3月22日に東京を初めとする関東地方にも、桜の開花宣言が出されました。
例年より約10日も早く、我先にと桜の花が一斉に咲き始めました。
桜が咲き誇れば、
長く厳しかった冬が終わりを告げ、
いよいよ本格的な春の訪れと考えてよいでしょう。
毎年開催される靖国神社の桜祭りに行ってきましたが(露店目当てもあって)、早足でやって来た春の訪れに開催日程を一週間繰り上げて、てんやわんやの対応を迫られておりました。
先週末から咲き乱れた桜の花も、僅か一週間しか経っていないのに早くも散りはじめ、四月の訪れも待たずに桜吹雪が舞い散る様子を目の当たりにすると、一抹の寂しさを感じずにはいられません…。
逢うは別れの始めとか…
この季節は卒業や転職、転勤等で何かが変わる節目の時期にもなっています。
前置きが長くなりましたが、
常日頃、
ONE MORE並びに
ONE Da FULL作品をご愛顧頂きまして、ありがとうございます!
実は今日、皆様に大事なお知らせがございます。
今から遡ること四年前の、2009年2月20日にリリースされた、
『恋夜・第一章』
~雪見 紗弥編
から約四年あまりの期間、
アルプス☆大和としてこれまで作品を撮らせて頂いてまいりました。
映像に関する専門的な技術も知識も乏しいままの拙い映像制作ではございましたが、
暖かいファンの皆様、
並びに優秀な女優の皆様に支えられて、
何とか今日まで滞りなく撮影を続けさせて頂くことが出来ました。
特に初期の頃には、作品に関しての厳しいご意見やご指摘を頂くこともございましたが、出来る限りの改善策や改良案を施しながら日々撮影に精進してまいりましたが…
些か急な話ではございますが、
この度来月4月7日の撮影をもちまして、監督を引退・卒業させて頂くことと相成りました。
その具体的な理由としましては、
撮影本数が毎月10タイトル位まで増えてきたことで、
気力や体力的にも精神的にも、決して若くはない私自身のキャパの限界を、
そろそろこえてしまったというところが一番大きな理由です。
撮影当初の意欲だったりモチベーションといったものが、決して萎んでしまったというわけではないのですが、
撮影本数がこれだけ多くなってまいりますと、撮影現場における制作意欲という部分においては、以前のような膨らみも輝きも次第に失われつつあるのではないかというのが、率直な気持ちでございます。
作品が増えてきたから…というのは決して言い訳にはならず、作品のひとつひとつにありったけの情熱や創作意欲を注げない状態のまま撮り続けるというのでは、ファンの皆様方に対しては勿論のこと、撮影におこし下さる女優の皆様にも失礼にあたることではないのか…?
そういう思いが時間を追うごとに徐々に強くなっていき、
そろそろ監督は引退すべき時期にきたのかな…という決断を致しました。
四年前に『恋夜』を撮り始めた頃は、毎月わずか一本のみの撮影でした。
それが翌々月の4月発売分の、
『恋夜・第三章&第四章』
からは、
毎月2タイトルのリリースに増えて、
更に翌年からは、AKB48の『桜の栞』CFからヒントを得て企画した、女子大生の女子袴シリーズ~『卒業』のリリースが始まりました。
2010年、つまりちょうど今から三年前の春には、
外堀公園沿いの咲き誇る桜の木の下で撮影した…
『卒業』
~つぼみ編
がリリースされました。
それからAKBをオマージュした、大久保発アイドルストーリー
~OKB☆24シリーズのリリースもありました。
~このシリーズには、
昨年で引退された早乙女ルイさんを初め、大変有り難いことにご出演を自ら志願して下さる女優様が沢山いらっしゃいました。
またご自身のブログ等で、この作品の事やここから派生していくプロジェクトや或いは私のこと等も取り上げて下さる女優様もいらっしゃって、非常に有り難いことだなと痛感させられたこと等もありました。
シリーズ出演者の中から熾烈な選抜総選挙を経て、
そこから派生したOFA☆21としてのユニット活動やCD制作等も、ファンの皆様方の暖かいご支援や、個々の女優様や所属プロダクション様のご協力に支えられて、実現させて頂くことが出来ました。
さらにはONE Da FULLでの毎月5タイトルリリースを開始することになり…、
派手な和服姿の、
『花魁撫子でありんす。』
それから、
ウェディングドレスに身を包んだ、
『ヴァージンロード』
艶やかな浴衣姿の、
『濡れた髪を初めて見せてくれた君』…
これ等の作品は、
ご覧になって頂くファンの方のみならず、
ご出演下さる女優様方からも、大変ご好評を頂きました。
本当にいろいろなことがたくさんあって、
本当にいろんな作品の撮影を続けてきて、
ふと気がつけば…
あっという間に今日へと至ったような気がしています。
累計本数333本にものぼる私自身の監督作品の中における数々の思い出は、私にとってひとつひとつどれもがかけがえのない宝物となっております。
今こうして考えてみても、それらを数え上げたらキリがありませんが…、
自分としてはこの辺りで、とりあえず一区切りつけたいと思っております。
四年と三ヶ月もの間、
監督を経験させて頂いたことで、沢山勉強することが出来ましたし沢山得るものもございました。
ただ、その反面、
失ったものや捨ててきたものもまた、決して少なくはなかったような気がしております…。
それでも私は、この年月を後悔しておりません。
人生とは後戻りが出来ないものですし、後ろを振り向くよりも前を向いて歩いて行きたいと思っております。
監督としての撮影は、
まだあと数本だけ残ってはおりますが、
今日までアルプス☆大和を支えて頂きまして、
皆様本当にありがとうございました。
4月以降はですね…、
完全に業界から離れてしまうということではなく、
作品の企画や監修、
またこれまで同様に撮影のキャスティング等、
プロデューサー的な立ち位置で、
引き続き皆様方のお世話になれれば有り難いと思っております。
撮影現場にも暫くは顔を出させて頂きまして、特にパッケージ撮影等には勿論立ち会いますし、時間の許す限り立ち会わせて頂き新しい監督へのアドバイス等で尽力出来ればと思っております。
監督を引退することによって今より増えるであろう時間を使って、今までとはまた違った目線で新しい企画を立ち上げたり、撮影におけるキャスティングにより力を注げるようになれるなら、
そういう面から作品のクオリティを上げることも可能になってくるのではないかと、前向きに捉えている次第でございます。
某球団の某監督ではありませんが、
『私の夢には続きがあります…』
自分が監督の椅子を空けることによって、これからは映像制作に対して熱い夢や志をもつ、若い才能や若き力を育成していきたいという次なる目標を掲げつつ、いま静かにメガホンを置きたいと思います。
最後になりましたが、
今まで撮影現場が多すぎたため、物理的に現場中のバタバタした中で面接をお願いせざるをえないケースが多々あり、撮影している女優様やまた面接に来て下さる側の女優様にも不快な思いをさせてしまったこともあったかと思います。
この場をお借りして、
改めて深くお詫びを申し上げます。
繰り返しになりますが、
今日まで弊社の、
そして私の拙い作品を見てきて下さった皆様へ、
心よりお礼を申し上げます。
長い間、本当にありがとうございました。
そしてまた、
携わり方こそ今までとは変われど…
これからも、
何卒宜しくお願い致します。
あ、
ひとつだけ心残りがありました…
このブログが激しく炎上する度に、
必ず擁護のコメントを毎回書き込んで下さった…、
匿名Xさんには監督を引退する前に、一度でいいからお会いしてお礼と感謝の気持ちを直接お伝えしたかったです。
貴方の存在があったからこそ、今まで監督業もそしてこのブログも続けることが出来たと言っても過言ではありません…。
僕は貴方の思い描く人間でいられたでしょうか?
大きな期待を裏切ってはいなかったでしょうか?
正直、あまり自信はありません…。
ですから、今よりももっと胸をはれるような自分になれるように、これからも頑張っていきます。
いつか何処かでお会い出来るその日まで、もう少しこの世界で見果てぬ夢を追い続けてみようと思っております…。
長文、大変失礼致しました。
最後まで読んで下さった皆様、
ありがとうございました。
2013年3月30日
アルプス☆大和