(244)期待の初期値(246)メモとパソコン

2020年04月30日

(245)テレワークの先にあるもの

◎ 明日から出社に及ばず!

 

コンサルティングの現場や身近なトピックスから

マーケティングのヒントをお届けする『マーケティング小咄』。

 

今回のテーマは、ワークスタイル。

 

 

コロナ禍が広がる中、企業の対応策として

テレワークが急速に普及しています。

 

電話や電子メール、テレビ会議システムなど

慣れぬ環境に戸惑いを隠せぬ企業も多いようです。

 

これが緊急時のテンポラリーな対応に終わるのか。

或は新しいワークスタイルとして定着するのか。

 

規模の大小はあれども、ワークスタイルに

恒常的な変化をもたらすことは必定でしょう。

 

むしろ、企業にとっても、被雇用者にとっても

変わらねばポストコロナに生き残れないでしょう。

 

 

私にとって、最初のテレワークは30年前。

ある日突然、明日から出社に及ばずと言われてのこと。

 

当時、新会社の戦略系業務を

ほぼ上司と2人で担っていました。

 

新しく導入したシステムの運用マニュアル制作に

何日かかるかと問われ、1ヶ月と答えた私。

 

日々の膨大な業務に加えての作業なので

13時間として20日で60時間。

 

若干の余裕を見込んで1ヶ月と見込みました。

それに対する上司の指示が上記のもの。

 

明日から出社しなくてよいので

自宅に籠って1週間で仕上げよと続きました。

 

 

 

◎ 2つの課題

 

できるかと問われ、課題は2つ。

時間的な問題と、担当業務の問題。

 

60時間以上と見積もった業務を

果たして1週間で仕上げられるか。

 

これに関しては、自身の問題なので

何とかやりきる覚悟を決めました。

 

 

もう一つの、自身が関わっている日常業務が

不在により滞ることへの懸念。

 

その日1日を使って業務内容をレクチャーせよ。

後は上司が引き受けると請け合ってくれました。

 

1週間、連絡もしないから、誰にも邪魔されず

集中して必ず仕上げて来いと送り出されました。

 

 

さて、こうして取り組み始めたマニュアル作り。

雑音のない環境で、作業が捗ること著しい。

 

細切れの作業では集中するまでに時間を要しますが

集中力が持続するので作業効率が良いのです。

 

2日目の朝、上司から自宅に電話がありました。

約束を破って悪いがと、やや恐縮気味。

 

業務処理の不明点があるとのことで

質問があるとのことで、いくつかのポイントを説明。

 

前日は何とか対処しようと試みたようだが

やはり効率が悪く、電話に及んだようです。

 

予定変更で、毎日、1度だけ時間を決めて

電話連絡をすることにしました。

 

 

 

◎ 本当の仕事ではない!?

 

1週間後、出来上がったマニュアルを手に出社。

ワープロも普及していない時代、手書き原稿です。

 

ざっと目を通した上司から、ねぎらいの言葉とともに

感想を問われました。

 

あまりの効率の良さに驚き、日々の業務に

いかに無駄が多いかを実感したと答えました。

 

実際には3日で作業を終え、残り2日は

ドラクエに集中していたことはナイショです。

 

 

折角なので、空いた時間を使って

業務改善提案書も作成しました。

 

上司からは、私が担っていた業務量に驚きつつ

改善の必要有りとの判断で一致しました。

 

自身の不在により業務が滞るようであれば

本当の仕事をしているとは言えない。

 

この時の上司の一言は、その後の仕事の進め方に

大きな影響を与えました。

 

2年後、2人とも時を同じくして同社を離れたのですが

もちろん業務上の滞りはなかったように思います。

 

 

 

◎ テレワークの先に

 

さて、懐かしい想い出を記しましたが

初めて取り組むテレワークに戸惑いもあるでしょう。

 

しかしながら、大きな気付きもあるはずです。

業務効率を肌感覚で理解できる機会です。

 

日本のホワイトカラーの生産性が

欧米に比較して低いと言われて久しい現状。

 

本来、単位時間当たりの成果が評価基準となるべきところ

要した時間が基準となるのは本末転倒です。

 

程度の差はあれども、それに近い状況というのは

心当たりがある方も多いのでは。

 

 

今回、期せずして実施されているテレワークを通じ

経営者も被雇用者も、意識の変化が生じたはずです。

 

本来あるべきワークスタイルを考え

見直す動きは必定でしょう。

 

働き方改革とは制度の改革ではなく

よりハードルの高い意識の改革です。

 

経営者にとっては、いかに社員のモチベーションを

維持しながら生産性を高めるか。

 

被雇用者は、セルフマネジメント(自己管理)と

セルフモチベーション(自発性)が求められます。

 

折角の機会ですから、不便さに目を向けるばかりでなく

前向きに考えてみることをお勧めします。

 

 

さて、先のエピソードの後日談。

互いに別の業界で働いていた、かつての上司と私。

 

一別より十数年を経て再会し、杯を酌み交わしながら

旧交を温め、想い出話に花が咲いた時のこと。

 

ところで、あの時のマニュアルは何日かかったの?

お見通しでした。

 

 

 

今日の一言:  禍を 転じて好機 見つけ出せ

 

 

新規事業のご相談、セミナー・執筆のご依頼はお気軽にどうぞ。

AlphaMarketing Corporation


245














自ら道を切り拓け!?



alpha_marketing at 04:58│Comments(0) ビジネススキル 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
(244)期待の初期値(246)メモとパソコン