2022年12月04日

(276)懲りない面々

◎ 師走の風物詩

 

コンサルティングの現場や身近なトピックスから

マーケティングのヒントをお届けする『マーケティング小咄』。

 

今回のテーマは、年末のご相談。

 

 

師走に入り、今年も残すところ1か月を切りました。

例年、この時期になると増加するご相談が2つあります。

 

資金調達と、来年に向けた新規事業案件のご相談です。

何れも、年内にどうにかしたいという切実な状況です。

 

 

前者に関しては直接の専門領域ではないのですが

新規事業において資金調達は切り離せません。

 

そこで、専門コンサルタントと共に、主に中小や

ベンチャー企業を対象にサポートを行っています。

 

ところが、この時期になると本来の趣旨である新規事業とは

無関係の資金調達のご相談が増えるのです。

 

 

年末・年始の資金需要を何とかしたいという経営者の思いは

分からぬでもないので協力自体は吝かでありません。

 

ただし、逼迫した資金繰り計画を見直さなければ

いつまでも自転車操業を脱することができません。

 

その為の支援も併せて行っているにもかかわらず

毎年ご相談に来られる顔ぶれは殆ど変わりません。

 

 

もちろん、経営改善に成功して、さらなる発展に向け

前向きのご相談に来られる経営者もいらっしゃいます。

 

一方で、今年さえ乗り切ればという決まり文句と共に

毎年ご相談にいらっしゃる面々も。懲りなませんね。

 

 

◎ 商機をつかむなら

 

もう一つのご相談は新規事業。来年、或いは4月からの

新年度に向けた新規事業のご相談も増えてきます。

 

企画した案件の評価や改善に関するものはまだしも

中には何か良い案件はありませんかというご相談も。

 

 

拙ブログでは再三触れていますが、「良い案件」という

案件はありません。

 

先ず自社が何をやりたいのか。

その為に必要なリソースは何か

 

これが明らかになって、はじめてその企業にとっての

良いパートナー企業を検討できるのです。

 

以前にもお話ししているにもかかわらず、分かりましたと

言いながら、全く理解していない懲りない面々ですね。

 

 

自前の企画を持ち込まれた案件も、内容に乏しく

スカスカで全く実現性のないものが多いのです。

 

ネットで拾ったフォーマットを穴埋めしただけなのでしょう。

新規事業は現実の経営です。そのための企画です。

 

必要なことは、誰のどういうニーズに対して何を提供し

どうやって販売して利益を生むのかという設計図です。

 

 

タイミングも重要です。成功のための商機があり

それが年始や新年度の開始時期とは限らないのです。

 

新規事業のご経験のない上司と現場部隊。

年末に企画を立てねばとあたふたすることになります。

 

 

もちろん大きな投資を必要とする案件は、社内手続きを

経て年次予算に組み込む必要があるでしょう。

 

それでも、可能であれば小規模なテストレベルは

部内の予算で随時実施してしまいたいもの。

 

その結果を踏まえ、本格的な事業展開のために

年度計画に組み込むという段取りにしたいものです。

 

 

自社の新規事業として求めるべき領域を明確化し

商機を見出せばすぐに企画化して動ける体制づくり。

 

準備を整えて臨めば感度も上がり、優良な案件も

飛び込んでくるという好循環が生まれます。

 

新規事業の企画部門は期日に追われるのではなく

商機を追うようにしたいものです。

 

 

 

今年も一年、拙ブログをご愛読いただき

ありがとうございました。

 

ほぼ月に一度のペースではありますが、コンサルタントの

日常視点のトピックスをお届けしています。

 

皆様のビジネスのご参考になりましたら幸甚です。

来年も、ご愛読いただければ嬉しく存じます。

 

来る年が、皆様にとって佳き年でありますように。

 

 

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今日の一言:  恒例の 人になるまじ 年度末

 

 

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懲りない面々。



alpha_marketing at 04:44|PermalinkComments(0) 新規事業 

2022年11月01日

(275)始めてはみたものの・・・

◎ アフターコロナの新規事業

 

コンサルティングの現場や身近なトピックスから

マーケティングのヒントをお届けする『マーケティング小咄』。

 

今回のテーマは、新規事業の停滞案件。

 

 

一昨年の秋頃から、コロナ騒動の終息を見据えて

新規事業のご相談が増えてきました。

 

既に企画をお持ちの方もあれば

何から着手すべきかというご相談もあります。

 

 

こうした際、拙ブログでも再三述べております通り

市場ありきで企画を進めてはいけないこと。

 

外から持ち込まれた良い話は

相手にとって都合の良い話であること。

 

 

先ずは自社のリソースを洗い出すこと。

その上で、何をやりたいのかを明確にすること。

 

足りないリソースがあれば外部に求めること。

こうしたあるべき手順をお話ししています。

 

継続してサポートしている案件もあれば

アドバイスを基に、独自に進めておられるものもあります。

 

上記の原則を守っていれば

大きく道を踏み外すことはないでしょう。

 

 

◎ 正しい手順を知らずに進めると

 

ところが最近、初めて新規事業が上手く行っておらず

停滞しているとのご相談が目立ってきました。

 

もちろん事前にご相談いただいた企業ではなく

新規事業に行き詰ってからの新規のご相談案件です。

 

お話を伺うと、殆どのケースにおいて

不振の要因は初期段階にあります。

 

 

企業や既存事業との接点が皆無であり

そもそも手掛けるべきでなかったもの。

 

製品ありきで、市場ニーズを無視したもの。

市場ありきで、商品力に乏しいもの。

 

ターゲットの絞り込みが曖昧で

結局誰からも支持されないもの。

 

何れも、初期段階において正しいプロセスを

適切なレベルで行っていれば防げたものです。

 

 

現状を伺ったうえで、軌道修正可能な案件は

具体的な方向性をアドバイスしています。

 

しかしながら、後付けの修正がきかぬ案件もあります。

その場合、損失を抑えるべく撤退をお勧めします。

 

事前にご相談いただいていればという思いはありますが

撤退もまた戦略のうち。

 

新規事業において如何に初期段階が重要であるかを

改めて認識させられる近況です。

 

 

今日の一言:  新規事業 成否を分かつ 初期設計

 

 

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撤退もまた戦略。



alpha_marketing at 03:22|PermalinkComments(2) 新規事業 

2022年10月02日

(274)生が一番!

マーケティング小咄 (274生が一番!

 

 

◎ 当たり前を疑え!

 

コンサルティングの現場や身近なトピックスから

マーケティングのヒントをお届けする『マーケティング小咄』。

 

今回のテーマは、新規事業の企画。

 

 

新規事業企画の始まりは、現状への疑問を抱くことです。

当たり前に見過ごしていることが果たして正しいのか。

 

もっと良くならないか、不便や不満を解消できないか。

あんなことできたらいいなというのび太君の発想も大切です。

 

 

現在の常識に疑問を持ったら、次にそれを裏付ける

データの収集と検証が必要となります。

 

疑問から発したアイデアを仮説として

事業企画として進められるか否かを判断します。

 

もちろんアイデアが全て事業化できるはずもありませんし

大半は思い過ごしや、実現不可能という結果でしょう。

 

けれども、あなたが新規事業のプランナーであらならば

この作業を厭わず、習慣化されることをお勧めします。

 

 

最初は煩わしく思われるかもしれませんが

数をこなせば個々の作業は大した手間ではありません。

 

続けることにより発想の感度が高まり

質的にも量的にもアイデアがレベルアップします。

 

調査したデータは蓄積され、それ自体が価値となります。

しかし、データの取り扱いには細心の注意が必要です。

 

例えデータは正しくとも、分析するのは人であり

誤った分析をすれば事実と反する結果となりかねません。

 

 

◎ プランナーの必須スキル

 

例えば、コップ半分の水を「もう半分しかない」と捉えるか

或いは「まだ半分も残っている」と捉えるか。

 

表現方法一つで、印象は全く違ったものになります。

プランナーは両方の視点から分析する必要があります。

 

とはいえ、分析の過程では、事業への思い入れから

その意に沿った解釈をしてしまいがちです。

 

回避する為には、敢えて反対の視点からの分析を

習慣化することをお勧めします。

 

 

データの信頼性の確認は第一歩です。

第一のチェックポイントとして、データの出処があります。

 

誰がどのように収集したデータか。

目的は何で、どういう視点で分析したものなのか。

 

アンケート調査であれば、調査対象、調査方法、

設問次第で結果をコントロールすることも可能です。

 

分析にしても、母数がわずか10人であっても

指数で出せば印象操作が可能です。

 

 

そのような、結果を大きく左右するような項目について

全て開示されているか否かはたいへん重要です。

 

そして何よりも重要な点は、生データを直接見て

ご自身で分析することです。

 

公的な白書といえども、恣意的な表現はあります。

自ら当たれば、異なる現実が見えてきます。

 

分析スキルが高まればアイデアも広がります。

もちろん企画の精度も高まります。

 

常識を疑い調査する習慣と

生データに当たり自ら分析するスキルは

 

プランナーにとって最大の武器となります。

ぜひ身に着けたいものです。

 

 

今日の一言:  生データ 真実探る よりどころ

 

 

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やっぱり生が一番!?



alpha_marketing at 03:48|PermalinkComments(0) 新規事業 

2022年08月27日

(273)2022年最後の・・・

◎ 新規事業は待ったなし

 

コンサルティングの現場や身近なトピックスから

マーケティングのヒントをお届けする『マーケティング小咄』。

 

今回のテーマは、新規事業セミナーのご案内。

 

 

毎年、概ね34か月に1度のペースで

新規事業をテーマとしたオープンセミナーを開催しています。

 

99%のビジネスパーソンが抱いている

新規事業に対する誤解を解くことから始めます。

 

殆どの方が未経験ですから

まず何から着手すればよいのかをお伝えします。

 

 

ここが躓きの原因となるケースが多いのです。

更に、どういう手順で進めればよいのか。

 

大切なのは正しい手順、正しいやり方で進めること。

一つひとつのプロセスは決して難しくはありません。

 

シンプルなプロセスを丁寧に実行するためには

何故そうすべきなのかを知ること。

 

単に事例やノウハウを学んだところで

結局は上辺だけをなぞるだけで上手く行きません。

 

 

流行病以前は、会場で実際にアイデア創出の

時間を設け、より実践的な形式でした。

 

現状ではWEBで受講される方が多いので

社内で実践いただく前提でやり方を解説しています。

 

単なる知識や情報の提供ではなく、新規事業を

実際に始めるための実戦型セミナーです。

 

アーカイブ受講の皆様にも、まとまった時間を作って

必ず一連でご覧いただくようお勧めしています。

 

 

新規事業の成否の80%はスタート前に決します。

 

このプロセスの80%は、業種業態を問わず

共通部分であり、セミナーで詳しく解説しています。

 

ただし、残りの20%は企業ごとの個別の課題があり

補足のための個別コンサルティングを実施しています。

 

 

丁度1年前の今頃から、新規事業に関する

お問い合わせが急増し、今も高い推移が続いています。

 

流行病の影響で市場や経営環境が大きく変わった今、

新規事業への取り組みは待ったなし。

 

年内最後のオープンセミナーは91日(木)開催です。

 

毎回、新規事業が生まれている人気セミナー。

WEB受講も可能ですので、この機会をお見逃しなく。

 

 

 

◆ セミナーのご案内

 

日 時: 202291日(木) 1300 1700

会 場: SSKセミナールーム(新橋)

テーマ: 『待ったなしの新規事業』

      ~ やってはいけないこと、やらなければいけないこと ~

形 式: 会場受講、ライブ配信、アーカイブ受講

受講料: 33300円(税込み) ※各種割引あり

主 催: 新社会システム総合研究所

= 受講特典 =

ご希望の方全員に、後日個別のコンサルティング(20万円相当)を実施。

今かかえている課題を解決し、新規事業成功への指針を打ち出します。

 

詳細・お申し込みはこちら

https://www.ssk21.co.jp/S0000103.php?gpage=22453

 

   

 

今日の一言:  新規事業 やり方知れば こわくない

 

 

新規事業のご相談、セミナー・執筆のご依頼はお気軽にどうぞ。

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人はなくとも・・・。



alpha_marketing at 04:21|PermalinkComments(0) 新規事業 

2022年07月28日

(272)制約の効果

◎ 制約下の楽しみ

 

コンサルティングの現場や身近なトピックスから

マーケティングのヒントをお届けする『マーケティング小咄』。

 

今回のテーマは、新規事業のアイデア創出。

 

 

先般、ちょっとした病により初めて救急車に

搬送されて、入院生活を経験しました。

 

退院に際しては、生活上の留意点などを

医師と協議しました。

 

その中で、飲酒について医師の見解は

自制できるのであれば辞める必要はないとのこと。

 

曰く、酒飲みは往々にして飲み始めるとタガが外れ

つい深酒してしまいがちであり、それはNGであると。

 

 

それほど飲酒が多くはないと思っていましたが

暑い夏には水代わりにビールを飲むこともあります。

 

長丁場のイベント時には、数時間にわたって飲み続け

挙句に打ち上げまですることも間々あります。

 

改めて考えると、こうした習慣が気付かぬうちに

飲酒量を増やしている事実に思い至りました。

 

 

こうして設けた飲酒ルール。

目安は11杯、外では最大2杯というもの。

 

料理に合わせて種類や銘柄をセレクトし

タイミングを見計らいながら1杯の酒を愉しむ。

 

若干の物足りなさを覚えつつも、緻密な計画の下

至福の1杯を愛でるという新たな楽しみを見出しました。

 

飲酒量を抑えるという制約がもたらした

新しい酒との接し方と言ったら大げさでしょうか。

 

 

◎ 制約なしでは動けない!?

 

制約を設けることで、突破口を見出す。新規事業の

アイデア創出においても大変有効な手法です。

 

新規事業のアイデアを考えろ、制限は一切設けない。

ありがちなトップの指示です。

 

事業創出が日常業務という会社であればともかく

ご経験もない方にこんな指示を出しても戸惑うばかり。

 

おそらく指示を出したご本人も、新規事業を

一から立ち上げたご経験はないのでしょう。

 

 

上がってきたアイデアも、明確な基準がないから

まともな評価も下せません。

 

実績がないからと、掛け声ばかりで前に進めぬか

無謀な事業に手を出して火傷するか。

 

こうした愚を犯さぬ為にも、予め制約を

設けることが有効な手段となります。

 

 

ではどのように制約を設ければよいのでしょうか。

先ずは自社の事業や保有するリソースを確認します。

 

それに基づき大枠の事業領域を定めます。

想定する事業規模や投資規模なども明示しましょう。

 

もし具体的な指針の無い指示を受けたのであれば

上記作業で自ら制約を設けましょう。

 

何処から着手すべきか分からなかった状況から脱し

行動指針が浮かび上がってくるはずです。

 

 

何もないところから創出するのは至難の業です。

適切な制約は、進むべき方向を示してくれるはずです。

 

さて自身の場合、あくまでも自主的な制約なので

適宜緩和しながら、上手く酒と付き合っています。

 

 

今日の一言:  制約が 道なき原野の 道しるべ

 

 

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制約が生む、グラス1杯の至福。



alpha_marketing at 01:36|PermalinkComments(0) 新規事業