2007年05月31日

約束の旅路

167c48ac.jpg製作年:2005年
製作国:フランス
監督:ラデュ・ミヘイレアニュ
出演:ヤエル・アベカシス ロシュディ・ゼム モシェ・アガザイ モシェ・アベベ シラク・M・サバハ
岩波ホール 約束の旅路オフィシャルサイト


Story
1984年、干ばつによる飢饉や内紛を逃れ、隣国スーダンの難民キャンプへと辿り着いたエチオピアの母子。母親はそこでエチオピア系ユダヤ人だけがイスラエルに脱出できることを知る。母子はキリスト教徒だったが、母は9歳の息子を生かすため、彼にユダヤ人と偽るよう命じ、ひとりイスラエルへと旅立たせるのだった。やがて少年はシュロモというイスラエル名を与えられ、リベラルな思想を持つヤエルとヨラムの夫婦の養子となる。新たな家族から大きな愛情を注がれるシュロモではあったが、実の母への思いは断ちがたく、また肌の色による壁や、自分を偽り続けることへの後ろめたさが彼を苦しめ続けるのだった…。(allcinema)

今、ここに生かされている意味をもう一度考えよう。

過酷な運命を背負った彼へ、血の繋がりや利害関係一切なしに差し伸べられる救いの手の数々。
息子に自分の手の代わりに「生」だけではなく「何か」を掴ませようとした、大いなる母の愛の力。
そして何より、迷い悩みながらも地に足をつけ未来を切り開いていくシュロモの姿に胸が熱くなる。

左派であると公言してはばからない義理の父母や祖父を初め、宗教指導者ケスらが発するの心からの言葉は、聖書や律法の引用などではなく、人間が本来持つ根源的な優しさに満ち溢れている。
いや言葉だけではない、彼らの浮かべる表情には1点の曇りもない。
信念と人間の良心の偉大さにひれ伏したくなった。

実は、書いた文章を半分以上削ってしまった。

映画を観終えた後から続いている漠然とした想いを言葉にして残すことはやっぱり出来そうにない。
いや、淡いわけではなく、深く濃く私の心に染みこんでくる物語なのだ。
ただ、私がそれを表現できないだけ。
でも軽々しく言葉にするよりも、私のなかでその感動をそっと留まらせておきたい。
そして忘れぬように鍵をかけておかなければ。

これから全国を回るようなので、気になる人は、チャンスを逃さぬように。
前売チケを無駄にしそうだったが、間に合ってよかった。

Posted by alegremente at 21:00│Comments(4)TrackBack(6)  

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3月15日(木) 終業後、神保町にある「岩波ホール」へ。 『約束の旅路』を見る。 スーダンやイスラエルを舞台にしているが、 一応フランス映画。 予告編や邦題のイメージからロード・ムービーかと思ったら、 スーダンからイスラエルに来た少年の成長が中心。 ス...
真・映画日記『約束の旅路』【          】at 2007年06月01日 02:06
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約束の旅路【大好きだよ】at 2007年06月02日 17:26
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映画「約束の旅路」【don't worry!な毎日】at 2007年06月03日 10:38
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約束の旅路【ゆっくり、長く走るには...】at 2007年06月03日 11:34
十三の第七藝術劇場で観る。 【物語】 1984年、スーダンの難民キャンプ。 エチオピア系ユダヤ人だけがイスラエルへ救出されることを知ったひとりの母親は 9歳の息子に、ユダヤ人と偽ってイスラエルへ逃れるよう命じる с
約束の旅路【ゆるり鑑賞】at 2007年06月03日 16:58
原題 Va,Vis Et Deviens 行け、生きろ、生まれ変われ 2005年/フランス/149分 at:第七藝術劇場 1984年、イスラエルは苦況に直面していたエチオピアのユダヤ人をイスラエルに移送するという「モーセ作戦」を実行した。本作はこの知られざる史実を背景に生...
エチオピア??イスラエル??エチオピア「約束の旅路」【寄り道カフェ】at 2007年06月03日 16:59
この記事へのコメント
こんにちは
勝手なトラックバックにお応えいただきありがとうございます。
小さな時から映画が大好きです。
今回は偶然出会った映画が素敵な映画だったので幸運を感じていました。
その映画がまたこうして人とつながるきっかけになったこと、ほんとの幸運だと思います。
よくハリウッド大作を毛嫌いする人がいますが、
海賊もよい映画だと思いました。
これからもよろしくお願いします。
Posted by こうじ@季節の小箱 at 2007年06月03日 08:35
はじめまして、シュエットと申します。dimさんのブログから何気なくお邪魔したところ「約束の旅路」があったので嬉しくなってTBさせていただきました。ブログ開設してまだ1ヶ月半ほどです。この作品は本当に揺さぶられました。
Posted by シュエット at 2007年06月03日 17:04
■こうじさん

こんにちは。わざわざコメントありがとうございます!
未だに感想がまとまらず、胸の中でざわざわしている作品です。

私が映画を定期的に観るようになったのはごく最近なので
あまり大きなことは言える身分ではないのですが、
ハリウッドの爽快感もたまに求めたくなってしまいますし、
こういうじっくり腰をすえて考えながら鑑賞できる映画に出会えるとうれしくなります。

お話しする機会が得られてとても嬉しいです。
こちらこそどうぞよろしくお願いします!
Posted by さち at 2007年06月03日 18:14
■シュエットさん

はじめまして!コメントありがとうございます。
dimさんのところからお越しですか♪
であれば、他の記事のミーハー部分については、笑ってもらうとして(笑)
もしシュエットさんと私の好きな俳優がどこかで重なっていたら、
いつかお話に付き合っていただけたら嬉しいです♪

『約束の旅路』は、感想らしい感想が書けませんでしたが、
もう、声を大にして皆さんに観て〜といいたい作品です。
東京での公開がもう終わりなんて勿体ないです!
Posted by さち at 2007年06月03日 18:17