たくさんの感謝を込めてお蕎麦にお呼ばれ

2010年03月28日

10代のきらめき

桐島、部活やめるってよ
桐島、部活やめるってよ
朝井リョウ著(集英社)

小説すばる新人賞受賞作とのことで。
著者はまだ大学生なんだって。

バレー部の頼れるキャプテン・桐島君が部活を辞めることによって、小さな変化が起こる高校生たちのオムニバス。
野球部・バレー部・吹奏楽部・ソフトボール部・映画部…
それぞれの目線で物語が進みます。
「桐島君」は直接は出てこないのですが。

読み始めてまもなく「あ、うまい」って思った。
この年代の子どもたちと接する機会が多いせいもあるのかもしれないけれど、描写が全然嘘くさくない。
小道具とかBGM(?)とかの使い方もリアルでうまいなーと。

10代に限らないことだと思うけれど、集団の中での自分の「定位置」ってあって、「そんなの全然気にしない」っていう人は実はそんなに多くはないと思う。
その定位置を自覚して、そこから逸脱しないように、それぞれが注意を払いながら生きていて。
でも、そんな中でも自分にとって「譲れないもの」「かけがえのないもの」っていうのはそう簡単には失われないんだろうなと思った。

吉野北高校図書委員会 (MF文庫ダ・ヴィンチ)
吉野北高校図書委員会 (MF文庫ダ・ヴィンチ)
山本渚著

こっちはなんだかかわいい話
でも、こっちの方が普段私が接する子どもたちに近いのかもしれないけれど、かわいすぎて『桐島、〜』の方がリアリティがあったかも…
古きよき時代の「図書室」かな?
「図書委員」の子にとっては理想的で居心地がいい場所なんだろうけど、もっといろんな子どもに開けている場所にしたかったんだよな、私は。
…なんて、6年間を振り返りながら読みました。

altogreen at 16:41│Comments(0)TrackBack(0) 読む 

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