製作年:2010年
製作国:メキシコ
監督:ディエゴ・ルナ
とてもとても観たかった映画が、再度ラテンビートで上映され、ようやく観賞できた。
役者としてのディエゴは愛でる対象(笑)以上のものをまだ感じられていないのだけれど、監督ディエゴはちょっとすごいのかもしれない。
荒削りで強引な部分はあるが、作品の核となる部分ーおそらくディエゴが伝えたかったであろうメッセージがどかんと心に響いてきた。
父親の失踪で心を閉ざした少年アベルが、療養中の病院から戻り、家では「父親である」がごとく振舞う。
最初は戸惑った家族たちも、アベルに合わせ、特に弟はそんなアベルにむしろ懐いて生活していた。
アベルも順調に回復を見せていたところで、突然本物の父親が帰宅する。
アベルの演じる父親像が、果たしてアベルの心の中に存在する理想の父親だったのか、
失踪前にそんな威厳のある父親の一面を見せていたのかどちらなのかとても気になるところ。
たぶん前者なんだろうけれど、少しだけ期待している自分がいたりして。
無償の愛でアベルを包み込もうとする母もまた一人の人間であり女であり、
アベルはそんな大人の弱さを一人で背負って大人にならざるを得なかったのだろうなぁ。
成熟する前に、硬く閉ざされていく心を思うと、胸がキリキリ痛んだ。
ユーモラスな映像表現もあったけれど、すべては病んでしまっているゆえの行動で、
それを思うとかわいそうでまったく笑えず、泣けてばかり。
極めつけはラストのアベルの眼差し。そこで大幅加点。
ややセンチメンタルに偏っているともいえる心象風景が、いちいちツボで、ディエゴの繊細な部分を垣間見たような気がした。
今度はどんな作品を手がけるのか、役者ディエゴ以上に監督ディエゴには期待してしまいます。
エリジウム行けなかったよー(涙)
がんばれー。かななー。
製作国:メキシコ
監督:ディエゴ・ルナ
とてもとても観たかった映画が、再度ラテンビートで上映され、ようやく観賞できた。
役者としてのディエゴは愛でる対象(笑)以上のものをまだ感じられていないのだけれど、監督ディエゴはちょっとすごいのかもしれない。
荒削りで強引な部分はあるが、作品の核となる部分ーおそらくディエゴが伝えたかったであろうメッセージがどかんと心に響いてきた。
父親の失踪で心を閉ざした少年アベルが、療養中の病院から戻り、家では「父親である」がごとく振舞う。
最初は戸惑った家族たちも、アベルに合わせ、特に弟はそんなアベルにむしろ懐いて生活していた。
アベルも順調に回復を見せていたところで、突然本物の父親が帰宅する。
アベルの演じる父親像が、果たしてアベルの心の中に存在する理想の父親だったのか、
失踪前にそんな威厳のある父親の一面を見せていたのかどちらなのかとても気になるところ。
たぶん前者なんだろうけれど、少しだけ期待している自分がいたりして。
無償の愛でアベルを包み込もうとする母もまた一人の人間であり女であり、
アベルはそんな大人の弱さを一人で背負って大人にならざるを得なかったのだろうなぁ。
成熟する前に、硬く閉ざされていく心を思うと、胸がキリキリ痛んだ。
ユーモラスな映像表現もあったけれど、すべては病んでしまっているゆえの行動で、
それを思うとかわいそうでまったく笑えず、泣けてばかり。
極めつけはラストのアベルの眼差し。そこで大幅加点。
ややセンチメンタルに偏っているともいえる心象風景が、いちいちツボで、ディエゴの繊細な部分を垣間見たような気がした。
今度はどんな作品を手がけるのか、役者ディエゴ以上に監督ディエゴには期待してしまいます。
エリジウム行けなかったよー(涙)
がんばれー。かななー。