03fe22d9.jpgダウンタウン・ヒロから、カラパナ方面へ130号線を走ると、Pahoaという村にたどりつきます。メインストリートはせいぜい400mぐらいの小さな村ですが、銀行、郵便局、ガソリンスタンド、クリニックそして、数軒のレストランやアートギャラリーなどがあり、カラパナ周辺に住む人たちには便利な村として利用されています。カラパナやポホイキからは、ヒロへ行くには遠いし、パホアはとっても便利。よく滞在するHPPからも近いし、私も良くこの村に来ます。
数年前、村の横をバイパスが通り、観光客からは見落とされるようになってしまいましたが、それでも、村は昔と変わらず。

さて、Pahoaの村には独特の空気と時間が流れています。
村自体の作りがそう思わせるのか、集う人たちの雰囲気が不思議な空気を醸し出すのか・・・時間が1960年代から70年代で止まってしまったような錯覚を覚えます。村に建っている建物のほとんどが1900年代の前半に建てられ、それらの建物を大切に修復しながら使っています。
ヒロの町にも似たような雰囲気がありますが、Pahoaの村は西部劇のセットのように見えるくらい近代化からかけ離れています。
pahoa
集う人たちもユニークな人たちが多い。いわゆる「ヒッピーの時代」を今もひきずっている若者・・・って言っても、たぶん、もういい年なんでしょうけど・・・・そういう人たちがこの村を作っています。また、彼らの次の世代(ヒッピーをリアルタイムで体験していない世代)も、PahoaとPahoaを作っている人々に惹かれて集まってくるのだそうです。
ボブ・マリーのようなドレッドヘアの人、裸足で町を歩き回る人、何千回も洗濯したであろう色あせたサイケデリックなデザインのシャツを着ている人、いつも子どもを10人ぐらい連れて歩いている女の人(いつも子どものメンバーが違ったりする。)、ゲイ、レズビアン、エトセトラ。この村はなんでもありなのです。

初めてこの村を訪れたときは、さすがの私もたじろぎましたね。あまりにも「普通」じゃなかったから。でも、顔見知りが増え、レストランやアートギャラリーに立ち寄る回数も増えてゆくうちに、彼らのユニークだけれど、自分たちで村を盛り立てようというムーブメントなどに感銘を受けました。
若い人たちが増えて、村は変わりつつあります。ファーマーズマーケットやアートショーなども開かれるようになり、地元の人たちだけでなく、観光客の注目も集めています。村には活気があり、いくつかのお店が改築したり、新しいお店も増えました。
フードスタンプで暮らしている人も多いけど、夢を追い求めながらも、きちんと地に足がついた生活をしている人も多いんです。
見かけとか、地位とか、お金を持っているか貧乏か、ゲイかストレートか・・なんてそんなことは関係ない、まっさらの人間をさらけ出している人が多い。
無防備だけど、彼らは彼らなりに一生懸命なんですよね。

私はこの村が大好き。
ここの村で売っているベジタリアン向けのデリには本当においしいものが多い。10年前はデリに入ることさえ違和感があったのに、今では海で泳いで濡れた水着のまますたすたと店に入り、オーガニック野菜のサンドウィッチや世界で一番美味しいチョコレートチーズケーキを買います。

きっと、今の私はPahoaの村に受け入れられていると思う。
「人間って相手を認めなくちゃ、相手からも認めてもらえないんだよ。心の壁を取り払って、自由にならなくちゃ!」
Pahoaは私にとても大切なことを教えてくれました。