
ロンドンの田舎町に住む主人公スカンクは糖尿病の持病を持つ11歳の女の子。
彼女が弟と父親、そしてお手伝いさんのカーチャと住む家は、知的障害をもつ青年リック、暴力的なオズワルドとその娘たち3人らの家と隣接している。
スカンクは学校ではオズワルドの娘たちの陰湿ないじめを受け、また持病のため毎日の注射の投与は欠かすことができないが、数少ない友人と隠れ家で過ごす時間を楽しんでいた。
スカンクの生来の強さや明るさを過信している父(ティム・ロス)の穴を埋めるように、
担任の教師マイク(キリアン)がスカンクのことを気にかけ、3人娘たちの毒牙から守ろうとしてくれる。
が、そんな素敵メガネ紳士マイクもやっぱり
スカンクらきょうだいを気にかけるのと同時に、カーチャともいい関係を築いていたりする。
一方、マイクの煮え切らない態度に愛想を付かしたカーチャが徐々に距離をとり始めると
猛烈にあせり、あせり、見苦しくあせりまくって、頭がいっぱいになっているうちに、レイプ容疑の濡れ衣までかぶせられ、たこ殴られーの鼻血ブーで、顔面崩壊の危機。と、いつもどおりのキリアン鼻血ショー(笑)
ごく小さいエリアで日常的に救急車とパトカーが行き来するというのはまぎれもなく非常事態。
ひとりひとりの心の中で渦巻いていく鬱憤や逃げ場のない怒りが大きく膨らみ、
ひたひたとより弱いものへと矛先が向いていく刃となっていく様を、スカンクの射るようなまなざしが捉えて離さない。
殺伐とした事件の積み重ねとは相反し、蒼く沈んだ絵画のような瞬間が混ざるカットがあり、
とても私好みの作品であった。
痛くてつらくて、何度も観られる類の話ではないけれど。

主役の子とリック役の青年の強烈な個性で、キリアンとティムが消されたなんて、そんなことはない、はず(笑)
必ず日本語字幕で観れる日が来ると信じていたい。
>主役の子とリック役の青年の強烈な個性で、キリアンとティムが消されたなんて、そんなことはない、はず(笑)
ティム・ロスとキリアン・マーフィじゃ、こてこてに個性のぶつかり合い作品?
と思いながら読み進めたら・・・
2人の個性の上を行く、強烈な個性を持つ若手2人?
気になりますねぇ〜〜
本当に痛そうなストーリーですが、ティムとキリアンの共演作なので、是非是非日本語字幕で見てみたいです。