中国の農暦新年(春節)では「春節聯歓晩会」(略して「春晩」)といった番組が毎年中国中央テレビ(CCTV)で放送されます。
日本で言うとNHKの「紅白歌合戦」のような番組です。
ただその内容は歌に限らず、ダンス、曲芸、相声(日本の漫才に多少近い一種のコメディ)、小品(コントに近い)などと多種多様です。
この番組、どう考えても億単位の視聴者はいると思います。

そんな中国最大のテレビ局が総力をかけて製作した番組、「春節聯歓晩会」、今年はとある小品の放送後、すぐにネット民から「これは日本の芸人アンジャッシュのネタのパクりだ!」と指摘されて、中国版ツイッターの新浪Weiboでかなりの勢いで転載されています。
ネットでは「CCTV、この恥知らずめ!」「両方見たよ、完パクだね」などの声が多いです。

問題視されてる小品はこちら、「面接」。

面接に来た人が店長から泥棒と間違えられて、話がずれながらも進んでいくストーリーです。

そしてこちらがアンジャッシュのネタです。


見ればすぐに分かります、CCTVの作品はアンジャッシュの設定を100%パクっています。
オリジナルセリフやくだりもCCTVの作品に存在しますが、明らかにアンジャッシュのネタと同じセリフ、同じ笑う所もあります。
例:
  • ネタの入り方が両方共店長が携帯電話で話しながら
  • 「我一进门就看出来了,你就是干这一行的人」と「大体わかっちゃうんだよ、君は見るからにやりそうだな」
  • 面接者が五年の経験を持っているのくだり
  • 履歴書のくだり
  • 面接者の夢は自分の店を出したいのくだり
設定が同じなのは「偶然」だとしても、以上の五つの点がまったくの同じなのはどう考えても「偶然」とは思えません。
これは誰かがアンジャッシュのネタを観てから書いたネタとしか考えられません。
つまり、パクリです

調べてみると、2011年11月13日放送の「我要上春晚」(春晩に出たい)ですでにこのネタが披露されています。
多分、ネタが気に入られて、脚本をそのまま持ってきて、知名度のもっと高い役者によって春晩で演じられたのでしょう。


2010年には上海万博テーマ曲『2010等你来』が岡本真夜の『そのままの君でいて』の盗作騒動が起こりました。
ミュージシャンと同様、芸人のネタにも立派な著作権があるに違いません
CCTVが知っててか知ってなくてやったはさておき、CCTVは中国の何億もの国民の前で、盗作疑惑が極めて濃厚な、もしくはパクった作品を披露したのです。
(動画サイトにネタをupするのもいいことじゃありませんが)
そしてその作品は今でも中国の動画サイトで観閲可能です。
法律に関しては素人ですが、このまま何もなかったのようにするのは絶対駄目だと思います。
CCTVからの謝罪または説明が聞きたいです。

わたしはこれからもアンジャッシュを全力で応援し、CCTVを全力で軽蔑します。

PS:動画は中国国内動画サイトによるもので、日本から視聴できる保証はできません、ご了承ください。