2019年10月

2019年10月19日

(237)見えない!?

◎ 失敗が始まり

 

コンサルティングの現場や身近なトピックスから

マーケティングのヒントをお届けする『マーケティング小咄』。

 

今回のテーマは、プレゼンテーション。

 

 

かつて、某企業にマーケティング担当として

勤務していた頃のエピソード。

 

担当していたブランドのリサーチ結果を分析し

社内会議でプレゼンテーションすることに。

 

「午後からだから、よろしくね」と

上司に言われたのは当日の朝10時過ぎ。

 

 

未だ生データの集計を終えたばかりながら

注目すべき結果が散見されたことは報告済み。

 

それで白羽の矢が立てられたのでしょう。

とはいえ、あまりにも唐突。

 

準備の時間とてなく、取り急ぎ集計結果を一覧表にして

後はポイントを口頭で解説しようと腹をくくりました。

 

 

今日のようなプレゼンテーション・ソフトは

未だ普及していません。

 

資料はOHPシートにて用意するようにとの指示。

会議の直前、作成した資料のコピーに向かいます。

 

OHPシートを探すと、「カラー用」と記されたもののみ。

原稿はモノクロだが、問題なかろうと持参して会議室へ。

 

 

◎ 見えなくても、いいんです!

 

各部門からのプレゼンテーションが淡々と進められ

いよいよ自身の順番となりました。

 

作成したばかりの表をOHPに投影すると

・・・見えない!

 

正確に言うと全体が黒っぽくなり、見えにくいのです。

新聞記事を普通の濃度でコピーした感じです。

 

カラー用のOHP用紙にモノクロ原稿をコピーすると

そうなることを、この時初めて知りました。

 

 

何事かと一瞬ざわついた会議室は

何が書いてあるのかと鵜の目鷹の目。

 

質問も飛び交い、それに答える形で

お伝えしたいポイントも十分に説明できました。

 

午後からの会議で、出席者が催してきた眠気を

振り払う効果は思わぬ副産物。

 

もとは自身の手違いによるものでしたが

結果は上々となったのです。

 

 

さて、ここから得た教訓は何か。

「重要なポイントは隠せ」ということです。

 

整った資料で淡々と進められるプレゼンテーションは

起伏に乏しく、ともすれば眠気を誘います。

 

報告書の如く、こと細かく記載された手元資料があれば

意識はそちらに向き、プレゼンテーションは上の空。

 

そもそも、そんな資料があるのならば

プレゼンテーションなど必要ありませんね。

 

「お手元の資料をお目通しください。

ご質問があれば承ります。」以上!

 

 

重要なポイントは、あえて一覧にせず

他とは違う見せ方、伝え方をします。

 

手元資料は、それだけを見てもわけが分からず

プレゼンテーションを聴いて初めて理解できるものに。

 

聞き手の立場になって資料や話し方を工夫することで

プレゼンテーションの効果は大きく改善します。

 

参加者、時間帯、場所などを考慮して準備すること。

今回は、その契機となった出来事でした。

 

 

今日の一言:  想定を 超えたところに チャンスあり!

 

 

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十二支が描かれている?




alpha_marketing at 01:36|PermalinkComments(0) ビジネススキル 

2019年10月01日

(236)初心

◎ バンド始めました!

 

コンサルティングの現場や身近なトピックスから

マーケティングのヒントをお届けする『マーケティング小咄』。

 

今回のテーマは、新規事業の立ち上げ。

 

 

プライベートな話ではありますが

この度、アマチュアのロックバンドに加入しました。

 

以前、拙ブログでもご紹介しましたが

30余年のブランクを経て、ギターを再開して1年。

 

小学生の時に初めてギターを手にして以来

10年の経験があったとはいえ、その3倍の休止期間。

 

狙いは脳の活性化と、繁忙時の時間の創出ですから

試してだめなら諦めようかという程度の感覚でした。

 

 

そして、実際にやってみると予想以上の不出来に

呆れるやら、悲しいやら。

 

脳内イメージとして、かつて華麗に(?)演奏していた

自身の姿があるので、あまりのギャップに戸惑うばかり。

 

やはり無理かと諦める気持ちが首をもたげかけながらも

折角だから、もう少しやってみたいという気持ちとの葛藤。

 

 

続けることができたポイントは2つ。

過去の成功イメージを捨てることと、目標の設定。

 

元々成功体験とは無縁である悪筆の改善に挑んだ際

最初にやったことは、ひらがなの書写です。

 

お手本を見ながら、一文字ずつ書写するやり方は

正に小学校1年生が習うやり方と同じです。

 

そこから始めて1年後には、生まれて初めて

文字を褒められるという奇跡体験に至ったのです。

 

 

そのことを思い出し、かつて自身が弾いていた時の

イメージを、一旦封印することにしました。

 

文字通り、初心に戻って一から練習を開始したのです。

すると、少しずつ事態打開の兆しが見えてきました。

 

 

こうなると楽しくなって、更に先に進みたくなるのです。

そこで、セッションに参加するという目標を立てました。

 

明確な目標設定は、成長を加速させます。

人と音を合わせ、人に音を聴かせるとはどういうことか。

 

ここに至って、初めて過去の経験が活きてくるのです。

封印していた記憶をたどり、様々な工夫を試します。

 

 

始まりには、敢えて過去の成功経験を切り離して臨み

一定の段階に至ってから、それを上手く取り入れる。

 

新規事業におけるアプローチも正に同様です。

 

 

◎ 成功体験があだとなる?!

 

筆者はこれまでに数多くの新規事業に携わってきました。

かなりの確率で成功させてきてもいます。

 

しかしながら、過去に成功した経験をそのままコピーして

別の事業に応用しているわけではありません。

 

それでは、様々な業種・業態、企業規模に応じた

対応などできるはずがないのです。

 

 

新しい事業に臨む際に最も慎むべきは

過去の成功体験に縛られることなのです。

 

仮に同一企業が同一事業を同一手法で手掛けたとしても

時期が違えば同じ結果にはなりません。

 

過去の成功体験に縛られることは

むしろ成功から遠のく状況に陥りかねません。

 

ですから、新しい事業案件に臨む際は

常に白紙の状態で検討を始めます。

 

 

ある程度全体像を見極めてから、過去の経験を生かして

成功を加速させるための施策を実行していきます。

 

的確な目標設定も、その為の有力な手段の一つと言えます。

経験知より、確かなプロセスを知ることの方が重要です。

 

 

さて、話を戻して筆者のギター。少しずつ上達しながら

歩を進める歓びを二度も味わえるとは何たる僥倖。

 

新規事業を成功させる経験を重ねられることも同様に

筆者にとってこの上ない歓びなのです。

 

 

今日の一言:  成功の 経験忘れ 白紙から

 

 

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初心に帰って・・・。



alpha_marketing at 01:56|PermalinkComments(0) 新規事業