生活のオマケ可愛いアップル!

June 12, 2009

イチコロ

chil運動靴と赤い金魚』(Children of Heaven)という映画があります。
DVDを借りに行った時に、なんとなく目に留まり手に採ってみたらなんかよさ気(げ)な感じが。
仕事上がりの夜中にオフィスでぼんやりと見始めたわけです。
いつのまにか僕は夢中で一気にその映画を見てしまいました。
妹の靴を無くしてしまったお兄ちゃんが、妹の靴をゲットするために奮闘するイラン映画なのですが、
それはそれはとってもとっても素敵な映画だったのです。
ウィキペディアによると1997年の作品でモントリオール世界映画祭でグランプリを含む4部門を受賞して、
第71回アカデミー賞でも外国語映画賞にノミネートされたそうですから、まあ納得(笑)。

子供が出てくる映画はズルい、とも思う。
無条件に健気だし、一生懸命だし、浅はかささえも愛らしく美しい。
そんな制作者側のあざとい狙いに簡単に乗せられる単純さや素直さがとてつもなく恥ずかしい年頃は僕にだってあったさ。
ちょっと物事を斜に構えて捉えて、感動する事や泣く事が恥みたいなお年頃。
まあ高学年から中学生〜高校生くらいか。
狙いには乗らないという態度を示すことで、世の中の仕組みのひとつを凌駕したと勘違いするお年頃。
でもそんな鎧やレジスタンスが無意味なものになってとっても久しい、僕みたいに純真無垢なおっさんはイチコロだ。
見ろ。
「イチコロ」なんて言葉を使うくらいにおっさんなんだぞ。
感動をわざわざ抑えていた頃の僕なんて忘却の彼方だし。
なので堂々と感動することになるのです。
でもね。
単純さや素直さを「恥ずかしい」と感じる時期は必要だとも思うのです。
特に男はね。
男はそんなこんなでやせ我慢を覚えてゆくものです。
社会に出たらやせ我慢はとっても大切な鎧となるのですからね。
でもそんなやせ我慢はくだらないと思っていい年齢に達した僕らは心置きなく感動する。
そしてやられると知ってながら、子供にしてやられるのです。
ほんとうに「イチコロ」に(笑)。
いや、むしろやられたくてやられるくらいだ。

静かで一生懸命で綺麗ないい映画です。
お薦めなんですけどね。
お子さんのいる方々には特に。

マハロー。

aloha_design at 00:03│Comments(3)TrackBack(0)movie | other

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この記事へのコメント

1. Posted by かずえ   June 20, 2009 23:33
う〜!!この映画大好きです!
アッバス・キアロスタミ監督の「友達のいえはどこ?」でイラン映画にハマりにハマ色々見ている時期に観ました♪

子供の純粋さを描いているんだけど、ちょっと表現がサバサバというか、乾いた感じなので、尚更ジーンときてしまうのかなぁ・・・子供の世界の単純すぎず複雑すぎず「確かに子供の時代も大変と言えば大変なんだよな」とメルヘンチックにでなく昔を思い起こすことが出来て好きです♪

私は「余命○○の花嫁」や「世界の○○で愛を叫ぶ」の様なタッチの映画があまり好きではないのですが、じんわり泣ける映画は大好きです♪

私も、また観たくなりました!思い出させてくれてありがとうございます♪
2. Posted by alo-had   June 20, 2009 23:49
かずえさん>
淡々と静かに進む映画が僕も好きなんです。
特別泣かせようとした感じではなく、ちゃんと何かを届ける。
上手な作りだと感じました。僕的には。
いい映画に思いがけず出会えるとシアワセですよね。
でも映画や音楽のレビューや紹介って難しいですね。
ちゃんと届けられないものですからね。。w w
3. Posted by バーバリー シャツ   April 16, 2012 18:07
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