麻雀荘メンバー語録 version2.0

日本プロ麻雀協会所属麻雀プロ、木原浩一による個人的な麻雀についての考え方、戦術等を紹介するブログです。

カテゴリ: 放銃確率

もうひとつ例を出そう

危険牌先切りと待ち読みの考え方より(よく読んでね)

<西家捨牌>
南中東六萬八萬中 
七筒五筒九索發 

<西家仕掛け>
チー一筒横二筒三筒 ポン西西西横 

<10巡目、自分の牌姿>
二萬二萬三萬四萬五萬六萬四筒五筒九筒九筒四索五索六索 
二二三四五六(4599)456

この段階で二萬二を勝負するとしよう。

ソーズの4筋 1―44―72―53―6
マンズの2筋 一−四二−五
やや危険度が落ちるが (6)−(9)

放銃抽選確率は1/7
もちろんテンパイしていない可能性も含めると、実際はそんなに高くはない。

しかし――

北家九筒(9)。、東家一索1。
東家一萬一、西家六索>6ツモ切り、北家二索2。
西家四索4ツモ切り。

(6)−(9待ちを否定。
1−4待ちを否定。
一−四待ちを否定。
3―6待ちを否定。
2―5待ちを否定。
4―7待ちを否定。

西家六索6ツモ切り。
西家四索4ツモ切り。

によって

三萬四萬五索六索六索六筒六筒 
三四566(66)

三萬四萬三索四索四索六筒六筒
三四344(66)

こんなイーシャンテンであることの可能性も否定される。
つまり、テンパイの可能性も相当高まったということですね。

これらの情報が出た後の放銃抽選確率は?1/1
西家がテンパイであれば、限りなく100%に近いのではないでしょうか?ということです。


さて――この前出した問題

六筒(6)遅ポンです。明らかな遅ポン。
>ということは迷ったということですね。

南中東六萬八萬中 
七筒五筒九索發六索四索 
七萬八索三萬

 ポン六筒六筒横六筒チー一筒横二筒三筒 ポン西西西横 

ドラ六筒(6)ポン出しの三萬三強打。

この瞬間の西家の待ちを1点読みして下さい。

>これはできます。9割5分この待ちだと思いますよ。



六筒(6)ポンの前からテンパイであったことは明白である。

ならば六筒(6)雀頭の三萬三絡みの○○待ち。

一萬二萬三萬三萬四萬一二三三四とか一萬一萬二萬三萬三萬一一二三三のケースが多いよね?
でも自分の目から三萬三は全見えなのでこのパターンは否定される。

三萬五萬三五のパターンは、六萬六→八萬八の切り順から完全に否定される。
二萬三萬二三のパターンは、一萬一が通っていることからこれも完全に否定される。

残りは一萬三萬一三、三萬四萬三四

流石に二五待ちなら鳴かないでしょ?
それに六筒(6)仕掛けたときに「ちょっとした情報」もありまして。

>咄嗟の六筒(6)ポン。
>西家はキチンと理牌する打ち手。


これだけで「ちょっとした情報」わかりますかね?

というわけで95%以上一萬一単騎待ち。自信度SS

ゆっくーり考えればわかるでしょう。
しかし、麻雀には制限時間は無いものの、それなりの速度で判断することは要求されます。

時間を掛ければわかった」と「実戦で反応できた
これには天と地ほどの差があります。その差を埋めるためには練習するしかないでしょう。

練習の方法とは?牌構成パターンの記憶です。
これについてはまたいつか別の記事で紹介したいと思います。

麻雀について悩み始めた子供「誠司」と『その父親』の会話

放銃抽選確率を考える 2

『続きな。じゃあこんな河で――』

<捨牌A>
南西南九筒一萬一萬 
三萬八索九萬一萬白中 
八萬横東 

六筒(6)を勝負するとしたら放銃抽選確率は何分の1?』

「えと・・・5分の1かな」

『そうだね。前回の勝負――』

<捨牌B>
南西南九筒一萬一萬 
三萬八索九萬一萬白中 
八萬横東 

『――よりもかなり危険度は高いといえるだろ?』

「でも上の河はなんとなく変則っぽい気もしない?」

『これだけの情報では変則かどうかわからないよね。出現頻度が高い変則手役には七対子があるよね』

「うん。あとは字牌とのシャンポン待ちとか」

『それらについてはまた日を改めて説明することにするよ。とにかくここでいいたいのは、――』

五萬六萬七萬六筒六筒七筒五索六索七索發發 ポン中横中中 
五六七(667)567發發 ポン中

この牌姿で

<捨牌B>放銃抽選確率1/12 ←押す
<捨牌A>放銃抽選確率1/5  ←押さない

『というように、放銃抽選確率によって押し引きを考えるってことなんだよね』

「じゃあこの場合なら何分の1まで押していいの?」

『そりゃわからん』

(無責任な・・・)「はぁ?そこが1番聞きたいところなんじゃないか!」

『まあまあ(笑)これが簡単に計算できれば苦労しないよ。ただ――』

バランス感覚

『この局面にも押し引きの最適バランスラインってのがあると思うんだよ。その最適バランスラインが、仮に「放銃抽選確率1/7まで押す」だとしようか?そのラインに近い選択chanceを常に選べる人は強いよね。逆にそのラインから常に遠い選択chanceを選ぶ人は負けるだろうね。あっ!もちろん長い目でみての話しだよ』

「ふーん・・・なるほどねぇ。でも最適バランスラインが考えてもわからないことであるならば、こんな考え方を説いても無意味なんじゃない?」

『ハハッ(笑)痛いとこつくねぇ。結局「どのくらいまで押す?」っていう選択chanceの判断は、個々のバランス感覚によって決定されるものだろうからね。こんな記事は考え方の手法として参考程度にしかならないのは確かだよ。実際、僕の感覚では放銃抽選確率1/5くらいでも東1局なら押してもいいんじゃないか?と思ってるくらいだしね(笑)』


今日はここまで




麻雀について悩み始めた子供「誠司」と『その父親』の会話

「父さん久しぶりっ」

『んっ?あぁ・・そういやそうだな』

「最近サボリすぎなんじゃないのぉ?」

『いやちょっと・・忙しいというかなんというか・・・まあそんなことはいいんだよ。放銃抽選確率を考えるって話だったね』

「うん」

待ち牌を読むってよくいうじゃない?でも実際は相当な情報量が無い限り、待ち牌を読むことは不可能なんだよ』

「でも、相手の待ち牌を考えたりすることはあるでしょ?」

「その場合、待ち牌を考えるんじゃないんだよ。例を挙げて説明したほうがいいかな?」


東1局南家 ドラ五筒

南西南九筒一萬一萬 
三萬八索九萬一萬白中 
八萬横東 
『仮にこのリーチが両面待ちだとしたら、何通りの待ちの可能性がある?』

「えっと・・・」

二―五四―七(1)―(4)(4)―(7)(2)―(5)
(5)―(8)(3)―(6)1―44―72―53―66−9

12通りだね」

『そうだね。じゃあ六筒(6)を勝負するとしよう。この場合の放銃抽選確率は1/12ってことだね』

「はあ・・・」

を勝負しようとしたら?この場合は2筋にかかるから2/12、つまり放銃抽選確率は1/6ってことね』

「そんな単純計算でいいの?」

『いやいや(笑)これはあくまで目安だよ。12通りすべてが同一の危険度ってわけじゃないし、勝負する牌によっては想定される失点も違うでしょ?』

「それに両面待ちとは限らないしね」

『まあそうだね(笑)でもこの話は、放銃抽選確率を正確に数値化するっていう話じゃないんだ。放銃抽選確率を比較する考え方を知ってほしいんだよ。1つのパターンが否定されることによってそれ以外のパターンの危険度、つまり放銃抽選確率が増すという考え方をね』

「どういうこと?」

『例えばこのリーチに他家が』

四筒(4)を勝負
二萬二を勝負
六索を勝負

『した後に六筒(6)を勝負しようとするじゃない?そうすると放銃抽選確率は何分の1?』

「えーと・・・」

(1)―(4)(4)―(7)待ちを否定。
3―66−9待ちを否定。
二―五待ちを否定。

「だから・・・1/7?」

『そう!その情報が出る前よりも六筒(6)の放銃抽選確率が2倍近く高まってると考えるんだ。わかるか?』

「なるほど!他家が無筋をバンバン通すってことは、まだ通っていない牌の放銃抽選確率が上がってますよって教えてくれてると思えばいいんだね?」

『うん。でもせっかく他家がそうやって教えてくれてるのに』

僕も1牌だけ勝負!
   ↓
放銃しました
   ↓
あー!なんで僕の牌だけ当るの?ツイてないや・・・

『こういう考え方はダメでしょ?ってことさ』



ちょっと眠いんで今日はここまで

〜実戦譜より

東1局南家 ドラ五筒

南西南九筒一萬一萬 
三萬八索九萬一萬白中 
八萬横東 
こんな河の親リーチに対して14巡目の手牌。

五萬六萬七萬六筒六筒七筒五索六索七索發發 ポン中横中中 
五六七(667)567發發 ポン中

六筒(6)切るよね?
このケースであれば、素直に押したほうが得だと思います。


ではこんな河なら?

一索二索三索九筒一萬一萬 
三萬八索九萬一萬八筒二筒 
八萬横東 


どうします?


捨牌の南西南 南西南の部分を一索二索三索123に
白中白中の部分を八筒二筒(82)に変えただけなのですが――
僕は六筒(6)も七筒(7)も切りません。


これはどういう考え方なのかというと


上の河と下の河とでは六筒(6)または七筒(7)の放銃抽選確率に大きく差がある。


ということです。その考え方を次回以降詳しく説明します。


このページのトップヘ