沈下橋。

 地方によって呼び名が違ったりしますが、簡単に説明しますと、川が増水すると沈んでしまう橋のことです。

 堤防より低い位置に設置され、狭くて欄干も無いかとても低いものがほとんどなので、川に凄く接近していてスリルも満点です。

 時代劇に出てくるような、木造のものもあるので趣も満点。

 高知県・大分県・徳島県・宮崎県などに多く見られますが、今回は地元茨城の小貝川の沈下橋を見に行ってきました。


 昨日、守谷で二郎を食った帰り、どうせ1日フリーだから以前から気になっていた沈下橋を見に行くことにしました。


 GWに沈下橋のメッカの高知や徳島へ行きましたが、訪問目的が違っていて余裕もなかったので、スルー。
 ちょっとした心残りになっていました。

 しかし、調べてみると茨城にも久慈川水系や小貝川水系にいくつかの沈下橋が現存していることがわかったため、比較的近辺の小貝川の沈下橋を近いウチに見に行ってみようと思っていました。


 茨城の沈下橋は、ドライブ愛好者よりもサイクリング愛好者の方にメジャーなようで、調べる過程でヒットしたのはサイクリング系のブログなどがほとんどでした。


 今回は、3つの沈下橋を見てきたので、ご紹介します。



 1つ目は、
小目沼橋です。

 この橋は『
流れ橋』という橋で、洪水などの際には固定されていない橋桁が流されてしまうことを想定したものです。
 徒歩や自転車、あまり大きくないバイクなら通行できますが、自動車での通行は出来ません。
 欄干がないので、通行する際も注意が必要です。また、夜間は通行しない方がいいでしょう。


少し離れた堤防の上から撮影
小目沼橋

ご覧の通り、堤防より低い位置に設置されています
小目沼橋 (1)

周りは藪になっていますが、アクセス路は確保されています
小目沼橋 (2)

欄干が無いため、バランスを崩したら小貝川へダイブです
小目沼橋 (3)

橋脚も木造です
小目沼橋 (4)



 2つ目は、川又橋です。

 小目沼橋から少し上流にあります。
 この橋は、木造ではなく重量鉄骨なので、高さ2.2m以下、重量2t以下の自動車なら通行可能です。
 アクセス路は、一度堤防を乗り越えて川へ下っていく作りになっています。
 対向車が来る場合もあるので、待避所を使ってスムーズに通行しましょう。


待避所がありますが、ここには駐車しないようにしましょう
川又橋

『かわまたはし』
川又橋 (1)

構造的に旧いイメージですが、比較的新しいです
川又橋 (2)

橋脚も頑丈そうです
川又橋 (3)

しかし、欄干は低いので転落注意
川又橋 (4)

車と対比
川又橋 (5)

対向車もありえるので、スグ撮影してスグ移動
川又橋 (6)



 3つ目は、常総橋です。

 川又橋より上流の国道354号沿いです。
 下流の主46号にも常総橋があるので、間違えないように注意です。
 こちらも重量鉄骨で自動車で通行できますが、高2.7m、幅2.0m、重2tのトリプル規制がかかっています。
 また、国道沿いや福岡堰の桜並木があるので、交通量も意外と多いです。
 譲り合いの精神で通行しましょう。


堤防を下って橋へアクセス
常総橋

トリプル規制
常総橋 (1)

こちらも比較的新しい
常総橋 (2)

沈下橋にしては、欄干は高めでシッカリしている
常総橋 (3)

藪が深くて橋脚は拝めなかった
常総橋 (4)

対比。それほど狭くないが、やはり譲り合いの精神が大切であろう
常総橋 (5)



 今回は、以上の3つの橋を見てきましたが、関東では埼玉の荒川水系にも比較的たくさんの沈下橋(冠水橋)があるそうです。

 高知や徳島の本格的な沈下橋には及びませんが、それなりに楽しめました。

 機会があったら、久慈川水系の沈下橋(地獄橋)も見に行きたいと思います。