2006年12月

2006年12月29日

 赤城さんの新しい本が出た。「アサヒカメラ」の連載をまとめたものだ(現在も連載中)。35ミリ銀塩カメラに絞って編集してある。

 タイトルがすべてを物語っているが、デジタル全盛時代になっても、赤城さんのスタンスは銀塩カメラ支持を変えていない。銀塩カメラを知った眼でデジタルカメラを評論している。そういう意味で、本書は氏の「原器」のようなものであろう。

 残念なのは連載では毎回掲載されていた作例写真が大幅に省かれ、数えるほどしか載っていないこと。作例写真というと、単なる「このカメラで撮りました」的なアリバイにすぎないと誤解される方もいるかもしれないが、赤城さんのそれは「このカメラだから撮れた」という思いが込められた「作品」である。カメラ評論、レンズ評論を書いていても、氏の本質が写真家であることが作例写真から伝わってくる。

 というわけで、カメラを愛するすべての人にオススメしたい。分厚いので、正月休みに一杯やりながら読むといいだろう。

銀塩カメラ至上主義!
赤城 耕一著
平凡社 (2006.12)
通常24時間以内に発送します。


(13:33)

2006年12月27日

 新刊案内です。

 イタクラ ヨシコさんの小説デビュー作。「笑って泣けるラブコメディ」とのことで、ぼくはまったくターゲット外。たぶん、20代〜30代の女性がメインターゲットなんだと思う。だけど、作者のイタクラさんはとても魅力的な女性なので、男性読者がお勉強のために読むというのはいいかもしれない。

ダメじゃん、蟹江クン!
イタクラ ヨシコ著
牧野出版 (2007.1)
通常1-3週間以内に発送します。

 

(20:39)

2006年12月25日

 たまには自分の仕事以外の話も。

 というわけで、比較的最近、机の上にある本の紹介から。まだちゃんと読んでませんが(汗)。でも、読んでから、なんて言ってると、絶対、書けないと思うので、先に紹介してしまうことにする。

 最初は、丸山健二の「再生復活版」の第二弾、三冊。

ときめきに死す
丸山 健二著
求竜堂 (2006.12)
通常24時間以内に発送します。


サテンの夜
サテンの夜
posted with 簡単リンクくん at 2006.12.30
丸山 健二著
求竜堂 (2006.12)
通常24時間以内に発送します。


朝日のあたる家
丸山 健二著
求竜堂 (2006.12)
通常24時間以内に発送します。


 すでに第一弾として三冊(『赤い眼』『水の家族』『三角の山』)が出ていて、そちらは読了している。丸山健二という異才は、いまのこの世の中の流れや文学の行方といったものとあまりにもかけ離れたところで言葉をつむいでいる。しかし、そのかけはなれかたゆえに、再生しようと復活しようと、古いとか新しいとかの判断から自由である。

 しかし、この第一弾の三冊、シブすぎるセレクトで、「再生復活」の花火としては地味かな、と正直なところ思ったのだけれど、ちゃんと第二弾が出たのはうれしい。

 個人的には『ときめきに死す』をもう一度読めるのはうれしい。森田芳光監督作品を見て原作を読んだら、原作の硬質さにびっくりさせられた覚えがあるからだ。

 年末年始はこの三冊を読むのを楽しみにしている。

(20:23)