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『人新世の「資本論」』(斎藤幸平著)買いましたか?

32万部売れたそうです。

読売新聞が記事にしています。

格差、環境を問い直す「資本論」…コロナ禍で関連本が人気
2021/07/01 15:00
https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20210701-OYO1T50019/

「資本論」の関連本がブームとなり、特設コーナーを設ける書店も(6月28日午後、大阪市浪速区で)

 19世紀半ばに出版された思想家、カール・マルクスの「資本論」への関心が高まり、関連する書籍が人気を集めている。コロナ禍を機に、改めて、経済格差や環境問題が意識されていることが背景にありそうだ。

 「資本論」「マルクス」「資本主義」――。

 大阪市浪速区の大型書店「ジュンク堂書店難波店」の特設コーナーでは、新書から単行本まで、複数の関連書籍が紹介されている。福嶋聡店長(62)は「これまで、経済本に関心がなかったような若者らも買っていく」と驚く。

 特に、昨年9月に出版された大阪市立大の斎藤幸平准教授による「人新世の『資本論』」は、経済関連では3万〜5万部がヒットの目安という新書では、異例の30万部超の売れ行きだ。環境に負荷をかけながら成長を求める資本主義は、格差や自然破壊などの問題を解決できないとして「脱成長」を論じ、話題となった。

 斎藤准教授は「コロナ禍による経済の混乱や世界中で多発する自然災害を目の当たりにし、差し迫った問題として、メッセージが響いているのでは」と話す。

 同書は、1年間に刊行された全ての新書から「最高の一冊」を選ぶ「新書大賞2021」(中央公論新社主催)も受賞。若い読者らからは、「未来のために考え方を改めたい」「本当の豊かさを作ろうという主張に共感した」といった声が上がっているという。

 ほかにも、現代の労働のあり方を問う「ブルシット・ジョブ」(デヴィッド・グレーバー著)など、海外の著者による書籍も好調だ。資本論を丁寧に解説し、関連本ブームのきっかけの一つとなった「武器としての『資本論』」(白井聡著)の担当編集者は「社会問題への危機感を自分の問題として捉え、背景を読み解きたいと手に取る人が多そうだ」と分析している。


《関連記事》(ものすごくわかりやすい対談!)
<コモン>の解体で僕らを苦しめる「資本主義」から降りる方法とは?【対談】斎藤幸平×いとうせいこう<前編>
https://www.excite.co.jp/news/article/Shueishapn_20210128_112848/
2021年1月28日 06:00

斎藤幸平氏(左)といとうせいこう氏(右)あらゆる人が必要とする水や電気、自然などの<コモン>を囲い込み、地球環境を壊してまで利潤を追求する「資本主義」から降りたほうが、僕らは豊かになれるのではないか?
16万部のベストセラーとなっている近著「人新世の『資本論』」(集英社新書)の著者であり大阪市立大学大学院准教授の斎藤幸平氏が、本著で提言するその考え方と方法に関して、メディアを横断して活躍するクリエイター・いとうせいこう氏と語り合った"未来を取り戻す"ためのポジティブな方法とは? その対談記事の前編を掲載する。

SDGsは大衆のアヘンである

いとう 斎藤君の新著『人新世の「資本論」』は、冒頭から読者に厳しい現実を突きつけています。気候変動をめぐって各国政府や企業が様々な対策を打ち出していますが、これでは気候変動に全く太刀打ちできないというのが斎藤君の議論です。何しろSDGs(持続可能な開発目標)は「大衆のアヘン」であるとまで言っちゃっているわけですからね。

斎藤 それくらい今の危機の深刻さについての警鐘をガツンと鳴らしたかったんです!

いとう マルクスは宗教を人々の苦悩を和らげる「大衆のアヘン」だと書きましたが、SDGsもまた、自分たちが気候変動問題に取り組んでいると思い込み、辛い現実から目をそらす役割を果たしているという意味で、現代版の「大衆のアヘン」にすぎない。マルクスが「ゆえに宗教はなくならない」と言っている通り、気候変動もなくならないということになる。斎藤君はその理由をロジカルに説明し、予想される反論を一つ一つ取り上げ、完膚なきまでに潰しています。

冒頭からこんな重いパンチをドスッと叩き込んでくる新書はなかなかない。「私たちにはこんな地獄が待っているのか」「斉藤君、ちゃんと後半で解決策を提示してくれるんだろうね」と思うくらい重々しかった。

斎藤 新書なのに...。前半は重いとよく言われ、その長さや内容については、編集者といろいろやり取りもありました。

いとう しかし、これは僕たちにとって必要なプロセスです。タバコをやめるときに、ニコチンを抜くときの感じに似ています。僕たちは長い間「大衆のアヘン」を吸ってきたので、その分アヘンを抜くには時間がかかるわけです。冒頭の厳しい話に耐えることは、まさにアヘンを抜くための作業で。読者には「とにかく一度この現実を受け止め、落ち込んでください」と言うしかない。でも、その先に未来を取り戻す方法がしっかり書かれている。

斎藤 そんなふうに読んでいただけてうれしいです。でも本当におっしゃる通りで、実際、私たちにいま必要なことは、現実や科学者の警告を受け止めることです。そうしなければ何も始まりません。今多くの企業が盛んにSDGsを掲げていますが、SDGsの行動指針をいくつかなぞったくらいでは、今私たちの社会が直面している危機は止められないところまで来ています。

レジ袋削減のためのエコバックを買ったり、ペットボトル入り飲料を買わないようにマイボトルを持ち歩いたり、ハイブリッドカーを買ったところで、問題は解決しません。必要とされているのは、もっと大胆なアクション、つまり、利潤追求のためなら環境を犠牲にしてもかまわないという資本主義そのものに挑むことなのです。

いとう それなのに、「SDGsのバッジをつけていれば大丈夫でしょう」という程度の話になっていますからね。

斎藤 そうなんですよ、もちろん、SDGsは「大衆のアヘン」だという私の言葉を聞いたら、企業のなかでSDGsに一生懸命取り組んでいる人たちは「俺たちは真面目にやっているのに」とイラッとするかもしれません。

でも、感じていたもやもやがすっきりしたといってくださるビジネスマンの方も結構います。つまり、彼らも内心、SDGsだけで気候変動に立ち向かうことはできないと、その限界に気づいているのではないでしょうか。現実と向き合うと、もっと抜本的なところから変化を起こさないといけなくなることがわかっているからこそ、それをごまかしてSDGsに逃げ込んでいるのです。

端的に言えば、経済成長と環境保全は両立しない。だったら、自然の限界のなかで、どれだけ豊かに暮らせるかを考えるしかないんです。

いとう そうそう。そして、むしろ資本主義からおりたほうが豊かになるというのがこの本の言っていることですよね。満員電車の苦痛に耐えて出社して、長時間働かされて、なのに、雇用も不安定で自殺者がこんなに多い。そのこと自体が、もうおかしいからね。

斎藤 資本主義のもとで経済成長を求めていれば、それが自動的に豊かさをもたらしてくれた時代は終わったんですよ。むしろ、資本主義のせいで、苦しくなって、貧しくなっている。そんなつらい思いをしながら地球を壊している。資本主義のそういう側面に気がついてくると、じゃあもっと別の社会に移行しなくっちゃいけないことが分かってくる。それもこの本で言いたかったポイントです。

■<コモン>の再建で社会が変わる

斎藤 気候変動の話に戻ると、じつは私も少し前まで、「資本主義をある程度制御すれば、経済成長や生産力の上昇を実現しつつ気候変動問題を解決できるのではないか」と考えていました。だから、この本を書きながら、環境危機についてのいろいろな論文や書籍を読んで、思っていた以上に厳しい現実を突きつけられたときは本当に辛かった。

実は、そういう論文を読むようになったきっかけは、グレタ・トゥーンベリさんのアクションなんです。彼女が訴える環境危機の深刻さには明るいところが一つもない。いかに大人達が地球を壊すことに加担しているか、と彼女は厳しく訴えていますよね。それを聞いて、僕もこれまでの自分の行動や認識がいかに甘かったかを心から反省したんです。 

しかし、その現実を直視したことで、経済成長とは違う、豊かさをもたらす方策にやっと気づくことができた。

いとう それが、あらゆる人が必要とする水や電気、環境などの<コモン>をみんなで管理しようという方法ですよね。

斎藤 ええ。あらゆる人々の生活に必要なものを資本主義は、囲い込んで、むしろ希少性を作り出していく。マルクスが論じているように、資本主義の歴史的起源は囲い込みによる独占、つまり <コモン>の解体なわけです。そうすると、経済成長はするんだけれど、多くの人はそれまでの生活の基盤を失って、むしろ貧しくなっていく側面があるのです。

資本主義の発展の歴史において、囲い込みは様々な形で繰り返されてきたわけですが、ここにきて、資本主義が行き詰まるなかで、ついには水や苗といった命の根幹部分のところにまで、商品化の力が及んできている。でも、水道の民営化とか種子法の廃止などに対して、各地では反対している人がいて、〈コモン〉を再建しようとしているわけです。

そういう試みが希望だし、地球を壊してまで利潤を追求する資本主義の動きにブレーキをかける契機になるはずなんです。さらに言えば、地球そのものが<コモン>であるという視点が、環境問題解決への第一歩でもある。

■ジェネレーション・レフトの反逆

斎藤 グレタさんたちがスローガンにしている「システム・チェンジ」も、資本主義を止めてくれ、ということでしょう。

グレタさんのように1990年代後半から2000年代に生まれた人たちは「Z世代」と呼ばれていますが、新自由主義による格差拡大や環境破壊を体感しながら育った世代ですから、このまま資本主義を続けても明るい展望はないことを肌身に感じている。それどころか、大人たちの尻拭いをしなければならない未来が待っていることも分かっている。

いとう 子どもの授業参観に出たときに、「このままだと地球はもうもたないよ」という話を先生が教えていて衝撃的だったんだけど、そんな話を聞いて育たなくてはならない子どもたちに対する責任をものすごく感じたました。彼らは未来の明るいイメージをあらかじめ奪われて育つ。

斎藤 僕も子どもが二人できて、そのことへの責任をすごく感じるようになりました。自分は自然の豊かさを享受できたけれど、これからの世代はそうじゃなくなるかもしれないということに強い罪悪感を感じています。

実際、地球の壊れる未来の当事者である若い世代は、社会に対して強い憤りや恐怖を感じている。けれども、同時に、自分たちの手で何とかしようという決意を持っているのです。そのうえ、Z世代はデジタル・ネイティブで、最新のテクノロジーを自由に扱いながら世界中の仲間たちとつながっています。だから、「未来のための金曜日」などが、世界的なムーブメントになった。

気候危機だけじゃありません。テニスの大坂なおみ選手が全米オープンの大会中、「ブラック・ライブズ・マター」を訴え続けたことが話題になりましたが、彼女も「Z世代」です。他にも#MeTooなど、社会をいい方向に変えるために、自分の意見を恐れず発信することがZ世代の特徴です。

Z世代が社会に登場し、冷笑的な大人たちの価値観にNOを突きつけるようになっていることは、一つの希望と言えます。そんな若者たちの姿を見て、同世代でも一緒にアクションを起こす学生たちも出てくるだろうし、なにより、私たち大人たちが価値観をアップデートしていく必要があるなと感じています。自分たちが作り出した問題を若者に押し付けておくわけにはいかないですからね。『人新世の「資本論」』で、少数派になることを知りながら、「脱成長」を敢えて掲げたのも、Z世代の声を踏まえての私なりのアップデートだし、彼らとの対話を続けていきたいです。

■マイノリティの自覚が強さを生む

いとう 僕の世代は学生運動が終わったあとの「シラケ世代」で、ノンポリがたくさんいました。それに対して、Z世代は自分の意見を持っており、僕の世代とはずいぶん違います。僕も彼らのムーブメントは後押ししたいと思っています。

その際に重要なのは、自分たちがマイノリティであることを自覚することだと思います。これは若い人たちによく言っていることなのですが、大きなムーブメントの中に身を置くと、自分たちがマジョリティであるかのような幻想を抱きがちです。しかし、Z世代の人たちは明らかにマイノリティです。マイノリティが自分たちをマジョリティと思い込み、社会運動に関わると、「なぜこんなに一生懸命やっているのに、社会は変わらないのか」といった壁にぶち当たることになります。そこで鬱屈し、やる気を失ってしまうようなことは避けなければなりません。

政治や社会を変えることは、そう簡単なことではありません。選挙に行ったり、デモをすれば変わるわけではない。マイノリティがマジョリティを変えることは非常に困難です。

しかし、マイノリティが社会を変えてきたことも事実です。マジョリティならそもそも社会を変える必要がないですからね。

だからZ世代に必要なのは「マイノリティ学」かもしれません。マイノリティとはなにか、他のマイノリティの人たちをどのように理解するか、それぞれのマイノリティの間にヒエラルキーを作らないためにはどうすればいいか、こうしたマイノリティ学がZ世代に必要とされていると思います。

斎藤 いまは人口からすれば若者というだけでマイノリティですからね。

いとう そうなんですよ。若い人たちは必然的にマイノリティです。であれば、マイノリティであることをプラウドできなければならない。ジェームス・ブラウンが「アイム・プラウド・アイム・ブラック」と言ったけども、「アイム・プラウド・アイム・ヤング」と言わなければならない。

斎藤 そうですよね。そして白人もブラック・ライヴズ・マターに加わっているように、大人たちも、子どもたちの訴えを真摯に聞いて、抜本的な気候変動対策を求める声に加勢し、その運動をマジョリティに変えていかないといけないですね。

※対談の【後編】は明日29日(金)に配信します。

<コモン>の解体で僕らを苦しめる「資本主義」から降りる方法とは?【対談】斎藤幸平×いとうせいこう<後編>
https://www.excite.co.jp/news/article/Shueishapn_20210129_112849/
2021年1月29日 06:00

(一部省略)

■小さな成功例を積み重ねる

斎藤 今の日本社会では、環境問題にしても、やはり声をあげて変えていくという人は少数派。なかなか人が集まらなくて、こんなことをして意味があるのか、と感じてしまう人も多いと思います。

いとう 社会や政治を変えていくためには、小さな成功例を積み上げていくことが大事なんですね。大きな成功は求めなくてもいい。小さくてもいいからできることをやっていく。そうすると、ある日突然、社会や政治は変化します。

たとえば、世田谷区や渋谷区には同性カップルをパートナーシップとして公認する仕組みがあります。最初の一歩は2015年のことですが、世田谷区と渋谷区がこの仕組みを編み出すとすごい速さで広まって、いまでは全国でたくさんの自治体が採り入れている。国会ではお堅い議員たちが「夫婦別姓反対」などといまだに言っているけども、実は目立たないところで大きな変化が起こっているのです。

斎藤 ひとつ成功モデルがあれば、みんなそれを<コモン>(=共有財産)にして、真似できるわけですね。

いとう このことはすごく僕は重要だと思っていて。見えない変化というものが、実はもう起こっているはずだと思ってよく見直すと、ここにもあるでしょう、ここにもあるでしょう、って気づくんです。日本は生きづらいと言われるけれど、もっと楽になる方法がこんなにある。自由や多様性って一生懸命言うけど、実はもう始まっていることがある。

斎藤 そう、それがこの本の後半で言いたかったことです。いろんな試みや運動はすでにたくさん始まっていて、しかも本当はすべてつながっている。

たとえば、水道の民営化に反対するのも、種苗法の改正に反対するのも、いままでバラバラの運動だったけど、<コモン>という言葉を通じてみると、じつは地続きの問題なんですよね。前半でも話したように、<コモン>とは社会的に共有され、管理されるべき富のことですが、水も種子も電気も<コモン>だと気づくことで、いろんな運動がつながっていけるはずです。

■村(ソン)とワーカーズコープ

いとう 成功例は小さくてもいいからあると、途端に社会が変わる。まず成功例をつくって、それがつながっていることがわかる、あるいはネットワークして見せるということが多分、大きな変化の実現に向けて大事なことだと思います

最近私が注目しているのは、「スノーピーク」というアウトドア用品の企業です。いまの社長は創業家3代目の32歳の女性で、「今後スノーピークはどういうことをしていくつもりですか」と聞いたところ、彼女はスノーピークの商品などで生活できる「村」を作りたいと言っていました。これはすごく面白いと思った。

普段は会社に勤めながら、週末だけ「村」に来て畑を耕したり、食物を育てたりする。これは斎藤君が『人新世の「資本論」』で強調している〈コモン〉に近いと思う。かつて武者小路実篤が「新しい村」を作ろうとしていたけれども、いまはアウトドア会社がこうした挑戦をしているのです。斎藤君は何か注目しているムーブメントはありますか?

斎藤 私が着目しているのはワーカーズ・コープ(労働者協同組合)です。ワーカーズ・コープとは、資本家や株主なしに、労働者たちが共同出資し、生産手段を共同所有し、共同管理することを目指した団体です。どのような仕事を行ない、どのような方針で実施するかも、労働者たちが話し合いを通じて主体的に決定します。

私は以前、ワーカーズ・コープとして林業に取り組む人たちに取材しましたが、彼らはみんな話し合いながら、短期的な儲けではなく、地域にとって役立つ仕事は何かを考えながら、主体的に仕事に取り組んでいました。別のところで働いていた頃は、振り分けられた仕事をすることが当たり前だと思っていたけれど、自分たちで仕事を仕立てるところから始めるのは大変だが、やりがいがあると言っていたのが印象的でした。

また、市民の人たちが協力して出資を募り、自分たちで太陽光パネルを設置する奈良県の市民電力の取り組みも面白かったですね。これなら環境に優しいだけでなく、電気代は関電(関西電力)に持っていかれずに地元にとどまる。そのお金が雇用を生むし、企業の利潤は、再び街のために使われる。環境、経済、社会の相互作用が加速していきます。

いとう 自然エネルギーには様々な試みがありますね。「みんな電力」という企業が、津波の被害にあった土地を活かした発電所や、最先端の技術を駆使した海の上の発電所など、日本各地の様々な自然エネルギーの発電所と契約し、それを細かく拾って利用者に供給するという仕事をしています。

彼らは「ソーラーシェアリング」にも取り組んでいます。ソーラーシェアリングとは、農地を潰して太陽光パネルを設置するのではなく、農地の上に幅の狭いソーラーパネルを置き、下の土地にも日光を届かせる方法です。農業を行いながら太陽光発電を行なう。

僕は先日も、彼らが千葉でやっているソーラーシェアリングを見せてもらったのですが、そこでは農業自体に関しても面白い実験をしていました。いま彼らがやっているのは「不耕起栽培」です。これは、畑を耕さず、土の中にいる微生物を増やして収量を上げるという栽培方法です。彼らはみんな本当に楽しそうに畑仕事をしている。と同時に太陽光発電をしている。こうしたネットワークがどんどん広がっていけばいいなと思っています。

■人々をエンパワーする一冊の本の力

いとう 今後、僕が盛り上げていくべきだと考えているムーブメントのひとつは、読書会です。みんながそれぞれ自分が読んだ本を持ち寄り、「自分はこの本をこう読んだ」「自分たちにはこういうことができるのではないか」といった話をする。SNSも大きな影響力があるけども、やはり実際に集まって読書会をすることが重要です。SNSは読書会を呼びかけるためのツールとして使用すればいい。読書会を開くのにはそれほど手間がかかりません。2人集まれば読書会になりますから。

斎藤 それも〈コモン〉ですね。

いとう そうそう。知の〈コモン〉です。斎藤君の本についても読書会をどんどん作っていけばいいんですよ。そうした動きを全国に広げていく。たとえば、読書会で議論したことは、ちょっとした走り書きでもいいから、SNSにあげてもらう。そうすれば、読書会をした人たちも「こういうことを考えているのは私たちだけじゃないんだ」とわかります。いまは人々が分断されてしまっているから、自分たちの動きはつながっているということを可視化していくことが大切です。

斎藤君が『人新世の「資本論」』を新書という形で出したのも、社会運動を起こしたいからでしょう。この本はすごく内容がきっちりしていて、後に翻訳して世界に向けて発信していこうとしているのがわかります。斎藤君が世界の中で勝負していることがよくわかる。

しかも、この本にはマルクスに関する大発見が記されています。だから普通だったらハードカバーにするはずなのに、あえて新書にしている。そこには斎藤君の判断があったに違いないんですよ。

斎藤 そうです。私はこの本でマルクスの晩年のノートに基づいて新しい解釈を打ち出しましたが、単にマルクスの話をして終わりという本にはしたくなかった。なぜ私がマルクスを研究しているかというと、世界を変えたいからです。マルクス自身がそう願っていると思います。

グレタさんをはじめ若い人たちが一生懸命運動に取り組んでいるのだから、それに応えるようなビジョンを打ち出さなければならないという思いもありました。また、日本では気候変動への関心が驚くほど低いので、そうした状況を変えたかった。

そのためには、書店で気軽に手にとってもらえる本にしなければなりません。新書にしたのはそういう理由からです。新書にしたおかげで若い人たちにも手にとってもらえているようです。

いとう 私も物書きとして、学者の人たちが新書を書くことが大変だというのはよくわかります。特にマルクスがテーマとなれば、一般向けに書き下ろすのは相当大変だと思います。専門用語ばかりで難しすぎると、読者は手にとってくれませんからね。しかも、新書が書店に配本されるときは、とんでもない本と一緒に並べられる可能性だってあります。

斎藤 橋下徹の新書の横に置かれているかもしれない(笑)。

いとう そうそう。学者なら「人文科学」の棚に置かれる前提で、マルクスの読み方だけ書いていたほうが、本当は気分がいい。だけど、斎藤君が新書を出して、そうじゃないところで勝負をしようとしたこと、その腹のくくり方が、第一に感動的なことだと思っていて。

斎藤 ありがとうございます。

いとう 実際、あっという間に16万部も刷られ、この本を読んで動き出したくなった人がまだ読んでない人に熱く勧めたり。そういう現象があちこちで起きているでしょ。

斎藤 そうなんです。

いとう 斎藤君のこの本そのものが一つのムーブメントになっているし、なるべきなんですよ。

●斎藤幸平(さいとう・こうへい)
1987年生まれ。大阪市立大学大学院経済学研究科准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想、社会思想。Karl Marx's Ecosocialism:Capital,Nature,and the Unfinished Critique of Political Economy (邦訳『大洪水の前に』)によって権威ある「ドイッチャー記念賞」を日本人初歴代最年少で受賞。編著に『未来への大分岐』など。

●いとうせいこう1961年生まれ。編集者を経て、作家、クリエイターとして、活字・映像・音楽・テレビ・舞台など、様々な分野で活躍。1988年、小説『ノーライフキング』(河出文庫)で作家デビュー。『ボタニカル・ライフ―植物生活―』(新潮文庫)で第15回講談社エッセイ賞受賞。『想像ラジオ』(河出文庫)で第35回野間文芸新人賞を受賞。近著に『「国境なき医師団」になろう! 』(講談社現代新書)など。

■斎藤幸平「人新世の『資本論』」(集英社新書刊・本体1,020円+税)

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NHKに再び何が起きているのか

NHKに再び何が起きているのか
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NHK経営委の議事録開示求め提訴 東京大学名誉教授など100人余
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210614/k10013084621000.html
2021年6月14日 17時38分

かんぽ生命の保険の不適切な販売問題を取り上げたNHKの番組に関連して、NHKの経営委員会が当時の上田会長を厳重注意したことについて、東京大学の名誉教授などがNHKに対し、議事録などの全面開示を求める訴えを東京地方裁判所に起こしました。

訴えを起こしたのは、東京大学の醍醐聰名誉教授など100人余りで、14日、代表が東京 霞が関で記者会見しました。

それによりますと、かんぽ生命の保険の不適切な販売問題を取り上げたNHKの番組に関連して、3年前の平成30年、日本郵政グループは番組担当者の編集権に関する説明に誤りがあったなどとして、NHKの経営委員会に申し入れを行い、その後、経営委員会は、ガバナンス体制の徹底を求めて当時の上田会長を厳重注意しました。

醍醐名誉教授らは、この時の経営委員会の議事録などについて、本来速やかに開示すべきなのに、実現していないのは理不尽だとして、NHKに対し全面的に開示するよう求めています。

またNHKと、経営委員会の森下俊三委員長に対し、賠償も求めています。

醍醐名誉教授は、会見で「情報公開制度の建前から完全に逸脱した異常な状態で、森下委員長の不法行為は限度を超えている。NHKを本来の民主的な姿に戻すことに全力を挙げたい」と述べました。

提訴について、NHKは「訴状の内容を確認して対応を検討します」というコメントを出しました。

また森下委員長も「訴状の内容を確認して対応を検討します」とコメントしています。


<さらに詳しく>
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グレタさん、米議会で批判

「気候変動から逃げている」 グレタさん、米議会で批判(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN22F290S1A420C2000000/
2021年4月23日 5:54

スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥンベリさんは「いつまでも責任を問われず、気候変動を無視し続けられると思うのか」と訴えた=ロイター

【ニューヨーク=白岩ひおな】スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんは22日、米下院の委員会にビデオ会議で出席し、各国の政治家らが「気候変動から逃げている」と痛烈に批判した。グレタさんは各国の気候変動対策が「あいまいで不十分だ」と一蹴し、化石燃料への補助金を打ち切るべきだと主張した。

グレタさんは「今は2021年だ。いまだにこんな議論をして、化石燃料への補助金に税金を投じているのは恥ずべきことだ」と糾弾した。今世紀末の気温上昇を産業革命前から1.5度以下に抑える目標の実現に向け「行うべきことと実際の行動のギャップが刻々と広がっている」と警鐘を鳴らした。

米国主催の気候変動サミットでは各国首脳が新たな温暖化ガスの排出削減目標を表明したが「国や企業が漠然とした遠い目標を立てれば何かが解決すると信じるほど、私たちの世代は甘くはない」と指摘した。「あなた方のような権力者が、本気でいつまでも逃げおおせると信じているのか?」と問いかけた。「遅かれ早かれ、今まで何をしていたのかと責任を問われるのは避けられない」とし「賢明な選択」を求めた。


<<関連記事>>

グレタ・トゥーンベリからの手紙──今こそ「王様は裸だ」と大声で叫ぼう。(VOGUE)
https://www.vogue.co.jp/change/article/greta-thunberg-pens-a-passionate-letter-on-why-we-must-do-more-to-tackle-the-climate-crisis-cnihub
2021年4月22日

2018年8月、スウェーデンの国会議事堂前で抗議活動を始めたとき、グレタ・トゥーンベリはまだ15歳だった。動機は、気候危機に対する世間の関心の低さに対する憤りだった。彼女の情熱、そして怒りの炎は消えていない。今日4月22日のアースデイに寄せて、18歳になったグレタがオープンレターを綴ってくれた。

世界では今日(日本時間の夜9時から)、ジョー・バイデン米大統領の呼びかけにより気候変動サミットが開催される(編注:日本の菅総理大臣も参加する)。この場で世界各国は、気候変動に関して自国が取り組む新たな環境目標を提示する予定だ。これには2050年までにネットゼロ(温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすること)を達成することも含まれている。世界の首脳は、この数字上のターゲットを、野心的なものだと自画自賛するだろう。だが、現時点で最も正確な科学的データと、これらの不十分な「気候ターゲット」を比較すると、その間に大きなギャップがあるのは明らかだ。このままでは思い切った対策が取られないままに、数十年が無駄に費やされてしまう。

もちろん、未来および現在の生活水準を守るための努力に反対する人はいないだろう。これらのターゲットも、手始めとしては素晴らしいものだったかもしれない。だが、多すぎる漏れや抜け穴が、志を台無しにしているのも事実だ。たとえば、輸入品や世界を結ぶ航空および船舶による輸送、バイオマスの燃焼により生じる温室効果ガスは、このターゲットの対象から外されている。さらには基準となるデータが改ざんされ、大半のフィードバックループやティッピングポイントが除外されているほか、平等性という世界規模で見て重要な要素が取り入れられておらず、過去に排出された温室効果ガスも考慮されてない。そのため、これらのターゲットは、現状では空想の産物のような、実用化にはほど遠い炭素回収技術に完全に依存する状態になっている。だがここでは、これ以上この問題に立ち入らないでおこうと思う。

有権者としての責任。

簡単に言えば、これらのターゲットが私たちが真に必要としている成果につながると装うために、私たちは炭素収支という「創意工夫」を利用し、欺瞞を続けることはできる。だが、私たちは他人(そして自分)を欺き続けることはできるても、自然や物理の法則を欺くことはできないことを忘れてはならない。私たちが正しく計測するかどうかを問わず、排出した温室効果ガスは大気中にとどまり続けるのだ。

つまり現状として、権力の座にある人たちは、この問題を見て見ぬ振りをしてやり過ごそうとしているに過ぎない。気候危機に関する意識の差はあまりに大きいからだ。これは、この問題の核心とも言える課題だ。世界各国の誓約や目標を「大胆」や「野心的」と褒め称えている人たちは、私たちが直面している危機の緊急性をまるでわかっていない。

私はたくさんの世界の首脳と会ってきたが、こうした首脳自身でさえ、自らが掲げるターゲットは本来の目的と結びついていないと認めている。それも当然のことだ。首脳たちが実行しているのは、政治的な視点で可能だと判断したことだけだから。政治家の仕事は、有権者の望みを実現することだ。つまり有権者が本当に効果的な環境対策を求めない限り、真の変化は訪れない。ただし幸いなのは、政治は民主主義で成り立っているという点だ。自由主義の社会では、人々の世論が世の中を動かす。変化を望むなら、私たちは危機意識をさらに広め、不可能にも見えることを可能にするべく働きかけなければならない。

今でも多くの人がベストを尽くしているが、世の中は複雑だ。必要とされている取り組みが容易ではないことを私たちも理解している。そして、もちろん、これらの不十分なターゲットでも、ないよりはマシだ。それでも私たちは、「ないよりはマシ」という理由だけで満足してはならない。私たちは、さらにここから前に進む必要がある。できると信じて進めよう。私たちにはその力がある。力を合わせ、実現を誓えば、私たち人間はほぼどんなことでも達成できるはずだ。

私はまだあきらめるつもりはない。

サミットで世界の首脳が示す誓約は、地球温暖化を1.5℃にとどめる、いわゆる「1.5℃ターゲット」の放棄を認めるものだ。これは自らの約束、そして私たちの未来の放棄だ。みなさんがどう思っているかはわからないが、私はまだあきらめるつもりはない。絶対にあきらめないと心に誓っている。安心できる未来に向けて、私たちは戦い続ける。1℃に満たないわずかな変動も重要で、それは今後も決して変わらないはずだ。

「変化を起こすことは可能だ」と信じる私たちを、世間知らずだと呼ぶ人もいるだろう。それはそれでかまわない。だが少なくとも、世界各国や企業の努力によって問題が解決に向かうと楽観的に考えるほど、私たちは無知ではない。彼らはメディアや一般の人からの強い圧力を受けることなく、曖昧で遠い先に設定された不十分なターゲットを掲げることで、お茶を濁そうとしている。

本当に必要な手だてと実際の行動の間のギャップは刻々と広がっている。緊急に対処が必要なのにもかかわらず、この問題への注目は低く、意識が全く追いついていない状態だ。また、気候問題に関する「ターゲット」と、現時点で入手可能な最も正確な科学データとの間にも、もはや無視できないほどの差がある。

行動、意識、時間に関するギャップは、厳然と存在しているのに無視されている最大の問題だ。私たちがこれらのギャップの解消に向けて手を打たない限り、真の変化は期待できない。また、解決策も見つからない。

さあ今こそ、「王様は裸だ」と大声で叫ぼう。今挙げたギャップに目を向けるように呼びかけて、この手記を締めくくりたい。
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斎藤幸平著 『人新世の「資本論」』 を読む─ ∪い涼罎慮方が変わった!

『人新世の「資本論」』を読み終えた。

この間、なんと約一ヶ月をようした。

なんという、気力の持続性の減退! 致し方ない。

読破できたことに、満足したい。

さてさて、読み終えての感想は──、

「世の中の見方が変わった!」、だ。

地球規模で見れば、日本列島は、小さく、太平洋の西の端、

アジア大陸にちょこんと寄り添うように、位置している。

これまでも、いまも、比較的、気候に恵まれ、生活できていた。

その日本列島の中でも、より災害が少ない地域で

暮らしてきた、わたしなどは、高齢をいいことに

毎日が無事にすぎていけばよしと、年々思ってきた。

しかし、しかし━━、

そんな生活姿勢は、まずいことを

この本『人新世の「資本論」』を読んで知った。

 
キーワードは「気候変動」の視点、地球規模という視点。


もちろん、毎年梅雨時期に入る頃から、

大雨による災害が増し、人事ではなくなっているし、

冬の時期の、雪の降り方も、尋常でなくなっている。

今年の春前後は、今までにないほど、穏やかな天気が続いた。

しかし、それだけにこれから始まる季節に、

不安をいだくのは、わたしだけだろうか。


斉藤幸平さんのこの本は、初めのころは、

「資本論」を意識したが、終わりの頃には、

「資本論」の理解、展開は、難しいから、どうでもいいかなと思った。

問題は、いま地球は、気候変動という大事な問題が

優先課題で、もっと危機感を持たないといけない。

とくに、日本はのんきな人が多く、この危機感を

まずは、共有していかないと、マズイ!

つまり、現実を知ること、知らせることが急務。

いい例が、初めての菅、バイデン会談での注目が

「台湾」ではないだろう。

のんきな日本の旗振りは、相変わらずマスコミで

テレビを見ることしか時間を過ごせない、多くの人々は

何も知らず、この地球の破滅の流れに、流されていく。


まずは、斉藤幸平さんが、危機感を持って書いた

『人新世の「資本論」』を難しいと思う箇所は

横に置き、最後まで読んでみよう。

きっと、新しい見方にたどり着くのではないか。

わたしは、途中、遅まきながら「グレタ」さん

(スウェーデンの環境活動家)についても調べました。

すると、最近のインドで起きている農民運動に

影響を与えているという。

世界的視野、地球的視野で世の中見ていかないと

日本は取り残されるというか、マイナス方向に

加担することになる。

これからは、隠されている情報を、探し出すことに

もう少し努力していく。

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宮本亜門氏、東京五輪に「中止表明すべき」 炎上覚悟のコメントに称賛の声

宮本亜門氏、東京五輪に「中止表明すべき」 炎上覚悟のコメントに称賛の声
https://www.excite.co.jp/news/article/Sirabee_20162543667/

2021年3月28日 23:50 0

28日、『真相報道バンキシャ!』(日本テレビ)に演出家の宮本亜門氏が出演。東京オリンピック・パラリンピック開催是非への見解を話すとネットでは称賛の声が相次いでいる。

■「炎上覚悟で言います」

25日に福島県・ナショナルトレーニングセンターJヴィレッチからスタートした聖火リレーを報道。宮本氏は、東京五輪について意見を求められると「ごめんなさい、炎上覚悟であえていいます」と切り出して、「日本から中止の意思を表明すべきだと思います」と話す。

■「日本が勇気を持ってNOを」

オリンピックについて、「日本のものだけでなく、世界のものである」とあるべき五輪の姿を述べ、「今の感染状況を冷静に見て、皆さん切り裂かれちゃうんですよ。国民の気持ちが…」と語った。世界各国で変異株が発生し始め、さらなる脅威の片鱗を見せている新型コロナウイルス。アメリカやブラジル、インドなど苦しい状況が続いている国も多い。宮本氏は、続けて「皆さんのやりたい気持ちはわかるけども、誰が開催にNOを言うか。やはり日本が勇気を持ってNOということを期待したい」と願いを語った。

■ネットでは称賛の声相次ぐ

2016年10月に行われた東京オリンピック・パラリンピックに向けた「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」の文化イベント公式プログラムの1つを演出した宮本氏。自らもオリンピックと深い関係があるにも関わらず、「炎上覚悟」で本音を明かした宮本氏に「言ってくれてありがとう。こうやって言うのは本当に勇気がいると思います」「よく言ってくれた!!」と称賛の声が続出している。海外から観客を入れない方向性といった報道は出ているが、具体的な開催に関する情報について触れていることは少ない。開催をするにしても、どう開催するかしっかり検討してほしいものだ。

(文/しらべぇ編集部・Aomi)

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斎藤幸平著 『人新世の「資本論」』 を読む─ 先の希望を見つけたい!

読みだしましたよ。

斎藤幸平さんの『人新世の「資本論』。
新書版で値段もお手ごろ。

しかし、新書版にしては、分厚くて、内容が濃くて
難しいところもある。

だから、読み出して、もう1週間から10日ほど
たつけど、三分の一ぐらい。

幸い、同じころから、この本を読みだした友人がいるので
電話でのやり取りだが、読み続ける刺激をもらえる。

昨日も友人が、後ろを読んでみた。
こんなこと書いてあったよ、と聞いたので
早速、朝一番に、後ろの「おわりに」を読んだ。

なるほど、なるほど、そういうまとめか。
本のいいたいことを理解し、その後、
どのような取り組みや運動の展開が必要か
が書かれている。

目下読んでいる人、これから読む人へ
ネタばれしてはいけないから、こんな書き方になるが・・・。

遅々として進まない(歳ですね)私としては、
先が気になって仕方がなかったので
「おわりに」を読んで、元気がでた。
そしてブログにも書こうという気になった。

私は若い頃、貧困問題に関心がある学生だったから
マルクスも資本論も馴染みはあった。
しかし所詮、文庫本を手にとったぐらいで
理解するには難しすぎた。

しかし、馴染みは大いにある。
だから、わが息子より若い人が、マルクスを使い
現代の問題を分析し、未来にヒカリを見つけたのだから
そこに乗らないわけがない。

一日30分ぐらいのメモをとりながらの読書。
いつ読み終わるかわからないが、
この本だけは、読み終え、何度も読むことになりそうな気がする。

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斎藤幸平「私たちはコロナ後、元の生活に戻ってはならない」 ”人新世”とは何か?(週刊朝日)

最近、斎藤幸平という人に注目しています。
生活クラブの小冊子『生活と自治』1月号に「危機の時代を超えて━新たな社会への希望と協同組合の可能性」という対談が載っていました。

若い経済思想の研究者だそうです。
本『人新世(ひとしんせい)の「資本論」』を読む前にユーチューブで
斎藤幸平さんの発言を探して聞いたりしています。

斎藤幸平「私たちはコロナ後、元の生活に戻ってはならない」 ”人新世”とは何か?

https://dot.asahi.com/wa/2020122500034.html?page=1
2021.1.3 09:02週刊朝日

「人新世(ひとしんせい)」という言葉が注目されている。地球が新たな時代に入ったことを意味するもので、環境危機と人類の文明をとらえ直すなかで広く議論が起きている。関連の著書もある気鋭のマルクス研究者、斎藤幸平・大阪市立大学大学院経済学研究科准教授は、新型コロナウイルスと「人新世」には深い関係があると分析している。その斎藤氏に、「人新世」について解説してもらった。

* * *
「人新世」とは、ノーベル化学賞受賞者のパウル・クルッツェンが提唱した時代区分で、人類の経済活動が世界全体に広がり、その痕跡が地球上のいたるところまで及んだ年代という意味です。

 地質学的にみて、現在の地球は約1万1700年続いた「完新世」の時代。それが新たな年代に突入したのではないかと議論されています。現在の経済活動、すなわち際限なく利潤を追求する資本主義が、それほど地球に大きな影響を与え、環境を破壊しているということです。

 なかでも、「人新世」の時代で地球に大きな影響を与えているのが、人類が大気中に排出している二酸化炭素で、気候変動という人類の存亡にも関わる大きな問題を引き起こしています。

 一方、2020年は、新型コロナウイルスが世界を襲いましたが、これも人新世と無縁ではありません。経済のために森林破壊を続け、人とウイルスの距離が近くなり、人やモノが移動することでパンデミック(世界的な大流行)が起きやすくなった。ただ新型コロナに関しては、ワクチンがパンデミックに終止符を打ち、私たちの生活は、まもなく以前の姿に戻れるのと期待されています。

 けれども、私は、元の生活に戻ってはならないと考えています。気候変動の観点から考えると、大量生産・大量消費・大量廃棄で、二酸化炭素を排出し続ける資本主義への逆戻りは、人類滅亡への道でしかないからです。

 すでに、世界の主要国は50年までに温室効果ガスの排出量をゼロにすると宣言し、日本政府もようやく同じ目標を掲げました。そうしないと、もはや人類文明が存続できないからです。けれども、気候変動の原因である資本主義そのものに挑まなければ、目標達成はできないでしょう。

 こういった話をすると、気候変動問題は科学技術で解決すべきで、そのためには資本主義をもっと発展させるべきだと主張する人がいます。この「緑の資本主義」の考え方は経済成長を加速させるわけですが、経済の規模が拡張を続ければ、二酸化炭素排出量は増加し、気候危機は止まりません。 

 日本はこれまで、先進国として大量に二酸化炭素を排出する生活を続けてきました。だからこそ、日本は世界に先駆けて“脱炭素・脱資本主義社会”を実現しなければなりません。新年となる21年は、地球規模の危機に立ち向かうことが求められています。

>>後編:内田樹×斎藤幸平「『人新世』の人類滅亡危機にマルクス経済学が必要になる理由」に続く

(構成/本誌・西岡千史)

※週刊朝日 2021年1月1・8日号掲載記事に加筆

記念講演2 『未来への大分岐 気候変動問題への取組みと協同組合への期待』
2,280 回視聴•2020/07/04
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馬淵澄夫:【新型コロナウイルス】必要なのは感染症法の改正【隔離される権利】

【新型コロナウイルス】必要なのは感染症法の改正【隔離される権利】

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1月18日に通常国会が始まり、新型コロナウイルス対策についても審議がされています。
大きな柱は2本。
コロナ対策特別措置法と、感染症法改正。

まぶちは、その中でも感染症法の改正が最重要だと考えています。
罰則の話、ワクチンの話にばかりが報道されていますが、そもそも蔓延・感染拡大を防ぐという根本の対策をしなければ、収束は望めません。

ぜひご覧いただき、コメントをお寄せください。

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ヴィヴァルディ「四季」(イ・ムジチ合奏団)

きのう、幼稚園の周りを歩いていると、カーテンはしてあるので、

中は全く見えない講堂から、ピアノの音が聞こえてきた。

寒くて、乾燥した空気だからか、とてもよい音に感じた。

わたしの耳が目覚めた!

この時期は、やはり 「ヴィヴァルディ」がよい!

音で元気がでたのは、いついらいだろうか。

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半藤一利さん死去

年末、年始は寒さ(最低気温−8度を経験!)とコロナの感染の多さの中で
その日その日を過ごすのに四苦八苦だった。

温度の平年並みがおとずれ、気持ちもひと息つけた。

心にとまるものを載せて生きたい。

昭和史研究、半藤一利さん死去、90歳 なぜ「私の一生はフィクション」と語ったのか?
https://www.j-cast.com/2021/01/13402777.html?p=all
2021年01月13日10時47分

『日本のいちばん長い日』など昭和史関連の多数の著作で知られる作家で歴史研究家の半藤一利さんが亡くなった。90歳だった。

日経新聞が関係者の話として伝えたところでは、2021年1月12日に東京・世田谷の自宅で倒れているのが見つかり、死亡が確認されたという。

「週刊文春」「文藝春秋」の編集長を歴任

半藤さんは1930年生まれ。東京大学文学部国文科卒業。文芸春秋新社(当時)に入社し、編集者時代から取材や社内の勉強会で太平洋戦争史戦史や昭和史の研究に関わった。のち「週刊文春」「文藝春秋」の編集長などを歴任した。妻の末利子さんは夏目漱石の孫ということもあり、漱石関連の著書も多い。1993年、『漱石先生ぞな、もし』で新田次郎文学賞を受賞。95年に文藝春秋を退社後、本格的にノンフィクションの著作を発表するようになり、98年、『ノモンハンの夏』で山本七平賞、2006年、『昭和史』で毎日出版文化賞特別賞、さらに15年には、第63回菊池寛賞を受賞している。

『日本のいちばん長い日』は、1945年8月14日の正午から15日正午までの24時間を描いたノンフィクション。玉音放送の取り扱いを軸に、戦争終結に至るまでの日本上層部の攻防を多数の関係者の取材から詳細に再現している。65年にいったん、大宅壮一の編著として発表されたが、のちに自著として決定版を刊行している。初出本を刊行してから半世紀以上になるが、21年1月13日現在、アマゾンの「日中・太平洋戦争」で2位、「日本史一般」でも5位をキープするロングセラーとなっている。

「歴史探偵」を自称

半藤さんは長年、編集者だったこともあり、わかりやすい語り口と巧みな構成で、複雑な歴史の真実を伝えることに秀でていた。自身を「歴史探偵」と名付け、テレビなどにも積極的に出演、一般読者や視聴者の素朴な疑問に答えるスタンスを貫いた。晩年は主として新書本で長年の成果を開陳した。

『なぜ必敗の戦争を始めたのか』(文春新書)は、「陸軍エリート将校」たちが戦後に行った「反省会議録」をもとに日本が戦争に突き進んだ経緯を解き明かし、南進に踏み切った理由について、陸海軍とも、最終目標は東南アジア諸国が産出する石油や鉄鉱石の資源獲得だった、と解説している。

過去の膨大な著作から、エッセンスを抜きだし、年代記風にまとめ直した『歴史と戦争』 (幻冬舎新書)の「あとがき」では、以下のように語っている。

「私を含めて戦時下に生を受けた日本人はだれもが一生をフィクションの中で生きてきたといえるのではなかろうか。万世一系の天皇は神であり、日本民族は世界一優秀であり...日本軍は無敵であり...そんな日本をもう一度つくってはいけない」

東京大空襲で九死に一生の経験

歴史探訪家の竹内正浩さんの著書『天皇の旅と寄り道』(ベスト新書)によれば、昭和天皇は1967年12月29日、映画化された「日本のいちばん長い日」をご覧になっている。

保阪正康さんの『天皇陛下「生前退位」への想い』(新潮文庫)によると、保阪さんは半藤一利さんといっしょに平成の両陛下とお会いしたことがある。いわば「私的な形の懇談」だ。保阪さんは「日時や回数にはふれない」と書いているが、2020年10月10日の日経新聞社会面「上皇ご夫妻 長引く外出自粛」という記事によると、「歴史談議が好きなご夫妻は、在位中は歴史家の半藤一利、保阪正康、加藤陽子の3氏を頻繁に御所に招かれていた」とあった。加藤・東大教授は『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(新潮社)の大ベストセラーで知られる。先の「学術会議」問題で、政府に任命されなかった6人のうちの一人だ。

この記事を書いた井上亮・編集委員は、21年1月13日朝刊の半藤さんの「評伝」記事の中で、半藤さんは東京大空襲で九死に一生の経験をしたが、そのことを長く公言しなかったこと、それは「自分より悲惨な目に遭った人はたくさんいる」から、との思いによるものだったことを明かしている。


<ブログ内の関連記事>
☆石橋克彦証人の注目の発言!?(浜岡訴訟傍聴記)
http://blog.livedoor.jp/amaki_fan/archives/51724833.html

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馬 淵 澄 夫 :明けましておめでとうございます

https://mabuti.net/post-4747/
2021年1月1日 (金) ─

新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 大晦日から元旦にかけての、あらゆる行事が密を避けるために中止となり、また政府からも静かな年末年始を要請されていることもあって、おとなしく自宅で年を越した。

 この世界に入ってからは初めてだから、21年ぶりのことだと少々驚きを持って過ごした。
 お年賀の挨拶でも、皆さんからは、とにかく、厳しい年だったので今年こそ良い年にしたいとの思いをたくさんいただいた。

 全国民の切なる願いであろうと思う。

 昨日も、昨年はコロナ禍により新たな秩序を迎えるきっかけとなって、時代の転換点に立った、と伝えたが、一方でステレオタイプの政治の転換を語るつもりは毛頭ない。

 一般には、アメリカ大統領がトランプ氏からバイデン氏に代わることにより、分断から統合へと転換が進み、破壊されかけてきた民主主義を取り戻すことができる機会だ、と反トランプの米メディアはこぞって喧伝しているが、実は、そんな単純なものではないと思っている。

 むしろ、トランプ大統領が実行してきた「アメリカ第一主義」の名の下での覇権放棄がいったん停止することにより、またもや軍産シンジケートが復権し、アメリカのみならず世界の秩序をその権力下に収めようとしている動きを、心から危惧する。

 トランプ大統領の人格識見について、とやかく言われることもよく承知しているが、少なくとも軍産シンジケートからの脱却こそが、アメリカ・ファーストを実現する唯一の方法だとして、覇権放棄を巧みに進めてきたことは評価すべきことと思っていた。

 それが、ここで、頓挫することになる。

 民主党のみならず共和党も含めて、再び、軍産シンジケートに飲み込まれてしまうことの影響は、世界の安全保障環境を混沌へと導いていく可能性は高い。

 先の大統領選では、米メディアの受け売りを垂れ流す日本のマスコミによって、新型コロナウイルス対策に失敗したトランプ大統領の失墜、分断・排除の政治が、統合・協調の民主主義を掲げる王道の政治に敗れたと、という構図で語られ、我が国ではそのまま鵜呑みにされている感すらある。

 大統領選ではより高齢の「良質な保守」を彷彿とさせるバイデン大統領候補が、彼をサポートする女性のハリス副大統領候補と共に、米国の正当な民主勢力の勝利、をアピールしているように映るが、果たしてどうなのか?

 覇権放棄からの転換が、米国経済に与える影響がどれほどあるか、ということも極めて重要な視点で、見極めなければならないと思っている。

 今年の政治は、解散総選挙を控え、新型コロナウイルス対策と生活を支える経済対策が、最も重要な争点だと思っているが、こうした政策をリードするはずの菅政権は数々の失政で、軋みだしている。

 一方で、日本の政治にも大きな影響を与えるアメリカがどのような方向に進むのか、無関係ではないのである。

 国際社会の秩序転換が、どういう方向に向かうかを見誤ると、私たちはまた間違った方向へと向いてしまうことに、なる。

最大限の注意を払わなければならない。

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旭川から医師が悲痛証言「医療崩壊は音を立てずに起こる」

旭川から医師が悲痛証言「医療崩壊は音を立てずに起こる」
https://news.yahoo.co.jp/articles/82cde804d67cda0962acfc219bc2c6acbb098520
12/13(日) 11:02配信

北海道旭川市で、ついに「医療崩壊」が起きた。

新型コロナウイルスの感染者は国内で過去最多を更新し、12月12日、ついに1日の感染者数が3000人を超えた。

北海道第2の都市、旭川市では、市内の病院など9か所でクラスターが発生し、自衛隊の医療チームが支援に入った。

「医療崩壊」した旭川で今、何が起こっているのか。旭川医科大学准教授で緩和ケア専門医の阿部泰之氏が、現場の悲痛な状況を話してくれた。

◆医療崩壊は静かに起きるんです

「『医療崩壊』というと、ひっきりなしに救急車が到着するとか、野戦病院のように屋外にテントが立てられ、慌ただしく人が駆けずり回っているイメージがあるかもしれませんが、じっさいは違います。もっと静かに起きているんです。今、旭川の医療は、音を立てずに崩れていっているのです。

現場の医師として、とても怖いです。焦るばかりで、どうしたらいいかわからないんです。この先どうなるのか、正直、想像もつきません。

クラスターが発生した吉田病院は、地域で認知症や介護が必要な患者さんを積極的に受け入れてくれている病院です。認知症の患者さんに『マスクつけて』『部屋から出ないで』と24時間お願いするのは無理なんです。まずはじめに言いたいのは、吉田病院はけっして悪くない、ということ。どこの病院も施設も精一杯やっています。

ぼくのいる旭川医大病院などの『急性期病院』は、ある種、花形のように語られることがありますが、その先端医療を支えているのが、今回クラスター発生した吉田病院のような慢性期患者さんをみる病院です。

それは厚労省の目指すシステムのひとつですが、こうした病院は、ふだんから予算も人手も足りていません。そのなかで『感染症対策』を求められている。

◆日本の病院は、感染症前提で作られていない

日本の多くの病院は、感染症が蔓延する前提で設計されていません。厚労省が勧める基準は、そもそも結核を基準にしていて、通常なら必要ないし、設備投資に莫大な資金がかかります。

なぜ病院で?と言われますが、病院でクラスターが発生したのは、日本の医療システム上、ハードもソフトも充分ではないことが理由です。これは全国どこでも起こる問題です。病院やスタッフは、精一杯なんです。

一部の報道では、急性期病院にだけ取材をして『クラスターが発生した病院からの重症患者が来て大変だ』というようなものがありました。取りようによっては『大変な人を押しつけられた』とも読めるのですが、そもそもそうした患者さんたちを吉田病院に送っていたのは急性期病院です。むしろ吉田病院が今まで面倒を見てくれていた患者さんが戻ってきただけとも言えます。

コロナを扱う大病院は、全部の病棟で人手が足りていません。コロナの場合は感染対策のためのフル装備が必要です。ふだん診ている患者さんよりも手がかかるため、他の病棟からも人員を補充しています。コロナの病床を確保するために、他の科の病床を減らさなければなりません。入院患者数に対して必要な看護師の数が決められていますが、今はそれが確保できないのです。

がん患者も、心臓疾患の方も、今までだったら入院してもらっていた方々がふだん通りには入院できない状況になっています。

◆そして、「第2の孤独死」が

コロナの患者さんが増えることで受ける影響は、コロナ病棟だけではありません。それによってどんどん別のところが、積み木が崩れていくように崩壊していっているのです。最後の積み木がいつ崩れるか予想がつきません。一人で奮闘してもどうにもならず、無力感に苛まれています。

そんななか入院できた患者さんは、孤独になってしまう。家族に会えないから。そのまま亡くなったら「第2の孤独死」です。入院させたら面会できませんから、自宅で看病したい、看取りたいというご家族もいます。そのための訪問診療医もキャパがいっぱいになってきています。

旭川は、北海道の北側かなり広い医療圏の中心です。日本最北の医療の砦なんです。にもかかわらず、緩和ケア病棟(ホスピス)は2つしかない。それが今回クラスター発生した吉田病院と旭川厚生病院でした。つまり、この地には緩和ケア病棟がゼロになり、安心して最期を迎えられる場所がなくなってしまいました。

入院できない、家で訪問診療も選べない。どこで死んだらいいのか。患者さんもご家族も不憫でなりません。無力感です。僕が悩んでもしょうがないんですが、なんとかならないかと悩んでいます。

◆音を立てて崩れたほうが、まだまし

今、病院はとても静かです。入院患者と面会するデイルームは使用禁止になり、ご家族も来なくなりました。エレベーターホールも、シーンとして誰もいません。でもベッドは満床なのです。満床だけど静まりかえっている。こんな状況は見たことがありません。音を立てて崩れていってくれたほうがまだましです。本当に怖い。ゾッとします。

日本の医療従事者は、平時でも休みが取りづらく、個々の献身的な使命感によって成り立っていました。コロナ禍に、その問題が一気に表出してしまいました。

◆ブルーインパルスはいらない

今、必要なのは、医療従事者の手当です。旅行してる場合じゃないし、感謝のブルーインパルスは飛ばさなくていいです。

大病院の医療従事者のなかには感染の可能性があることから自宅に帰らず診療を続けている人もいます。専門家の人手が足りません。結婚や出産などでリタイアした潜在的な医療従事者が現場に戻ってこられるような施策があれば…と思います。そのために、予算を取れないでしょうか。

それから、時限的な規制緩和。たとえば、急性期大病院の医師は特別な場合を除いて訪問診療ができません。ニーズは増えているのに診療報酬がないため仕事として動けない。ぼくは今、無償で訪問を続けています。一時的な規則の見直しにはお金はかかりませんから、『第2の孤独死』を避けて『安心して生きられる・死ねる場所』のために、検討できないでしょうか。

一般の方は、マスクを着用し帰宅時には手を洗うこと。布やウレタンではなく、ウイルス飛散や防御効果の高い不織布マスクを選んでください。それだけでもずいぶん違うはずです。

そして、頑張っている者を責めたり差別をするのではなく、励ましてほしい。クラスター発生病院や医療者への中傷を耳にするたび悲しくなります。特別なことではなくていいんです。個別に『ありがとう』と言ってくれるだけで頑張れます。対立するのではなく、それぞれの立場でできることを探していくしかありません」

地域医療を下支えしている病院や、集団生活をしている施設は全国にある。旭川で起きていることは、日本中どこでも明日にでも起こる、あるいはすでに起こっているかもしれないのだ。「医療崩壊」は、大きな音を立てない。静かに迫ってきている。

阿部泰之:1972年、長野県生まれ。医師・医学博士・旭川医科大学病院緩和ケア診療部准教授。旭川医科大学卒業後、整形外科医に。がん医療に触れるなか必要性を感じて緩和ケアの道へ。医療と介護の橋渡しのニーズをとらえ「医療者・介護者・福祉者のためのケア・カフェR」を創設、代表を務めている。

取材・文:和久井香菜子

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桜井充、コロナにかかる

【コロナ感染】自宅療養の大変さについて語ります

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桜井充、コロナにかかる

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医療崩壊は始まっている!

NHKテレビの以下のニュースを見て、やはりもう医療崩壊は始まっていると思った。

「医療崩壊始まりつつある」断らざるをえないケースも 埼玉
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201216/k10012767351000.html
2020年12月16日 17時33分 新型コロナウイルス


新型コロナウイルスの重症患者が増加する中、埼玉県内の医療現場では受け入れを断らざるをえないケースも出てきています。対応にあたる医師は「通常の診療に影響が出始めていて医療崩壊が始まりつつある」と話しています。


埼玉県川越市の埼玉医科大学総合医療センターではことし4月以降、新型コロナ患者専門の病棟を設け人工呼吸器が必要な重症患者などの対応にあたっています。

1週間ほど前から重症患者の受け入れ要請が相次ぎ1日に複数の要請が入る日もあったということで、こうした場合、ベッドが空いていてもスタッフの負担などを考慮し断らざるをえないケースもあるといいます。

この病院の総合診療内科・感染症科の感染症専門医の岡秀昭教授は「1人の重症患者に対応するためには多くのスタッフが必要で、残念ながら要請を受けられないケースも生じています。医療現場はコロナウイルスとの闘いから1年近く経過して、現在もっとも大きな感染の波が来ている状況なので非常にしんどいというのが正直なところです」と話しました。

そのうえで「『医療崩壊』の定義が定かではないため表現は難しいが、通常の診療に影響が出始めている以上、医療崩壊が始まりつつあると言えると思います」と話していました。

また、今後の対策などについては「今回の感染の広がりは若い人が家庭に持ち込み、高齢者や持病のある人が重症化しているのが特徴です。従来の年末年始は子や孫が親や祖父母に会いに帰省するものですが、感染を広げてしまわないか懸念があります。体力の弱い人に感染させてしまうことをイメージしながら、帰省や移動については慎重に検討してほしい」としています。


━━また「河北新報」で桜井参院議員が話しています。

「仙台は既に医療崩壊」 新型コロナ感染から復帰の桜井参院議員
https://www.kahoku.co.jp/special/spe1211/20201207_08.html

コロナの闘病生活を語る桜井氏。体重は2キロ落ちた=4日、参議院

 新型コロナウイルスに感染し、自宅療養を経て11月30日に国会に復帰した無所属の桜井充参院議員(宮城選挙区)が河北新報社の取材に応じた。医療従事者の不足で空床があっても入院できず、「仙台市内は医療崩壊が起きている」と指摘。差別や偏見により感染経路の解明が進まない現状や、国の観光支援策「Go To トラベル」の継続に警鐘を鳴らした。

 PCR検査で陽性と判明したのは11月13日。発熱とせきの症状があっても満床を理由に入院を拒まれ、自宅療養を余儀なくされた。38.5度の熱や睡眠を妨げる全身の痛み、吐き気や下痢と襲い掛かる症状に耐えかね、医師に相談したが「入院しないと薬は出せない」と処方を断られた。

 「『療養』とは名ばかり。家庭常備薬を飲んで寝ているだけ」と約10日間の闘病を語る桜井氏。後日の外来受診で、肺炎を起こしていたことも判明した。「入院するには重症化を待つしかない現状を医療崩壊と言わず何と言うのか」。知人の医師から「市内は満床ではなく、人手不足で受け入れが困難」と聞かされた。

 15日、批判は覚悟の上で感染経過などを記したブログを始めた。東京都内で9日に開いた懇親会が原因とみられ、出席者5人中、桜井氏を含む2人が発症。共通点は飲食店のトイレを利用したこと。接触感染を疑った。「飛沫(ひまつ)感染を主原因とする従来の見解を見直すべきだ」。クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号で最も多くウイルスが検出されたのもトイレだった。

 「感染症は差別と偏見の歴史の繰り返しで、感染経路の実態解明を妨げている」。クラスター(感染者集団)が発生した宮城県議会の自民党系会派にも理解を示し、「議員も一人の生活者。氏名公表より大切なのは、それぞれの行動履歴と感染の有無を分析し、政策提言に生かすこと」と唱える。

 桜井氏は今後、医療体制の見直しを政府に働き掛ける。「国の空床データと現場には乖離(かいり)がある。認知症を患う感染者に人手が割かれる事例も多く、患者の集約や介護士の派遣などシステムの再構築が必要だ」と強調。症状が改善した入院患者と自宅療養者の柔軟な入れ替えも提案する。

 菅義偉首相肝いりの「Go To トラベル」の見直しも求める。旅行業界などには財政出動による支援策を講じ、財源は景気が上向いた後の増税を検討すべきだとする。「人の命だけはお金では救えない」と実感を込めて訴えた。
(東京支社・桐生薫子)
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スガさん、アンタのコウドウ、アウトだよ!

「西日本新聞」の記事に注目!

「首相は模範示せ」菅氏、批判受け陳謝 夜の会食、大勢で何度も…
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/674076/
2020/12/17 6:00
西日本新聞 総合面 前田 倫之


 「国民の誤解を招くという意味では、真摯に反省している」。新型コロナウイルスの感染リスクが高まると専門家が指摘する「5人以上の飲食」を夜に続け、批判が出ていた菅義偉首相が16日夜、陳謝した。


【関連】GoTo停止、首相に逆風 説明不足露呈、“身内”も距離置く

 政府の感染症対策分科会は10月23日、クラスター(感染者集団)が発生した自治体の分析などを基に「会食の人数が、例えば5人以上と多くなると大声になり、飛沫(ひまつ)が飛びやすくなるから控えてほしい」と注意喚起した。「新しい生活様式」の一部として世間にも浸透しつつある。ところが−。

 首相動静によると、分科会の提言翌日の10月24日以降、首相が夜に5人以上で会食した回数は少なくとも9回に上った。

 いやが上にも目立ったのは今月14日夜。観光支援事業「Go To トラベル」の全国一時停止を公表した後、企業経営者ら15人前後とホテルで会食。さらに、自民党の二階俊博幹事長やプロ野球ソフトバンクの王貞治会長、俳優の杉良太郎さんら7人以上が集ったステーキ店での「忘年会」もはしごしていた。

 首相周辺は「席の距離を離して『密』を避けるなど、万全な感染対策を取っている」とし、問題ないと予防線を張ってきた。

 これに対し、与党・公明党の山口那津男代表が15日に「国民に対するメッセージ性もある。よく配慮しながら今後、検討していただきたい」と苦言。野党も、「首相として(国民の)模範になっていただくべきだ」(立憲民主党の福山哲郎幹事長)と攻撃材料と見定めボルテージを上げ始め、放置すれば傷口が広がりそうな気配が濃くなっていた。

 官房長官時代から、幅広い分野の民間人と積極的に会食して情報収集し、政策と政局に生かしてきた首相。16日夜は、官邸で記者団の取材に対し率直な反省を表明したものの、今後、多人数の会食を見直すかまでは明言しなかった。西村康稔経済再生担当相は、この日の国会答弁で「『5人以上が一律に駄目』というわけではない」と述べた。

 (前田倫之)


GoTo停止、首相に逆風 説明不足露呈、“身内”も距離置く
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/674077/
2020/12/17 6:00
西日本新聞 総合面 森井 徹 一ノ宮 史成


 菅義偉首相に吹き付ける逆風が急に厳しく−。新型コロナウイルスの猛威が止まらない中、16日の衆院内閣委員会の閉会中審査では観光支援事業「Go To トラベル」の全国一時停止のタイミングがやり玉に挙げられた。首相の「人の移動では感染は拡大しない」発言も、追及を受けてエビデンス(根拠)がぐらつく。身内の与党もじわり、距離を置き始めた兆しがある。


【関連】「首相は模範示せ」菅氏、批判受け陳謝 夜の会食、大勢で何度も…

 政府が感染封じ込めを国民に訴えた「勝負の3週間」が終わったこの日も、東京都で過去最多の678人の新規感染者が確認されるなど、ウイルスは情け容赦なく拡大を続けた。

 「政府の感染症対策分科会の提言を踏まえ、11月末からさまざまな対策を講じてきましたが(感染が)高止まりの状況であり、真摯(しんし)に受け止めています」

 夜、官邸エントランスで記者団の取材に応じた首相はこう述べ、感染抑制がままらない現状を認めた。「国民の命と暮らしを守るため、全力を挙げて取り組んでいきたい」と続けたものの、力強さには欠けた。

 昼間の閉会中審査では、野党がこの3週間を「やってきた対策が不十分だった」「効果がなかったと言わざるを得ない」と総括し、政府に集中砲火を浴びせた。28日からのトラベル事業の停止判断についても、「年末年始の医療逼迫(ひっぱく)を回避する目的であれば、今からただちに停止するべきだ」(共産党の塩川徹也氏)などと鋭く指摘し、追い込んだ。

 首相が11日に出演したインターネット番組で、分科会から「移動は感染(のリスク)が低いと提言をいただいている」と発言したことも俎上(そじょう)に。参考人として出席した尾身茂分科会長は、答弁で「人の動き、接触を抑えないと感染は沈静化しない」と提言したことを紹介し、首相との食い違いが明らかとなった。

 立憲民主党の大西健介氏は「『旅行に行け』と言っているのか、『移動するな』なのか。メッセージが不明確だから混乱が起きている」と、首相の説明不足を印象付けた。

 政権発足から3カ月を境に、歯車が逆回転を始めたような首相。自民党の閣僚経験者は「国民の声をくみ取れていない、と思われても仕方ない。批判されて当然だろ」。政府関係者も声のトーンを落とす。「この内閣支持率の急落ぶりは危険だ。もうプラスになる要素がちょっと思い付かない」

 (森井徹、一ノ宮史成)
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シニアを生きるー‘表颪魍擇靴(続)

詩が書けなくなってはや・・・

70代に馴染んできた、今日この頃のわたしを、書いてみたくなった。

60代に入った頃から、これまでの自分を取り戻すかのように、外へ向かって、動き出したわたしは、その間に、仕事、社会的活動、くすぶっていた再恋愛と、
歳を忘れた動きをした結果、身体故障。その影響で、意欲減退。それが、70代の入り口となった。

予想以上に、意欲減退は長引き、このまま、老化という洞窟に入って行く気がした。しかし、そうでもないかな、というところまでは来た。

まず、読む意欲が回復してきた。楽しい読みものから、テレビの2時間ものが好きだから、自然、推理小説。東野圭吾さんの本をたくさん読んだ。そして、次第に裾野は広がってきたが、すべて、なんとなく選ぶ本。

その中の一冊が芥川賞を受賞し、映画化もされた『おらおらでひとりいぐも』
だった。

つづく。

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70代のわたしの夜は、夕御飯が終わると、もうすることがない。だから床につく時間は自然早くなる。ひと眠りしても、まだ今日だったやりする。

だから、しぜん、頭がいちばん活性化するのは、朝方4時ごろだったりするのだ。

さて、昨日の続きなのだが、本『おらおらでひとりいぐも』を取り上げるにあたり、ただいま映画化され、上映されている時だということだ。

これは、わたしのうっかりなのだが、この本に目がいったのは、そんな世間の流れの中だったからだろう。

しかし、ネットで本を買うことが多いわたしは、手にした文庫本のカバーに違和感を持ち、一枚はがす、そこに、もう一枚カバーが出てきた。よしよし、これで『おらおらでひとりいぐも』が読める!

映画化されたものの楽しみは、読書のあとだば、ねえ、若竹さん。

まずは東北弁に一般的にしか馴染みのないわたしとしては、気分で理解する部分が何割か、出てくるだろう、覚悟する。すでに題からどうだ。わたしはわたし一人で生きていく。この理解で出発!

桃子さんは、70代。夫に先立たれて、子どもも手を離れ、一人暮らしも馴れては来ている。しかし・・・

まだ一人暮らしでないわたしには、この本のさみしさ部分には、反応しない。むしろ一人になったことによる、自分の内面への探索や開放感に興味あり。

本を読んだあとで調べた、若竹さんと並行しての感想になるのだが、若竹さんという人は、おおいに理解できる、そしてわたしも同種類の人間だと宣言する。

桃子さんは、美しい周造さんを突然失う。その喪失感からくる悲しみは、後にその意味を見つけるまでつづく。

ある意味、それまでの過程を、工夫して書かれている小説。そこに親しみを感じる。

わたしは、ある時期、ペットを失った時期、うつ状態で引きこもり状態があった。家でとにかく本を読みあさった。宗教の本、哲学の本、心理学の本、若竹さんも読んだという河合隼雄さんの本も。

そして最後には、詩の本をいっぱい。

その結果、もしかして、わたしも詩がかけるかも、とこのブログに載せることにもなった。

(ひと休み)

関西を元気にする”真の大阪都構想”:相澤冬樹

【関西を元気にする”真の大阪都構想”】
https://note.com/fuyu3710/n/n7ee6f769e0fd
相澤冬樹
2020/10/28 07:27

《10月21日大阪北ロータリークラブでの卓話より》

 本日はお招き頂きましてありがとうございます。相澤と申します。

1/大阪人以上に大阪を愛するが故に

 私は九州出身で大阪とは縁がなく、親類縁者もいないところだったのですが、今から17年前にNHKの転勤で初めて大阪放送局にやってまいりまして、それから5年間で大阪がすっかり好きになりました。その後、また東京に転勤しますが、どうしても大阪に戻してほしいと上司にお願いして、また大阪に戻ってまいりました。そしてNHKを辞めて大阪日日新聞に移りましたので、このまま大阪に骨を埋めようと、身も心も大阪人になりたいなと思っています。

 よく「なんでそんなに大阪好きなん?」と聞かれます。そんな時に「飯が美味くて安くて、人情があって・・・」と言えばその通りなんですが、それではありきたりなので、私はこういうふうに答えます。

 私が生れた宮崎は人間関係が凄く濃くて、世話を焼いてくれますが、はっきり言うと干渉してくるので暑苦しく感じます。その後、私は東京で過ごしてNHK時代も東京で仕事をしました。東京は一言で言えばスーパードライ、切れ味良すぎてコクがない、要するに人間関係が希薄です。立ち飲み屋に一人で飲みに行って横の客と仲良くなるかというと絶対ありません。大阪は知らない客同士が10分後には仲良く話しているということがよくあります。凄くフレンドリーで、ところがある一定以上には踏み込んでこない、適度に距離をもって、適度に放っておいてくれて、適度にかまってくれる、この絶妙な人間関係が大阪は素晴らしく、だから私は大阪人になりたいと思いました。皆さんは納得して頂けるでしょうか(拍手)

 大阪に住んでもう13年になります。何となくエセ大阪人として大阪弁を使いたくて大阪弁を使っていますが「あんたの大阪弁おかしいで」と言われます。最近、中国の人からも言われました。その人は20歳の時に日本に来て大阪の日本語学校に入って、関西大学で4年間、その後も大阪で仕事をしている、日本語的にはネイティブ大阪人と同じ、大阪文化圏以外で暮らしていないので流暢な大阪弁を使います。

 私は大阪人が好きで大阪弁を真似して、イントネーションがおかしいと言われながら大阪人になろうと、大阪で生まれ育った人よりも大阪の良さが分かっていると思っています。だから大阪にどんどん良くなってほしい、大阪を元気に、そして大阪、関西を元気にするにはどうしたらいいのかということをいつも頭の片隅においています。


2/都構想を批判する人たちに欠けていること

 大阪の経済界の錚々たる皆様が集まっておられる席で、住民投票をやっている時に、この話題を避けてはダメだと思って選んだのが「関西を元気にする”真の大阪都構想”」というタイトルです。私は基本的には反対も賛成もしません。別の視点で話をしたいと思います。

 都構想を批判する人、維新を批判する人、要するに維新のやり方じゃダメだ、「大阪市分割」には反対だと。パンフレットを見ると、なぜ維新がダメか、なぜ都構想がダメかということが書いてあって、もっともな理屈ではありますが、「大阪を守ろう」だけでは若い人に通じません。

 「大阪を守ろうだけでは若い人に通じない。何か希望を感じられる言葉はないものか?」と言ったのは、実は反対運動をやっている人です。住民投票、維新の都構想に反対運動をしているある人が、若い人に一生懸命ビラを配って分かってもらおうとする活動を通して、「これじゃダメだ、特に若い人に通じない。未来に希望を持てる何かが必要ではないか」とおっしゃっています。

 何も変えないでいいのか、みんな何か変えてほしい、もっと良くしたいと思っているわけです。そこが維新の力の源泉だと思っていて、維新は変えると言っています。内容が良いか悪いかは別にして、そこに希望が感じられて支持が集まっているのだろうと思います。

 現在は多分賛成と反対は拮抗していると思います。前回の住民投票をみても本当に僅差でした。恐らく高齢者の批判票が集まったから反対が多かったのではないか、老いも若きもみんな一致して大阪を良くしたいというようなものが必要ではないかなと感じています。


3/維新の都構想に欠けているもの

 現状で賛成と反対が拮抗しているということは、半分ぐらいは反対しているということで、みんなが一致団結していないということです。

 維新の都構想をみていて「へぇー」と思うのは、実現しても「大阪都」はできないということです。都構想と言いながら「大阪都」にならない、最近は都構想と言わなくなって「大阪市分割」というようになりました。大阪市を分割してそれを大阪府が吸収して二重行政を解消する、そこまではいいとして大阪府は大阪府のままです。

 そもそも「都」というのは何だろうと考えたら「都」は首都です。日本の首都は東京であり「東京都」に違和感はありません。それに対して維新の人たちは「副首都構想」、大阪を副首都にすると言っていますが、維新が言い始めたことではなく、ずっと前から大阪の人たちは「副首都構想」と言っていました。「副首都」というのは魅力でしょうか?

 ここにいらっしゃる企業のトップの方々、「俺も将来社長になるんだ」と意欲を燃やす若者は応援しますが、「俺は将来副社長になるんだ」と言われたら「何で最初から副なの、何でトップをとらないの」と思われることでしょう。「副首都」は全然魅力的に聞こえないので、真の「大阪都」になるには都をもってくるしかなく、都を持ってくるというのは、つまり遷都するということになります。


4/関西遷都の可能性と歴史的・経済的正当性

 私は関西遷都というふうに仮に名づけました。「そんなことは夢物語だろう、実現できっこないだろう」と皆さんは思われるでしょう。そこを考えてみたいと思います。本当に夢なのか、全く可能性がない話、もしくは正当性のない話なのか。東京はそもそも何で首都なのかと考えたことはありますか?

 江戸時代まで天皇陛下は京都におられました。京都が都、だから関西は上方でした。江戸には幕府があって政治の中心は江戸でしたが、都は京都でした。それが1868年明治元年に明治政府が明治天皇に京都から東京に遷って頂いた、これ以降、東京が都だと認識されるようになります。それまで京都だった都を東京に遷すなら東京遷都になるはずです。

 ところが明治政府もそれ以降今に至るまで東京に遷都したと宣言していません。あれは「行幸」と言われるもので、「東京行幸」でした。京都にいらっしゃる明治天皇が東京に一時的に旅行する、そう言わないと京都の人が納得しないからではありますが「行幸」と言って東京に行って、そのまま江戸城に住まわれました。ちょっと長い間、150年旅していることになります。京都には1200年間都がありましたので、そろそろお戻りになられてもいいのではないでしょうか。

 因みに天皇陛下がお住まいになっているのは皇居、江戸城ですので武士の住むところ、だから堀があって石垣があります。天皇というのは雅な存在、神事を司る、日本の伝統と文化、古式ゆかしく守っていかれる方々が城にお住まいなわけです。京都御所、あれが本来の天皇のお住まいです。だから天皇陛下には京都にお戻り頂こう、遷都ではないです。これはなかなか筋が通っていると思っています。すると京都が都ということになります。

 明治天皇が東京に行かれた時にもう一つの構想として大坂遷都というのがありましたが、諸般の事情で実現できずに東京になりました。大阪は東京と張り合っても都になる価値は十分ある街です。京都を首都にするとしても京都の町に中央官庁全部を収容できるだけの土地はなく、学術文化都市です。天皇陛下には相応しいですが、政治家たちが有象無象やってきて、わいわいやるのには向いていないところですので、やはり大阪がそれに相応しいと思っています。

 大阪に都を持ってくるとして、どこかというと当然大阪城です。大阪城はなぜあそこにあるのかと考えたら上町台地、元々は本願寺、高台で地盤がしっかりしていて、大阪では一番確かな場所だから城を構えたわけです。明治になって第4師団司令部がおかれていました。

 あそこに首相官邸を構えたらどうでしょう。あの周りにはいっぱい土地があります。昔、砲兵工廠だったところはほとんど利用されていませんので、中央省庁を新たにつくって建てる場所はいくらでもあります。足りなかったら向かいに大阪府庁がありますので移ってもらう、大阪府と市が合併して一つになるのだったら中之島の市役所に移ったらいいかなと思ったりしています。

 ただ、全部関西に持ってくるとなると東京の人は怒ります。「何で勝手なことを」と納得しません。だから国会は立派な国会議事堂がある東京に残しましょう。首相官邸も中央省庁も建物はそのままおいといて、大阪には国会議事堂以外の中央省庁の機能を持つ建物を全部新たにつくって首都を2つにする、二重首都、結構世界にそういう国があります。通常国会は年に150日間開かれるので、その間は首相も大臣も中央省庁の幹部も東京に行く、国会が開かれていない時は大阪で執務をするというふうに行ったり来たりして、両方どっちも首都として機能するようにしておくことです。

 何が起きるか、首都直下地震、今もしも関東直下地震が起きたら東京は壊滅して機能しなくなります。今の日本はあまりにも東京に集中していて、東京が壊滅したら日本全体が倒れてしまう。日本の未来を考えたら本当に危険なので、首都機能を分散させなければいけないという構想は前からありますがなかなか進みません。やはり日本は首都が2つあった方がいいと思っています。狭い国土ですが東京と大阪に離れていれば、両方が一気に壊滅することはまずないので、これ以上の防災対策はないわけです。こう言うと関西だけではなく日本中の人が「なるほど、もっともだな」と思ってくれる余地があると思います。

 同時に首都機能の半分を大阪に持って来れば、東京は今の超過密から少し緩和すると思います。長距離通勤、最近はコロナ禍のリモートもありますが、本来あるべき姿ではなく、職住が近接した方がいいはずです。首都機能の分散は東京人にとってもいい、関西も東京も日本全国にとっていいということです。みんなが得する世界を目指したい、要するにウィン-ウィン、フィフティ-フィフティに仲良く分けようということです。

 元々天皇陛下も日本の都もずっと関西から出たことがなくて、神話の世界からまずは奈良にあって、奈良から一時期は難波宮、大阪にあって、それから京都に行って、一時期は大津にあったこともありましたが、関西から出たことがありません。政治の機能が関東にいったのは鎌倉と江戸、それ以外はずっと関西にありました。日本の伝統と歴史に照らして関西にあるのが当たり前、天皇陛下に京都にお戻り頂きましょう、歴史と伝統に立ち返りましょうと、関西では関西遷都運動、東京では首都機能分散と、同じことを言葉を変えて言っています。そしたら大阪が文字通り「都」になって、本当の「大阪都」ができます。

 その場合の「大阪都」はどうやってつくるのか。今、住民投票で問われているのは大阪市を解体して府がそれを吸収するという形での構想です。でも逆があってもいいのではないか、大阪府を解体して大阪市が吸収してもいい、二重行政の解消だったらどっちにしろ解消できます。

 前例がありまして、東京都は、東京市と東京府だったのが戦時中に行政効率等の問題を考えて無理やり合併しました。その時の合併は形式的にはともかく、実態は東京市が東京府を飲み込んだ、圧倒的に東京市の方が規模が大きかったからで、足腰がしっかりした基礎自治体はそう簡単になくすよりも利用した方がいいのではないかと思ったりしています。

 最後に「無理に決まっているだろ。関西遷都や大阪二重首都なんて…」と思われるかもしれませんが、大阪にはいい言葉があります。「言うのはタダ」。

 その後ろには、言ってもダメだと思いますけど…という気持ちが隠れています。言ってみてダメな方がすっきりと諦められます。ただ、言ったら意外に上手くいくかもしれない、言うのはタダ、ダメ元で言ってみたらいいと思っています。やはり何か希望が感じられることが必要、大阪がこのままでいいと思っている人はほとんどいなと思います。何か変えた方がいい、変った方がいい、その先には夢が必要です。その夢はでっかい方がいいじゃないですか。

 まずは大きく言って、「首都を持ってこい」と言って結論は「副首都」で終わるかもしれませんが、最初から副首都を目指すのは話が小さい。話はでっかく、夢はでっかく真の大阪都構想でいってはどうかなというのが、私が記者としての取材経験を通して今感じていることです。

 皆様、ご清聴ありがとうございました。


相澤冬樹

元NHK記者、大阪日日新聞。赤木雅子さんとの共著【私は真実が知りたい 夫が遺書で告発「森友」改ざんはなぜ?】著書【安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由】。週刊文春、ハーバー・ビジネス・オンライン、ヤフーニュースなどに記事掲載中。大阪・上本町〜谷町9丁目が根城

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首相の「特高顔」が怖い:辺見庸

秋は、日本の季節で、春よりも、穏やかなのかもしれない。

今年の秋は、暖かい日が続いているので、ありがたい。

やっと、国会は始まったけれど、どんよりとした空気に、変わりはない。

取り上げたい、記事もない中、わたしもどんよりとしている。

しかし、辺見さんのブログをのぞいてみたら、ハプニングが起きていた。

以前から、定期的に毎日新聞の夕刊が、掲載している

辺見庸さんのインタビュー記事 <特集ワイド この国はどこへ>で

<首相の「特高顔」が怖い>という表題をつけたというのです。

このことを辺見庸さんのブログで書いています。

http://yo-hemmi.net/article/478158728.html
2020年10月28日

毎日夕刊インタビュー

○本日掲載

(クリックで拡大)*新聞記事が読めます。辺見さんのブログを見てください。

菅の「特高顔」が怖いーーなんて見出しは、本邦はじめて
じゃないかな! けだし傑作ではある。わたしはそう思い、
たしかにそう言った。これを見出しにとるとは予想しなかった
けれども。藤原章生記者は大したものだ。のびのびしている。

訂正したい点はとくにない。ただ、「菅さん」とは言わなかっ
たはずだ。かれらを「さん付け」で呼ぶ精神がわたしにはない。
悲しいほどない。そのような心的機制が備わっていないという
ことだ。

しかしだ、いま「特高」といふ言葉がどれほどの戦慄をひとに
あたえるものか。「特高」にこもっている純正ニッポンの声と
、どこまでも不明確な威嚇を、だれが感知しているか。

なにを言っても、闇夜で立ち小便しているようなふたしかさは
免れない。このクニでは明らかになにかが出来していても、なに
もおきていないことになる。


特徴のない新総裁。

辺見さんの指摘に大いに共感したのです。

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森友公文書改ざん訴訟、新たな展開

少し長くなりますが、森友問題を追及し続けている「相澤冬樹元NHK記者」の「Twitter」を
チェックし続けているわたしは、今日の関連記事を残しておきたいと思います。
NHKも詳しく取り上げましたので、載せておきます。

「私と夫の立場に立ってください」森友公文書改ざん訴訟で国の代理人を揺さぶった魂の叫び

 意見陳述で「国の人たちが返事してくれました。気持ちが通じたんです」
https://bunshun.jp/articles/-/40896
相澤 冬樹

 財務省の森友公文書改ざん事件を巡り、上司に改ざんをさせられたことを苦に命を絶った近畿財務局の職員、赤木俊夫さん。その妻、赤木雅子さんが国などを訴えた裁判が大阪地裁で行われている。以下は、裁判当日の赤木さんの独白だ。

〈けさ(10月14日)夫の死を巡る裁判がある日。夫の書斎に入った。普段は気が重くなるから入らないんだけど、久しぶりに入って棚にびっしり入った本を1冊何気なく手に取った。そしたらバタバタっと本が雪崩のように崩れ落ちてきた。あ〜あ、朝から何やってんのかなあと思いながら本を片付けていたら、写真が1枚落ちているのに気づいた。本の間に挟まっていたようだ。それは……。

 夫のお母さんの写真だった。1987年(昭和62年)2月、国鉄の分割民営化直前。国鉄から旧大蔵省(今の財務省)への転職が決まっていた夫が、両親に北海道旅行をプレゼントした写真だ。夫はお母さんが好きだった。

 5年前、お母さんが亡くなった時、夫は実家からこの写真をもらってきた。きっとその時に本に挟んだまま忘れてしまったんだろう。2年前、夫は自ら命を絶つ前に、この写真を探していたけど見つからなかった。それが、夫の死の真相を巡る裁判のその日に、こんな偶然で見つかるなんて。

 これはきっといいしるしだ。きょうの裁判にはこの写真を持っていこう。夫と夫の母が見守ってくれている気がする〉

国は「改ざんの経緯や内容などの事実は必要ない」

 赤木さん側は、夫の死の真相につながる情報の提供を国に求めた。ところが国は「損害賠償のためには、改ざんの経緯や内容などの事実は必要ない」と、回答を拒否してきた。

 きのう13日、2回目の裁判を前に開かれた弁護団会議の席で、弁護団から改めて国の回答について説明があった時、赤木雅子さんは思わず涙ぐんでつぶやいた。

「ひどすぎます。夫がかわいそうです」

 そこで、この赤木さん本人の思いを法廷で直接訴えてもらうのが効果的ではないかとの考えから、急きょ、赤木さん本人の法廷での意見陳述が決まった。前日の申請にも関わらず、裁判官もこの申請を認めた。そしてきょうの裁判。被告席に国の代理人の訟務検事や財務省、財務局の担当者がずらりと10人以上も並ぶ中、赤木さんは原告席から対面する被告席に向かって意見を読み上げた。以下、全文をご紹介する。

◆ ◆ ◆

 国は、第1準備書面において、夫が改ざんに追い込まれた具体的経緯や、夫が作成した(改ざんに関する)ファイルやメモが存在するかどうかについて、回答する必要がないと主張しました。

 私は、この回答を聞いて、夫のことがかわいそうになりました。涙があふれました。私が勇気を振り絞ってこの訴訟を提起し、夫が亡くなった真相を知りたいとお願いしているのに「そんなこと知らなくていい」と言われた感じがします。夫も泣いていると思います。

 もちろん、このような回答を決定した財務省、近畿財務局、訟務検事の方々は、仕事だから仕方ないのかも知れません。

 でも、お願いですから、私と夫の立場に立って下さい。皆さんの大切な夫や妻や子どもが、改ざんを強制されて自殺に追い込まれたことを想像して下さい。

 きっと、私と夫の立場に立てば、「そんなこと答える必要はない」という回答が、どれだけ遺族の心を傷つけるか想像できると思います。

 私は真実が知りたいだけです。(赤木さん側が国に答えるよう求めた)求釈明申立書の内容にちゃんと回答して下さい。夫が作成したファイルやメモを開示し、夫が自殺に追い込まれた具体的な経緯を教えて下さい。宜しくお願い致します。

3人だけ、すっと目線を赤木さんの方向に上げた

 その間、1〜2分ほどの間だっただろうか。私は赤木さんの意見を聴きながら、法廷の傍聴席でじっと見つめていた。赤木さんではない。向かい側の被告席の国の代理人たちを。彼らがどんな表情、しぐさで、赤木さんのこの声を聴くのかを見届けるために。

 10人以上いる代理人たちは、手元の書面を見つめていた。そこに、赤木さんが読み上げる意見の全文が文書であるからだ。だが、赤木さんが「お願いですから、私と夫の立場に立って下さい」と読み上げた時、その中の3人だけ、すっと目線を赤木さんの方向に上げた。

「皆さんの大切な夫や妻や子どもが自殺に追い込まれたことを想像して下さい」「どれだけ遺族の心を傷つけるか想像できると思います」と続く言葉に、目を宙に泳がせたり、逆にじっと一点を注視しながら何か物思いに耽る様子を見せる人もいた。どんな立場の人にも感情が、心がある。赤木さんの魂の叫びを受けて、思うところがあったのだろう。

「国の人たちが返事してくれました」

 裁判が終わり、法廷を退出する時、赤木さんは被告席の横を通って外に出る。その瞬間、赤木さんは国の代理人の人たちに声をかけた。

「これからよろしくお願いします」

 ……すると、鉄面皮のような国の代理人の間から数人が、とまどった様子ながらも「よろしくお願いします」とお辞儀しながら言葉を返してきた。赤木さんはうれしそうに私に伝えてくれた。

「相澤さん、国の人たちが返事してくれました。気持ちが通じたんです。意見陳述してよかった」

この裁判はまだまだ長く続くが、赤木さんは確かな手応えを感じたようだ。こんな風に。

 夫の母の写真と、急きょ決まった意見陳述。私はツイている。きっと裁判もうまくいくに違いない。そう考えることにしよう。


森友学園問題 経緯話す財務局職員の音声データ 報道機関に公開(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201014/k10012663341000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001
2020年10月14日 19時00分

森友学園をめぐる一連の問題で決裁文書の改ざんに関与させられ自殺した男性の上司が国有地の値引き売却や改ざんの経緯について男性の妻に説明した音声データを妻の弁護士が報道機関に公開しました。
この中で上司は、改ざんの経緯を自殺した男性が詳細にファイルにまとめ職場に残していたと明かしていました。

音声データは、財務省の決裁文書の改ざんに関与させられ、おととし自殺した近畿財務局の職員、赤木俊夫さん(当時54)の妻の雅子さんの弁護士が報道機関に公開しました。

また、14日、大阪地方裁判所で行われた、雅子さんが国などに対して起こしている裁判の審理で証拠として提出されました。

データには、財務局で上司だった男性が一周忌の弔問に訪れた際に話した内容が録音されています。

この上司は、森友学園への国有地売却の責任者で、決裁文書の改ざんでも赤木さんに手伝うよう頼んでいて、財務局では一連の問題の中心にいた職員です。

上司は雅子さんに対し、国有地の値引き売却について「安倍総理大臣とかから声がかかっていたら正直、売るのはやめていると思います」などと、政治家の影響を否定していました。

一方で、地中のごみの撤去費用として値引いた8億円余りが妥当だったかについては「確証がない」と打ち明けていました。

また、改ざんについて赤木さんが涙を流しながら抵抗していたことや改ざんの経緯を詳細にまとめて職場に残していたことを伝え、「そのファイルを見たら、われわれがどういう過程で改ざんをしたのかが全部わかる」と話していました。

このファイルについて、国側はこれまで「回答する必要がない」として存在するかどうかの確認も拒んでいます。

14日の審理では、雅子さんがファイルの開示を求め、国側は12月9日の進行協議までに、回答が必要かどうか検討するとしました。

赤木さんの妻 雅子さん「真実が知りたいだけ」開示求める

森友学園に関する決裁文書の改ざんに関与させられた近畿財務局の職員、赤木俊夫さん(当時54)の自殺をめぐり、妻の雅子さんは国などに対して裁判を起こし、改ざんの経緯を明らかにするよう求めています。

14日、大阪地方裁判所で行われた2回目の審理で雅子さんは、上司が話していた赤木さんが改ざんの経緯をまとめたファイルの存在を国側が「回答する必要がない」としていることについて、「回答の必要がないと聞いて、夫がかわいそうで涙が出ました。私は勇気を振り絞り、裁判を起こしたのに、そんな対応では、夫も泣いていると思います。どれだけ遺族の心を傷つけるか、分からないのでしょうか。私は真実が知りたいだけです」と訴え、ファイルを開示するよう求めました。

雅子さん「国家公務員として法廷で話してほしい」

裁判のあと、原告の赤木雅子さんはNHKの取材に応じ、「夫の上司がわが家で話してくれたことに、きっと、うそはなかったと思うので、国家公務員として法廷で話してほしい。国は何を隠そうとしているのか誰を守ろうとしているのかわかりませんが、真実を知りたいです。政府にも再調査をしてもらい、近畿財務局や財務省の人たちに知っていることを教えてほしい。夫は改ざんを強要され、みずから命を絶ちました。なぜそうなったのか、すべてを知ることができるまで裁判を続けたい」と話しました。

加藤官房長官「結論出ており発言差し控える」

加藤官房長官は、14日午後の記者会見で「近畿財務局の職員の方がお亡くなりになったことについては、改めて謹んでご冥福をお祈りしたい」と述べました。

そのうえで、「決裁文書の改ざんについては、保有する文書や関係者の聴き取りなどに基づいて、財務省の調査報告書に事実関係が詳細に書かれており、第三者である検察の捜査も行われ、結論は出ていると承知している」と述べました。

そして、「国は、訴訟の一方の当事者であり、従来から訴訟に関わることを訴訟外で答えることは差し控えている」と述べました。

財務省「確認中のためコメントできない」

一方、今回公開された音声データの内容について、財務省は「確認中のため現時点ではコメントできない」としています。


【詳報】森友学園 改ざん経緯説明の音声データ その内容は(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201014/k10012663421000.html?utm_int=all_side_ranking-access_001
2020年10月14日 18時08分

森友学園をめぐる一連の問題で決裁文書の改ざんに関与させられ自殺した男性の上司が国有地の値引き売却や改ざんの経緯について男性の妻に説明した音声データを妻の弁護士が報道機関に公開しました。その内容の詳細です。

報道機関に公開された音声データは去年3月、赤木俊夫さんの自宅を一周忌の弔問に訪れた近畿財務局の直属の上司が雅子さんに話した内容を録音したものです。

この上司は森友学園に国有地を売却した際の責任者で、決裁文書の改ざんでも部下の赤木さんに直接手伝うよう頼んでいて、財務局の中では国有地取引から改ざんに至る一連の問題で最も中心にいた職員です。

「売り払いをしたのは僕です」

雅子さんとのやり取りの中で上司は森友学園に地中のごみの撤去費用として8億円余りを値引いて売却した理由を次のように説明しています。

「あの売り払いをしたのは僕です。国の瑕疵(かし)が原因で小学校が開設できなかったときの損害額が膨大になることを考えたときに相手に一定の価格、妥当性のある価格を提示してそれで納得できればいちばん丸く収まる。撤去費用を試算した大阪航空局が持ってきたのが8億円だったということで、それを鑑定評価額から引いたというだけなんです」と話しました。

国会で大きな議論になった政治家の影響については「僕は安倍さんとか鴻池さんとかから声がかかっていたら正直売るのはやめていると思います。だからあの人らに言われて減額するようなことは一切ないです」と否定していました。

ただ値引き額が妥当なのかどうかついては「この8億の算出に問題があるわけです。確実に撤去する費用が8億になるかというところの確信というか、確証が取れてないんです」と打ち明けていました。

「作業量を減らすためにやった」

そして決裁文書の改ざんについても当時、財務局がどのような状況になっていたのか話していました。

改ざんを行った理由は野党の追及が強まり、国会対応に追われた財務省本省から負担を減らすために指示されたためだとしています。

「少しでも野党から突っ込まれるようなことを消したいということでやりました。改ざんなんかやる必要もなかったし、やるべきではない。全く必要ないと思っていました。ただ追い詰められた状況の中で少しでも作業量を減らすためにやった。何かそんたくみたいなのがあるみたいなことで消すのであれば絶対消さないです」と釈明していました。

「赤木さんは涙を流しながら抵抗」

改ざんを指示されたときの赤木さんの様子について「初めから赤木さんは抵抗しました。正直涙を流しながら抵抗していました。本省にもちろん僕自身も抵抗はしていたんですけども止めきれなかった」と述べ一緒になって本省からの指示にあらがうことをしなかったと説明しました。

さらに赤木さんが、改ざんを詳細にまとめて職場に残していたと明かしています。

上司は「ファイルにして赤木さんがきちっと整理している。全部書いてある。何が本省の指示か。前の文書であるとか修正後のやつであるとか何回かやり取りしたようなやつがファイリングされていて、これを見たら、われわれがどういう過程でやったのかが全部わかる」と述べていました。
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あかん!都構想 山本太郎(れいわ新選組代表)大阪街宣 専門家が都構想の本質を解説!!

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大阪の都構想問題は、埼玉に住む者にとっては、正直、人事です。

しかし、住民投票をして決めるなどと、切羽詰ってきている状況を知るに付け、

いったいどうなってるの?

都構想問題を理解したい・・・と思いました。


そんな時、山本太郎さんのYou Tubuを見ていたら、やっと理解できました。

大阪市を壊すのです。


「日本維新の会」に乗っ取られてしまった大阪府と大阪市、

このまま進んでいくと、大阪市は壊され、大阪府はやばくなり、

同時に「日本維新の会」が日本を壊していくと直感するのです。

つまりは、人事ではなくなるのです。

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