Chronicle-2012-Plot-Summary製作年:2012
製作国:アメリカ
監督:ジョシュ・トランク
出演:デイン・デハーン アレックス・ラッセル マイケル・B・ジョーダン


Story
いつも持ち歩いている中古のビデオカメラだけが心の友という孤独な高校生アンドリュー。ある日パーティ会場で居場所を見つけられない彼は、見かねたいとこの同級生マットとその親友スティーブに誘われ、近くの洞窟探検に向かう。そこで不思議な物体に触れた3人は、知らぬ間に念じるだけで物を動かせる超能力を身につけていた。最初はその力を他愛もないイタズラに使って満足していた3人だったが…。(allcinema)


カメラを媒介することで、外の世界から一枚バリアを張り、自分が自分であることを守り続けてきたアンドリュー。
ただ臆病だから殻に籠っているというだけではなく、家では酒に溺れる父親が暴力をふるい、病気で寝たきりの母親が飲む薬を手に入れることすらままならない経済状況におかれていた。
孤独な彼の傍にあるのはビデオカメラだけ。

アンドリューは「力」を手にしなくても、いつか殻を破る日が来ただろう。
しかし、ある日突然強大な「力」を得て、友人と過ごす楽しさを知り、そして何もかもが自分の思いのままに操れるという快感を知ってしまう。
鬱屈した時間を積み重ねてきた彼にとって、どんなに気持ちの良いものだったのか。

力とともに自分の居場所を見つけたつかの間の幸せなひと時、とてもいい表情をしていた。

だが、小さな失敗が彼の幸せな時間を止めてしまう。
それは誰にでもあることなのに、未熟な彼にはそのことが許せず、笑った他人はもちろん自分自身のことも許せず、この世界が許せなくなったのだろうか。

・・・あとは墜落あるのみ。


主要キャスト、3人とも初めてみたが、それぞれいい味を出していた。
遠い遠い昔に思春期を終えた私には、この映画は途中で乗り切れない部分もあったのだけれど、
若手俳優ウォッチングとしてはとても楽しい教材であったよ。

デイン・デハーン
生きてるかどうか、部屋の灯りを確認しに通いたくなるような、暗い目をした俳優。
でも、ティーンじゃないのね。