麻雀荘メンバー語録 version2.0

日本プロ麻雀協会所属麻雀プロ、木原浩一による個人的な麻雀についての考え方、戦術等を紹介するブログです。

カテゴリ:プロ公式戦 > 第12期雀竜位決定戦

第12期雀竜位決定戦12回戦終了時スコア

吉田 基成
47.7
斎藤 俊
44.3
木原 浩一
29.9
渋川 難波
-122.9

残りは3半荘、トップの順位点が50Pのプロ協会ルール。
上位3人はほとんど並びと言っていい。最下位の渋川もプロも3連勝なら十分圏内だ。

南3局東家、点差は牌譜を見て欲しい。
トップが渋川プロ。2着の僕はこの時点でトータル首位に立っている。



東家・木原
三萬六萬七萬三索四索六索六索東南北北發發

この牌姿から2巡目に出た北をスルーしている。
トップとは18000点差。協会ルールならまだトップを狙いに行きたいところだ。

普段ならほぼ仕掛けていると思う。起爆剤を活かしてホンイツ一直線。
躊躇ったわけではないが、少しだけ「渋川がトップなら・・・」と、緩んだのかもしれない。

これが悪い選択とは思わない。しかしNO.1を決める決定戦の舞台では
勝者の「うわっ!」と思うような和了りが決定打となる瞬間を何度も目の当たりにしてきた。

結局3、4着のリーチに挟まれ、粘ろうとするも親は流れてこの半荘は2着で終了した。
とりあえずこれでトータルトップ。だが本当にこれで良かったのか?


第12期雀竜位決定戦13回戦終了時スコア

木原 浩一
39.7
吉田 基成
24.1
斎藤 俊
-7.5
渋川 難波
-57.3

この半荘、オーラスを迎えダンラスだったがそんなに焦りはなかった。
この次が最終半荘。そこで相手を1P以上躱すのが勝利条件なのだから。

ラス目の親番ということもあり、ポイント差はざっとしかカウントしなかった。
おそらく確認したところで今やることはそう変わらないから。

たとえこのままの着順で終わったとしても、トータルトップの斎藤プロとは
最終半荘で大体1着3着の並びでひっくり返すことができるだろう。

いずれにせよ和了りに一直線に向かうだけ。

14回戦南4局東家

4000オールで4→2着へ浮上した。今度はきっちりとポイント差を確認する。
前局と違って今度は選択肢がある可能性がある。現状は――

トータルで20P強差。つまり最終半荘、斎藤プロより1着順上であればほぼ条件を満たす。
しかし、吉田プロにもトップを取られたら確実に捲られるポイント差だ。

この半荘、トップまでは28000差。下2人は6000点差と7000点差。

3着に転落するようなことがあっても、最終半荘トップならほぼ優勝。
ラスまで転落したとしても次回トップなら望みは十分にある。

なんだ、結局どう転んでも最終半荘はトップ条件みたいなものじゃないか――

14回戦南4局1本場東家

先制リーチはトータルラス目の渋川プロ。少しチートイツっぽい捨て牌相だ。
ドラ四萬より中を残したということでメンホンとのMIXなのかもしれない。

二萬三萬四萬七萬九萬七筒八筒九筒二索七索八索八索八索 ツモ九萬

12巡目で少し止まった。通常時なら悩むことなくベタオリ2着キープ狙い。
だがここは決定戦。2着キープも、ラス転落も最終半荘はトップがほぼ必須条件。

唯一ここでトップを獲ることだけが、勝利条件を大きく緩和するプロセス。
ならばここはどうする?

二索勝負か、七萬抜きか、あるいは九萬か――

結局、七萬を抜いた。こうすると和了りの魅力が激減してしまう。

二萬三萬四萬九萬九萬七筒八筒九筒二索七索八索八索八索 ツモ九索

次巡テンパイも、これでは二索を勝負する気にならずベタオリした。
これも悪い選択だとは思わない。しかしNO.1を決める決定戦の舞台では――

自分なりにベストは尽くしたと思う。
けど、負けた時はいつも思う。

「もうちょっとやれたかも――」 と。


参照・第12期雀竜位決定戦最終日観戦記



次回配信予定



3月27日1900より配信予定です。

第12期雀竜位決定戦に進出しました。
過去の雀竜位戦の結果はこちら

第10、11期と連続して決定戦に進出し惨敗。
意気込みを語る前に今期の雀竜A級のエピソードを。
開始前













開始前のポイントはこう。
本日6半荘を行い、上位3名が決定戦に進出できる。

客観的に見て6割くらいは通過できるんじゃないかと思っていました。
1半荘目は2着、2半荘目は白の暗刻落としが親の七対子表裏に突き刺さりダンラス。

3半荘目の開局早々に親のチンイツ3フーローにオリ打ち。
何言ってんの?と思うじゃないですか。本当にオリ打ちしたんだってば!

東3局北家・ドラ四萬
二萬二萬四萬五萬六萬七萬二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒
このような牌姿で鼻息を荒くしていたところに持ってきたのは五萬でした。

テヒョン

裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏 ポン三萬><img src=三萬三萬

下家の親はこのような仕掛けでこちらも荒ぶってました。
ドラ表示牌の三萬をポンして、マンズの染めを隠そうともしない捨て牌相。

どうしても和了りたかった僕はこの待ちを拒否。
五萬七萬と払えば鳴かれる、いや、普通に和了られてもおかしくないのに進撃のテンパイ外し

それほど今回はピンズの景色がよかったのです。
手を伸ばせば半分位の割合でピンズを引き当てるのではないだろうか?

実際は半分もピンズを引ける訳ありません。でもこう思い込んだら
殴られる痛みよりも、自分の感覚に従わなかったがために逃すことのほうが痛いのです。

それが自分の良いところでもあり、悪いところだとも思ってます。
諸刃の剣、ブレ幅MAX。でも競技麻雀の決勝は、かなり良い抽選を受けなきゃ当たらない。

結局10巡目に五筒を引いて再びテンパイ。マンズは七萬をチーされただけに留まりました。
このまま曲げても十分に良い待ちなのですが、一筒九筒も、まだ場に2枚切れずつ。

2巡だけ待つことにしました。2巡経過したらツモ切りリーチだ――

二索二索二索四索四索四索五索五索六索六索六索白白 ロン白

リーチすることしか頭になかった僕は、白が危険かどうかも考えずに牌を横に曲げてました。
序盤に上家が切った1枚切れの白。手を開けたのは対面でしたが、当然親にもド危険牌。
じゃがばやし

「木原さん。あの時の対面、相当来てましたよ?」

対戦後に上家は語る。そういやマンズ押してたかも・・
それにも気づかないくらい注意力散漫な半荘でした。てか普通に親にオリましょう。

【3回戦終了後】
3回戦













連続で大きなラス。しかもあんな下らない放銃2発で箱下になっておきながら
まだ28%くらいは決定戦の目があります。なんて僕は恵まれているんだろう!

4回戦3着で更に後がなくなるも、5回戦で本日初トップ!

【5回戦終了後】
5回戦










このスコアを見てもピンと来ないかもしれませんが、協会ルールはトップが+50Pの順位点。
最終半荘は板倉プロ、金プロ、仲林プロが同卓です。特に5位の板倉プロとは38.9P差。

2着の順位点は+10P。
つまり板倉プロにトップを獲られると完全に捲くられます。

そして9位の浅井プロまではそれぞれ上位者と直接対決なので
たった1半荘でも逆転のチャンスが残されているというポイント差だったのです。

【最終結果】
最終










これだけ見ると楽勝に見えますが、道中はかなりヤバかったです。
普段あまりやらない全力和了りや全力テンパイの仕掛けを多用して

手詰まりを起こし、無筋を切ってベタオリする局面が何度あったことか・・
心臓に悪いです。もう42歳のおじいちゃんなので・・・

というわけで決定戦に進出することができました。
応援してくださった方々、本当にありがとうございます。決定戦の日程はこちらです。

第12期雀竜位決定戦について≫
【日程・会場】
◆日程
1日目…2月8日(土)
2日目…2月9日(日)
最終日…2月23日(日)
いずれも11:00開始

◆会場
神楽坂「ばかんす」

現雀竜位である渋川難波プロが、ご自身のブログで決定戦の対局者を紹介をしています。
ちょっと見てもらっていいですか?このブログの真ん中よりちょい下、僕の紹介文のこの1文を

なんば

ここでもう一度力の差を見せ付けたい――

20110421001926787












そりゃ僕の心の中の聖帝サウザーが現れてしまうでしょうよ。
麻雀の3大原則は「退かぬ!媚びぬ!省みぬ!」ですからね!(ウソ)

〜雀竜位戦とわたし〜

【第1期雀竜位戦】
C級30位残留(45名)

【第2期雀竜位戦】
C級1位昇級(全16名)

B級12位降級(全12名)

【第3期雀竜位戦】
C級1位昇級(全16名)

B級5位残留(全12名)

【第4期雀竜位戦】
B級10位降級(全12名)

【第5期雀竜位戦】
C級3位昇級(全16名)

B級9位残留(全12名)

【第6期雀竜位戦】
B級10位降級(全16名)

【第7期雀竜位戦】
C級11位降級(全16名)

【第8期雀竜位戦】
C級予選17位昇級(全56名)

C級3位昇級(全16名)

B級1位昇級(全16名)

A級7位残留(全16名)

【第9期雀竜位戦】
A級11位降級(全16名)

【第10期雀竜位戦】
B級3位昇級(全16名)

A級1位決定戦へ(全16名)

雀竜位戦決定戦4位(仲林、内海、二見)

【第11期雀竜位戦】
A級2位決定戦へ(全16名)

雀竜位決定戦4位(渋川、金、仲林)

そして、第12期雀竜戦A級が開幕した。
suzume


この1年、僕は何度日本プロ麻雀協会のHPを開いただろうか。
その度にこの仕打ちですよ。何がって?左上の写真ですよ!しゃ・し・ん・!

この圧倒的ドヤ顔ですよ!
思わずヒゲでも書いてやりたい衝動に駆られても、僕を責める人はいないはずです。

今年こそは――
当然そう思いますよ。でもこれはただの意気込みです。

ここまで来て勝ちたくない人なんていません。
思いの強さは皆一緒だと思います。唯一差がつくとしたら、それは気持ちではありません。
doya


くっ!やめろ!せっかくいいこと言おうと思ったのに!
まあでもそれは決定戦に進出できてからにしよう。A級最終日は2月1日です。


最高位戦主催の發王戦、以前は天鳳代表で出ましたね。
今年は最高位戦classicシードで出場します。4回戦からです。

おそらくはヤツも雀竜位シードで4回戦から。
ここで叩いて、返す刀で雀竜位も―― 「ば、倍・・・・」

このセリフは縁起が悪いからやめておこう。
發王戦4〜5回戦は1月19日です。

でも、木原さんは四神降臨でも負けているので倍返しもなにも・・・
という辛辣なツッコミはやめれ

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