父さんは三索3切りが期待的に有利な選択chanceだと思うよ』

「そういえば、テンパイ抽選chanceを優先することが効率のよい選択chanceとは限らない。っていってたよね」

『うん。その肝となる考え方は放銃抽選確率の差にあるんだよ』

「どういうこと?」

『いまこの段階(7巡目)で三索3を切ったとして、西家と北家に放銃してしまうこと。
可能性はあるよね?じゃあ、これが後2巡経過したとして――』

西家

中七索三萬一萬二索六筒
西五索横 リーチ
中7三一2(6)
西5(リーチ)

『となったり』

北家

中 中(ポン)
八索8(ポン)→打八萬

北三筒八筒四萬東七索
一索八萬
北(3)(8)四東7
1八

『となった場合はどう?三索3の放銃抽選確率は7巡目に切り出すときのそれよりも、相当・・半端なく上がっているよね?』

「だけどぅ・・そうなるとは限らないんじゃない?」

『そりゃそうだ(笑)でも三筒(3)と違って三索3の放銃抽選確率は、西家北家に対し、1巡経過するごとに上昇していく。ということは予測できるだろ?』

「そりゃあ・・・でもそれにさ。仮にそうなったとして、三索3を先切りしちゃって三索3引きテンパイを逃すようなことになったらそれこそ痛いんじゃない?」

『いいか誠司。二索三索三索233受けに何を引いてくるか?なんて、すべて偶然の出来事なんだよ。考え方としてはどちらの偶然の頻度が高いのか?ということ。この場合一索四索14を偶然引いてくる頻度のほうが高いだろ?ならばそちらに備えた選択chanceをしないとね。これが期待的に有利な選択chanceの考え方ってことだよ』

「うーん・・・」

『簡単にいえば「まだテンパってないかも」くらいのときに将来危なくなりそうな牌(この場合は3)を切っておいて、比較的安全そうな牌(この場合は(3))を手の内に残しておいたほうが4人麻雀では効率のよい選択chanceといえるのさ。実戦慣れしている強者ならば、このような選択chanceはみんな当たり前のようにやっているはずだよ。なんにせよ受け入れ枚数を数えたりする1人麻雀牌効率の何切る?を考えたりするよりも、場況を意識した4人麻雀における効率のよい選択chanceを考えることのほうが遥かに大事なことだと思うんだよね』

「そんな大事なことなのに・・・なんでそのことについて話す機会って少ないの?」

『それはねぇ・・・今日はもう話しつかれたからまた次回ね』

麻雀について悩み始めた子供「誠司」と『その父親』の会話

『もいっこ何切る?やろうか。実は某SNSから拾ってきたんだけど・・・』

ドラ四索

五萬六萬三筒四筒五筒六筒七筒五索五索五索六索七索七索七索
五六(34567)5556777


「こんなの六索6切るよね。テンパイする牌の受け入れ枚数が断然違うじゃん。しかもすべて好形テンパイになるんだよ!」

『なるほどね。それは牌効率、つまりテンパイ抽選chanceを優先した考え方だよね。でもな?誠司。必ずしもテンパイ抽選chanceを優先することが効率のよい選択chanceとは限らないんだぜ』

「じゃあ父さんは何切るの?」

『父さんの推奨打は六萬六だね』

「えっ?ちょっと待って?う〜ん・・・」

六索6の場合 11種37枚

六萬六の場合 9種27枚

「こんなにもテンパイ抽選chanceが違うのに?なんで?なんでぇ?」

効率のよい選択chanceとはなにか?

前回の続きだけどね。父さんは期待値がより高い選択chanceのことを効率のよい選択chanceと考えているんだよ』

「それは何回も聞いたよ。期待的に抽選chanceを有利に受けられる選択chanceってやつでしょ?」

『そうそう。ではこの牌姿の最終的な待ちの形を考えてみようか』

(A) 五萬六萬五六

(B) 三筒四筒五筒六筒七筒(34567)

(C) 五索五索五索六索七索七索七索5556777

『この3通りだよね。どのテンパイ形が期待値高いのかというと――』

(C)(B)(A)

(A)より(C)のほうが和了りやすだろ?。和了りやすいって事はマイナスの抽選chanceを受けにくいってことにも繋がるんだ。わかるかい?』

「うんうん」

『そして打点だが、唯一(C)待ちだけが――』

>ドラ受けが残る

>6ツモでテンパネ

『高打点抽選が他より多いんだよね。もちろんドラ引きによる高打点テンパイ抽選も含めてね。待ちだって(A)より1.6倍広いので、その分ツモ和了りによる打点アップも見込めるし、一発抽選にだって当選しやすいともいえるだろう。そうすると(A)(C)の期待値を比較するとまあまあ差がつきそうな気がしないかい?』

「うーん・・・」

『しかもだ』

六索6の場合 11種37枚のうち

(A)テンパイ形になる受け入れが26枚(約70%)
(B)テンパイ形になる受け入れが11枚(約30%)

六萬六の場合 9種27枚

(B)テンパイ形になる受け入れが14枚
(C)テンパイ形になる受け入れが13枚

テンパイ抽選chanceこそ広いがそのほとんどは(A)テンパイだろ?』

「あっ!そうか・・・なんか打六萬六のほうがいいような気がしてきたよ・・・」

『ハハッ(笑)まあまあ・・・実際はどうかわかんないよ?打六萬六を推奨したものの、先制テンパイメリットを考えるとやはりテンパイ抽選chanceの広さは捨てがたいし、しかも(A)テンパイ形は決して弱いテンパイ形ってわけじゃないしね』

「ぬ・・・じゃあ父さんはなんでこんな問題出したの?“何切る?議論”嫌いなはずでしょ?」

『うん。ちょうどいま1人麻雀牌効率の話をしてたじゃない?』

>打六索6以外はありえない

>打六索6以外はヘタクソ

『みたいに思う人って多いと思うんだよ。そう思うって事は、打六索6以外の選択は圧倒的に劣っていると考えているってことじゃない?そんなことはないよね。でもそう考える人は――』

テンパイ抽選chanceを重視しすぎる傾向のある考え方なのでは?

『って思うんだよね。大事なのは和了り抽選chanceを有利に受けることでしょ?4人麻雀ではテンパイ抽選chanceを下げてでもやっておいたほうがよい選択chanceっていろいろあると思うんだよね』

「期待的にそのほうが有利な選択chanceってことでしょ?」


つづく

麻雀について悩み始めた子供「誠司」と『その父親』の会話

牌効率の続き

『じゃあたまには何切る?でも出そうか』

(珍しい・・・)

4巡目ドラ北 素点は必要ない局面

三萬三萬七萬八萬三筒三筒四筒二索三索九索九索中中中
三三七八(334)2399中中中  

「こんなの打じゃね?打としたとして、を引いたときの牌姿は――」

七萬八萬三筒三筒四筒二索三索七索九索九索中中中
七八(334)23799中中中

七萬八萬三筒三筒四筒二索三索八索九索九索中中中
七八(334)23899中中中

「これに対して打として、を引いた場合の牌姿が――」

二萬三萬三萬七萬八萬三筒三筒四筒二索三索中中中
二三三七八(334)23中中中

三萬三萬四萬七萬八萬三筒三筒四筒二索三索中中中
三三四七八(334)23中中中

78二四。それぞれを引いてくる可能性が同じであるならば、二四を引いたときのほうが好形が残るので有利だよね。しかも一五引きから面子になるパターンもあるので、形的にもパターン数的にも打のほうが有利な選択chanceといえるでしょ?」

『ほう。よく勉強してるねっ』

「あたりまえだよ。こんなの基本だよ。き・ほ・ん」

『うん。一人麻雀牌効率でいえばそうだよね。でもね?四人麻雀だと必ずしもそうとはいえないと思うんだよ』

「えっ?なんか間違ってる?」

『シャンテン数を上げる抽選は、ツモによってのみ行われているわけじゃないのさ。この巡目、を比較すると、明らかに後者のほうが河に出現する頻度が高いんだ。【鳴きやすい=テンパイ抽選を受けやすい】ってことね。【テンパイ抽選を受けやすい=和了り抽選を受けやすい】とは限らないけれど、この場合に限っていえばそういってもいいだろうね』

「じゃあこの場合は打が正着ってことなの?」

『まあ素点が必要ない局面ならね。面前リーチを狙うのならば打のほうがいいかな?だけど例外もあるよね。のほうが河に出現しやすいんじゃないかと思われるような時とかね。それは場況次第なのだけれども、今回の話はこんな何切る?の話じゃなくって――』

効率のよい選択chanceとはなにか?

『という話だったんだけど・・・・父さん眠いんでまた今度話すよ』

つづく

麻雀について悩み始めた子供「誠司」と『その父親』の会話

『ん?誠司。勉強してるのか?エライなぁ〜』

「うん父さん。いま僕牌効率の勉強をしているんだよ」

(は・・はいこうりつって・・・)

『そっ・・そうか・・ほどほどにな』

牌効率が麻雀の基本だよね。エライ人がいってたよ」

『ふーん?具体的にはどんな勉強してるんだい?』

テンパイチャンスってやつだよ。この牌姿からどれを切るのが最も受けが広いかとかね。形にも強くなるし、実戦でも有効的だよね」

『へー?そういうのが牌効率っていうんだー』

「えっ?父さん知らないの?」

『その言葉自体は有名だから知ってるよ。でも父さんの考える牌効率ってやつとはちょっと違うかな』


牌効率とは、麻雀において、聴牌に至る確率・早さのことをいう。

現代の麻雀においてほとんどの場合一発、裏ドラが採用され、また赤ドラが採用されることも少なくない。そのため、立直以外に役を成立させずとも門前清の状態で聴牌して立直をかけることで一定以上の得点を期待できることが多い。そのため、少しでも牌効率を高める(聴牌に近づく)ことが重要視されることが多い。

>ウィキペディア(Wikipedia)より


「って辞書にも載ってるんだよ!」

『まあ言葉の意味はそうなのかもしれないねぇ。でもちょっと実戦的じゃないだろう?早くテンパイしたほうが勝ちっていうゲームじゃないんだからさ。効率のよい打牌選択とは、その局の将来を見据えた上で最も期待値の高いと思われる選択chanceのことを指していうべきなんじゃないのかな?』

「はぁ・・・・」

『つまりね。その瞬間は牌効率を無視した選択chanceであっても、将来的にはそっちのほうが期待的に有利。みたいな選択chanceが実戦ではいっぱいあるんじゃないかってことさ』

「えー?じゃあ勉強するのは意味無いってこと」

『そんなことないよ(汗)知っておいて損はないよね。テンパイチャンスの勉強なんかは、正解がはっきりしているからね。とっつきやすいんじゃないの?』

「なんかバカにしてるぅ〜・・・」

『ばっ・・バカだなぁ。そんなことないっていってんじゃん。じゃあもうちょっと具体的に説明しようか?たとえばね・・・・』


つづく

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