マンガ

2004年10月04日

 今日も雨。

 所用で新宿まで出た。思いつきでニコノスV(ファイブ)に水陸両用の35ミリF2.5をつけてスナップ写真を撮る。ニコノスってのは、ニコンの水中カメラなんだが、買った動機が「雨の日に使ったら面白いかも」というもので、しかし、よく考えてみれば、傘をさしてスナップ写真を撮るなんてどう考えても無理があるのである。雨の日って暗いからシャッタースピードだって稼げないから、片手で撮ったりしたらブレブレだ。というわけで、企画倒れのままになっていたのだが、今日、雨の日スナップを実践してみた。現像するのが楽しみ。

 写真家の曽根陽一さんとメールのやりとりをしている。先日、曽根さんとそのほかお二人でのグループ展福団vol.1『お散歩道楽3人展』スポットフォトサロン 9月17日〜9月30日)を見に行き(ちょうどこの「日記」が休止していた時期にあたってしまった)、曽根さんの幻想的かつ奇妙なリアリティのあるカラー作品を見ていいなあ、と思いメールを書いたのがきっかけだったのだが、曽根さんの奥様が11月に出産を控えていると曽根さんのサイトの「Diary」で知り、昨年の自分の体験を思い出しつつ、知っていることなどを書いてみたりした。曽根さんのDiaryは、日常生活が丹念に描かれていて面白い。そのほか、galleryはもちろんぜひ見ていただくとして、写真とテキストが掲載されている「fragment」という「映像メモ」(曽根さんの言葉)がおすすめだ。

★二ノ宮 知子『のだめカンタービレ』第10巻(講談社コミックスキス)読了。
 ひところは、どんなマンガを読んでも面白かったものだけれど、最近は数ページ読んで「だめだ」と感じることが多くなってしまった。絵とコマ割とセリフが受け付けないというか……。
 それでも、いくつかのマンガは好きで新刊が出るのを楽しみにしている。『のだめカンタービレ』もそのひとつで、絵はシンプル、コマ割はかつての少年マンガなみに正統的な文法に沿っており、登場するキャラクターが変人ばかり。読みやすくて面白い。
 桃が丘音楽大学なる学校が舞台で、世界的指揮者になれる才能を持っていながら、飛行機恐怖症のために日本にくすぶっている千秋真一が主人公。タイトルにもなっている「のだめ」とは野田恵という、これまたピアニストとして大変な才能は持っているが、型にはまれず落ちこぼれの音楽教師と「もじゃもじゃ組曲」を作曲して遊んでいるという変人。二人が出会うところからこのマンガははじまるが、すでに10巻。二人は大学を出て(のだめは中退)、パリに留学することに。つまり、この巻は「パリ編」ということになる。さっそく、千秋は指揮者のコンクールに出場し、のだめはフランス語版の「プリごろ太」(作中登場するアニメ。楽しそう)を見てフランス語を習得する。
 千秋とのだめは恋人同士ではなく、のだめの片思いという設定。千秋も憎からず思っているには違いないが、のだめを突き放す。この構図、どこか懐かしいと思ったら、男女を入れ替えれば、昔の少年マンガと同じである。
 また、マンガの表現としてすごいのは、クラシック音楽が本当に聴こえてくるような感動があるところで、これは『ガラスの仮面』でマヤの演技に感動させられるのと同じである。これは実写やアニメじゃ表現できない世界。そんなことを思ったのも、のだめがフランス語を習得する場面が『ガラスの仮面』のマヤのセリフ覚えシーンのパロディ風になっていたからか。

(20:06)