麻雀荘メンバー語録 version2.0

日本プロ麻雀協会所属麻雀プロ、木原浩一による個人的な麻雀についての考え方、戦術等を紹介するブログです。

カテゴリ: 近代麻雀オリジナルバックナンバー

第8話・バランス感覚
(近代麻雀オリジナル2009年3月号掲載)


どうしたら麻雀強くなれますか?なんてよく聞かれますね。

コラム、ブログ等でいろいろ書いています。
麻雀において、強くあるために最も重要なファクターはなにか?私見ではありますが、これを一言でいうなれば

バランス感覚」が優れていることではではないかと思います。

麻雀にも損益分岐点というものがあります。
選択の段階で、より大きいプラスの抽選を求めると、それに伴ってマイナスの抽選も受けやすくなるものです。

たとえば、ある選択をしたときに起こる抽選結果の振り分けが以下のようだったとします。

選択A +80(40%)・±0(30%)・−50(30%)

選択B +50(45%)・+10(30%)・−30(25%)

選択C +120(20%)・+60(30%)・−60(50%)

どの選択が最もよいでしょうか?これは計算すればわかるでしょう。
でも、一瞬でぱっと選べますか?実際の麻雀はもっともっと複雑でわかりにくいですよ。

打点を求めて面前でいくべきか、速度を求めて仕掛けるべきか。
自身の和了り確率はどれくらいなのか、対してこの危険牌の放銃確率はどれくらいなのか。

巡目や場況、面子によっても変わってきます。
刻一刻と変化する状況の中、それを数値換算して比較、選択することは不可能です。

しかしながら、自分の与えられた手牌の中で、最も有利な(不利を受けにくい)抽選を受ける選択を
損得の境界線を考えながら、しかも一瞬で判断しなければならない。

麻雀にはそういった能力が求められます。それは理論というよりも感性
つまるところ「バランス感覚」が優れているということは、意識しなくても有利なほうをなんとなく選べるという感性の事です。

「何切る?」問題ってあるじゃないですか。
正解のはっきりとした「何切る?」もありますので全く無意味とはいいませんが

三萬三萬四萬七萬八萬九萬六筒六筒七筒八筒四索五索五索六索
三三四七八九ΝΝЛ┌苅毅毅

こんなの何切ったってよくないですか?
こういう小差の「何切る?」を一生懸命考える事にあまり意味はありません。

よく「すべての打牌選択を理論的に説明できるべき」なんてことをいわれますが
理論を説明する能力は、相手に自分の考えていることを伝える能力であって、麻雀の能力とは別ものである思います。

理が無意味といっているわけではありません。
あくまで理は、「バランス感覚」を培うためのひとつの手段なのです。

近代麻雀オリジナルバックナンバー・全9話




――――――――


またやってしまった・・・こんばんは木原です。
でも、これにて記事のストック切れですので、来週からは――

頑張ります。

理論というよりも感性

そうなんですよね。
最近の記事でも書いてるんですが

選択のコンビネーション
部分と全体
神のみぞ知る世界

これらは全部、「理論というよりも感性」って話ですからね!

というわけで、また来週


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第7話・加祝儀抽選
(近代麻雀オリジナル2009年2月号掲載)


前回は期待ポイントの中でも順位点の話を中心にしました。今回は祝儀点の話。


東1局全員配給原点 ドラ九索9 祝儀点が5P(1P=1000点) 鳴き祝儀有り

二萬三萬四萬七萬八萬九萬一筒一筒五索赤六索ポン中横中中
二三四七八九(11)5r6 中(ポン) 5が赤

二萬三萬四萬一筒一筒一筒五索六索 ポン中横中中
二三四(111)5699 中(ポン)

どちらの期待ポイントが高いですか?
こういう問題の出し方であれば、正解は答えやすいでしょう。

答えは

祝儀を得る抽選というのもあります。
これを加祝儀抽選といいます。

和了りのパターンは「ツモ和了り」「ロン和了り」の2種類あります。
素点と違って祝儀点は「ツモ和了り」のほうが3倍多くもらえるシステムです。
それぞれのパターンの収益を考えると、自ずと解は導き出されるでしょう。

基本、好形であればあるほど「ツモ和了り」の可能性が高まります。
つまりこのルールにおいて、加祝儀抽選を受けやすい「好形の赤有りテンパイ、かなりお得」ということです。

ただし、2000点と5200点では、期待順位ポイントが大きく違うケースもあります。
その場合に限り、AとBの期待ポイントが逆転することもあるでしょう。

「そんなこと誰でも知ってるよ!」本当にそうでしょうか?
理屈ではわかっていても、反応できないケースってありますよね?


東1局全員配給原点 ドラ九索9 祝儀点が5P(1P=1000点) 鳴き祝儀有り

一萬西東八索四筒一索
中横 リーチ
一西東8(4)1
中(リーチ)

親のリーチ宣言牌の中中を

二萬二萬三萬七萬八萬九萬一筒一筒五索赤五索六索中中
二二三七八九(11)55r6中中 

二萬二萬四萬八萬九萬三索五索五索九索九索九索中中
二二四八九355999中中 

どちらが鳴きやすいですか?
どちらも鳴く?どちらも鳴かない?まあこれは打ち手のタイプによって違うでしょう。

では質問を元に戻します。
中を鳴くとしたら、どちらの期待ポイントが高いですか?

私の主観ですが、このルールにおいてはのほうが、加祝儀抽選を受けやすい分期待ポイントは高いと思います。

もちろん祝儀の無いルール、順位点がトップに偏って配分されているルール
順位点が小さく、素点が重要視されるルールなどではのほうが期待ポイントは高いですよね?

そういったルールを主戦場にしていると
「2000点で親に向かうのは・・・」と思わずポンするのを躊躇ってしまうこともあるんじゃないでしょうか?

「理屈ではわかっていても、反応できない」とは、つまるところこういったケースです。
「好形の赤有りテンパイ、かなりお得」このことを心に留めておけば、の牌姿でも口が勝手に「ポン」と発するようになりますよ(笑)

ルールよって期待ポイントの獲得方法は違います。
そのルールでの「期待ポイントが最大になるようような選択」を十分に理解するという事が大事です。


近代麻雀オリジナルバックナンバー・全9話(途中)




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またしても手抜き更新(笑)
どうもおはようございます。木原です。

あいかわらずGWは継続中。
ブログ更新意欲も低下中なのですが・・・

まあ来週くらいにはちゃんと書こうかな?
そう!リーグ戦のこととかでも


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第6話・期待ポイントという考え方
(近代麻雀オリジナル2009年1月号掲載)


「東風戦のコツってなんですか?」
そんな質問をよく受けます。コツ・・といっても一言では言い表せません。

コツ・・その前に麻雀の評価方法はポイント制だということ。そのポイントの内訳は?

・素点
・祝儀点
・順位点


「トップを取る」ということは、あくまで順位点を得るための手段であり
真に目標とすべきは「与えられた手牌に対し、期待ポイントが最大になるようような選択をする」ということだと思います。

MAX打点を追求する事が「期待ポイントが最大になるようような選択」ではありません。

>ある選択をしたときに、起こり得るパターンとその頻度。
>そのパターンが起こった時のそれぞれの損益。 

のふたつを考慮したうえで、自分が最も得する(損しない)可能性の高い選択をするってことですよ。 
希望だけ優先して考えてはいけません。あくまで現実的、客観的にです。

和了りのときに得るポイントは素点や祝儀点だけでしょうか?順位点は全局終了後に確定するものですが
局の途中であっても点数の変動によって将来予想される平均順位も変動します。これを期待順位といいます。

面子の雀力が同一であった場合、ゲームが始まる前の期待順位は2.5位。
たとえば東風戦、東1局に満貫をツモ和了りしました。残り3局で満貫分のアドバンテージなら、期待順位は約2.0位ってところだろうか。

つまりこの場合、満貫分の素点+約0.5位分の期待順位点を得たことになります。

ジパングの順位点は20−40 割と高めの設定になってます。
順位点配分が高いルールであれば高いルールであるほど、1回の和了りについてくる期待順位点は大きくなります。
逆もまた然り、1回の放銃で失う期待順位点も大きくなりますね。

これが東南戦の東1局であればどうでしょう?
東1局満貫和了りくらいではここまで劇的に期待順位は変動しません。
ではラス前に全員配給原点の状態からの満貫和了りなら?もっと多くの期待順位点が見込めるでしょう。

このように残り局数が少なければ少ないほど、1回の和了りについてくる期待順位点は大きくなります。
逆もまた然り、1回の放銃で失う期待順位点も大きくなりますね。


2本場 5巡目 ドラ四萬
三萬四萬七萬八萬九萬六筒六筒七索八索八索白白白
三四七八九(66)788白白白

上家から出る二萬

チーしてテンパイを取る。これを<選択A>とします。
和了り確率はかなり高いでしょう。その分素点収入は見込めません。

鳴かずに面前リーチを狙う。これを<選択B>とします。
<選択A>よりも和了り確率はぐっと落ちます。その分和了ったときの素点収入は大きいです。

順位点がトップ者に偏って配分されたルールであったり、順位点の配分が低いルールでは、ほとんどのケースは<選択B>を選びます。

しかし順位点配分が高いルール、または残り局数が少ない場合
たとえ2000点の和了りであったとしても、期待順位点も含めると大きく期待ポイントを獲得できるケースもあります。

またその場合、放銃、その他の失点による期待ポイントの損失も大きくなっているわけですから
和了り確率を高める選択をすることによって、そのリスクを回避する事ということにも繋がります。

ジパング等に見られる東風戦、順位点配分高めルールの大きな特徴といえるでしょう。

両面鳴くは男の恥?そうした固定観念にとらわれず
そのルールでの「期待ポイントが最大になるようような選択」を十分に理解するという事が大事かと思います。



――――――



近代麻雀オリジナルバックナンバー・全9話(途中)

このコラムを書いたのが約2年前。
今ならもーちょいわかりやすく書けそうな気がするなー。

>「トップを取る」ということは、あくまで順位点を得るための手段であり、真に目標とすべきは「与えられた手牌に対し、期待ポイントが最大になるようような選択をする」ということだと思います。

強調したいのはここなのだけれども、もっとうまい言い方ないものかねー?

おはようございます。GW真っ只中の木原です。

時間はあったよ。
でも、あんまり書く気が起きなかったので手抜き更新。

ホントはブログも辞めてしまおうかと思ったけど
まあーそのー・・・これは自分との約束なので・・・

また来週


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第9話・何を求めて
(近代麻雀オリジナル2009年4月号掲載)


あなたは何のために麻雀を打っていますか?

「お金のために打ってます」っていう人は多分少ないでしょう。
多くの人は趣味、遊びの一環として打っているのではないでしょうか?

趣味で打っているのであれば、自分が好きなように打つのが一番いいと思う。
その結果、負けたとしたって納得がいくでしょう。

自分の満足度>かかった費用 

であるならばお金なんて惜しくはないだろう。
自分の意にそぐわない打牌選択をして負けたら――

「なんで遊びに来てストレス溜めなアカンねん!」ということになりますよね。


なんとなくレジから卓を眺めていた。あるお客さんの手牌。

オーラス西家、4巡目にこんなテンパイ。
三萬四萬五萬六萬七萬八萬三筒四筒七索八索九索白白
三四五六七八(34)789白白  ドラ西西

2着目の親とは11000点差、3着目とは6000点差のラス目だった。

まだ早い。何とかしたくてヤミテンに構えたのだろう。
ところが次巡のツモは望外の五筒赤赤(5)。「しまった!」と顔を歪めるお客さん。

小考後、白のトイツ落しを始める。その結果は知らないのだが、ゲームを終え、卓を抜けたそのお客さんが私に話しかけてきた。

「やっぱ即リーチかな?あそこはどうしたらよかったんですかね?」

素点2000点+500Pオールの祝儀。確定の1700Pだ。
麻雀は1人で打っているわけではない。和了らずの選択によって他家の和了り機会が生まれ、失点してしまう可能性だってあるのだ。

巡目は早いとはいえ、和了り確率は50%以下だろう。しかも必ず条件を満たすとは限らない。
つまり1700P以上の期待ポイントを出せる選択は、この手牌、この点数状況では無いのだ。

それでも私は「うーん・・・二五八でフリテンリーチっていう手もありますよね?」

そう答えてみた。知ってるんだ。
損得の話ではない。そのお客さんが、ゲームの締めとして最大限満足できるような選択を追求していたことを。

損得抜きで麻雀を楽しみたい。
むしろそちらの考え方のほうが自然だと思います。

自分の美意識に基づいて打牌選択するもいいでしょう。
一時の願望を満たしたいが為に打牌選択するもいいでしょう。

あなたは何を求めて牌を握るのですか?

このコラム、ブログ等があなたの麻雀ライフに少しでも役立つような事があれば幸いです。




<プロフィール>

渋谷道玄坂にあるフリー雀荘「ジパング」の店長です。http://shibuya-zipang.com/
日本プロ麻雀協会Aリーグ所属

ブログ「麻雀荘メンバー語録version2.0」 http://blog.livedoor.jp/aladdinchance1000/



こんにちは木原です。
サボりまくって申し訳ございません。
そのうち再開したいと思うのですが、もう少し待って下さい。

この記事は近代麻雀のコラムの最終回の記事です。
麻雀を楽しむために一番大事な考え方だと思ってます。

他人の選択にケチをつける人。よくいるじゃないですか。
よーく考えてみてください。それはあなたの考え方を押し付けているだけではないでしょうか?

人それぞれ違った楽しみ方があってもいいと思います。
その楽しみ方に共感できないからといって「それはおかしいでしょ?」というのはどうでしょう?

こういう考え方ができれば他人にイラつくことも少なくなる・・・はず

「所詮他人」

あっ!これ僕の座右の銘なんですけど(笑)

というわけでまたいつか



第5話・結果に対する考え方
(近代麻雀オリジナル2008年11月号掲載)

とにかく、一時の結果は抽選の良し悪しに大きく左右されるものだから。過程(選択)と結果(抽選)は、麻雀を打つうえで全く別物として考えるべき。前回のコラムでそう話しました。


第7期雀王戦Aリーグ。
12名で半荘40回、上位3名が頂点を決する雀王決定戦に進出することができる。

>麻雀の強者とは?

意外と難しい質問ですよね。しかし、このように勝利条件が明確になっている場合ならば「決定戦に進出できる能力が高い者」ということになるでしょうか。

>その能力とは?

過程の段階で、決定戦に進出する可能性を高める能力。つまり選択する力のこと。
この能力に圧倒的な差があるのならば、ほぼ実力通りに勝負は決するのだと思います。

しかし、結果(抽選)は自分の意志とは全く無関係に偶然選ばれるものです。それ故、選択する力の差が少差であれば少差であるほど、その能力とは全く無関係なところで勝負は決してしまうのです。


リーグ戦の実戦譜

トップと2万点強差、3着とは微差で迎えた、2着目のオーラス北家

一萬一筒二索三索四索七索東南南西北白發ドラ四萬
一(1)2347東南南西北白發 ドラ四 

手にした配牌はこう。誰だって2着キープができれば御の字と考えると思うのだが
二索三索四索西 北横北北 ポン東東東横 ポン南南南横 ポン

234西 北(ポン)東(ポン)南(ポン)

実際のテンパイはこう。全くの手なりで5巡目にテンパイし、和了ることができた。

スーパーレア抽選に当選した。といったところでしょうか。こういう結果が起こり得るのも、麻雀の面白いところでもあり、つまらないところでもありますね。

麻雀の結果を評して「勝った」とか「負けた」といいますよね?こうしたゲーム性を考えると「選ばれた」とか「選ばれなかった」という表現の方がしっくりくるような気がするのは私だけでしょうか?


この号が出る頃には、リーグ戦も最終節(11月2日)を終えている。
今回は私が選ばれる事はまずないでしょう。でもいつの日か選ばれる事があったなら、みなさんにはこうお伝えしたいと思います。

勝因は何ですか?―― 勝因?ううん? 偶然当選しただけです と――


<プロフィール>

渋谷道玄坂にあるフリー雀荘「ジパング」の店長です。http://shibuya-zipang.com/

日本プロ麻雀協会Aリーグ所属

ブログ「麻雀荘メンバー語録version2.0」 http://blog.livedoor.jp/aladdinchance1000


ブログ更新しよー・・
とか思いつつも、ついダラダラ休日を過ごしてしまいました。

リーグ戦のことでも書こうかなと思ったのですが、思い出すだけでも腹立つのでやめた!!

負けるって切なひ・・・

第4話・過程と結果は別物
(近代麻雀オリジナル2008年11月号掲載)

麻雀というゲームの性質上、たとえどんなにすばらしい選択をしたとしても、抽選に恵まれなければ良い結果に結びつかない。逆もまた然り。たとえどんなにヘボな選択をしたとしても、抽選に恵まれさえすれば結果はついてくるものだ。

それゆえ過程と結果は、麻雀を打つうえで全く別物として考えるべきであると私は思う。このコラムのサブタイトル 〜選択と抽選と〜  選択とは「過程」抽選とは「結果」のことです。

配牌

一萬三萬七萬八萬二筒三筒三筒六索七索白白白白中
一三七八(233)67白白白白中  

たとえばここから白を暗槓するとしましょうか?
そうしたときのメリット、デメリットとは?

<メリット>高打点化。スピードアップ、つまり有効牌を引く抽選をうける。
<デメリット>他家の高打点化。

このくらいの配牌であれば、和了りやすそうだと思いますよね?現状、他家のことはまではわかりませんが

自分の和了りの可能性 > 他家の和了りの可能性 

と思うならば、自分のメリットを優先して選択(過程)したほうが、有利な抽選(結果)を受けやすいといえるでしょう。



トップと8000点ほど離れた3着目。そのトップ目のリーチを受けて7巡目にこんな牌姿。

ドラ九索

二萬三萬四萬六萬七萬三索四索九索九索西 ポン中横中中 ツモ中
二三四六七3499西 中中中(ポン) ツモ中 

西西は安全牌です。とりあえず西西を切りますか?先ほどと違って他家のテンパイが明確です。

自分の和了りの可能性 > 他家の和了りの可能性 

とはいえませんが、巡目、牌姿を考えても自分の和了りの可能性って十分にありますよね?

ここは即加槓して、自身の高打点化、嶺上からテンパイする抽選を受ける。

トップの可能性が高まる(メリット)>ラスの可能性が高まる(デメリット)
メリットとデメリットを比較して、メリットのほうが大きいようであるならば、それを優先して選択(過程)したほうが、有利な抽選(結果)を受けやすいといえるでしょう。

その結果――

配牌から暗槓した後、他家から3巡目リーチが掛かり、カンドラもろのりで和了られたとしても――

即加槓した直後にツモられ、カンドラもろのりで和了られたとしても――

過程(選択)は過程。結果(抽選)は結果。

どのような選択にもメリット、デメリットは存在します。
その結果、メリットが大きいほうが選ばれたとしてもそれが正解とは限らないし
デメリットが大きいほうが選ばれたとしてもそれが間違いとはいいきれない。


結果(抽選)にとらわれず、過程(選択)の段階で優劣を判断できることが大事です。

麻雀は対人ゲームでありながら、人と戦うゲームではありません。自分の精神力を試す?ゲームでもありません。しいていうならば、自分の判断力を問うゲームといえるのではないでしょうか?

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渋谷道玄坂にあるフリー雀荘「ジパング」の店長です。http://shibuya-zipang.com/日本プロ麻雀協会Aリーグ所属

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はいはい更新サボリ気味の木原です。こんにちは。

更新する時間くらいはありますよ?まあなんつーんですか?
更新に費やすエネルギーが不足している。といえばいいのでしょうか?

僕にとって「文章を書く」という行為。
かなりのエネルギーを費やすのですよね。日本語ヘタクソだから。

天鳳とかは楽なんですよ。ピッと与えられたものをピッと選択するだけなので。
「与えられたテーマについて書きなさい」これだとツラツラ書けるかもね。でもそんなの与えられたくねー・・・

というわけでエネルギーが溜まるまでこんなペースで・・・・

第3話・放銃抽選確率という考え方 〜18分の1理論〜
(近代麻雀オリジナル2008年10月号掲載)

今回もまた「当たり」「ハズレ」抽選のお話です。
ここに18本のクジがあります。1本だけ「当たり」が入っています。

最初にクジを引く人の当選確率は―― 1/18
最初の人は「ハズレ」でした。次にクジを引く人、今度は2本いっぺんに引きます。その人も「ハズレ」ました。そうすると次に引く人の当選確率は――  1/15

このように、他の人が「ハズレ」を引くたび、その次にクジを引く人の当選確率は上がっていきます。

さて、こんな河でリーチを受けました。――(A)

西九索六萬五筒中四索横 リーチ
西9六(5)中4(リーチ)

何待ち?クジと同じく相手の手牌が見えない以上、何が「当たり」かはわかりません。(ここ大事)

仮にこのリーチ、両面待ち(フリテン除く)だとしましょう。両面待ちのパターンは、萬子、筒子、索子、3種類の 

1−4、4−7、2−5、5−8、3−6、6−9 の18通り

この内、リーチ者の河で

六索九索69、三萬六萬三六、六萬九萬六九、二筒五筒(2)(5)、 五筒八筒(5)(8)、一索四索14、四索七索47

これらの待ちのパターンは否定されています。つまり残りは11通り

五萬六萬六萬二筒二筒四筒五筒六筒五索六索六索八索八索八索
五五六(22456)566888

上記の手牌から六索6を勝負しようと思います。この時点での六索6の放銃抽選確率は―― 2/11
(もちろん両面待ちとは限らないので実際の放銃抽選確率はこれよりも低いです)
まあその程度なら押してみようか?という気になるじゃないですか。 

では先程のリーチが ――(B)

西九索六萬五筒中四索横 リーチ
四筒
西9六(5)中4(リーチ)
(4)

となり、更に他家が

四萬四を通しました。
六筒(6)を通しました。

五萬六萬六萬二筒二筒四筒五筒六筒五索六索六索八索八索八索
五五六(22456)566888

その後に全く同じこの牌姿になったとしたらどうでしょうか?

四筒(4)、四萬四、六筒(6)。この情報によって、更に6つの両面待ちパターンが否定されます

ここから六索6を勝負しようとすると放銃抽選確率は―― 2/5。 
(A)のケースよりも(B)のケースの
ほうが六索6の放銃抽選確率は2倍近く高いといえるでしょう。
これだと現物切っとくか・・・という気になりますね。

1つのパターンが否定されることによってそれ以外のパターンの危険度、つまり放銃抽選確率が増すという考え方です。他家が無筋をバンバン通したということは、まだ通っていない牌の放銃抽選確率が上がっていますよって教えてくれていると考えたほうが良いでしょう。

でも、せっかく他家がそうやってわざわざ教えてくれているのに

僕も1牌だけ勝負!→ 放銃しました → あー!なんで僕の牌だけ当るの?ツイてないや・・・

そういう考え方はおかしいよね?
他の人が「ハズレ」を引くたび、その次にくじを引く人の当選確率は上がっていきます。つまり、他家の無筋勝負が「当たり」ではなかったら、自分の切りたい無筋の「当たり」確率は上がっている。そういうことですよ。

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これは大昔書いた記事を加筆修正したもの。
僕の押し引きの考え方の元となる。18分の1理論です。

リーチを受けて、最初の内はビシビシ切っておいて後からピタッと止める時。待ちが読めている訳でもなんでもなくって

「あと2筋通ったら止めよう」
「5筋くらいは押してやるぜ!」

なんてことを大体決めて打ってます。

今月の天鳳。
ラス率が3割3分近くあるのは、きっとこの感覚がブッ壊れているせいなんでしょうね・・・

第2話・不確定要素に対する考え方
(近代麻雀オリジナル2008年9月号掲載)

麻雀というゲームを、「当たり」「ハズレ」がどこに入っているかわからないクジを引くようなもの。そう紹介しました。たとえば

>配牌を取る度に、強配牌(当たり)・弱配牌(ハズレ)

>ツモってくる度に、有効牌(当たり)不要牌(ハズレ)

>捨牌する度に、放銃する(ハズレ)放銃しない(当たり)

etc

打ち手の意思とは無関係に、これらはあくまで抽選によって偶然選ばれるということです。プレーヤーにできることは、より「当たり」やすく、より「ハズレ」にくい。つまり、自分にとってよりよい抽選を受けられるような選択をすることだけなのです。


トップ目の東家と7000点差で迎えたオーラス。ドラは七索

二萬三萬四萬四萬五萬八萬八萬二索三索四索四索五索六索
二三四四五八八234456

7巡目に上記テンパイ。「どうしてもトップがとりたいんだ――」
ならば、トップになる可能性が最も高い選択をすべきですよね?

>ヤミテンに受け、ドラや赤引き、高めイーペーコー等の手変わりを待つ。
>そのままリーチを打って、トップから直撃・ツモ和了り・一発出和了り・出和了り裏1以上に期待する。

「手変わりした後にマンガンを和了る」「そのままリーチで条件クリア」どちらも偶然に起こり得ることである。その偶然の頻度が高いと思われるほうを選択することが、自分にとってよりよい抽選を受けられるような選択といえるでしょう。

ここはリーチを選択。さあ!抽選タイムだ!

10巡目、ラス目から出る三萬三。
ここで選択するのは、裏ドラ抽選に賭けるか?ツモ和了り抽選に賭けるか?

「裏ドラって運頼みっぽくて嫌だな。ツモったらトップ確定じゃん。なら自力で決めてやるぜ!」自力?という考え方には違和感を感じます。なぜなら

>自分のツモ山に三萬六萬三六がある。
>裏ドラ表示牌に一萬二萬三萬四萬七萬一索二索三索四索五索一二三四七12345がある。

これはどちらも不確定。つまり偶然なんですよ!ならば偶然の頻度が高いほうを選択するほうが、自分にとってよりよい抽選を受けられるような選択ですよね?

裏ドラが乗る確率は3割弱ってところ。「流局するまでツモる機会が保障されている」のであれば、この巡目からでも普通の両面待ちなら3割くらいはツモ和了りできるんじゃないかと思います。 しかし「流局するまでツモる機会が保障されている」という前提には無理がある。なぜなら、麻雀は4人でやるゲーム。見逃した後、他3者の和了りが出るケースだって十分に考えられる。そう考えると見逃しツモ抽選よりも、和了って裏抽選の選択のほうがトップになる可能性は高いといえるでしょう。

当たり牌を見逃してツモる。うーん・・・オレってカッコイイ!なかにはこう思う人もいるのかもしれません。損得を度外視しても自分の美学を追究する。そういった選択も理解はできます。

このコラムだっていってみれば私の美学みたいなもの。 〜選択と抽選と〜 そういったお話ですよ。

<プロフィール>
渋谷道玄坂にあるフリー雀荘「ジパング」の店長です。http://shibuya-zipang.com/日本プロ麻雀協会Aリーグ所属。ブログ「麻雀荘メンバー語録version2.0」 http://blog.livedoor.jp/aladdinchance1000/


これも実際にあった話。
結果、この打ち手は見逃ししてツモってました。裏ドラはありませんでした。

トップを捲くられたのは
まーそれはいいんですよ。よくないけどいいんですよ!いいってば!!

けどさ?
捲くった人が得意満面な顔で僕に向かってこういいよるんですよ。

「いや〜乗らないと思ったんだよね。正解だったな」

これにはイラッとした。正直イラッとした。
僕もまだ当時若かったからね。いってやりましたよ。

「じゃあオマエはこの巡目からツモるほうが可能性高いと思ったんか??オマエ1人で麻雀やってるわけじゃないんだぜ!ラス目に追っかけられて死んでしまえや!ボケが!!」

心の中でな。

第1話・抽選を受けるという考え方
(近代麻雀オリジナル2008年8月号掲載)

麻雀というゲームの捉えかた、人それぞれあると思います。
必ずしも勝ちにこだわる必要なんかない。いかにしてゲームを楽しむか?そのためだけの考え方なんかもあったっていいと思う。

これから紹介するのは僕の麻雀に対する考え方です。
取り入れるか?無視するか?は貴方次第です。

「クジ」ってあるじゃないですか。
どれが「当たり」?どれが「ハズレ」?
最初からわかるような「クジ」はありません。

「クジ」を公正に行うためには
「当たり」「ハズレ」がどこに入っているか分からなくする必要がある。

麻雀もそう。見えるところが限られているため

>相手の手牌
>次のツモ
>裏ドラ etc・・・

おおよその見当をつけることはできても
「当たり」「ハズレ」 がどこに入っているかわからない。

プレーヤーが自力で「当り」を引くのではなく、あくまで抽選によって偶然「当たり」が選ばれる。プレーヤーにできることは、より「当たり」やすく、より「ハズレ」にくい。つまり、自分にとってよりよい抽選を受けられるような選択をすることだけなのです。


西家、微差のトップ目で迎えたオーラス。

配牌、ツモの抽選に恵まれ6巡目には以下のテンパイ

六萬七萬一索二索三索四索五索五索六索七索八索北北 ツモ五索
六七123455678北北  ツモ5

トップ目とはいえ、リーチでなんら問題はない。
しかし、2着目である対面の親の河――

一萬中東三筒七索北
一中東(3)7北

ときている。北北は初牌で手出しだった。

のどから手が出るほど和了がほしいのに?
役牌より、3、7の中張牌よりも完全安全牌でもない北北が後?

そう、十中八九トイツ落とし。とするとだ――

六萬七萬二索三索四索五索五索五索六索七索八索北北
六七234555678北北  

6巡目のこのリーチよりも

一索二索三索四索五索五索五索六索七索八索 ポン北北横北
1234555678 北北北(ポン)

7巡目以降に予測されるこのテンパイ。比較すると僕の感覚では

>テンパイ取り =6割くらい当たるクジ
>テンパイ取らず=7割くらい当たるクジ

つまりテンパイとらずのほうが、より有利な抽選を受けやすい選択ということになりますね。

実戦では7巡目に対面の親から北北をポンしたその直後

四萬四萬五萬六萬六萬六筒七筒八筒二索二索二索四索四索 ツモ五萬赤
四四五六六(678)22244 ツモ五

その親が引き寄せた牌は赤五だった。(ジパングだからホントは金ね)

当たりやすいほうのクジを選んだってハズレるときはハズレます。
どこに入っているか分からない以上、100%当選するクジなど存在しないのだから。

やっぱりリーチだったか・・・

うまくいかなかったときに「和了のがした!」「失敗した!」とかいいますよね?
また、うまくいったときに「正解だった!」「成功した!」とかも。

抽選の結果によって選択時の正否を問うようなことはしませんよ。

「正解だった!」というよりも、むしろ「当選しました!」
「和了りのがした!」というよりも、「落選しました!(ハズレました)」

こういったほうが、麻雀のゲーム性を伝える表現として、的確なのではなかろうか?


<プロフィール>
渋谷道玄坂にあるフリー雀荘「ジパング」の店長です。http://shibuya-zipang.com/日本プロ麻雀協会Aリーグ所属。ブログ「麻雀荘メンバー語録version2.0」 http://blog.livedoor.jp/aladdinchance1000/



この話ノンフィクションです。
ちなみに対面の親は当時一緒に働いていた小倉孝だった。

ムカつきますか?熱いですか?
そりゃ不愉快な事この上ないに決まってますよ!

まあでもいっか。
麻雀ってそういうゲームだもんな。

この切り替えを早くする事。
麻雀強くなるコツってわけじゃないけれども、メンバーとして働くのであれば大事なことですよね。

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