『ヨサク』と聞いて、ほとんどの人が思い浮かべるのは、北島三郎さんの名曲『与作』だろう。

 しかし、酷道愛好者は、『ヨサク』といえば日本三大酷道の一つ、酷道439号を100%思い浮かべる。

 342.4kmという距離は、東京から仙台へ至る国道6号とほぼ同じ長さ。
 しかし、ヨサクの道程は国道6号のような平坦なものではなく、離合困難・不能な狭隘路、ヘアピンカーブの連続する峠道、アスファルトが剥げた悪路、落ちたら死亡確実な断崖絶壁、当たったら死亡確実な落石・崩落多発区間、災害による通行止め多発などなど、酷道に必要な要素をほぼ全部含んでいるのである。


 茨城と新潟の酷道フェチ2人が夢にまで見たヨサク探索。

 何度も思い描いた“その時”を、ついに迎えた!!



国道439号 徳島県徳島高知県四万十市

2010年 5月3日 6時44分 探索開始
2010年 5月3日 19時20分 探索終了

使用車 日産ノート AUTECH Rider
人員 2名

※略称解説
R=
国道
酷道=国道
県=都道府県道
主=主要地方道
青看板=一般道路に関わる
案内標識(行き先標識)
1車線=離合不可能な道幅
1.5車線=何とか離合できる道幅
合流分岐=他の国道との重複区間が開始される分岐
分離分岐=他の国道との重複区間が終了する分岐



地図がありますと、わかりやすく楽しくお読みただけると思います。



R11徳島本町交差点から酷道439号は始まる。
写真は徳島本町交差点を右折し、酷道439号最初の分岐青看板。
R438神山方面へ左折。
GW (110)

阿波おどり会館前を左折。
GW (112)


県136号分岐を右折。
GW (113)


分岐前と少し周囲の様子が変わる。
GW (114)


川を渡り、左折。
GW (116)


府能バイパスと旧道の分岐。旧道もまだ国道指定されている。
私の持っている5年前の地図では、まだバイパスは影も形もない(2007年12月26日開通)。
GW (118)


府能峠の旧道は狭隘路だが、バイパスは快走。
GW (119)


新府能トンネル。
旧道の1車線幅の府能トンネルとは比較にならない高規格。
GW (120)


旧道との合流点。
GW (121)


神山町のコンビニ。
この先の道中のための食事やドリンク、タバコの購入はここで済ませたほうが良いであろう。
GW (122)


JAを過ぎると、狭隘になる。
しかし、すぐにセンターライン付になる。
だが、またスグに狭隘になる。忙しい区間w
GW (123)


R193との合流分岐。
R193も、酷道界では強豪として名を馳せている。
GW (124)


R193との分離分岐。
Y字路を左方向(ショボイ方w)へ。
GW (125)


分岐後の道路情報板。
『チエン必要』は、『この先は酷道なので、必ず遅延を要する』という意味ではなく・・・お察しの通り、『チェーンが必要です』という意味である。たぶん。
しかし、この時期にチェーンは不要である。
GW (126)


川沿いの狭隘路。
この先でマイクロバスと離合があった。
GW (127)


川井トンネル。
無灯火の対向車が来たが、酷道に限らず、暗くても明るくてもトンネルでは前照灯をつけましょう。
トンネルを抜けると、急勾配とカーブで下っていく。
GW (128)


R492合流分岐。ここは剣山方面へ。
ちなみにこのR492、実はここから高知県の大豊町まで酷道439号と重複しているのである。
GW (129)


R492分岐からしばらくセンターライン付快走路。
GW (130)


県260分岐後の道路情報板。
GW (131)


ここで快走路は終了する。
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酷道愛好者の間では有名な『コリトリ』。
漢字では『垢離取』という字を書き、剣山に登る人が身を清める場所であったらしい。
酷道愛好者にとっては、見ノ越への入り口である。
GW (133)


同じくコリトリ。
このカーブから先は、酷道439号をダイジェストする上で大きな部分を占める狭隘山岳落石酷道が始まる。
GW (134)


1.5車線で離合もできるが、カーブと落石には要注意。
GW (135)


林道との分岐。
GW (136)


法面の迫力に、思わず撮影。
ちなみに、この見ノ越までの距離表示は、コリトリから500m毎に設置されている。おそらく、道が道だけに、ドライバーのストレス軽減目的であろう。
反対側から見ると、コリトリまでの距離が書かれている。
GW (137)


これから進むラインが見える。
この先はブラインドカーブも多いので、予め対向車の有無も確認しておくと良いであろう。
GW (138)


有名な危険箇所。威圧感が凄い!
GW (139)


見ノ越隧道を抜けると、見ノ越PAに着く。
見ノ越PAには売店や公衆トイレがあり、剣山へ登ることが出来る登山用リフトもあるので、GWということもあって誘導員のおっちゃんが何名か配置されるほど車も人も多かった。


R438分離分岐。
いよいよ酷道439号の単独区間の始まりである(実際はR492が重複しているが・・・)。
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分岐以降は高度を下げていく。落石にも注意。
なお、この手前と先で赤灯を点けたPC(パトカー)2台と離合。酷道でPCに出会うとは・・・。
見ノ越で何かあったかな?
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少し走ると、奥祖谷二重かずら橋に着く。
ここには自販機もある。
なお、橋へ行くには500円かかる。
せっかくなので我々は立ち寄り、橋と小さな滝で少しはしゃいだw
GW (149)

GW (148)

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かずら橋の先の名頃集落では、路面工事中でアスファルトが剥がされてダートになっていた。
道が狭いので、対向車に注意。
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狭隘路をパスするバイパスはご覧の通り快走路。
5年前の地図にはないルートである。
ちなみに、県261号へ行くには旧道に進むか、パイパスで先に進み旧道を引き返すしかない。
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落合峠への分岐。
なお、青看板の『かずら橋』は先出のものとは違い、主32号沿いにあるメジャーな方のかずら橋である。
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東祖谷では拡張工事が進み、狭隘路と快走路の共演が見られる。
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主32号との分岐。
ここで左折すると、酷道439号のハイライト、京柱峠へ行くしかなくなる。
R32へ抜ける目的なら、主32号へ進むのが正解であろう。
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ヘアピンで農道分岐。
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林道分岐。林道の方が立派な姿である。
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京柱峠区間の路面は、ご覧の有様。
凹凸が激しく時には穴もあるので、路面も考慮して運転しなければならない。
ブラインドカーブも連続するので、対向車にも十分注意(単車も多い)。
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京柱峠に到着。
県境で徳島県の標識はあるが、高知県の標識はない。
峠には茶屋があり、食事も出来る。我々も、しし肉うどん(800円)を食べた。
ライダーが非常に多く、彼らは高知側から来て徳島側へ酷道439号を下るのではなく、峠から分岐している林道を走るのがメインらしい。
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見晴らし最高!紅葉の季節なら、なお素晴らしいであろう。
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高知県側では路面が良化し、峠からヘアピンで高度を下げる。
1.5車線のヘアピン連続路にも関わらず、先行していた地元車のスピードとハンドルさばきに驚く。
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踏切を越えるとR32合流分岐。ここを左折。
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しばらく快走R32を走り、高須交差点を右折。
なお、高須交差点はR32分離分岐だけでなく、かなり前に重複したR492の分離(終点)分岐でもある。
なお、写真は右折直後の新高須トンネル。
実は、交差点から大豊ICまでは3年前に走ったことがある。
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快走地方国道。
上り下りはあるが、R194合流分岐までこんなカンジが続く。
沿線に早明浦(さめうら)ダムがあったため、立ち寄った。
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少しずつ高度を上げるが、快走。
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いの町の長い下り坂。快走。
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R194合流分岐。高知方面へ左折。
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R194との重複区間は快走。
途中、『633美の里』という、名前に一瞬『ん!?』と感じる道の駅があるが、『むささびのさと』と読む。
旧吾北村の形がむささびの飛行する姿に似ているというのが由来らしい。
また、633=194+439 でもある。
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下八川の交差点で、R194と分離分岐。
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分岐後スグの広瀬橋と高岩トンネル。
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バイパスとバイパスの間には、狭隘路も残っている。
この先の新大峠トンネルは快走。
ちなみに、旧道の大峠トンネルも新トンネルが必要かと思うほどの規格であったが、トンネルに到達するまでの道が酷すぎなのでバイパスが建設されたのであろう。
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R494との合流分岐を直進。
ここからR494としばし重複。
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川口交差点でR494と分離&R33との合流分岐。
ここは松山方面へ右折。
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R33重複区間は快走。
実は、ここも3年前に松山から高知へ抜けるために反対方向から走っている。
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大渡交差点でR33と分離分岐。左折。
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分岐後はセンターライン付。
カーブ多いが快走。
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仁淀川町内は少し狭くなるので注意。
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町内を抜ければ、再び快走。
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突如、1〜1.5車線の狭隘路に。
この先で、トンネル工事中であった。
この道も、じきに御役御免であろう。
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快走路が復活するが、スグに狭隘路になり、矢筈(やはず)峠へ突入する。
なお、
国土交通省四国地方整備局
は、仁淀川町大植で7月までの酷道439号の全面通行止めの発表をしていたが、何の問題もなく通行することができた。
大迂回を覚悟していただけに、助かった。
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矢筈トンネル。
県378号が左に分岐しているが、案内等はない。
県378号は、四万十川の源流に行くことができ、R197にも抜けられるが、道路状況は悪いらしい。
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トンネル以降は1〜1.5車線の区間になるが、トンネルやバイパスで所々改良されている。
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R197合流分岐。ここは大洲方面へ右折。
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重複区間はスグに終わり、R197分離分岐。大正方面へ左折。
ちなみに、左折するのは写真の場所ではなく、もう少し先の橋とトンネルの入り口の間にある道なので注意。
もっとも、写真の地点で左折しても酷道439号には接続できるが。
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R197と分離し、単独になると1〜1.5車線に。
100番台のバックボーンがなくなれば、こんなモンであるw
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1〜1.5車線が続くが、主26号分岐以降は快走。
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しばらくすると、再び1〜1.5車線に。
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檮原(ゆすはら)川沿いは、狭くカーブが連続するルートなので、対向車に注意。
また、落石防止ネットがあるところとないところが見られるので、落石にも注意。
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木屋ヶ内の崩落現場を進行方向逆側から撮影。
真新しい道路を見れば、大規模に“やられちまった”ことがわかる。
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狭隘路が終わり、R381合流分岐。ここは須崎方面に直進。
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道の駅『四万十大正』直前でR381と分離分岐。
右折すると、酷道439号のラスボス、杓子峠区間のお出ましである。
道の駅は、RPGでいえばボス前の回復&セーブポイントである。
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しかし、ここで大きな落とし穴が!!
通行止め!!
四万十市大用(おおゆう)が崩落で通行止めなのは事前の情報収集で知っていたのだが、まさか杓子峠の入り口から通行止めになっているとは・・・・・・orz
我々のほかにも、2台車が来たが、いずれも転回してR381に戻っていった。
しかし、子供の頃、『諦めたらそこで試合終了』と某先生に教えられた我々であるw
瞬時に地図を確認し、迂回路を見つけ出した。
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通行止め箇所からすぐ左に、一の又温泉へ至るルートがあった。
地図を見ると、このルートは清水東津野林道を経て県332号に接続し、酷道439号に復帰できる道であった。
しかし、これが曲者で、看板に『一の又温泉までは通り抜け出来ます』と書かれていたのだ。
これは、『一の又温泉までしか通り抜けられない』ということなのか、『国道は通行止めだけれども、一の又温泉に行くこのルートは通り抜けられる』ということなのか・・・正直迷った。
しかし、悩んでも仕方がないので、看板の意味は後者という受け止め方をして、進むことにした。
写真は、迂回路から見た酷道439号杓子峠区間。
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我々の選択は間違っていなかった!
途中、快走路から突如現れたダート区間や悪路の林道を走るハメになったが、問題なく酷道439号に復帰することが出来た。
写真は、迂回路の県332号と酷道439号への復帰分岐。
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先の分岐を右折せずに、左折して大用の通行止め地点まで行ってみることにした。
現場見て通行止めに納得。杓子峠に挑めなかったのは残念だが、諦めがついた。
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正直、杓子峠の通行止めはコーン2つだけの簡単なものだったので、突破は容易だった。
しかし、通行規制に従うのは我々のモットーだし、どっちにしろ大用の崩落現場がコレでは、杓子峠を戻って結局件の迂回路にまわるハメになっていただろう。
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そんなワケで、大用から再開。
峠でなく、こんな快走路で大崩落が起きるとは・・・・・・。
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四万十市中村中心部の県346号分岐を左折。
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スグに十字路になるので、ここを右折。直進方向は、県333号。ここのコンビニは、比較的新しいと思われる。
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あとは直進するだけ。R56との分岐で終点!
陽が落ちてしまったので、写真がブレブレに・・・・・・orz
GW (211)




 
 所々バイパスやトンネルが建設され、酷道といわれる区間は少しずつ失われているカンジがしました。

 特に、高知県側は精力的に改善しているようですね。
 整備して通行しやすくすれば、ルート的に利便性の高い国道になりますし、高知県的には観光の活性にもなって一石二鳥でしょう。

 酷道愛好者としては、酷区間が失われるのは残念ですが、地元の人などからすれば道路の改善は念願でしょうからね。

 また数年後に走ったら、違った顔を見せてくれそうですね。


 12時間36分。
 とにかく長かった・・・・・・。

 929ちゃん、乙でした!!


P.S.

 例の崩落箇所の大用について。
 青看板のローマ字は『oyu』でした。読み方は、『おゆ』だと思っていたのですが、どうも解せんので、四万十市役所西土佐総合支所に問い合わせたところ、『おおゆう』だということが判明しました。