2008年08月24日

皇太子ご夫妻に厳しすぎないか?

PCが壊れてしまい更新できずにいました。
漫画喫茶で書くという手段もあったのですが家にPC
がないと書きずらいですね。


さて、最近、皇太子妃雅子様が公務を欠席されることに対してバッシングがキツイ。
それがまったく故のないこととは言わないけど少々、不敬ではないでしょうか。
僕は多くの事柄で考えを同じにする人達と皇室に対しては考えが違います。
つまり開かれた皇室であるべきだと思う。
雅子様や皇太子殿下に対する批判を左派の人達がするならまだ解るというかありそうなことだと思います。しかし今の東宮問題は保守派民族派と呼ばれる人達が批判としてます。

確かに皇室の伝統は何よりも大切です。しかし皇太子殿下を批判している人達は日本の伝統、皇室の伝統を明治維新以降のことだと勘違いしてるように思えます。

わが国の皇室は英国王室のような世俗の存在ではないという。なるほどそれは正しい。皇室の成立の経過だけでなく平安遷都と同時に朝廷の常備軍を廃止し権力から離脱しヨーロッパの皇帝とは違う存在だった。
「帝国の興亡」の著者であるドミニク・リーベンも西洋の伝統からすれば君主というより高位の聖職者のような存在だったとしている。

その「世俗から離れた存在」であった皇室に西洋の模倣を強いたのは何も戦後ではありません。明治維新です。明治天皇の側室であり大正天皇の生母である柳原愛子が白馬に乗って閲兵する明治天皇を見て、これは皇室の伝統ではないと危惧したという話がある。つまり戦前のカイザーのような権威主義的な皇室も日本の伝統ではないということです。
さりとて江戸時代までの聖職者のような皇室に戻ることは、できないでしょう。
できたとしても国民から大変にかけ離れた存在になる。
京都御所でひっそり祭祀をなさってもらうことになりますが、今、皇太子殿下を批判している人達はそんな皇室が望みなんだろうか?


映画「クイーン」で描かれているように開かれた英国王室が大衆の世俗的な批判にさらされるというマイナス面は確かにある。しかしあの映画には就任したばかりのブレア首相が国民世論と乖離してしまった王室を心配し奔走する様子が描かれている。
今の政府にはブレア首相のような「忠臣」がいないのが問題です。
厚生労働省出身の宮内庁長官が記者会見で皇太子殿下を批判したことがあったがやはり厚労省にはロクな役人がいないようですな。あんな皇太子殿下に恥をかかせるようなやり方は臣下のすべきことではありません。
そもそも宮内庁長官が出向者ってどういうことよ?って思うけどな・・・



皇太子ご夫妻を批判している人達は皇室を大切だと言いながら
雅子様の病状を心配するのではなく仮病と決めつけ、あろうことか皇統を秋篠宮に移すべきだという人までいる。
皇位が能力で継承されるなら君主制は崩壊します。皇位は長子相続であるべきです。


皇室に一般的な意味での人権はない。それはそうなのだけど高級レストランに行くことがそんなに批判されるべきことなのか?
皇室が伝統と共にあるためには皇室の方々が安定し心安らかにいてもらわないと、そのために開かれた皇室としいうのは悪くないと思います。
むしろそうあるべきだと考えます。






alamein at 11:17│Comments(5)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by 容子の部屋   2008年08月24日 13:50
アラメイン伯さま

久方振りに訪問できて嬉しいです。最近私、皇室の事に疎いので、知りませんでしたが、そんなに所謂民族派の人達が、皇太子ご一家の事を取り上げて、文句を言っているんですね・・

お気の毒に雅子妃のご病気が長期に亘っている事で、そのような嫌がらせを受けているのだと思います。

何より、宮内庁の中には改革を嫌い、何事も前例主義が蔓延っているのかも知れませんネ・・

もう雅子妃も宮中に入られて年月がたったのですから、もっとご自分の考えを出されたらと思いますが・・今のままでは、あまりに可愛そうです。

ただ一つ注文があるとすれば、愛子様のご教育を、小さくともきちんとお立場を教えて欲しいと思います。

特に、国民の前に出るときは、ご挨拶をにこやかに行う事も、皇室の生まれた方のお勤めかと思いますが・・
2. Posted by アラメイン伯   2008年08月24日 22:39
容子さま。
僕も雅子妃の病状は皇室というより宮内庁の体質のせいではないかと?


宮内庁のような重要な役所のトップが出向者というところに問題があります。

愛子様の件はまったく同感です。
皇室典範がどうなるかわかりませんが次の次を前提とした教育が必要と思います。
3. Posted by giants-55   2008年08月31日 23:15
書き込み有難う御座いました。

この件、非常に難しい問題だと思います。そもそも「皇室の存在」に付いてどう捉えているかという部分に関わって来るとも思えますし。「歴史在る皇室は重要。」と考える意見も在るだろうし、そうで無い考えも在るだろうし。どっちが正しくて、どっちが誤りなのかは自分の頭では判らないけれども、同時にどちらに正誤をつけるべき問題でも無い様に思うし。「今の日本の平和が在るのは、国民の象徴たる皇室が在ってこそ。」という考えが在ったとして、それはそれで納得出来なくもないけれど、では「皇室が無い世界はどうなのか?」という想像は現実的に出来ない訳で、これはやはり個々人の考えが異なる問題だろうなあと、自分は思います。

唯、所謂保守派と呼ばれる人達が批判しているというのは、個人的に意外な気がしました。
4. Posted by giants-55   2008年08月31日 23:15
P.S. 時代に即した予算配分が出来ていないというのは、確かにその通りですね。複雑極まりない現代ですから、具体的なプランを正確に作り上げるのは大変だろうなと同情はしますが、自分なぞよりも遥かに優秀な官僚の皆さんには、それを乗り越えてより正確なプランを提示してくれる事を期待したいです。
5. Posted by giants-55   2008年08月31日 23:41
自分の書き込みを読み返してみたら、誤解を生じさせかねない文章でしたので、補足させて貰いますね(^^;。

色々書きましたが、だからと言って皇族に対して何を言っても良いとは思っていません。あくまでも諸々の点(尊き存在で在ればこそ負わされて“しまう”点等。)も含めて「これはおかしい。」と思った点に関しては礼を失しないと個々人が判断した範囲内で疑問を呈して良いと思うし、それが仮に批判に当たるので在れば、それはそれで悪い事では無い気が“自分は”しています。今上天皇の望む「開かれた皇室」というのは、そういう部分の延長線に在ると思いますし。あくまでも「礼を失しないと個々人が判断した範囲に於いて」という条件付きですが。

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