2024年04月06日

(292)リスクとの付き合い方

◎ リスクとは何か

 

コンサルティングの現場や身近なトピックスから

マーケティングのヒントをお届けする『マーケティング小咄』。

 

今回のテーマは、リスク管理。

 

 

新規事業を難しいとお考えの方に総じて言えるのは

リスクを過大に警戒しておられるということです。

 

リスクに対する誤った認識をお持ちだったり

正しい対処方法をご存じないのかもしれません。

 

今回は、改めてリスクについて考えてみたいと思います。

正しいリスク管理は、新規事業の成功にも不可欠です。

 

 

そもそもリスクとは何か。
英語のRISKを翻訳すると以下のようになります。

 

「将来の何れかの時において、何か悪いことが起こる

可能性」であり、通常「不確実性」と訳されます。

 

ビジネスはもとより、人生において100%確実なことなど

何一つないと言っても過言ではありません。

 

リスク無き人生、リスク無きビジネスなどありえません。

リスクを正しく認識しているか否かが成否の分かれ目です。

 

 

リスクの尺度は2つ。起こり得る確率と

起こった際の損失の大きさです。

 

ハイリスク=ハイリターンとお考えの向きもありますが

これは金融商品や賭博など、人為的に設定されたものです。

 

ビジネスにおけるリスクには必ずしも当てはまりません。

あくまでも起こり得る確率と、その際の影響を評価します。

 

 

◎ リストアップと評価

 

ただし、正しく評価できるか否かという問題があります。

その分野における知識や経験によって精度が変わります。

 

新規事業は新しい市場への参入ですから未知の部分が
多く、リスク評価の精度が低いと言わざるを得ません。

 

それが、新規事業がハイリスクであると

認識させている一因でもありましょう。

 

 

反面、様々な調査や当該業界関係者への

ヒアリング等により、精度を高めることができます。

 

情報の精度が高まれば、当然ながら

リスク=不確実性は下がるのです。

 

 

新規事業におけるリスク管理の第一歩は

想定すべきリスクをリストアップすることです。

 

一つのリスクから枝分かれして派生するリスクも

あるでしょう。全てリストアップしていきます。

 

次にそれらを評価して行きます。

最初は評価不能な項目もあるでしょう。

 

調査を進めながら精度を上げて行きます。

調査の過程で新たに浮上してくるリスクもあるでしょう。

 

 

ある程度全体像がつかめるレベルに至ったら

評価結果を分類します。

 

    起こる可能性が低く、影響も小さい。

    起こる可能性は低いが、影響は大きい

    起こる可能性は高いが、影響は小さい

    起こる可能性が高く、影響も大きい

 

それぞれ、商品要素、営業要素、その他要素につき

リスクを評価し、戦略に沿って取捨選択して行きます。

 

 

こうして残ったリスクについては、事業の進行過程で

評価が変われば都度上書きして行きます。

 

このようにリスクを管理することにより

新規事業の成功確率は飛躍的に向上します。

 

言うは易し、為すは難しではありますが

ぜひ積極的にリスクと向き合ってみてください。

 

 

今日の一言: リスクとの 付き合い方で 成否分け

 

 

新規事業のご相談、セミナー・執筆のご依頼はお気軽にどうぞ。

AlphaMarketing Corporation


292
















リスク=不確実性



alpha_marketing at 01:15|PermalinkComments(0) 新規事業 

2024年03月05日

(291)年度末ですが・・・。

◎ お客様には関係ないこと

 

コンサルティングの現場や身近なトピックスから

マーケティングのヒントをお届けする『マーケティング小咄』。

 

今回のテーマは、新規事業のタイミング。

 

 

新規事業を企画して、検証しながら最終承認。

いざスタートかと思いきや、来期の計画に盛り込むと仰る。

 

曰く、予算を付けて組織を作るには

新年度の計画に組み入れる必要があると。

 

ありがちな話ではありますが、新規事業を

成功させたいのであれば避けるべき考え方です。

 

 

理由は2つ。第1の問題点は、考え方が

自社都合であり、顧客中心ではないこと。

 

新規事業は未知の領域への挑戦です。

顧客に教えられながら最適解を探っていくようなものです。

 

事業年度の概念など、お客様には関係のないことです。

相手が必要とする時に提供できなければ意味がありません。

 

 

BtoB事業をされるのであれば、お客様自体が

事業年度を意識している可能性は高いです。

 

新年度に向けての商機があるとすれば

その段階で事業をスタートしていなければなりません。

 

むしろ、前年度内に商談がまとまっているべきでしょう。

新年度にスタートでは話になりません。

 

 

◎ まず着手

 

今一つの問題点は、時間の経過と共に

状況が変化するということです。

 

社内状況、社会情勢、市場動向、顧客心理、技術開発など

事業を取り巻く環境はとどまることなく変化し続けます。

 

計画との乖離は時間の経過とともに拡大していきます。

半年経過すれば、市場の注目度が失われるかもしれません。

 

 

自社が計画していたアイデアを

他社が先駆けて発表するかもしれません。

 

仮に方法論が異なれども、顧客が求めるものは得られる

価値であり、やり方が違っても二番煎じにしか映りません。

 

このように、時間を措くことによるマイナス要素は多々あれど

プラスの要素など何一つありません。

 

 

新規事業として実行することを機関決定したのであれば

形にとらわれず、暫定組織でもよいのですぐに着手すること。

 

その上で、市場を観ながらサービス開始のタイミングを

前倒しで決めて行くことをお勧めします。

 

 

今日の一言: まず着手 顧客志向で 時期決めよ

 

 

新規事業のご相談、セミナー・執筆のご依頼はお気軽にどうぞ。

AlphaMarketing Corporation


291










先手必勝!?



alpha_marketing at 02:31|PermalinkComments(0) 新規事業 

2024年02月04日

(290)点と線

◎ 問題の本質は?

 

コンサルティングの現場や身近なトピックスから

マーケティングのヒントをお届けする『マーケティング小咄』。

 

今回のテーマは、新規事業のコンサルティング。

 

 

流行病に伴う騒動が一段落した一昨年の秋以降

新規事業に関するご相談件数は高水準が続いています。

 

初めてお会いする際は、所謂スポットのご相談です。

概ね90分の間にご相談内容を伺いアドバイスします。

 

ご相談内容が本来解決すべき課題に合致していれば

そのまま実行して戴ければ効果が期待できます。

 

一方、ご相談自体が、直面している課題への対応として

不適切であれば、事態はあらぬ方向に進みかねません。

 

 

ご相談を受けた際、単純に質問にお応えするのではなく

その背景を伺うことで、ある程度回避できます。

 

よくある例として、新たに開発した技術を○○業界に

売り込みたいが、どのように進めればよいかというご相談。

 

これでは、婚活に際し「いい人を紹介して欲しい」と

相談しているようなものです。

 

いい人の定義はそれぞれであり、年齢層や容姿、性格、

趣味など、具体的な希望がなければ応えようがありません。

 

 

新しい技術がどのようなもので、どのような特徴があるのか。

既存技術に比してどのような優位性があるのか。

 

先ずそれ自体を、なるべく平易に伝えることが第一歩です。

次に、何故○○業界を特定しているのか。

 

新規事業として検討する際、先ずは社内、既存取引先への

展開を検討し、他市場はその次に検討すべきものです。

 

 

多くのケースでは、社内で当たってみたものの

反響がなかったと仰います。

 

更に、どのようにリサーチしたか、何人に訊いたのかと問えば

周辺の数人に尋ねただけということもしばしばです。

 

それを基に既存取引先には需要無しと決めつけ

未知の新市場に活路を求めるも、想像豊かに根拠乏しく・・・。

 

 

先ずは分かりやすい資料を用意して、然るべき手順を踏んで

社内に周知し、既存市場での需要の有無を確認すること。

 

新市場へは、仮説を立ててヒアリングし、検証してみること。

同時に展示会等を活用し、他社からのアプローチを待つこと。

 

このようなアドバイスをします。

当初の○○業界云々とは全く違った形になるのです。

 

 

◎ どちらがお得か?

 

前述のように、本質的な課題にたどり着けばよいのですが

コンサルティングの場面では顕れぬ社内の問題などもあります。

 

また、これは一つのポイントに過ぎず、新規事業を

進めて行く上では様々な課題が次々に沸いてきます。

 

 

その際、都度相談したいという要望を戴くのですが

スポットでのご相談は、あくまでもその時点での状況です。

 

例えば、月に1度のご相談とすると、前回からの

1か月の状況は全く分からないのです。

 

それぞれが点の対応となり、線として繋がらないのです。

これでは効果は限定的となります。実に勿体ない。

 

 

新規事業は、日々変動する状況を正確に読み取り

的確且つ迅速に判断して行かねばなりません。

 

契約コンサルティングであれば、状況把握から入るので

着目すべきポイントが予め明確化します。

 

例え実際の面談は月に1回であっても

前回との間が一連の線となって繋がるのです。

 

更に、社内の状況も把握することで面となって

クライアントと同じ視点で最善策を検討することができるのです。

 

 

問題や疑問が生じた際、都度スポットで相談する方が

効率的に思われるかもしれません。

 

しかし、問題は気付かぬ内に発生するものであり

未然に防ぐことができればそれに越したことはありません。

 

無駄な時間を省き、代わりに優れたアイデアが得られます。

新規事業において、時間は大変重要なファクターです。

 

新規事業を加速させ、成功確率を高めるためには

ぜひ継続的なコンサルティングサービスをお勧めします。

 

 

今日の一言: ビジネスの 精度高めて 加速せよ

 

 

新規事業のご相談、セミナー・執筆のご依頼はお気軽にどうぞ。

AlphaMarketing Corporation


290











新規事業はスピード感も重要。



alpha_marketing at 01:51|PermalinkComments(0) 新規事業 

2024年01月04日

(289)昇竜の如く

◎ 日々の習慣

 

コンサルティングの現場や身近なトピックスから

マーケティングのヒントをお届けする『マーケティング小咄』。

 

今回のテーマは、新規事業の機会。

 

 

2024年、明けましておめでとうございます。

旧年中、拙文をご購読いただきありがとうございました。

 

皆様のビジネスのご参考になるべく努めて参ります。

引き続き、ご愛読いただければ幸甚です。

 

 

さて、国内外の情勢を見渡せば

昨年から継続しての課題が山積です。

 

ようやくパンデミック騒動が沈静化したかと思えば

ウクライナや中東での紛争、アジアでの緊張の高まり。

 

各種資源価格の高騰や原材料の不足など

政治のみならず、経済的な影響も拡大しています。

 

 

本稿をしたためている正月3が日の間にも

北陸での大地震に飛行機の衝突炎上事故のニュース。

 

こうした不測の事態が次々と生じています。

更には予測される変化もあります。

 

 

様々な課題に為す術なく、風前の灯火の如き現政権。

辞任せずとも秋には自民党総裁選が予定されています。

 

海外では米国大統領選、台湾総統選が実施されます。

何れの結果も日本にとって大きな影響が予測されます。

 

2024年が大きな変革の年となることは必定です。

変化は新しい価値やニーズが発生する機会でもあります。

 

 

◎ 社会の変化に応じて、正しい変化を

 

こうした変化を嘆き、過ぎ去るのを待つのか。

チャンスととらえ、自ら変革して行くのか。

 

殻に閉じこもり手を拱いていても、それ以前の状態に

復することは恐らくないでしょう。

 

我関せずと変化に抗ってみたところで

変わり行く市場に取り残されるばかりです。

 

とはいえ、時代の変化に流されて受動的に変わったとて

結局は迷走し、疲弊するばかりでしょう。

 

 

個々の事象に一喜一憂することなく、ブレのない基本方針に

沿って柔軟に対応して行くことこそ成功のカギです。

 

その為には、起こり得る変化を想定して、予めいくつかの

シナリオを描いておくことが必要です。

 

その上で、自社がどのように対応し、変化して行くのか。

基本方針を明確にしておくことが重要です。

 

具体的な方法についていくつかのオプションを予め

用意しておけばスムーズ且つブレのない対応は可能です。

 

あくまでも仮説の積み重ねですから、目論見通りならずとも

急な変化に対し、的確に即時対応するのに有効です。

 

 

このプロセスは、正に新規事業を計画する際と同じです。

変化を常態とする新規事業においては必須の工程です。

 

奇しくも2023年は辰年。変化の時流を捉え

昇竜の如く飛躍の年としたいものです。

 

 

= セミナーのご案内 =

 

『新規事業のトリセツ2024

~ 新規事業を加速させ、成功に導く道標 ~

 

開催日時: 2024118() 13:0017:00

詳細・お申込みはこちら: 

https://www.ssk21.co.jp/S0000103.php?gpage=24036

 

新規事業を実践して、成功させるためのセミナーです。

 WEB受講も可能ですが、会場でのご受講を強くお勧めします。

 

 

今日の一言: 変化への 備えなくして 飛躍無し

 

 

新規事業のご相談、セミナー・執筆のご依頼はお気軽にどうぞ。

AlphaMarketing Corporation


289















変化を好機とできるか。



alpha_marketing at 04:20|PermalinkComments(0) 新規事業 

2023年12月04日

(288)新規事業向きの人

◎ 日々の習慣

 

コンサルティングの現場や身近なトピックスから

マーケティングのヒントをお届けする『マーケティング小咄』。

 

今回のテーマは、新規事業人材。

 

 

新規事業を担当させるのに向いているのは

どのような人材かというご質問をよく戴きます。

 

いくつもの側面がありますが、重要な資質の一つは

日常業務や生活の中での興味や関心の在り方です。

 

今ある現状をそのまま受け入れるのではなく

改善できないか、どうなっているのかという関心を抱くこと。

 

こうした疑問や好奇心は、いわば無意識に湧いてくるもの。

生まれ持った資質や育った環境によるものかもしれません。

 

 

学生時代に実験好きであったとか、辞書さえあれば

退屈しなかったとか何かに打ち込んでいたとか。

 

そうした経験に心当たりがあれば

可能性ありと言えるのではないでしょうか。

 

 

筆者の事例でいえば、一昨年、脳梗塞で

入院した時のエピソードです。

 

幸い大きな後遺障害はなかったのですが

確認するための作業療法士とのセッションがありました。

 

最初は、1から30位の数字がランダムに印刷された紙に

1から番号順に線で繋げて行くという単純作業。

 

数回やって所要時間を図るのですが、初回はほぼ平均値。

2回目以降はほぼ半分のタイムでした。

 

 

理由は単純で、数字の配置に規則性を見出したからです。

ランダムにと言いながら、明らかな規則性がありました。

 

1回目は、何らかの規則性があるはずという仮説に基づき

それを確認することに意識を集中して取り組みました。

 

2回目にそれを実践したら、面白いように

次の数字の位置が予測できました。

 

目を丸くする作業療法士さんに理由を話すと

初めて知ったということで驚いていました。

 

筆者としては、単純作業はいかに効率化するかが

カギという前提での無意識の行動でしたが。

 

 

その後も、コマを左から右に移す作業では

いくつずつ、どこから移動させるのが効率的か。

 

身体の動かし方やコマの配置などを試しつつ

作業療法士さんに解説しながら進めました。

 

 

◎ 視点を変えて考える

 

食べ放題のレストランでは、豪華メニューを見て

これで経営が成り立つのかと同行者が疑問を抱きます。

 

筆者は逆に、素材の品質に問題はないかと疑います。

先ずは店内の様子を観察します。

 

実際に食べているお客様の様子や

スタッフの数や対応の現場状況を把握。

 

価格から食材以外のコストと店の利益を差し引けば

食材の凡その原価率が類推できます。

 

 

更にドリンクメニューをチェックします。しっかり利益を

確保していればその分食材に充てている可能性が高い。

 

一方、飲み放題となっているようであれば

食材の原価率が低いと予測されます。

 

もちろん、食事は楽しむためのものですから

会話そっちのけで計算しているようでは興ざめです。

 

あくまでも食事を楽しみながら、好奇心の赴くまま

余興として楽しんでいるのですから問題はありません。

 

 

逆に、こうした習慣のない方が新規事業を

担当することになった場合はいかがでしょうか。

 

こうした習慣は、アイデア創出に有効です。

意識的に実践されることをお勧めします。

 

例えば、電車で移動中に、今電車が止まったら

どのようにして目的地にたどり着くかを考える。

 

非現実的なことでも構いません。モノの見方を変え

仮説を立ててイメージを膨らませることが重要です。

 

日頃からこうした習慣を身に着けておくと

モノの見方が多面化し、アイデアも湧いてきます。

 

新規事業を企画する上では、知識を積み重ねるより

知恵を働かせることの方がより重要なのです。

 

 

◎ 新規事業でスタートダッシュを

 

市場環境にかかわらず、毎年のように

最高益の更新を続けている大企業。

 

多様な収益源に驚かされます。視点を転じれば

下請け企業のご苦労も想像に難くありません。

 

 

下請け専業からの脱却に新規事業を。

そうした声はよく耳にしますが、実行が伴わない。

 

ご経験がないからどう進めればよいのかわからない。

失敗のリスクを考えると今一つ踏み出せない。

 

よく分かってない方が始めるから上手く行かない。

実際以上に新規事業が難しいという認識が拡がる。

 

こうした悪循環を断ち切り、正しい知識を身に着けて

新規事業を成功させたいとお考えではありませんか。

 

 

新規事業のプロセスの80%は、業種・業態、

企業規模を問わず共通です。

 

新規事業の成否は、8割方初期段階に決します。

必要なことは正しい知識に基づいた正しいプロセス。

 

来年こそ新しい事業の柱をとお考えでしたら

第一歩としてこちらのセミナーをお勧めします。

 

先ずセミナーで80%の共通プロセスを学んでください。

残り20%の個別課題は受講特典の個別相談で。

 

本気で取り組む企業に向けた実践的セミナーです。

新年第一弾、ぜひスタートダッシュを図りましょう。

 

 

= セミナーのご案内 =

 

『新規事業のトリセツ2024

~ 新規事業を加速させ、成功に導く道標 ~

 

開催日時: 2024118() 13:0017:00

詳細・お申込みはこちら: 

https://www.ssk21.co.jp/S0000103.php?gpage=24036

 

新規事業を実践して、成功させるためのセミナーです。

 WEB受講も可能ですが、会場でのご受講を強くお勧めします。

 

 

今日の一言: 知識より 知恵が物言う 新規事業

 

 

新規事業のご相談、セミナー・執筆のご依頼はお気軽にどうぞ。

AlphaMarketing Corporation


288




















これほど単純ではありませんが・・・。



alpha_marketing at 02:39|PermalinkComments(0) 新規事業