041105ガエル・ガルシア・ベルナル&ロドリゴ・デ・ラ・セルナ。こうしてみると、ロドリゴ結構男前。

『モーターサイクル・ダイアリーズ』を鑑賞した後に、勢いにまかせて図書館に予約していたゲバラ関連の本たちが、追い立てるように、私の元に届いています。
確かにチェ・ゲバラについて、もっと知りたい、知らなければとおもったけれど、こんなに見境なく借りたのは誰だっ?(・・・私だ 泣)

今週読んだのは以下の2冊。
1967年10月8日―チェ・ゲバラ 死の残照
秘密工作者―チェ・ゲバラを殺した男の告白


両書とも、CIAはチェ・ゲバラを生捕にするつもりであった。銃殺の指示は、ボリビア当局によるものと主張。
1967年10月8日―チェ・ゲバラ 死の残照
死後まもなく彼の両手首は切断された。ホルマリン漬けにされたそれは数奇な経緯で、ボリビアからキューバへと運ばれる。その重い役目を背負った男の足取りを追う。
またチェ・ゲバラの遺品である「野戦日記」(ゲバラ日記のこと)もCIAの改竄から守らなければならなかった。
この本は日本人が書いた文章なので、非常に読みやすい。
ユーロ谷からゲリラ隊の生き残りが脱出するまでの数日についての逼迫した描写は、下手な冒険小説をよむより心拍数が上がった。
おそらく著者はチェ・ゲバラに相当思い入れがあるのだろう。
熱のこもった文章にぐんぐん引きこまれる。

秘密工作者―チェ・ゲバラを殺した男の告白

イゲラ村で殺される前に写されたチェ・ゲバラ最期の写真にてゲバラの右横に立つ人物 フェリス・I・ロドリゲスが書いた書籍。
彼はキューバから亡命しカストロの独裁政治からキューバを解放するためCIAのエージェントになった。
チェ・ゲバラと対極な立場にいるので、非常に興味深い記述が多くみられる。ちなみに書名には「殺した男」とあるが、実際銃を撃ったのは違う人間。
ゲバラと交わした会話はもちろんだが、捕虜となったゲリラの一員パコから情報を聞き出す章が印象に残る。前出「ゲバラ日記」と照らし合わせて読むとよいだろう。日本語訳は落合信彦氏。

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残りはこの3冊
ゲバラコンゴ戦記1965
トラベリング・ウィズ・ゲバラ
チェ・ゲバラ伝

ゲバラ本に埋もれた一週間(10/15)もどうぞ