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2018年08月27日

新規事業のつくり方 (26)選んだ道こそ正しい!

新規事業立ち上げの手順を、実際の手順に沿って分かりやすく

解説していくシリーズコラム「新規事業のつくり方」。

 

コンサルティングの現場や、セミナー等でしかお話ししてこなかった

内容も含め、成功に導くための秘訣を公開していきます。

 

初めて新規事業に取り組む方にも、既に取り組んでいる方にとっても

今、何をすべきか、どのように進めればよいのかが明確化します。

 

 

◎ 危ぶむなかれ・・・

 

1月より連載を始めたシリーズコラム

「新規事業のつくり方」。

 

初めて新規事業に取り組まれることを想定し

実際の手順に沿って進めて参りました。

 

誤解しやすい認識や、見落としがちな事項

必ず押さえるべきポイントを中心に解説してきました。

 

ですから、既に新規事業を手掛けられているビジネス

パーソンにとっても、参考になったのではないでしょうか。

 

 

これまでの流れを、掲載順を追って振り返ってみましょう。

 

まず初めにお伝えしたのは、新規事業に対する誤解の払拭です。

主たる理由は新規事業と創業の混同とお伝えしました。

 

これが故に「新規事業は難しい」と必要以上に慎重になったり

「新規事業は易しい」という過信が生じたりしています。

 

実態を理解すれば、新規事業はそれほど敷居の高いものではなく

正しい手順に沿って進めれば80%以上の成功率も可能です。

 

しかも、その成否の8割はスタートする前の計画段階で

決するのですから、リスクも抑えることができるのです。

 

 

そのために重要な手順は事業化調査(フィジビリティスタディ)。

いかに正確な現状分析を行うかがカギとなります。

 

事業そのものだけではなく、周辺の影響要素として

10の項目をご紹介しました。

 

3つの必須項目と、7つの要チェック項目です。

これを一つひとつ精査し、修正可能性を含め検討します。

 

更に、新規事業に適した組織づくりについて解説しました。

合目的の組織でなければ、計画は進まないものです。

 

ここまでは、新規事業に臨むに当たって心得ておくべき

正しい認識と対策についての解説です。

 

 

続いて、新規事業を進めるための

具体的な手順に進みます。

 

進めるべきテーマ(事業分野)を選定し

具体的なビジネスのネタを探して行きます。

 

しかし、その前に取り組むべき重要なステップとして

自社の経営資源の徹底的な洗い出しが必要です。

 

この手順を徹底することで、事業選択の可能性が拡がり

展開のスピードも精度も飛躍的に向上します。

 

 

テーマ選定は、市場と自社リソースを見比べて

有望なテーマを見出します。

 

この際に必要なのは、拡散と収斂の繰り返しです。

ブレインストーミングやSWOT分析などを駆使して絞り込みます。

 

続いて、テーマに沿ったネタ探し。

いくつかの有効な方法を交えて解説しています。

 

基本的には、内から外に拡げて行くこと。異業種の視点や

事業アライアンスの可能性なども留意すべきポイントです。

 

 

事業のアイデアが固まったら、次はビジネスモデル化です。

収益事業として成り立つか。

 

実現可能性や、成長可能性に加え、他社の追随を防ぐ

独自性の有無なども検討する必要があります。

 

独自性のある強固なビジネスモデルは事業の成長を加速し

市場における優位性を確立させます。

 

自社のリソース、他社とのアライアンスも含め

磨き上げる必要があります。

 

 

次に、ビジネスの基本となる事業コンセプトを定め

それに基づく戦略を構築します。

 

ピーター・ドラッカー博士の「5つの質問」に沿って解説しました。

単純な問いかけでありながら、超難問です。

 

経験豊かな経営者やベテランのマーケッターが

脳に汗して、知恵を絞り出すべき内容です。

 

もし簡単に答えられたとしたら、真剣に取り組んでいない証です。

5回、10回と取り組んで、これぞというものに磨き上げます。

 

事業の成否を左右する重要な手順です。

ぜひ、しっかりと取り組んでみてください。

 

 

コンセプトが決まれば、戦略のポイントは顧客視点。

顧客にとっての価値は何かを追求します。

 

自社の利益は、ビジネスモデルと密接に連動します。

KGIKPIを明確にして計画を立てます。

 

更に、それに基づいて進捗管理をして行きます。

変化に即応し、軌道修正するための指標となります。

 

そして、計画段階で設定しておくべき撤退基準。

時期と基準を数値化しておくことが重要です。

 

リスクの抑制効果と共に、状況に応じた軌道修正圧力が働き

結果として成功可能性が高まります。

 

 

いざ事業をスタートするに至れば、実行責任者の任命です。

適性や選任方法についても言及しました。

 

着任後、最初の大きな課題は実際に事業を進めながら

事業計画を実行計画に作り替えることです。

 

計画段階では予測不能な事態の連続であることが常です。

如何に乗り越えながら、修正していくかが成否を分けます。

 

計画段階で用意しておいたオプションプランも

迅速な修正を助けることでしょう。

 

 

 

さて、26回にわたり連載してきた本シリーズコラムも

今回をもちまして、一旦、区切りとさせて戴きます。

 

半年余に亘り、拙文にお付き合い戴き、ありがとうございました。

この間、様々なご意見やご質問を賜り、たいへん励みになりました。

 

新規事業に携わる全ての方にとって

少しでもお役に立てましたら幸甚でございます。

 

 

今後も、本ブログ『マーケティング小咄プラスα』は

引き続き執筆して参ります。

 

新規事業も含め、様々なマーケティングやビジネスを

テーマとしたコラムを展開して参ります。

 

コンサルタントとして、現在も多数の新規事業を手掛けており

お役に立つような事例などがあればご紹介します。

 

引き続きまして、ご愛読いただければ嬉しく思います。

どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

 

 

最後に、新規事業の責任者に贈りたい言葉。

それは「選んだ道こそ正しい!」です。

 

新規事業は変化の連続

いかに迅速に対応するかが明暗を分けます。

 

正確かつ迅速な状況把握を可能にするための仕組は作れます。

しかし、意思決定するのはリーダーの役割です。

 

そこに、正解はありません。

あるのは、どのように意思決定したかという結果のみです。

 

一度、決断したら、逡巡は無用です。

リーダーの迷いは、増幅してスタッフに伝播します。

 

自身の判断が正しい道だったと確信し

最良の結果を得るべく全精力を傾けるべきなのです。

 

ぜひ荒波を乗り切って、新規事業を成功させてください。

Good Luck!

 

 

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BS299










行けばわかるさ。




alpha_marketing at 01:16│Comments(0) 新規事業 

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