2008年08月31日

9条の犠牲者

アフガニスタンで農業の指導にあたっていた伊藤和也さんがタリバンに殺された。
心からご冥福を祈るとともに、ご両親の気持ちを察すると涙を禁じえない。

今の日本に伊藤さんのような若者もいるかと思うとまだまだ我が国もすてたものではないと思う。

ただ、紛争地域で民間団体が活動する危険性はあらためて認識された。
むろん彼の行動を尊い。彼の行動で日本が世界から尊敬されるだろうし日本人として誇りに思うし感謝もする。
しかし死んではなんにもならない。死んだらアフガンの人達に農業も教えられない。
丸腰で紛争地域に行ってはいけない。

去年、NHK
のテレビで日本は憲法9条があるから紛争地域に民間団体が入っても現地の人達から信頼されて安全だと言う「識者」がいた。それが日本の国際貢献だと。
僕はその不見識さに驚くというより宗教めいた怖さを感じた。
あまりに現実を見ていない。
こういう人達が善意ある人達を扇動して死地にたたしたのだ。
ある意味「9条教信者」の犠牲者といえるのではないだろうか?

9条を信じる人達がそれでも民間団体が丸腰で紛争地域で活動することを是とするなら
太平洋戦争の日本の指導者達と変わるところがないと言わざるえない。
兵士の損害を減らさないと戦争に勝てないと同じように、要員の安全を確保できないで目的は達せられない。平和もない。
要員の安全に現実的な措置がとれないようなら兵士や国民の損失に関心のなかった旧日本軍と同じです。



余談たが、最近アフガンでフランス軍がタリバンに待ち伏せされ10名も戦死する事件があった。サルコジ大統領は現地に飛び部隊を激励すると共に「フランスは民主主義と自由を守るためテロとの戦いを継続する」と宣言した。
伊藤さんの事件に関しての日本政府の対応はあまりに冷ややかで国際貢献に対する熱意も感じられない。
伊藤さんの死を無駄にしないためにも9条は削除し「普通の国」とならなければならないと切に感じる。

alamein at 22:44│Comments(3)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by 破壊王子   2008年09月02日 20:31
>日本は憲法9条があるから紛争地域に民間団体が入っても現地の人達から信頼されて安全だと言う「識者」がいた。それが日本の国際貢献だと。

NHKということは田嶋某ではないですよね(笑)

憲法なんて国内法が、なんで紛争地域で通用するのか説明が欲しいですねえ。

9条が役にたったのは戦後から高度経済成長の時代に経済活動に専念できたこと。これしかないと思うのですがねえ。

>9条を信じる人達がそれでも民間団体が丸腰で紛争地域で活動することを是とするなら
太平洋戦争の日本の指導者達と変わるところがないと言わざるえない。

私をパージしたあのお方が浮かんできました。また噛み付こうかしら(笑)
2. Posted by 容子の部屋   2008年09月03日 10:40
アラメイン伯さま

このアフガニスタンで活動していた伊藤さんの死には心からのお悔やみを申しあげたいと思います。

しかし、日本人の一部にいまだ9条教信者的思考者がいるのも事実で、この法律は国内法でしかないのに・・伊藤さんの属していたNGOまでも日本人的思考をする石川さんが、現在やっと、この組織に帰国を促したようですね。

犠牲者を出さないと、人は中々自民の考えを変えようとしないその典型のように思います。
3. Posted by アラメイン伯   2008年09月03日 23:16
破壊王子 様
田嶋センセイではなく大学教授でしたよ。

あなたをパージした人は50歳くらい?
この年齢にはああいう人が多いです。
9条って結局のところ神風と同じですね。


容子様
勇気と無謀は違います。
おっしゃるとうり犠牲がでて考えが変わるようなら救われるのですが・・・
どうも一概にはそうとも言えないようです。

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