クマのプーさん ブログ

★「クマのプーさん」の魂をもつ詩的人間でありたい★

知事抹殺

藤井浩人美濃加茂市長 冤罪

またしても冤罪事件が確定されてしまった。

私もまだ詳しく知っているわけではないが、許しがたい判決だと思う。

郷原信郎さんが書かれたものを丁寧に読んでみることにする。


【藤井浩人美濃加茂市長 冤罪】 日本の刑事司法は‟真っ暗闇”だった! (郷原信郎が斬る)
投稿日: 2017年12月14日 投稿者: nobuogohara


12月11日、名古屋高裁の逆転有罪判決に対して上告中だった美濃加茂市長事件について、最高裁の上告棄却決定が出された。

主任弁護人の私の下に届いた上告棄却決定の理由は、


弁護人郷原信郎ほかの上告趣意のうち、判例違反をいう点は、事案を異にする判例を引用するものであって、本件に適切でなく、その余は、憲法違反をいう点を含め、実質は単なる法令違反、事実誤認の主張であって、刑訴法405条の上告理由に当たらない。

という、いわゆる「三行半の例文」だった。

本日、藤井市長は、記者会見を開き、上告棄却決定が確定することで失職することになることを受け、辞職する意向を表明した。

名古屋地裁の一審判決は、多くの証人を直接取調べ、被告人質問で藤井市長の話も直接聞き、丁寧な審理を行った心証に基づき、無罪を言い渡した。ところが、控訴審では、市長の取調べ警察官の証人尋問以外に新たな証拠もなく、毎回欠かさず控訴審の公判に出廷していた藤井市長には発言の機会すら与えることなく、一審判決を破棄して、驚愕の“逆転有罪判決”を言い渡した。このような不当極まりない控訴審判決を、最高裁がそのまま是認し、有罪が確定することなどあり得ないと信じていた。

一審では、現金を受け取った事実は全くないことを、3人の裁判官の面前で訴え、無罪とされた藤井市長は、控訴審でも、上告審でも、一言も言葉を発する機会を与えられないまま、有罪判決が確定するというのである。それが、果たして、“刑事裁判”などと言えるのであろうか。

先週金曜日には、捜査段階から上告趣意書提出までの経過を詳細に記した拙著【青年市長は“司法の闇”と闘った  美濃加茂市長事件における驚愕の展開】がKADOKAWAから発売された。



この本を読んでもらえれば、藤井市長が潔白であること、警察の捜査、検察の起訴・公判立証と、有罪を言い渡した控訴審の判断が不当極まりないものであることが、世の中に広く理解されるものと確信していた。驚愕の上告棄却決定は、その発売日の先週金曜日から週末を挟んだ翌月曜日だった。そのタイミングは、単なる偶然とは思えない。

同書でも、私は書いている。


万が一、上告が棄却されて有罪が確定したとしても、藤井市長の「潔白」という真実は、それによって否定されるものではない。その場合、私は、「冤罪」を広く世の中に訴え、司法の場でも、再審で有罪判決を覆すことに全力を挙げていくであろう。

最高裁の上告棄却が現実となった今も、その思いに全く変わりはない。

藤井市長は、今回の司法判断にもめげることなく、自らの潔白を市民に訴え続けるとともに、今後も美濃加茂市政の推進に情熱を燃やし続けるであろう。そういう彼を私は、今後も、引き続き全力でサポートしていきたい。

青年市長は、警察・検察、そして、控訴審裁判所という「司法の闇」と闘い続けてきた。

その先にある、最高裁を頂点とする日本の刑事司法自体が、実は「真っ暗闇」だということが、今回の上告棄却決定で明らかになったのである。
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事件はあきらかに冤罪です━収賄額0円の収賄罪…“抹殺”された福島県元知事が“現在”を語る(週刊朝日)

明けましておめでとうございます。

自分の言葉や詩などを書く余裕のない日々を送っています。
今年も仕事に全力投球していく予定なので、
自分のために情報収集したものを
ここで紹介するスタンスになると思います。

今年もよろしくお願いいたします。


収賄額0円の収賄罪…“抹殺”された福島県元知事が“現在”を語る
(更新 2016/12/16 11:30)

 原発事故のツケが電気料金値上げという国民負担に回される流れができつつあるが、福島県ではいまも復興の道筋が見えてこない。県知事時代に国の原発政策に異議を唱えた佐藤栄佐久氏(77)に福島の“現在”を語ってもらった。

*  *  *
「たとえ千年かかっても2千年かかっても、元の福島に戻してもらいたい」

 佐藤氏は郡山市の自宅で静かな口調で語り始めた。

 福島県では現在も8万人以上が避難生活を余儀なくされ、福島第一原発の廃炉まで40年もの歳月を費やすと見られている。メルトダウンした核燃料(デブリ)の取り出しは困難をきわめ、賠償金や除染費用などの総額は21.5兆円の国の試算を上回る見方もある。

 それでも国は、ひたすら原発再稼働を追求している。だが、一方で政府の強硬姿勢にあらがうように鹿児島県と新潟県で“脱原発派知事”が誕生した。佐藤氏が力強いメッセージを送る。

「国や電力会社が何と言おうと、県民のための知事なのです。国策に振り回される必要はない。もし電力会社にコントロールされるような人だったら、県民は選ばなかったわけですから。ただし、“原子力ムラ”はすごい力でかかってきますから、そのときこそ、精神力と知事としての真価は試されます。『国といつでもけんかするよ』という意気込みが必要です」

 自らそうした姿勢を体現してきた佐藤氏は、参議院議員を経て1988年、福島県知事選に当選。以来、18年にわたって県政に携わってきた。しかし、2006年9月、実弟の会社が関与したとされる汚職事件の追及を受け、5期目の途中で辞任。同年10月に身に覚えのない“収賄事件”で東京地検特捜部に逮捕される。およそ3年間にわたる審理の末、東京高裁が認定したのは「収賄額0円」。それにもかかわらず、12年に最高裁で懲役2年・執行猶予4年の有罪判決が確定した。玉虫色の司法判断に対して「国策捜査」ではないか、と疑問視する声が後を絶たなかった。

 事件後、佐藤氏は真相を明かす手記『知事抹殺―つくられた福島県汚職事件』(平凡社)を09年に出版。その著書をもとに自ら出演したドキュメンタリー映画「『知事抹殺』の真実」が今秋完成し、来年1月から全国で順次、上映会が実施される予定だ。

 映画では、捜査や裁判での尋問シーンが克明に再現されていく。

 佐藤氏や関係者への取り調べは過酷をきわめた。厳しい追及に堪えかねたのか、3人の関係者が自殺を図った。佐藤氏が続ける。

「私は一円のお金も受け取っていません。けれども検察官は自殺者が出たことを伝えてくる。私の支持者や部下がそのような取り調べを受けていると考えると、身を切られる思いがした。メディアも当局の見立てどおりに報じるばかり。検察官の巧妙な誘導もあって、私は虚偽自白をすることで早く事件を終わらせようと考えたのです」

 裁判では否認に転じ、検察側と争う。しかし、佐藤氏自身の金銭授受が認定されない収賄額0円の収賄罪で有罪となる。

「事件はあきらかに冤罪です。しかも、原発事故とは無関係ではないのです」

 今回の映画制作を企画した会社社長、三田公美子氏は語気を強める。

「復興とか再生とか言いながら、国は五輪招致に浮かれ、原発事故などまるでなかったかのように振る舞っています。原発にブレーキをかけた知事を辞職に追い込んでいったありさまを思えば、福島の原発事故は起こるべくして起きたのです。私たちは事故が風化することを何より懸念しています。仲間たちが知事のもとに集まり、映画を作ろうという話がまとまっていきました」

 佐藤氏は知事に就任してすぐに福島第二原発の事故に直面した。11年の福島第一原発事故から20年以上も前のことだ。事故は隠されたまま、情報は東京電力から通産省(現・経済産業省)、資源エネルギー庁を経てようやく県に伝えられた。佐藤氏が振り返る。

「地元の自治体は目の前の原発に何の権限も持たず、情報伝達も一番後回しにされたのです。こんなことがあってはならない。私は『同じ目には二度と遭うまい』と心に誓ったのです」

 その後、東電のデータ改竄や事故隠しが相次ぎ、佐藤氏はプルサーマル許可を凍結。03年4月には福島県内の原発10基が全停止する事態に至る。

「私は、大手メディアから“原発を止めたわがままな知事”に仕立て上げられていきました。首都圏大停電の恐怖をあおり、中央との対立の構図が作られていったのです。メディアも検察と同根です。これが伏線となり、国策捜査へとつながっていったのだと思います」

 佐藤氏の言葉を受け、この映画を監督した安孫子亘氏が語る。

「事件は、栄佐久さんを社会的に抹殺しただけでは済まない悲劇をもたらしました。映画を見て頂いた方に、この事件を裁いてほしい。そして事件がもたらした現実を直視して頂きたい」

 映画の中で、事件の取り調べ時に検察官が関係者に言ったとされる言葉が、象徴的に使われている。

「知事は日本にとってよろしくない。抹殺する」

 原発事故の責任は誰が負うべきなのか。その答えのありかを、この映画は暗示している。

※週刊朝日  2016年12月23日号
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元知事会見各紙報道を読んで━佐藤栄佐久さんが陥れられた冤罪の真相に迫るドキュメンタリー映画「知事抹殺の真実」

Facebookからの情報です。
https://www.facebook.com/eisakumovie/

映画「『知事抹殺』の真実」

12月6日 23:13 ・
..
2016年12月6日(火)ドキュメンタリー映画「知事抹殺」の真実 完成記者会見を福島県庁県政記者クラブで行われました。

佐藤栄佐久さんの第一声は
「知事当時、まさにここでよく会見をしていました。年月を経ておかれた立場は違いますが、ここで再び会見を行うということは非常に感慨深い」
「この映画で、この事件の真実を観て頂きたい」
と。

2016年12月7日 元知事会見各紙報道を読んで
元知事・佐藤栄佐久さんが陥れられた冤罪の真相に迫るドキュメンタリー映画「知事抹殺の真実」。
 
 昨日(12月6日)、福島市での上映に向け、監督や制作者とともに栄佐久さん自らが県庁に足を運んだ記者会見は、もの言う県政を旗印にした栄佐久さんの指揮官ぶりと、それを快く思わなかった勢力による2006年の事件の帰趨進展、その明と暗。
 私にとって、会見は“凱旋”という言葉を思い浮かべる象徴的な場面だった。栄佐久さんに共感し、復権に思いを寄せる福島市有志による実行委員会が〈県庁への帰還〉を演出した。
 会見から受けた印象を昨日細切れに書いた中で、最後に次のように付け加えた(一部加筆再編集を加えた)
     *****
  元知事・佐藤栄佐久さんの県庁会見。(映画制作にあたって映像提供を地元メディアから悉く拒否された、という監督の述懐を受けて)メディアが真実を伝えることになぜためらうのか、何に遠慮しているのか、何のために報道人になったのか・・・栄佐久さんの問いは、我が身にもグサグサと突き刺さるものがあった。
 311以降の(それ以前も含めてだが)福島の活字・映像メディアは、栄佐久さんのこの問いかけに、目をそらさず、答えることができるだろうか。多くのメディアは「否」だろう、それは、弱者の側に立つ、というメディアの基本、存在意義や使命を果たしていないからだ。
 国策捜査に陥れられた栄佐久さんを地元メディアは守り抜くことができなかった、それどころか、洪水のようなバッシングの尻馬に乗り、思考停止の報道を続けた。
 その延長線上に今があるのではないか。あの時はまだこの業界に入ってなかった記者諸君も、この事件の背景と経緯をしっかり見つめて考えて欲しい。
 さて、そういう次第で、明日7日の新聞各紙はこの会見をどのように伝えるだろうか、チェックを入れよう、と思う。とりわけ福島民報、福島民友はどのように伝えたかを。
     *****
 では、7日の各紙朝刊はどうだったか。
 県紙を自任する福島民報は3面2段の扱い。県庁で会見したこと、その勘所をきちんと記事中に書き、記者会見の中で語った「知事時代は地方自治や原発の問題について問題提起した。突然知事を辞めることになったが、私の闘った姿が、地方自治のためにのために頑張っている皆さんの参考になればと思う」をひいている。
 ただし、メディアの姿勢を問うたくだりは、書かれていない。
 一方、福島民友は、第3社会面のベタ(一段見出し)記事。見出しに「12日から県内上映『知事抹殺の真実』」とうたい、お知らせ記事扱い。会見に触れたくだりは末尾「佐藤氏は6日、福島市で会見し『映画を通じて“知事抹殺”の本質、問題点を伝えようという動きに感謝している』と述べた」の5行。
 「6日、福島市で会見し・・・」に違和感を覚える。かつていわれのない罪で県庁をおわれた知事が本丸で会見したことがニュースの勘所なのに。
 記事のスタイル・書き方がそうなっているから、という理屈でこの要素を盛り込まなかったとしたら、記者、デスクのニュース感性としては落第。
 しかも、民友記者はこの事件に関する訴訟の進行について会見で質しているがこの点については、報道する内容に乏しいと判断したのか、記事中では触れていない。
 また、会見で発言した朝日、河北。それから毎日、読売には記事が見当たらなかった。

 蛇足。会見における栄佐久さんの表情には、怒りの底に哀しさが見られた。地元のメディアだけは自分を信じてくれている、自分の味方だと思っていたが、実はそうではなかった――と昨日書いた。
 その時、書かなかったことは次のような思いだ。
 3.11以降の福島のメディアの姿を、例えば日々の紙面、番組を通して見ていて、その立ち位置、ダメさ加減は、どうしようもないほど救いがたい、と私は思っている。
 しかし、栄佐久さんはそれでもメディアの正義と矜持を信じていたのかもしれない。
 テレビはいざ知らず、会見を報ずる今日の活字メディアを読むと、栄佐久さんの渾身の声は彼らに響いていないように見える。各社の中堅、県政キャップクラスが会見に出ていて、これではあまりに情けない。(添付写真は今日の福島民報)


またIWJでの「ドキュメンタリー映画「『知事抹殺』の真実」記者会見 2016.12.6」がこちらで見られます。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/349869
記事公開日:2016.12.8地域:福島県 動画

 2016年12月6日(火)、福島市の福島県庁 県政記者クラブにて、映画「『知事抹殺』の真実」の記者会見が開かれた。映画は、「謎の収賄事件」によって突如辞任を強いられた元福島県知事の佐藤栄佐久氏が、県知事時代に闘い、抹殺されるまでの真実を記したドキュメンタリー。映画を制作した安孫子亘監督、佐藤栄佐久氏より冒頭挨拶が述べられた。


■Ustream録画(32分間)
※映像の一部に乱れがあります。のちほど差し替え予定ですので、なにとぞご了承ください

•会見者 佐藤栄佐久氏、安孫子監督、他

◦日時 2016年12月6日(火) 16:30〜
◦場所 福島県庁 県政記者クラブ(福島県福島市)
◦告知 ドキュメンタリー映画「『知事抹殺』の真実」公式サイト
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映画「『知事抹殺』の真実」

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「あの日」も佐藤栄佐久福島県知事のままであったなら。

何度思ったか。3.11の日も「佐藤栄佐久知事」のままだったなら、今の福島は、そして日本はまったく違っていたはずだ、と。東電の津波対策の先送りを許さず、メルトダウンも起きなかったかもしれない。人々の側に立って、国や東電と真っ向から闘っていたはずだ。
この国の司法はありもしない罪をねつ造して、その「知事」を「抹殺」した。「国策」に抗うと国はここまでするのかと驚きを禁じ得ないと同時に、この国の司法の闇や荷担するメディアの罪、そして「国策」の愚かさも白日に曝される。
同時に希望の映画でもある。佐藤栄佐久氏の無実とこれからの氏の再起への期待がスクリーンに広がる。佐藤栄佐久氏のこれからの福島再起動に、私も参加したいと思う。

飯田哲也(環境エネルギー政策研究所 所長)


これは映画「『知事抹殺』の真実」の推薦文です。
情報に気づくのが遅れがちな昨今、いや〜驚きました、
ひさびさに感動しました。

佐藤栄佐久さんの「『知事抹殺』の真実」を映画にしてくれる方がいたんですね。
ほんとに、まだまだ日本も捨てたもんじゃないです。
感動です。

新潟県知事選挙直前です。
知事が抹殺されてはなりません!

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佐藤栄佐久元福島県知事『日本劣化の正体』(その1)

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わたしは定期的に「佐藤栄佐久」で検索をかけています。

しかしこの間それを怠ったようです。

すでに今年3月にビジネス社から出版されていた佐藤栄佐久著日本劣化の正体』。

読み始めました。

佐藤栄佐久、ここに存在す!という感想です。

佐藤栄佐久さんは、正面から物事に取り組み、誠実に実行する。

それが文章に的確に表れる人です。

そしてなによりもわかりやすい文章です。

なのに、この本は私の手元に来るだけでも日数がかかっている。

検索かけてもこの新刊書が出てこない事情がある。

そのためにもまず検索を上位へ持ってくる努力をしていきたい。

時間を見つけて本文を一部手打ちしたいと考えています。

まずその前にビジネス社から出ている「ドリームニュース」から紹介したい。
(読みやすいように編集してあります)

株式会社ビジネス社
2015年03月16日 15:00

日本は原子力帝国だった! 『日本劣化の正体 抹殺知事が最後の告発で明かす』贈収賄事件をでっち上げられた元福島県知事が、原発事故のおそろしい真相を暴露する

株式会社ビジネス社(東京都新宿区:代表取締役社長 唐津隆)は、2015年3月6日に『日本劣化の正体 抹殺知事が最後の告発で明かす』を発売いたしました。


本書では、原子力ムラとの18年間にわたる戦いの末、贈収賄事件をでっち上げられて政治生命を絶たれた佐藤栄佐久元福島県知事が、福島第一原発事故をめぐるおそるべき真相を明らかにしています。

著者である佐藤元知事は2006年10月、収賄容疑で東京地検特捜部に逮捕されました。5年に及ぶ裁判闘争の結果、2012年に有罪判決が確定しました。

しかし、判決文の中で収賄額は「ゼロ」と認定されました。

つまり、一円も受け取っていないのに「有罪」となったのです。

この不条理な判決の背景には、「原子力ムラの意を汲んだ国の強い意思」がありました。

それはつまり、「福島のトゲを抜け=佐藤栄佐久を抹殺せよ」ということです。

そんな佐藤元知事の冤罪事件の深層を探れば、福島第一原発事故の真相が見えてきます。

国の根幹であるエネルギー政策をめぐって昏迷するいま、佐藤元知事の告発は必見・必読です。

また著者の最近の活動としては、2015年3月7日にかながわ県民センターで開かれた市民活動フェア2015内で、講演会「原発問題と地方の論理」が開催され、大きな反響を呼びました。


(はじめにより)

「安倍政権と原子力ムラはなぜ、これほどまでに民意を無視し、強権的に原発の再稼働に走るのだろうか。

一言でいうと、日本はこと原子力政策に関するかぎり、とうてい民主主義国家とはいえない。

日本は「原子力帝国」なのである。

そしてその植民地は、原発の立地する全国の過疎地である。

それは米軍基地の七割以上が集中する沖縄の構造とまったく同じだ。

(中略)原発推進は国策であり、反対の民意は基本的に無視される。

川内原発の再稼働は、事故後鳴りを潜めていた原子力ムラが本格的に復活したことを意味する


著者:佐藤栄佐久(さとう えいさく)

元福島県知事。1939年福島県郡山市生まれ。福島県立安積高校、東京大学法学部卒業後、日本青年会議所での活動を経て、83年に参議院選挙で初当選。87年大蔵政務次官。88年、福島県知事選に出馬、当選。東京一極集中に異議を唱え、道州制導入に反対、原発問題や地方分権で国と鋭く対峙して、闘う知事として名を馳せる。
県内で圧倒的支持を受け、5期18年にわたり県知事の座にあった。しかし2006年、官製談合事件で知事辞任、その後逮捕される。09年10月、1審に続き2審でも有罪判決となるも「収賄額ゼロ円」という前代未聞の認定となった。最高裁に上告したが、2012年10月棄却、有罪が確定した。2011年の3・11東日本大震災以降、脱原発社会の実現を目指して講演・執筆活動に励む。著書に『知事抹殺――つくられた福島県汚職事件』(平凡社)、『福島原発の真実』(平凡社)などがある。

(著者)佐藤栄佐久  (価格)1,700円+税  〈発売日〉2015年3月6日  〈出版元〉ビジネス社

日本劣化の正体


参考:講演会「原発問題と地方の論理」
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みなさんで翁長知事を守ってほしい。それが私の願いです:佐藤栄佐久前福島県知事

TPPのその後を書こうと思っていますが、その前に久しぶりに「佐藤栄佐久前福島県知事」のニュースを見ることができましたので載せたいと思います。

沖縄県現知事翁長さんへのエールです。

佐藤栄佐久元福島県知事「国策捜査に気をつけて!」(週刊朝日)

一部週刊誌では早くも翁長雄志(おながたけし)知事(64)へのバッシングが始まっている。これは“国策”に反発して政府・与党と対決する知事の宿命ともいえる。かつて国の原発政策に異論を唱えた佐藤栄佐久元福島県知事(75)は、2006年に身に覚えのない談合疑惑の追及を受けて辞職後、逮捕された。その佐藤氏が、翁長知事を支援するために立ち上がった。自身の思いをこう語る。


 私と一緒に逮捕された弟は、取り調べのときに検事にこう言われました。

「知事(佐藤氏のこと)は日本のためにならない。いずれ抹殺する」

 担当検事が、“国策”に反する政治家は許さないと認めたということです。

 1988年に知事に就任したときは、私は決して「反原発」ではありませんでした。むしろ推進する側だったといえます。

 それが変化したのは、就任から4カ月後の89年正月です。福島第二原発3号機で冷却水再循環ポンプが壊れ、30キロの部品が原子炉内に落ちる事故が起きました。

 ところが、東京電力から福島県や地元住民にそれが伝えられたのは1週間後。最も大切な関係者である地元住民は無視されたのです。この構造は、沖縄の基地問題と共通しています。

 原子力政策に疑問を抱いた私は、東京電力の隠ぺい体質を批判し、情報公開を求めて国に異議を申し立てました。政府や自民党議員とも激しくやりあい、「闘う知事」と呼ばれたこともあります。

 談合疑惑を受けたのは5期18年目の06年。ある建設会社が、弟が経営する会社の土地を買ったことが、公共事業を受注するための見返りだったというのです。逮捕容疑に身に覚えはありませんでした。

 結果として裁判で認定された収賄額はゼロ円でしたが、12年に懲役2年、執行猶予4年の有罪となりました。前代未聞の事件でした。

 いま、「辺野古新基地建設」という国策に対峙している翁長知事にも、同じことが起こらないとは言い切れません。そのことを心配しています。

 私が住む郡山市では、保守・革新のイデオロギーを超えて、辺野古新基地建設阻止を訴える「沖縄・福島連帯する郡山の会」が発足し、私も相談役に就任しました。沖縄県民だけでなく、多くの日本人が翁長知事の行動に注目すれば、不当な圧力を防ぐことにつながります。みなさんで翁長知事を守ってほしい。それが私の願いです。

(本誌・西岡千史)

※週刊朝日  2015年6月5日号


佐藤栄佐久さんの最近のお元気なお姿を以下のニュースで見ることができました。

佐藤栄佐久氏講演会「原発問題と地方の論理」(写真付)

元福島県知事の佐藤栄佐久(さとう・えいさく)さんの講演会がきょう(5/10)午後、和歌山市で開かれ、佐藤さんが「原発問題と地方の論理」と題して講演しました。


講演する佐藤元福島県知事(2015年5月10日・和歌山市あいあいセンターで)

この講演会は、原発がこわい女たちの会が結成28年の集いとして開いたものです。

講演した佐藤さんは、自民党所属の参議院議員を経て、1988年に福島県知事選挙に初当選し、5期18年目の2006年に県発注のダム工事をめぐる汚職事件で辞職し、その後、逮捕され、収賄額がゼロと認定されながら有罪判決が確定しました。

きょう午後2時から和歌山市のあいあいセンターで開かれた講演会で、佐藤さんは、「参議院議員から福島県知事に転戦する際には、すでに自民党が決めた知事の後継候補がいたため、党から出馬しないよう説得されたが、振り切って立候補した」と当時のエピソードを披露しました。

そして、「原子力発電所のある地域は、世代間の共生ができなくなる。例えば、福島県の双葉町では、原発を誘致すると、建設する際などには、多くの人が入ってきて潤うが、償却期間が終わると、税金も入らなくなり、もう1基、原発を増設しようという話になる。2008年には、双葉町の町長の給料が支払えなくなったこともあった」と指摘しました。

会場には、100人余りの市民が訪れ、佐藤さんの話に熱心に聞き入り、講演会の後に行われた著書のサイン会に列ができていました。

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注目記事:元総理 小泉氏、細川氏「脱原発」で再タッグ

元総理 小泉氏、細川氏「脱原発」で再タッグ(04/15 17:15)

 小泉・細川の元総理コンビが再び、「脱原発」でタッグを組みます。

 小泉元総理大臣と細川元総理大臣は、脱原発を目指す「自然エネルギー推進会議」を来月7日に設立します。発起人には、2人の他、歌舞伎俳優の市川猿之助さん、哲学者の梅原猛さんらが名を連ね、賛同人には俳優の吉永小百合さんも加わります。会議では、「原発ゼロ・再生可能エネルギーの普及促進」「再稼働反対」「原発輸出反対」の3つを訴えます。原発がある地域を中心にタウンミーティングを開く他、秋の福島県知事選や来年春の統一地方選などで脱原発候補の支援も検討しています。

<関連記事>
http://www.minpo.jp/news/detail/2014041615132
知事選、各党手探り続く 現職、態度明らかにせず(福島民報)

 11月11日の任期満了に伴う知事選まで半年余となった。県内各党は選挙協力や候補者選考などに動きだしたが、現職の佐藤雄平氏(66)が3選に向けた態度を明らかにしておらず、手探り状態が続いている。一方、小泉純一郎、細川護煕両元首相が脱原発を公約に掲げる候補者の擁立・支援を検討していることが分かった。

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故発生後の初の知事選で、今後の本県復興のリーダーを決める。

 自民党県連は政権奪還後の復興の取り組みが問われる。平成22年の前回選挙は佐藤氏を支援したが、今回は独自候補を擁立する方針。6月末の県連主催の会合で候補者発表を目指す。

 これまでに選挙区が知事選と同じ地元選出参院議員らの名前が挙がっている。党本部が原発推進の方針を示したため、県内の脱原発の機運に配慮して政治色の薄い候補者を求める声もある。今月から税率が上がった消費税などへの世論の反応を見極め、候補者決定が遅れる可能性もある。

 民主、社民両党県連は平成18年の前々回、前回と同様に連合福島、県議有志と4者で候補者選考を進めることを確認している。過去2回はいずれも佐藤氏を推薦、支援した。

 今のところ、佐藤氏の意向を踏まえて、人選に当たる構えだ。しかし、任期満了まで半年近くに迫っても進退に言及しておらず、本格的な協議に入れない状態が続いている。民主県連内からは震災直後に与党の立場で復興に当たった現職国会議員の擁立を探る動きも出ている。

 共産党県委員会は前回、公認候補を立てて佐藤氏と戦った。今回も独自候補擁立に向け、各種関係団体との協議を継続している。
 公明党県本部は、佐藤氏の進退が明らかになった時点で、対応を検討する。来春の統一地方選などに向けた準備を優先している。
 日本維新の会県総支部は独自候補擁立を目指している。現職の動向を見ながら、党本部と連携して慎重に対応する方針だ。

■「10月9日告示、26日投票」各党見通し

 知事選日程について、県内各党の多くは「10月9日告示、同26日投票」が有力とみている。
 公選法で首長選は、任期満了日前の30日間に投票日を設定するとされている。
 本県の過去の知事選の投票日は、任期満了日の10〜20日程度前に設けられている。

( 2014/04/16 08:14 カテゴリー:主要 )

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佐藤栄佐久福島県前知事の記者会見:福島県による退職金返納命令、および県議会の異議棄却答申を受けて

「佐藤栄佐久ブログ」の更新がありました。

 12月17日の福島県による退職金返納命令、および県議会の異議棄却答申を受け、県庁で行った記者会見資料です。


2013年12月22日

■2013/12/17記者会見資料



福島県による退職金返納命令、および県議会の異議棄却答申を受け、12月17日に県庁で行った記者会見資料を掲載します。


12月16日福島県議会総務委員会は、私が申し立てました「退職手当返納命令に関する異議申し立て」について棄却する決定をいたしました。これを受けて、議会にこの件をはかった福島県知事も、同じ決定をなすものと思われます。

福島県が求めているのは、私が福島県知事であった3期目と4期目の退職手当、合計7726万6700円を県に返すことです。

その理由について、県はこのように説明しています。

【1】3期目の2000年1月7日、私が知事室で当時の土木部長に対して、ダム工事の受注について建設会社の名を挙げ、いわゆる「天の声」を発して建設会社に便宜を図ったから。

【2】4期目の2004年に私の弟が経営する会社・工場の敷地が、別の建設会社に売却されることによって、土地をお金に換える「換金の利益の供与」を受けたから。

確かに、私は東京地検特捜部に収賄の罪で逮捕・起訴され、懲役2年、執行猶予4年の刑が確定しております。

しかし、この罪は、私の身にまったく覚えのないものであり、冤罪であります。私はこのような、福島県民の皆様を裏切るような犯罪は、誓って犯しておりません。

突然、東京地検特捜部に逮捕され、世間から隔絶された東京拘置所の独房で、こう聞かされました。

「私の親しい人、支持してくれる人たちが軒並み東京に呼び出され、厳しい取り調べに苦しんでいる」。

私さえ嘘の罪を認めて皆が楽になるならと、一度は虚偽の自白をいたしました。しかし、それは結果として大きな間違いでした。

私は真実を曲げることはできないと、裁判からは一貫して無実を主張してまいりました。
東京地裁・東京高裁・最高裁と、5年以上にわたって、法廷で無実を勝ち取るために闘ってきましたが、その過程で、おかしなことがいろいろと明らかになりました。

ここでは一つ一つそれを申し上げることはいたしません。

しかし、ひとこと反論するならば、県が退職手当返納の根拠としている,痢崚靴寮次廚砲弔い董∋笋それを発したとされる2000年1月7日、この日は一日中会議で常時県職員たちと共に過ごしており、事実として起こり得ないことが、東京高裁の法廷で明らかになっております。

また、【2】の、弟の会社の土地売却についても、高裁判決のいう「換価の利益」は、そもそも山の中のような価値のない、売れない土地を賄賂のために買ってやる、という意味であるところ、問題の土地は転売されるごとに商用地として利益を生んでおり、賄賂には当たらないことがはっきりしました。

東京高裁の判決は、こうでした。

「収賄罪は有罪、しかし、賄賂はゼロ円」。

これは、奇妙な判決です。東京地検特捜部のずさんな捜査、それをごまかすために捏造した犯罪、自白の強要。

東京高裁の裁判長は「特捜部の顔を立ててけんか両成敗にするから、もうやめろ」と言わんばかりの判決を投げてよこし、それが最高裁でもそのまま通ってしまったのです。

そのすぐ後、大阪地検特捜部の郵便不正事件のフロッピーディスクの証拠捏造が発覚し、特捜検察は崩壊しました。その当事者たちの中には、私の事件を担当した検事や、指示を出していた検察幹部が含まれていました。

福島県民の皆さん。
私にもし、やましいところが少しでもあるなら、このような場で言い訳をするなどということは、恥だと思います。

しかし、私は無実です。

私の退職手当については、私が5期18年半にわたって県民の皆さんの安全のため、健康のために、漁業・農業、また経済を支える中小企業を思い、また観光のために、福島県の比類ない美しさと価値を高めるために、奮闘してきた正当な物だと考えています。

いま、私は県からいわれのない退職手当返納命令を突き付けられておりますが、私は、私の誇りをかけて闘います。

福島県民の皆さん。
どうか、私のこの思いをご理解いただきたく、お願い申し上げます。

ありがとうございました。

2013/12/17

[関連ニュース]県提訴も視野 佐藤前知事「最後まで闘う」
2013年12月18日03時00分

●退職金返納命令で

 県が佐藤栄佐久前知事に対し、2期分の退職手当総額約7727万円の返納を命じている問題で、佐藤前知事は17日、県庁で記者会見した。佐藤氏は返納命令の根拠になっている汚職事件について、改めて冤罪(えん・ざい)を主張し、「裁判を含め、最後まで闘っていく」と述べた。

 佐藤氏の…

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[関連投稿]知事抹殺
http://blog.livedoor.jp/amaki_fan/archives/cat_50038974.html
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そんなに怖いか、佐藤栄佐久前福島県知事が…!?(追加コメントあり)

 「佐藤栄佐久」情報の検索を欠かさず継続している私も、現在の状況に追いつけていませんね、反省!!

 報道によると佐藤栄佐久前福島県知事へ退職金の返還問題が起きているようだ。

<福島県>前知事に退職手当7726万円返還命令
                      毎日新聞 11月27日(水)12時55分配信
 
 福島県発注のダム工事を巡る汚職事件で、有罪が確定した佐藤栄佐久・前知事(74)=5期目途中で辞職=に対し、同県が条例に基づき、3、4期目の退職手当計7726万6700円の返納を命令していたことが分かった。佐藤氏側は「事件そのものが冤罪(えんざい)」などとして異議を申し立て、返納を拒否。県は地方自治法に基づき、県議会に諮問して対応を決める。

 佐藤氏は汚職事件で収賄罪に問われ、昨年10月に最高裁が上告を棄却。懲役2年、執行猶予4年とした2009年の2審・東京高裁判決が確定した。

 これを受け県は、在任期間中の行為が禁錮刑以上の処罰を受けた場合に返納を命じることができると規定した県条例に照らして検討。佐藤氏らがダム工事の入札で建設会社に便宜を図ったとされた00年(3期目)と、見返りを受けたという02年(4期目)が対象になると判断。今年6月に返納命令を出した

 佐藤氏側は同8月に異議申立書を提出。佐藤氏は取材に「法的な手続きは代理人弁護士に任せているが、県の職員であれば事件が虚構であることは分かっているはずで、残念だ」と話した。

 一方、県は今年6月、5期目は事件と関係なく条例に抵触しないと判断し、退職手当1805万7900円を支払った。【蓬田正志】

 (*太字はプーが編集)


 一方「東京新聞」が佐藤栄佐久さんに最近インタビューをした。新聞記事からブログに取り上げて下さったものを転載させて頂く。

<書き起こし開始→

 機密を漏らした公務員らへの罰則を強化する特定秘密保護法案。二十五日に福島市で開催された衆院特別委員会の地方公聴会では慎重・反対意見が相次いだ。福島第一原発事故で政府の「情報隠し」を目の当たりにした県民の強い不信感が根底にある。前福島県知事で、一九八〇年代後半に国会で議論となった「スパイ防止法案」では自民党参院議員として反対した佐藤栄佐久氏(74)に、法案の問題点や懸念を聞いた。(聞き手・上野実輝彦記者)


◇体質

記者:佐藤氏が知事をしていたのは事故の前。当時から原発情報は隠されていたのか。

佐藤:私は知事在任の途中から、原発に対して批判的な対応をとるようになった。国や東京電力に、都合の悪いことを隠そうとする体質が見え始めたからだ。東京電力は原発内で起きたトラブルの情報を速やかに地元に伝えず、公開しようともしなかった。原発の問題を指摘する内部告発も、東京電力と経済産業省に握り潰されようとしていた。その体質は、福島第一原発の事故を経た今でも変わっていないと感じる。


記者:どんな情報隠しがあったのか。

佐藤:一九八八年末に原発の部品が外れて原子炉に落ちる事故があったが、地元に伝えられたのは十日後だった。また、二〇〇〇年に原発の技術者が部品の損傷を経産省(当時通産省)に内部告発した際、同省は二年間、事実上放置し、逆に告発者の情報を東京電力に教えた。


記者:法案が成立すれば、こうした傾向が強まると思うか。

佐藤:原発には常に隠蔽と監視が付きまとう。オーストリア出身のジャーナリスト、ロベルト・ユンクは一九七七年の著書『原子力帝国』で、原発がある限り国は規制を強め続け、一般市民は自由を奪われていくと警告している。福島の現状と秘密保護法案について考えた時、この作品を思い出した。法案が成立すれば、原発や事故の情報は益々公開されなくなる恐れがある。


記者:二十四日の福島県二本松市長選と広野町長選をはじめ、最近、県内の市長や町長の選挙で現職候補が相次いで敗れている

佐藤:彼らは懸命に事故対策に取り組んでいると思うが、事故の規模に追いついていない。いくら対処しても、原発事故後の住民の苦しみがそれを上回っている。政府もそれに対応できない。


◇風潮

記者:佐藤氏は国会議員時代、スパイ防止法案に反対している。当時の状況は。

佐藤:今の世間の雰囲気と、スパイ防止法案に反対した一九八七年頃と似た雰囲気を感じる。あの頃は第二次石油危機(一九七九年)後の不況を受け、政治の強いリーダーシップを求める風潮が広がっていた。一九八五年には、自民党結党三十周年にあたって党の綱領を再検討し、改憲を明示しようという動きが出ていた。改憲をめぐって、賛成派の浜田幸一さん(故人)や扇千景さんと一触即発の議論をしたのを思い出す。現在も改憲や集団的自衛権の行使容認が話題になり、国民が『強いリーダー』を欲している」


記者:どうしてスパイ防止法案に反対したのか。

佐藤:私は、当時の雰囲気は全体主義につながりかねないという恐れを抱いていた。反対したのは、そうした思いからだ。今の議論も『息苦しい社会』に向かってないか、漠然とした不安を感じる。


記者:知事として行政情報を「秘密」にし、漏らした人に罰則を科そうと思ったことは。

佐藤:私は知事時代、県民が知事の顔色をうかがいながら生活するような県にしてはいけないと思ってきた。おおらかで柔軟な社会こそが、人々の住みやすい社会だからだ。為政者は、善悪を常識的に判断して行動できる人々に対し、さらに規律を求めるようなことには慎重であるべきだ。

  ←引用終了>

 
 この記事で記者が触れているように(太字の部分)、最近行われている福島県内の市長・町長の現職が次々と負けている。ということは以下の指摘のように県知事も危ない?だからこの時期にお金返せなんて県議会も巻き込んで佐藤栄佐久さんにいやがらせをしてきたと勘ぐられても仕方がない。この仕打ちが裏目に出る日を心待ちにしよう。



参考情報:一部引用――
http://www.asyura2.com/13/genpatu34/msg/869.html

>だから、どうも今回の「元知事に退職金返還命令 汚職事件有罪判決で」というのは、来年10月頃に予定されている知事選挙をにらんだものである可能性が強い。

>福島県では最近の選挙で現役首長が落選することが続いている。それだけ、福島第一原発事故対応に対して不信を一般市民が持っているということであり、プルサーマル発電に反対されていた佐藤栄佐久氏がどう動くかを注目している一般市民が多いはずだからだ。

<追加>ほんとうに久しぶりに「佐藤栄佐久ブログ」の更新がされている。「東京新聞」記事が載っている。うれしいですね。(2013/12/14記)

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原子力政策と、検察-司法、二つの劣化と闘い続ける!― 最高裁第一小法廷という恣意性(佐藤栄佐久ブログ)追加あり

2012年10月28日

最高裁第一小法廷という恣意性

最高裁第一小法廷には、5人の裁判官が所属しており、その中に、私の事件に検事としてかかわった横田尤孝氏がいます。

次長検事として当時の特捜部長大鶴氏の捜査をコントロールすべき立場であった人で、起訴の判断にもかかわっていたでしょう。「審理には加わらなかった」旨、あえてエクスキューズが添えられておりましたが、かなり高位の検察側の当事者がいわばチームの一員として所属している法廷で裁かれる、というのはたして公正でありうるのか、疑問に思います。

私は知事時代、県民の立場で霞が関の多くの役所と道州制、原子力政策等を通じ激しく対立してまいりました。

裁判長の桜井龍子氏は労働省の局長を務めたたたき上げの行政官であり、いわば最高裁にあって官僚の象徴ともいうべき判事です。

霞が関を代表するような裁判長が私を裁くことはもとより、真実の追求・解明よりも、SOPを基本行動原理として動く官僚を裁判長とした法廷に、かくも複雑かつ重要な問題をはらむ事件を付す、というのも大きな恣意性を感じざるを得ません。

事件当事者の検事が属し、前例主義の官僚をリーダーとした法廷は、あえて検察捜査の在り方に大きな疑義が提示されている時期にありながら、それをチェックせずに追認するという、旧態依然とした司法の流れのまま「判断しない」結論をだすには最適な場所だったのではなかったでしょうか。

棄却、という前回の裁判を引き継いだ結論ですので、先のコメントのとおり判断に関して私の申し述べたいことは高裁判決と変わりません。司法の外、常識という観点で見るならば収賄の事実などは一切なかったのであり、私は潔白です。

高裁の時と異なるのは、行政=検察のチェック機関としての「司法」下級審のチェック機関としての「三審制」は機能していないという点に深く絶望した、という点です。

私は各所で、震災で顕在化した「人材の劣化」「統治機構の劣化」について申し上げてきましたが、最後の拠り所となるべき司法についても同様の思いを持たざるを得ません。

昨今も一切犯罪にかかわりのない潔白の人間が、なぜか詳細な自白をする、という事件が起こっています。
これは、もとより警察・検察による捜査取り調べを追認する機関に退化した司法が根となった劣化です。

私は知事時代、原子力政策をはじめとして惰性で突き進む巨大なブルドーザーのようなと霞が関と闘い、そして同じように、真実の在り処なぞものともせず、無辜の人間の人格を破壊しながらフィクションである自白、起訴、有罪へと理性なく突き進む検察とも闘ってまいりました。

いま日本を揺るがしている原子力政策と、検察-司法、二つの劣化を当事者として、文字通り身を以て経験した私が、止まらず闘い続けること、声を上げ続けることが、日本の劣化を食い止める楔となると信じております。

お力添えをお願い申し上げます。

コメント(2)
佐藤栄佐久


佐藤栄佐久のブログ 追加

2012年11月 6日

前田元検事より示された疑義について

最高裁を受けての私のブログエントリーに元検事前田氏から疑義が示されました。

前田氏に言及した部分(「前田恒彦検事は、私の事件で水谷功氏を取り調べ、水谷氏に取引を持ちかけた検事その人なのです」)に関し、事実は異なるとFacebook記事での指摘をうけ、手元の裁判資料を仔細に確認したところ、確かに前田氏サインの調書は内容が薄く、水谷氏に関して事実関係の核心となる調書の署名は前田氏の調書の後の日付で、森本宏検事さらに、包括的に事実を構成する詳細な調書は佐久間佳枝検事名にて作成されておりました。

森本、佐久間両検事は取調べの頃から、名前が強く記憶に残っている検事です。(※)

逆に前田元検事に関しては厚労省、村木さんの事件で初めて名を知り、水谷氏の取調検事という私の事件との具体的接点ものちの報道を通じて知った、というのが思い返せば、正直なところで、検察不祥事の初期のシンボルとなった前田氏の名前を水谷証言とリンクさせ挙げたことは、事実に基づかず、落ちた犬を叩く報道を自ら体験したものとして、また真実追及を希求する当事者として安易でした。

水谷氏に「取引を持ちかけた」検事が誰であったかは調書をとった上記3人の一人であろうとしか言えない旨、お知らせた上で、当該部分を抹消線にて訂正させていただきます。



森本宏検事は、日本にとってよろしくない知事を「抹殺する」、の発言その人で、その人格を破壊するような取調べ手法に関して、一審の法廷でもその調書の任意性を問うべき証人として出廷しておりました。また佐久間佳枝検事が私の旧友である事件とは無関係な経営者に対して行った精神的拷問のような取調べは当事者本人からの話で当時より強く印象にのこっております。

「地検を敵に回すのは国家を敵に回すということだ。あなたの会社は絶対つぶす」といった、佐久間佳枝検事の言葉のメモは今読み返しても、その卑劣さ非道さに激しい憤りが蘇ってまいります。

ただ、これは検事個々のパーソナリティの問題ではなく、男女問わず個別の検事を挙げてみれば、それぞれが全て同じベクトルで、ごく普通の罪のない人々に、逃げ場のない密室で激しい精神的圧迫を加えていったのだ、ということは当初から実感として感じておりました。これはやられてみなければ信じがたいが、取り調べられた者にとっては常識なのではないでしょうか。

私は、官僚には顔が無い、と申し上げてまいりました。それは役職、役所の名前の後ろに隠れ、一切責任をとらない体質を指摘したものです。

私の事件とほぼ同じ構図の村木さんの事件、そして陸山会事件、他にも多数あると思われる表出していない冤罪事件について、虚構の自白の強要、調書・証拠の捏造、隠蔽は検察官個人にその責を帰して収束すべきものではありません。

はじき出され、訴追された前田氏の後ろで、自分に光が当たらず、胸をなでおろしている多数の検事が、自分の行っている不正義に気づきもしない検事が今も検察庁にいます。

陸山会事件の最高検報告書を見てもわかる通り、トップから変わらぬ検察組織の構造的体質をこそ、変えなければなりません。

コメント(1)
佐藤栄佐久

最高裁判所決定についてのコメント―「ない」ものを「ある」とでっち上げた裁判!(佐藤栄佐久福島前知事)

最高裁判所決定についてのコメント

平成24年10月16日
佐藤栄佐久

 本日10月16日、最高裁判所は、私、佐藤栄佐久の上告を棄却する決定を下しました。

 私は、この裁判で問われている収賄罪について無実であり、最高裁の決定には到底、承服できません。真実から目を背けるこの国の司法に対して、大変な失望を感じています。

 そもそも、この事件は「ない」ものを「ある」とでっち上げた、砂上の楼閣でした。

 福島県の「木戸ダム」建設工事入札で、私と弟が共謀して、私が県の土木部長に対してゼネコンを指定する「天の声」を発する一方、そのゼネコンが、私の弟が経営する会社の土地を下請のサブコンを使って、市価よりも高い値段で買わせることで賄賂にしたというのが、東京地検特捜部の見立てでした。
 これにより、私と弟は収賄罪で突然逮捕され、世間から隔絶された東京拘置所の取調室で、特捜部の検事から身に覚えのない自白を迫られました。検事は、時にはどなりつけ、時にはなだめ、私から収賄の自白を取ろうとしました。
 私の支持者たちが軒並み特捜部に呼び出されて厳しい取り調べを受けている、それによって自殺未遂者も出ている。私は独房の中で悩み、そして、「自分ひとりが罪をかぶって支持者が助かるなら」と、一度は虚偽の自白をいたしました。

 しかし、私は知らなかったのです。東京地検特捜部が、あまりにも無理な接ぎ木を重ねて収賄罪の絵を描いていたことを。

 裁判が始まると、収賄罪の要件は次々に崩れていきました。私が知事室で土木部長に発したという「天の声」は、弁護団の調べで、どう考えても不可能だというアリバイが証明されました。また、「知事への賄賂のつもりで弟の会社の土地を買った」と証言したサブコン水谷建設の水谷功元会長は、「検事との取引でそう証言したが、事実は違う。知事は潔白だ」というメールを、宗像紀夫主任弁護人に送ってきています。一方で、私から天の声を聞いたという土木部長の自宅からは、出所不明の札束が2600万円以上も見つかり、事件の構図は全く違うのではないかという、大きな疑いが出て参りました。特捜部の描いた収賄罪の構図は、完全に崩れてしまったのです。

 私の弟は、東京拘置所の取調室で、担当の検事からこんなことを言われていました。

「知事は日本にとってよろしくない。いずれ抹殺する」

 今にして思えば、これが事件の本質だったのかも知れません。

 私は知事在任中、東京電力福島第一・第二原発での事故やトラブルを隠蔽する、国や電力会社の体質に、福島県210万県民の安全のため、厳しく対峙していました。国から求められていたプルサーマル実施についても、県に「エネルギー政策検討会」を設置して議論を重ね、疑義ありとして拒否をしていました。事件は、このような「攻防」を背景に起きました。

 大変残念ながら、その後プルサーマルを実施した福島第一原発3号機を含む3つの原子炉が、福島原発事故でメルトダウンを起こし、私の懸念は、思っても見ない形で現実のものとなってしまいました。私たちのかけがえのない「ふるさと福島」は汚され、いまも多くの県民が避難を余儀なくされる事態が、いまだ進行中です。苦難を余儀なくされ、不安のうちに暮らしている県民を思うとき、私の胸はひどく痛みます。

 一方、私の事件の直後に起きた郵便不正事件のフロッピーディスク証拠改竄事件の発覚によって、特捜検察の、無理なストーリーを作っての強引な捜査手法が白日の下にさらされました。フロッピー改竄事件で実刑判決を受け、服役した前田恒彦検事は、私の事件で水谷功氏を取り調べ、水谷氏に取引を持ちかけた検事その人なのです。

 当然、私の事件はすべて洗い直され、私には無罪判決が言い渡されるべきでした。

 しかし、最高裁は私と検察側双方の上告を棄却した、そう聞いています。

 確定した二審判決である東京高裁判決は、大変奇妙なものでした。私と弟の収賄を認めたにもかかわらず、追徴金はゼロ、つまり、「賄賂の金額がゼロ」と認定したのです。そして判決文では、「知事は収賄の認識すらなかった可能性」を示唆しました。ならば無罪のはずですが、特捜部の顔も立てて、「実質無罪の有罪判決」を出したのです。

 今日の決定は、こんな検察の顔色を伺ったような二審判決を、司法権の最高機関である最高裁判所が公式に認めたということなのです。当事者として、こんな不正義があってよいのかと憤ると同時に、この決定は今後の日本に間違いなく禍根を残すと心配しています。

 福島県民のみなさま。日本国民のみなさま。

 私は、弁護団とも相談しながら、今後とも再審を求めることを含めて、無罪を求める闘いを今後も続けていきます。どうか、お心を寄せていただきますようお願い申し上げます。


補足(追加)―「佐藤栄佐久 公式ブログ」更新される

最高裁決定を受けてのコメント

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一般マスコミはもちろん、インターネット上でも「佐藤栄佐久」で検索しても情報は現在も”抹殺”され続けている!

佐藤栄佐久氏が現在の福島県において、あるいは日本において、評価される(真実が知らされること)はよっぽどまずいのであろう!

日本の悪党どもくたばれ!!


参照:知事抹殺http://blog.livedoor.jp/amaki_fan/archives/cat_50038974.html

佐藤栄佐久:「必要だから安全」本末転倒!!

「河北新報」より

「必要だから安全」本末転倒 前福島知事佐藤栄佐久氏に聞く


 関西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼働が決まった。前福島県知事の佐藤栄佐久氏(72)は、決定までの政府の姿勢を「戦車のよう」と厳しく批判する。知事在任中から国の原子力政策に異議を唱え続けた佐藤氏に、再稼働の問題点を聞いた。(聞き手は末永智弘、勅使河原奨治)

 −大飯原発の再稼働が決まった。

 「福島県を中心に東北が苦しんでいる中で、原発を動かそうとする神経が理解できない。知事時代に『国はブルドーザーのようだ』と言ったが、事故が起きても止まろうとしない姿は、まるで戦車だ」

 −野田佳彦首相は「福島を襲ったような地震、津波が起きても事故を防げる」と断言した。

 「言葉遊びに過ぎない。福島第1原発事故の詳細が分かっていないのに、なぜ断言できるのか。絶対に原発を動かしたいから『絶対に安全だ』と強調する。本末転倒だ。日本の統治機能の低下は深刻で、世界から笑われてしまう」

 −再稼働の理由に、国民生活を守ることを挙げている。

 「事故で福島県民の生活は吹き飛んだ。エネルギーが大切なのは分かるが、どこかを犠牲にする手法は認められない」

 −再稼働を急いだ事例は、2003年に福島でもあった。

 「トラブル隠しなどで東京電力の原発17基が全て止まった。福島県民を守る立場で『安全が確認されるまでは再稼働を認めない』と主張したら、首都圏から批判された。あのときも経済優先の論理だった」
 「日本の原子力行政は推進側の資源エネルギー庁と、規制側の保安院が経済産業省に同居しているので、真の安全確保につながらない。これだけの事故が起きても、平気で原発再稼働を認める。産業界重視の経産省の体質は変わっていない」

 −新しく設置される原子力規制委員会をどう考えるか。

 「首相の指示権を認めない仕組みに疑問がある。事故後の菅直人前首相の言動にこだわると本質を見誤る。緊急事態で責任を持って判断できるのは政治家だ。菅前首相は少なくとも真剣に事故に対応しようとした」

 −政府に対し国民はどう行動すべきか。

 「原子力政策に対する政府の態度は、情報公開と民主主義から程遠い。福島の事故を経て少しは改善されるかと思ったが、全然変わらなかった。国民一人一人が自分の頭で考え、意思表示することが大切だ

 さとう・えいさく 1939年、郡山市生まれ。参院議員を経て88年、福島県知事に初当選。2006年、汚職事件で辞職後に逮捕、起訴された。一、二審で執行猶予付きの有罪判決を受け、上告中。72歳。


2012年06月17日日曜日trl0910141359007-n1

孫崎 享×佐藤栄佐久前福島県知事

 孫崎 享さんのtwitterからです。

孫崎 享 ‏@magosaki_ukeru
佐藤元知事5:元々は旧ソ連時代の抑留者の交流が基礎。とても元気な声。意外な事に、私のtwitterをフォローされているということ。ウズベキスタンで、市場で食べたアイスクリームが美味しかった等雑談。人は思いがけない繋がりで、新たな動きが出る。

孫崎 享 ‏@magosaki_ukeru
佐藤元知事4:見られた。この問題は様々な角度からの再考察が必要である」とtwitter。この部分も入れる。編集者が佐藤知事の写真を使いたいということで、本日私が佐藤元福島県知事に電話。実は面識あり。私が駐ウズベキスタン大使の頃訪問され、日・ウズベキスタン関係の絆を作って頂いた。

孫崎 享 ‏@magosaki_ukeru
佐藤元知事3:政治生命は失われた。しかし、二審判決文では収賄の事実関係は認められていない。特定の政治的目的をもって、特定人物に狙いを定め、起訴に持ち込み政治生命、社会的生命を奪う。そうした手法は正しいのか?が特捜部に対して問われている最大の問題点。それが、『福島県汚職事件』にも

孫崎 享 ‏@magosaki_ukeru
佐藤元知事2:実現に関心を持つグループが佐藤元知事排除の方向で動いたか?それが検察の起訴につながったか?今でこそ特捜部の動きを人々は疑問視。特捜部がわざわざ福島まできて知事収賄罪を調べるなら、当然大規模な汚職事件に違いないと人々は思ったはず。そうして、起訴(容疑者)の段階で

孫崎 享 ‏@magosaki_ukeru
佐藤元福島県知事:私のtwitter(原発・TPP・日米)を元に『転ばぬ先のツイ』を作成中(7月出版予定)。この中で佐藤知事に言及。「福島原発の闇〆監1漂患弩誼了は一旦承認したプルサーマルを撤回。その後、汚職問題で起訴され辞任。後継知事がプルサーマル承認した。プルサーマルの



 孫崎 享の最近のtwitterから印象的な意見を抜き出します。

本紹介:『アメリカ政治の秘密』
「カーティスが米国学界で評価されないのは彼がCIAの情報提供者にまで堕ちてしまっているから。カはクロウリーのCIA情報提供者名簿に掲載。同じく朝日の船橋洋一記者も」「カ編の2002年本に前原氏等」「コロンビア大の卒業修了者に自民党では小泉進次氏。
彼の卒業した関東学院大の卒業生でコ大大学院進学ほとんどない。」「カは中曽根家とも世代を超え関係が深い。カは中曽根氏秘書の小林と近くなり、定期的に勉強会。読売の渡邊恒雄、中曽根康弘、三木武夫、セイヤー、東大の学者等出席。田中角栄の逮捕は三木首相―中曽根幹事長と時」

大飯原発再稼働
国は県が同意したからといい、県は国が責任持つと言ったからと言う。責任分散。姑息。事故時責任しょえない。決断は私だけで実施でない舞台回し4日朝日「細野原発相は福井県知事に政府の安全対策説明し再稼働の同意を求めた。知事は、首相が原発の必要を国民向け説明を条件とした」

従米でない制服の人もいる
本紹介・福山隆(元西部方面幕僚長)『防衛駐在官という任務』より。当然だが従米でない制服の人もちゃんといる。「私は在韓米軍の情報部長ケリー少将(仮名)と会う機会があった。同少将は“君が福山か”と初対面であるにもかかわらず、私を知ってるニュアンスだった。私は“この将軍は私が送付の大使館公電を盗聴・解読しているな”と疑った。“情報を制するは世界制す”。“米国が日本外務省の公電の盗聴はありえない”と考えるなら、国際常識からみたらよほどおめでたい人。戦後レジームからの解脱には独立国家として自立を担保する情報能力の強化が不可欠と思う。

『戦後史の正体』
『戦後史の正体』:今日も日本の米国への隷属が続く。日本の戦後史をみて、どこが最大の癌だったか。吉田茂である。占領期、巧みに独裁的イメージを作りながら、その実、基本的に米国への隷属であった。ここまでは仕方ない。日本は占領されたから。問題は独立後も吉田政権が継続したことである。
ここで安保条約、行政協定(後、地位協定)で米軍の特別な地位を認めた。隷属を継続した。かつ“吉田学校”と称され、吉田路線が継承された。ここに日本の悲劇がある。では米国側は占領期どのように見ていたか。以下『戦後史の正体』:マッカーサー自身、次のように記述。
:「私は日本国民に対して、事実上無制限の権力をもっていた。歴史上いかなる植民地総督も征服者も、私が日本国民に対してもったほどの権力をもったことはなかった」「軍事占領というものは、どうしても一方はドレイ〔奴隷〕になり、他方はその主人の役を演じはじめるものだ」
天皇も総理大臣も、マッカーサーには「奴隷」。自主的判断できない存在。トルーマン大統領は次の記述。「MIT総長コンプトン博士は、帰国後私に説明。日本は事実上、軍人をボスとする封建組織のなかの奴隷国であった。そこで一般の人は一方のボスのもとから、他のボスすなわち現在のわが占領軍の下に切りかわり。彼らに切りかえは、新政権下生計保障なら、別に大したことでない」。米軍日本駐留の枠組みは何等変わってない。米国軍人の意識は変わってない。ジャパンハンドラーの意識は変わってない。隷属する日本政治家意識も変われない

「自主独立の気概もなく、強い者にただ追随していくだけ」(重光葵)
『戦後史の正体』から。重光葵の引用「結局、日本民族とは、自分の信念をもたず、強者に追随して自己保身をはかろうとする三等、四等民族に堕落してしまったのではないか」「節操もなく、自主性もない日本民族は、過去においても中国文明や欧米文化の洗礼を受け、漂流していた。そうして今日においては敵国からの指導に甘んじるだけでなく、これに追随して歓迎し、マッカーサーをまるで神様のようにあつかっている。その態度は皇室から庶民にいたるまで同じだ」「はたして日本民族は、自分の信念をもたず、支配的な勢力や風潮に迎合して自己保身をはかろうとする性質をもち、自主独立の気概もなく、強い者にただ追随していくだけの浮草のような民族なのだろうか。いや、そんなことは信じられない。」残念ながらマッカーサー(米国)をまるで神様のようにあつかい、「自分の信念をもたず支配的な勢力や風潮に迎合して自己保身をはかろうとする性質をもち、自主独立の気概もなく、強い者にただ追随していくだけ」は占領軍時代と何も変わっていないのです。原発、TPP,日米安保、外交とただ米国の支持を金科玉条とする首相しか日本は持てないのです

原発も属米の一環
原発と米国:アワーは元国防省日本部長、ジャパンハンドラーの一人。4月3日産経「日本よ原発に背向けてはならぬ」。米国は福島事故以降規制強化を主張したヤツコ NRC委員長を辞任に追い込んでいる。その中日本の原発離れを許すわけに行かない。原発も属米の一環なのです

「橋下に警戒しろ」と言われていたが、やはり
31日読売「橋下市長の理解が決め手、大飯再稼働へ急展開」。関西の知識人は「橋下に警戒しろ、橋下に警戒しろ」と言っていた。やはりそうなんだ。
自らの失敗からも学べない日本、無残な社会になっていくだろう
脱原発:我が国は福島原発という大惨事に見舞われた。その惨事を目の前にして、地震大国の日本では、原発は持って行けない代物であることは、正常な神経を持つ者なら、誰もが到達出来る結論である。その中、中央政府や経済界は再稼働を目指した。しかし神の按配か、日本国民に原発を全て止めても経済に支障のないことを示してくれた。後は、当面火力発電所を増設するなり、節電をするなり、中長期的に自然エネルギーを使うなり、道を見いだすのは難しくなかった。我々は学ぶ絶好の機会を得た。しかし日本社会は腐り切っている。腐り切った首相、政府、マスコミ、経済界、それに原発保有の地域住民は神の按配すら生かせなかった。多くの人は他人の失敗から学ぶ。しかし自らの失敗からも学べない日本社会。多分、今後は転げ落ちるように無残な社会になっていくのだろう。

高橋哲哉×佐藤栄佐久「明日の福島を見据えて 〜生命を育む故郷の原発犠牲は許せない〜」

お急ぎの方は30分頃から対談が始まります。また映像は鮮明でないようですが、声は聞けます。

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佐藤栄佐久さん×高橋哲哉さんの講演会(やいちゃんの毎日ブログ)

福島県在住の方のブログからです。上手にまとめたレポートに思います。転載させていただきます。

佐藤栄佐久さん×高橋哲哉さん

「郡山市民の会」主催の、
佐藤栄佐久さん×高橋哲哉さん 講演会に行ってきました。
入場時には、入口で告訴団のリーフレットを撒かせていただき、
大飯原発再稼働反対署名の呼びかけもさせていただきました。
それにしても、会場が女子大なのに、女子大生はほぼ皆無…。
なぜなのかしらネ(*^-^*)


講演会は、佐藤栄佐久さんと高橋哲哉さんが、
交互に持論をお話しする形式でした。

最初にお二人の口から出たのは、
原発政策が、国策として推し進められてきた経緯や、
「平和のための原発」という位置づけの裏にあった、
「核兵器への転用」という恐ろしい目的についてのお話。

続いて、大飯再稼働の問題と、橋下市長の評価、
時代とファシズムの台頭、沖縄と福島の類似点について。

高橋さんからは、東京に住み、東電の電気を使いながら、
福島や新潟のリスクを忘れていたことへの謝罪があり、
改めて思う「原発がいけない理由4つ」について説明がありました。
1.苛酷事故の可能性。
2.作業員の被曝。
3.ウラン採掘労働者の被曝と環境汚染。
4.放射性廃棄物の処理。
非常に明解!

最後にまとめ。

●佐藤栄佐久さん
日本は劣化している。
それも権力に近いほうから劣化している。
メディアも劣化し、本当のことを書かない。
科学や技術がいくら進歩しても、事故は防げない。
地下5階に作った大江戸線もスカイツリーも異常なことではないだろうか。
原子力も、科学技術で「絶対安全」と言ってきたが、
いま謙虚な気持ちで、学者も考え直さなければいけない。
原発輸出でその危険を世界にばらまこうというのも異常な考え。
事故から何を学び、今後どうしていくかを考えなくてはならない。
経産省は、川内村に核のゴミ捨て場を作ろうと考えるだろう。
1000年かかろうと、元に戻せ!といい続けることが大事。
川内村が戻ることが、目指す方向を示すことにもなる。
コミュニティーを戻せ!と強くいい続けよう。
覚悟を示そう。

●高橋哲哉さん
福島市で、原発事故の責任について社会科の先生たちと話した。
「原発を受け入れた報いなのだ」「みんなに責任があったことなのだ」と、
高校生たちが話しているという。
そして「もう事故のこと、放射能のことを話したくない。忘れたい」という声もあるという。
その複雑な思いはわかるが、原発行政の実働部隊、東電の責任は明白この上ない。
このまま再稼働を許していいのか。
やはり、福島の県民は、被害を声に出し、責任を問うことをすべきではないか。
その声が途絶えたら、福島は見捨てられてしまう。
川内村長さんが「霞ヶ関の対応が冷たくなってきたと感じる」とおっしゃっていたが、
あきらめず、勇気を持っていい続けてほしい。
どこに責任があったのか、二度とさせない責任が福島にはある。
残念なことに、世界中に「FUKUSHIMA」は広がった。
アメリカの人も誰もが「FUKUSHIMA」を知っている。
福島県民は残念ながら、歴史の最先端に立たされている。
つらいことだと思うが、背負う責任もある。
福島の中に閉じこもらず、可能な限り、発信していくことが大事だと考えている。

わたしの感想。

高橋さんが最後におっしゃった、
「福島県民の背負う責任」という言葉が印象に残りました。
「被害を声に出し、責任を問うこと。可能な限り、発信していくこと」を、
告訴団を通じて行っていきます。


関連参照ユーチューブ:第二回「風と音」トークセッション 佐藤栄佐久(前福島県知事)

わたしは騙されない!―橋下(「維新の会」)の脱原発発言

昨日の「毎日新聞」の記事をまず載せます。

大飯原発:大阪府市、再稼働8条件先送り…衆院選争点化も毎日新聞 
2012年04月10日 22時11分(最終更新 04月10日 23時30分)

大阪府市統合本部(本部長・松井一郎知事)は10日、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働にあたって、100キロ圏内の自治体の同意など国や関電に求める8条件について、「行政的な権限のないことを条件にできるのか」などと異論が出たため決定を先送りした。しかし橋下徹市長は「政治的なメッセージとして出したい。(政府方針と比較し)最後は国民にどっちを取るか選択してもらう」と述べ、次期衆院選の争点化に強い意欲を示した

 大飯原発の再稼働については、政府が近く「妥当」との判断を示す見通しだ。この日午前、府市統合本部の「エネルギー戦略会議」がまとめた8条件の最終案は▽独立性の高い規制庁の設立▽新たな安全基準の作成▽完全なストレステストの実施▽100キロ圏内の自治体の同意と安全協定の締結−−など。ただ、経済への影響を危ぶむ意見もあり、さらに検討することにした。

 橋下市長は同日、会議に先立って記者団に、「8条件なんて国も関電も無視すればいいわけだから。国民が政治的判断をする材料として出している」とし、「次の総選挙で判断してもらいたい」などと述べた。また、再稼働に向けた政府の動きを、「民主党政権は電力問題を国の専権事項だと割り切ったのかもしれない。そういうやり方について次の選挙で意思表示すればいい」と批判していた。

 一方、府市統合本部は、関電の筆頭株主である市が、全原発の廃止などを同社の定款に盛り込むよう株主提案することについては正式決定した。可及的速やかに全原発を廃止▽使用済み核燃料の最終処分方法の確立▽再生可能エネルギーの導入など代替電源の確保−−などの内容。当初案には「絶対的な安全性の確保」という項目もあったが、橋下市長が「絶対的というのはありえない」などと異論を挟み、表現を修正する。【林由紀子、茶谷亮】

 これらの大阪市や府の発言に対して藤村官房長官の言が分かりやすい。

 ◇「支離滅裂だ」−−官房長官 

 藤村修官房長官は10日の記者会見で、大阪市の橋下徹市長が原発再稼働8条件について「国も関電も無視すればいい」と語ったのに対し「ちょっと支離滅裂なところがある。ちゃんと聞いてくれと言う方が正論ではないか」と不快感を示した。

(略)―新聞記事はなかった文章が加えられている。関東版には間に合わなかった?

 100キロ圏内の自治体の同意や原子力安全協定の締結などの条件を政府として受け入れるのは難しいとみられ、藤村長官は「意見はうかがうという姿勢だ。それらを総合的に判断する」と述べるにとどめた。大阪側から再稼働に関する説明を求められた場合は応じる意向も示した。【小山由宇】

 わたしは基本的に橋下氏を危険人物だと見ている。いかにして国民を騙してのし上がるか?だけが大事な人と考えています。関西の事情もあるでしょうが、わたしは騙されない!

 わたしは変に「政治ゴロ」に敏感です。そしてまともな政治家、知事さんを知っています。佐藤栄佐久さんのことを知れば知るほど、立場のある人が、ちゃんと仕事をすると、どれほどのことが出来るかということを知ります。政治家になっても、ゴロゴロしてお金を食うひとばかりだから、日本はこんなになってしまったのでしょうね。とにかくわたしは橋下氏には騙されない!

佐藤栄佐久前福島県知事さんの話を聞いてきました。

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ドイツZDFテレビ 「フクシマのうそ」書き起こし

「放射能メモ」ブログより

http://kingo999.blog.fc2.com/blog-entry-546.html

佐藤栄佐久さん関連の所だけ転載します。
菅直人前首相の扱いには、不満がありますが、
映像を最初から最後までごらん下さい。

福島の嘘 ZDF(ドイツ語) 1/3
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福島の嘘 ZDF(ドイツ語) 2/3
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(前略)
私たちはある男性と話を聞く約束をしていた。
彼は長年原子炉のメンテナンスの仕事で
フクシマにも何度も来ており
かなり深刻なミスや事故を東電が隠蔽するのに遭遇した。
フクシマの第1号原子炉は70年代初めに
アメリカのジェネラルエレクトリック社が建設し
それ以来アメリカのエンジニアが点検を行ってきた。
そしてフクシマでは何度も問題があった。
東電は、点検後、なにをあなたに求めたのですか?
亀裂を発見した後、彼らが私に言いたかったことは簡単です。
つまり、黙れ、ですよ。
何も話すな、黙ってろ、というわけです。
問題があるなど許されない
日本の原発に問題など想定されていない
アメリカのエンジニア、ケイ・スガオカ氏も
それを変えようとすることは許されなかった。
1989年のことです、蒸気乾燥機でビデオ点検をしていて
そこで今まで見たこともないほど大きい亀裂を発見しました
スガオカ氏と同僚が発見したのは、それだけではない。
原子炉を点検している同僚の目がみるみる大きくなったと思うと
彼がこう言いました
蒸気乾燥機の向きが反対に取り付けられているぞ、と。
もともとこの原発の中心部材には重大な欠陥があったのだ。
スガオカ氏は点検の主任だったので
正しく点検を行い処理をする責任があったのだが
彼の報告は、東電の気に入らなかった。
私たちは点検で亀裂を発見しましたが、東電は
私たちにビデオでその部分を消すよう注文しました。
報告書も書くな、と言うのです。
私はサインしかさせてもらえませんでした。
私が報告書を書けば、180度反対に付けられている蒸気乾燥機のことも
報告するに決まっていると知っていたからです。
では、嘘の文書を書くよう求めたわけですか?
そうです、彼らは我々に文書の改竄を要求しました。
スガオカ氏は仕事を失うのを怖れて、10年間黙秘した。
GE社に解雇されて初めて彼は沈黙を破り
日本の担当官庁に告発した。
ところが不思議なことに、告発後何年間もなにも起こらなかった。
日本の原発監督官庁はそれをもみ消そうとしたのだ。
2001年になってやっと、スガオカ氏は「同士」を見つけた。
それも日本のフクシマで、である。
18年間福島県知事を務めた佐藤栄佐久氏は
当時の日本の与党、保守的な自民党所属だ。
佐藤氏は古典的政治家で
皇太子夫妻の旅に随行したこともある。
始めは彼も、原発は住民になんの危険ももたらさないと確信していた。
それから、その信頼をどんどん失っていった。
福島県の原発で働く情報提供者から約20通ファックスが届き
その中にはスガオカ氏の告発も入っていました。
経産省は、その内部告発の内容を確かめずに
これら密告者の名を東電に明かしました。
それからわかったことは、私も初めは信じられませんでした。
東電は、報告書を改ざんしていたというのです。
それで私は新聞に記事を書きました。
そんなことをしていると、この先必ず大事故が起きる、と。
それでやっと官僚たちもなにもしないわけにはいかなくなり
17基の原発が一時停止に追い込まれた。
調査委員会は、東電が何十年も前から重大な事故を隠蔽し
安全点検報告でデータを改竄してきたことを明らかにした。
それどころか、フクシマでは30年も臨界事故を隠してきたという。
社長・幹部は辞任に追い込まれ、社員は懲戒を受けたが
皆新しいポストをもらい、誰も起訴されなかった。
一番の責任者であった勝俣恒久氏は代表取締役に任命された。
彼らは佐藤氏に報告書の改竄に対し謝罪したが
佐藤氏は安心できず、原発がどんどん建設されることを懸念した。
そこで佐藤氏は日本の原発政策という
「暗黙のルール」に違反してしまった。
2004年に復讐が始まった。
12月に不正な土地取引の疑いがあるという記事が新聞に載りました。
この記事を書いたのは本来は原発政策担当の記者でした。
この疑惑は、完全にでっち上げでした。
弟が逮捕され
首相官邸担当の検察官が一時的に福島に送られて検事を務めていた。
彼の名はノリモトという名で
遅かれ早かれ、お前の兄の知事を抹殺してやる、と弟に言ったそうです。
事態は更に進み、県庁で働く200人の職員に
圧力がかかり始めました。
少し私の悪口を言うだけでいいから、と。
中には2、3人、圧力に耐え切れずに
自殺をする者さえ出ました。
私の下で働いていたある部長は、いまだ意識不明のままです。
それで、同僚や友人を守るため、佐藤氏は辞任した。
裁判で彼の無罪は確定されるが
しかし沈黙を破ろうとした「邪魔者」はこうして消された。
これが、日本の社会を牛耳る大きなグループの復讐だった。
そしてこれこそ、日本で原子力ムラと呼ばれるグループである。
ここ10〜20年の間、ことに原子力の危険を訴える人間に対する
あらゆる形での圧力が非常に増えています。
(後略)

福島の嘘 ZDF(ドイツ語) 3/3
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佐藤栄佐久前福島県知事がブリュッセルの会議にいた!!

取り急ぎ、ブリュッセルの会議の様子のビデオを紹介します(川崎哲のブログ)

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欧州会議について「川崎哲のブログ」より紹介させていただきます。

3月7日、欧州議会の3・11一周年会議に福島の佐藤栄佐久前知事、飯舘村の長谷川健一さんと参加します << 作成日時 : 2012/02/28 19:24 >>

 3月7日、ブリュッセルの欧州議会にて、欧州議会緑グループ・自由連盟の主催により「3・11から1年:福島の惨事一周年」と題する会議が行われます。脱原発世界会議で基調講演をしたレベッカ・ハルムス欧州議員(ドイツ。欧州緑グループ・自由連盟代表)が中心となって準備しているこの会議に、福島から佐藤栄佐久前知事と飯舘村の酪農家長谷川健一さんが参加します。日本からはこの他に後藤政志さん、アイリーン美緒子スミスさんも参加し、私も参加することとなりました。私は福島の事故後の日本の世論の状況について報告することになっています。
 会議のプログラムはこちらから。参加登録もオンラインでできるようになっています。この会議の前後数日間ブリュッセルに滞在し、関連するプログラムに長谷川健一さんと一緒に参加する予定です。福島の状況、そして現在の日本の状況を広く欧州の方々に伝える貴重な機会となりますので、しっかりとやってこようと思います。


ブリュッセルより:3/6-7 欧州議会で福島の証言(飯舘村の酪農家も発言) << 作成日時 : 2012/03/05 21:08 >>

 3月6〜7日、ブリュッセルの欧州議会にて、福島の原発事故から一周年にあたっての会議「福島の惨事から一周年」が開催されます。同会議に参加するため、飯舘村の酪農家・長谷川健一さんと共に本日ブリュッセル入りしました。日本からは佐藤栄佐久前福島県知事、原子炉技術者の後藤政志さんら計5名が参加します。
 会議は3月7日に終日行われ、前日6日の夜には福島関連の映画上映会もやはり欧州議会内で行われます(いずれも現地時間)。

 会議の公式なプログラムは以下のリンクの通りです。
http://www.greens-efa.eu/one-year-after-311-5200.html

日本からの参加者
 佐藤栄佐久 前福島県知事
 長谷川健一 飯舘村前田区長
 後藤政志  原子炉技術者
 アイリーン美緒子スミス グリーン・アクション
 川崎哲   ピースボート

各国からの参加者
 レベッカ・ハルムス 欧州議員(欧州緑グループ・自由同盟代表)
 バート・スタエス 欧州議員
 ヤニック・ジャドウ 欧州議員
 クラオデュ・テュルメス 欧州議員
 マイケル・シュナイダー エネルギー政策専門家 ほか多数

このこと報じているのは、なぜか「朝日新聞」だけです。


「日本は原子力帝国」 前福島知事、欧州議会で講演

欧州議会で講演する佐藤栄佐久・前福島県知事=7日、ブリュッセル、野島淳撮影

 前福島県知事の佐藤栄佐久氏らが7日、ブリュッセルの欧州議会で講演し、「日本は(東京電力福島第一原発の)事故の後も原発を進めようとしている。原子力帝国だ」などと語り、政府の姿勢を批判した。反原発や環境保護などを訴える「緑の党」系の会派の催しに招かれた。

 佐藤氏は現職時、原発を受け入れていた立場だが、事故の地元への報告が後回しにされた経験や、今回の事故を受けた政府の会議で議事録が作られていなかったことなどを紹介。過去も今も、政府の情報発信に問題があると指摘した。

 また原発メーカーの元原子炉設計者、後藤政志さんも、日本の原発の耐性評価(ストレステスト)では、「火災やがれきによる被害が考慮されておらず問題がある」と述べた。

 欧州連合(EU)は福島の事故を受け、域内の全原発を対象にストレステストを4月末までの予定で実施中。EUの検査内容が不十分だと批判している同会派のレベッカ・ハルムス代表は「EUは福島の教訓を生かさなければいけない。原発を過去のものにすることは可能だ」と述べた。(ブリュッセル=野島淳)

佐藤栄佐久前福島県知事の話を聞こう―「いのち」プロジェクト第5章「佐藤栄佐久氏×林勝彦 対談」

取材・撮影:2011年9月10日(南相馬市)

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「核の墓場」に反対しない脱原発には要注意(反戦な家づくり)

2012-01-24(Tue)
「核の墓場」に反対しない脱原発には要注意


こんなニュースが流れているのを見て、ふと気になった

IAEAがストレステスト検証へ 来日調査団が評価会合
2012.1.23 日本経済新聞

実際は下のNHKニュースにあるように、IAEAはテストの検証はしない。テスト結果を保安院が審査した、その審査の”方法”だけを検証するだけ ということをIAEA自身が、わざと明確に発言している。審査”内容”の検証ですらないらしい。

IAEA 運転再開は日本の判断で
2012.2.23 NHK
(IAEAの)団長は「私たちの調査は、テストの審査方法が適切かを判断するためで、原発の運転再開は日本政府が責任をもって判断すべきだ」と述べた


あきらかにIAEAは、原発の再稼働について他人事のように突き放している。
原発推進の親玉であるIAEAとしては、違和感のある対応だ。

日経新聞などのマスメディアは何とかしてIAEAに原発再稼働のお墨付き と報じたいようだが、IAEAは「うちは責任取らないよ」と明言。突き放している。
イランを見ても分かるとおり、IAEAはその気になれば強大な権力。にも関わらずこの態度はなんなのだろう。

この報道を見て、私はずっと気になってきたことが、やはりそうかも と思わざるを得なかった。
ひょっとすると、原発を巡る対立軸を再考するする必要があるかもしれないということ。
どういうことか。

原発勢力も一枚岩ではない。国内の原子力村は、もちろんこれまで通りの原発推進を願っているのは間違いない。
しかし、日本のご主人様である米国もそう考えているのかはわからない。IAEAの突き放した態度を見ていると分からなくなる。
もし米国が日本の原子力政策について方針を転換したのであれば、原発村の連中は安泰ではない。

だからと言って、それが所謂「脱原発」を意味しているわけではないことも明らかだ。
IAEAの態度から透けて見えるのは 「今や、日本が原発を辞めようが続けようが、どうでもいい」 ということではないか。
なぜか?

なぜIAEA(≒米国)が日本の原発をどうでもいい と考えるのか。それは、アメリカにとって日本の原発とはなんだったのか ということにつながる。
一つは軍事的核武装という問題。
そしてもう一つが、核の墓場の準備 という問題だ。

地震大国日本の海岸に原発を並べておけばどうなるか、米国という外の目からはよく見えていたはずだ。
TSUNAMI が国際語になるほどのこの日本の海岸に だ。

福島の「事故」は最初から見えていた。見えていなかったのは、一部の洗脳されていた連中だけであり、洗脳する側からは、はっきりと分かっていたはずだ。

つまり「やっと起きた事象」だった。

この辺の詳細は、以前の記事を

原発推進の正体は「日本列島を核の墓場にする計画」だったのではないか

「フクシマを核処分場にする計画」を改めて検証してみる

今や、米国の関心は「核廃棄場」であって、原発ではないとすると、場合によっては、肉を切らせて骨を断つ作戦に出てくる可能性もある。

「核廃棄場」と引き替えならば、日本の原発を止めるという作戦をとってくる可能性もまったくないとは言えない。
原発村の利権は、原発輸出である程度辻褄をあわせつつ。

22日の毎日新聞の記事を筆頭に、最近になってマスメディアの論調が少しずつ変化しているのも気になる。

この国と原発:第4部・抜け出せない構図
2012.2.23 毎日

確かにいい記事だとは思うのだが、疑い深い私としては、単純に脱原発の勢いと喜べない。

脱原発の人々も口をそろえて、福島に核廃棄場をつくれと言う。
他に場所がない以上、福島第一原発の近くに、核廃棄物は埋めるしかない と誰も彼もが口にする。
しかたない と。

もちろん、全国に放射能を撒き散らせというのではないが、福島に核廃棄場をつくることこそが、なんの合理性もない原発を推進してきた真の目的だったのかも知れない ということを忘れるべきではない。

ふくいちを処分場にするのであれば、そのまえに、まず東電の施設と、経産省と文科省と、その他の膨大な原発推進の下手人たちに受け入れさせるべきだ。責任を取らせるべきだ。

それなしに、福島を核処分場にしたとき、なし崩しの悲劇が始まる。
米国にある100基の原発からも、核兵器削減で大量に余ったプルトニウムも、福島の地下を目指して押し寄せてくる。

もちろん、最初は「ぜったいにそんなことはしない」 と細野は言うだろう。
しかし、鋭い追及と対立の中で言わせた言葉でない限り、そんなことばの有効期限はほんの数ヶ月だ。

だいたい 中間処理施設が、永遠に中間処理施設になる=最終処分場になることは火を見るよりも明らかだ。
それを心の中では分かりながら、おずおずと認めてしまう脱原発運動では、日本は核の墓場にされてしまう。

そのことを ぜひ、脱原発を考える全てのひとに考えていただきたい。

”うつくしまふくしま”、そして1年のお礼を…

 2011年最後の午後の時間をやはり前福島県知事「佐藤栄佐久」さんのお話しを聞いて過ごしました。わたしにとって福島とつながることや未来に希望を見るために「佐藤栄佐久」さんの追っかけをしています。

2011年11月30日[1 /6] 佐藤栄佐久 元福島県知事 記者会見 〜6/6 です。

 佐藤栄佐久さんのこれまでの講演と違い、今回ははじめは原稿を読んでいます。どうしても不自然な感じがぬぐえません。しかし佐藤さんのお話しが、経験が豊富であるために、話が膨らみますので、長時間の時間が準備されているときはよいのですが、今回は記者会見が主なので、最初の部分を原稿にされ、工夫されたようです。
 わたしは汚染されているということから言えば、原発近く、特に双葉町へ住民が帰るなどと言う視点はどうかと思われる人もいると思いますが、わたしは中間貯蔵施設のことや、福島の1000年2000年の問題として考えるならば、やはり佐藤さんの視点が大事だと考えます。生きていくということは、難しいことです。騙されて生きたくないわたしは学んでいくしかありません。

 ここ2011年も多くの方がつたないわたしのブログを訪れてくださったことを感謝します。また明日からも同じようにわたしが感じたことをわたしが学んだことをこのブログでお知らせしたり書いたりしていきます。

 最後に年賀状に取り上げる(まだ書いてないので)写真と言葉を皆さんに贈ります。

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     智恵子が泣いている!

前福島県知事・佐藤栄佐久氏に聞こう―ユーチューブ(ニュースの深層11/15(火)「佐藤前知事が語る福島と原発の関係」)

福島での中間貯蔵施設のことが進められています。いつも前福島県知事佐藤栄佐久さんならどうするだろうと考えます。

中間貯蔵施設:環境相、福島・双葉郡内の建設を正式要請(毎日新聞)

 東京電力福島第1原発事故に伴う除染で、発生した汚染土壌などを保管する中間貯蔵施設について、細野豪志環境相は28日、福島県内で佐藤雄平知事と同原発が立地する同県双葉郡8町村長らと会談し、同郡内への建設を正式に依頼した。佐藤知事は「双葉郡にとって極めてつらい、厳しい話で、県としても重く受け止める。各町村の意向をしっかり聞いていきたい」と語った。

 細野環境相は双葉郡内を設置候補とする理由について、(1)汚染土壌の大量発生地に近い(2)放射線量が年間100ミリシーベルトを超える地域があり、国が土地の買い上げ、または借り上げで用地を確保したい(3)原発が立地している地域で、(地盤などの)調査が進んでいる−−の3点を挙げた。

 年明けにも県と各町村が受け入れに向けた協議に入る方針で、国が示した30年以内という貯蔵期間や安全確保策、住民への補償などについて、より詳細な条件を検討する。

 中間貯蔵施設で保管する容量は約1500万〜2800万立方メートルで、敷地面積は3〜5平方キロを想定している。【藤野基文、関雄輔】


ニュースの深層11/15(火)「佐藤前知事が語る福島と原発の関係」1/3

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ニュースの深層11/15(火)「佐藤前知事が語る福島と原発の関係」2/3

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ニュースの深層11/15(火)「佐藤前知事が語る福島と原発の関係」3/3

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佐藤栄佐久前福島県知事の話を聞こう

 わたしは3・11以前から佐藤栄佐久前福島県知事のお話に耳を傾けてきました。3・11以降は当然さらに佐藤栄佐久さんの発言に注目してきています。毎日「佐藤栄佐久」で検索します。
 最近、チェルノブイリの子供たちを支援する活動を長い間続けている野呂美加さんの講演を聞く機会がありました。以下で見られます。

2011/12/17 野呂美加さん講演会

 その中の話で厳しい話を聞きました。福島県のいわき市や福島市は大変な汚染区域であるということです。佐藤栄佐久さんも多くの方々も住んでいる地域です。

 関東以北はみんな被曝しながら暮しています。しかし被曝はまさにこれからどうしていくかの話です。今すぐ(直ちに)病気になったり死んだりする話ではないのです。見えない放射線の問題なのです。

 今日は佐藤栄佐久さんの力強い発言をユーチューブで聞くことが出来ました。「ざまあみやがれい」ブログさんより文字興しも転載させていただきます。


元福島県知事佐藤榮佐久氏 2011/7/17静岡脱原発集会
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(書き起こし)

佐藤栄佐久「こんにちわ。えー。この会は1月に企画されてたそうですが、この暑い炎天下の大変な会になりました。そして私どもに対しての大変暖かい気持ちをこの会はもちろんでございますが、全国からいただいておりますこと、あらためて感謝を申し上げます。
過日、広範な国民連合の会合で佐野?先生とお会いして、その関係で、今日、来いということで喜んでお邪魔いたしました。わたくしどもも実は3月の26日ですね、第一の1号機、廃炉にしようと。40年間ですね、働いてきた原発ですが、部品を替えてまた10年ぐらい伸ばそうという動きの中で、昨年そのような中で3月の26日、40年目の日に会をシンポジウムを開くことにしておりました。
3月の11日に事故になりましたもんですから、それは延期されて明後日いわき市でシンポジウムを開催します。飯田さんという新エネルギーの、原子力の専門家ですが、新エネルギーの方とわたくしと、自民党、失礼いたしました、会を開くわけでございますが、皆さんの会を拝見してて本当にこの半年間の状況というものを色々と考えておりました。
そしてわたくしにとっては、中曽根総理の随行で北欧にお邪魔したことがございます。チェルノブイリの半年後でございました。その時東ドイツではホネッカ、あるいはヤルズ、ポーランドではヤルズゼルスキーさんはじめ当時のまだ社会主義化のソ連の影響にあった国々をまわってまいりました。ドイツに行ったらですね、国会議員二人で自動車に乗っていましたが、自動車の中では絶対その、話すると全部ですね、国の方に通ずるんで絶対喋らないようにというような、そういう体質のソ連の影響下の国でございました。
わたくしはチェルノブイリが起こったとき、そういう体質が、情報隠しですね、まさに民主主義と関係ない国だからあのチェルノブイリが起きたと、そのように思っておりました。ところがわたくしどもの県でそういう事故が起きてしまいました。考えますと日本のですね、腐った体質のところが沢山あるからこのような事故になったとそのように実感として感じておるとこです。わたくしは腐ったところ、もっと見てます。日本の民主主義を守る司法制度、検察がロクでもないことをやっておりました。それもハッキリ見てまいりました。
それからエネルギー政策を展開する、転換する、展開する中でですね、東電とわたくしどもが約束したことがです、東電の社長さん三役と、3対3で約束して議事録まで残しておるようなことが時々簡単に破られると。東電ていうのは日本のリーディングカンパニーです。東北の経済界をリードしてるのは東北電力の会長が東北の経済界の会長です。中国に行くと中国電力の会長です。電力会社のリーディングカンパニーが東電でしょう。その東電の社長が約束したことが1ヶ月も経たないうちに約束破られるんですよ。誰が東電の社長だって人間的にいい加減な方でないはずです。
誰が日本の原子力政策をコントロールしてるのか。おわかりだと思いますが、福島党首の話にもありましたが、経産省こそですね、今顔を出してこないです。誰も顔を出してこない。局長でさえも、局長、経産省誰もはいってなくて、総理や大臣が一生懸命東電の社長が地域で頭を下げてまわってます。経産省こそですね、日本の役所こそまさにこれをコントロールしてるから、だから、今、佐賀県に福島県民がまだまだこんなに苦労してどうしようも無い状況でいる中でですね、再開しようなんてことをもってくわけですよ。
そして福島県内、郡山近辺だけで言っても180社ぐらいのある程度の大きさの企業は節電しようと、最初市長にそれを言ってきたときに市長は東北電力の社員を、そんなことできるか、追い返したそうです。今度は法律でですね、苦労して職場もなく22150戸の双葉郡はみないなくなってます。避難所で暑い中でですね、ろくな電気使ってるわけじゃないですよ。その福島県でさえ、どう言われているか。今度は東北電力が言ってくるんじゃなくて、法律で、県中地区だけで180社ある程度大手の企業は15%節電しろと言われてるんです。血も涙もないそういう役所です。
これは海江田さんが判断したわけではないと思っております。多分、わたくしが申し上げている、そういう腐った部分の経産省がですね、顔も出さないで、自分たちの体制をどうそのままもってくか、我々の苦労なんか知らないでやってるわけです。そういう事をわたくしの知事時代に色々経験しました。
今日は色々お話できませんが、中曽根総理とおじゃまして、中曽根総理こそ原子炉を日本に持ってきた方でございますが、しかし20周年の時にまた、わたくし行きました。その時ヨーロッパの常識も20周年に当たってのセロボビッチ宣言というのをして、地方自治団体がですね色んな取り決めをやっておりました。ヨーロッパの常識をようく勉強してまいりました。一番関係あるのはご承知のように原発が立地してる周りの町村であり住民であるということ。それを彼等の原則の中で最も大切な原則として決めております。
それからお話にもありましたように、この原発というのは決して、今までの社会にあったものではなくて、時空を超えてですね、国際的な問題であり、そして時間的にも何年そのまま残るかわからないそういうものである。まあ孫悟空、三蔵法師の世界なんですよ。ところがそういう常識ないですから、海水をちょぼちょぼって流してました、日本の政府は。考えられないことです。これはちょっともう少し上まで行けば地球をぐるぐる回りだす。あるいは500メーターぐらいでとまりましたから、飯舘あるいはこちらの方にも流れてきたぐらいでございますが。地球を駆け巡る時空を超えた時も空間も超えたものでございますね。
そういうものをどう考えるかという常識が少なくとも日本にはない。経産省の、わたくしは毎日新聞の4月18日に山田さんという方がコラムを書きました。そのコラムで、浜岡原発を止めろというテーマでございました。最初に佐藤栄佐久にあったらそういってたと。なぜわたくしがそういう事を言ったかと申しますと、わたくしが大学で一緒の一年先輩の村田さんて肩書ですね、外交官でございますが、わたくしが問題を色々提起してる頃お会いしに来て、その時の御本を今持ってきてるわけでございますが、その頃からですね、福島原発なんて危ないなんて誰も言ってませんでした。この浜岡こそ危ないと。みんなが言っておりました。地震もですねその後、昨日の石橋先生のお話のように、神戸震災の前から日本の列島が動き出したということで、例えば、柏崎刈羽のあの地震の時もですね、東電は経産省に2年前に報告してるんですよ。活断層があると。経産省は発表もしなかったです。事故になってわかりました。新潟日報はなんて書いたか。県民だけが知らなかったと。書いたんですよ。

誰が一番悪いですが。一番原子力にとって民主主義にとって大事なことは、まさに情報公開なんですよ。

わたくしがチェルノブイリに、失礼、あの20周年にヨーロッパの会議に行く時、ナチスに5回もナチスも含めて、ドイツフランスドイツフランス、国替えが150年の時にあったときに行ったものですから、民主主義のなんたることか、そしてファシズムのなんたることかというのを、勉強していきましたら、その本には、ファシズムというのは情報を隠してるソ連のような国でファシズムが起きるんだよ、そのことをハッキリ書いておりました。また経験主義で経験からしか学ばない、そういうかたがファシズムになるんだよ、と書いてありました。
まさに民主主義と最も対極的にある、情報を流さないで今度の場合もSPEEDIの情報を流しておればわたくしの友人の町長さんはですね、避難して3日間山の上にいたら、今SPEEDIの情報見たらこの3日間大人も子どもも6000人山に避難してたところが一番汚れてたんです。水道もない山水、その水を飲んでおにぎりを作って。情報こそですね、原発も民主主義にとっても最も大切な、事であるわけでございます。
まあ話し始めるともう、このへんで止めておかないとどこまで進むかわかりませんのでやめますが。少なくとも今までのひきましては1967年からですね、反原発あるいは脱原発の動きをしている先輩方がいらっしゃるこの浜岡の問題、これこそですね、これからの日本をリードする原発についての市民運動もあるいは政治的な運動も、日本の原発政策をそのエネ庁だけで更に攻めいるようなことをさせない、その原点だと思っておりますのでどうぞ皆さんのお力に期待をいたしまして、勝手なお話を致しました。福島から来た御礼の言葉にかえたいと思います。わたくしも努力します。

(書き起こし、ここまで)

前福島県知事・佐藤栄佐久氏に聞く(下)原発は何処から、何処へ―原発事故からの復興は自治の精神で(日経ビジネス)

「阿修羅」から転載します。

 私は以前(3・11前)から福島県は佐藤栄佐久さんが再登場しなければならないと考えていました。不幸にも原発事故が福島県で起きた以降、これまで以上に佐藤栄佐久前福島県知事の発言に注目してきました。
 今回の山岡淳一郎氏のインタビューを読んで、福島県の今後は佐藤栄佐久さんでなければ復活できない、いや佐藤栄佐久さんなら福島県を復活できるという思いを強くしています。ここに書かれていること(上・下)を読んでみてください。多くのことを知っています。多くの提案を持っています。貴重な貴重な人材がまだ日本にそして福島に存在していることは、天の助けです。

原発は何処から、何処へ (日経ビジネス) 6 前福島県知事・佐藤栄佐久氏に聞く(下)

  原発事故からの復興は自治の精神で

前福島県知事・佐藤栄佐久氏に聞く(下)

山岡 淳一郎
2011/11/02

(前回の対談から読む)

山岡:地震と津波、原発事故という複合災害に見舞われた福島を、これから、どうやって立て直していけばいいのか。野田佳彦総理は「福島の再生なくして、元気な日本の再生はない」と断言しました。しかし首都圏で生活している僕らは、じつは福島のことをよく知りません。再生を云々するには、もっと福島を知る必要がある。たとえば、原発サイトがある双葉郡。爆発が起こる以前の双葉地域を知る人は少ないと思います。

原発のある双葉郡が潰れたら福島全体が立ち行かない

佐藤:双葉郡はね、福島のとっても大切な「要所」なんですよ。双葉郡には300の鎮守の森、神社があって、300のコミュニティーが存在しました。集落があり、伝統と田畑と、人びとの暮らしがありました。それが、原発事故で崩壊したのです。

佐藤栄佐久(さとう・えいさく)
1939年福島県生まれ。58年福島県立安積高校卒業。1963年東京大学法学部卒業。郡山に戻り家業の郡山三東スーツに入社。社団法人郡山青年会議所に入会。78年日本青年会議所副会頭に就任。83年参議院議員初当選。87年大蔵政務次官就任。88年福島県知事就任。5期18年間に、北海道東北知事会長はじめ、全国知事会副会長、全国過疎地域自立促進連盟会長などを歴任。2006年9月27日辞職。


 原発サイトの周りが、もし人が住めなくなって潰れたら、福島県全体が立ち行かなくなる、と言っても過言ではない。それほど重要な場所なのです。浜通りの双葉地域が生きているから、南のいわき市、北の南相馬市や相馬市が地方都市として機能できています。しかし双葉地域が潰れたら、いわきも南相馬、相馬も完全に陸の孤島と化して、産業や文化の血流は止まってしまう。
 一例をあげれば、阿武隈山地では質、量ともすごい材木が採れます。県知事時代、阿武隈の杉の梁を浜通り経由で大都市圏に出すのを、感心して眺めたことがあります。いわき市の材木市場は阿武隈山地が控えているので成り立っている。でも、双葉地域が使えなくなれば材木の搬送路は途絶し、市場を維持できなくなる。さまざまな分野で似たような現象が起きる恐れがあります。
 双葉地域を失う怖さを、まだみんな感じていないんですよ。

山岡:そうなのですか。原発事故の印象が強すぎて、サイト周辺には負のイメージがつきまとっていますが、本来、あの地域は福島の「聖域」のような場所だったのですね。除染がようやく始まって、頭が痛いのが放射性物質を含む残土や廃材などの処理です。これらを原発サイトに運んで処分すればいい、というような声もちらほら聞こえてきますが……。

佐藤:私は、それに一番危機感を持っています。日本は核燃料サイクルを標榜しながら、高レベル放射性廃棄物の処分の見通しが立っていない。これを機に原発サイトに核のゴミを運びこんで中間貯蔵すればいいなんてことになれば、それは半永久的に固定化されるでしょう。二度と住民は帰れなくなる。「棄民」につながります。菅直人さんは、総理をお辞めになる直前に残土の中間貯蔵は福島県で、などと最後っ屁のように言って、首相官邸から去りました。政府の行き当たりバッタリの政策に翻弄されてはいけません。

山岡:福島にとって、再生させねばならない福島らしさ、かけがえのないものとは?

佐藤:面積が広い福島には「7つの生活圏(福島市など県北、郡山市など県中、白河市など県南、会津、南会津、南相馬市など相双といわき)」があります。7つの生活圏といえば、他県の人には分からなくても、福島県民はピンとくる。津波が来ようが、原発が爆発しようが、7つの生活圏を守らねばなりません。県民の暮らしを破綻させてはならない。
 そのために「5つの共生(自然、世代間、人と人、地域間、価値観の共生)」という理念のもと、われわれは県政に取り組んできました。自然の美しさは、福島のだいじな資産です。だから80年代末のバブル期、全国に先がけてリゾート地の景観を守る条例をこしらえ、辛うじて猪苗代と磐梯山の美しさを保ちました。当時、計画中のリゾートマンションが沢山あり、1つは間に合いませんでしたが、あとは全部ストップさせました。完成したマンションは、新聞にこんな全面広告を載せました。「もう、猪苗代湖にリゾートマンションはできません!」と、デカデカとね……。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20111028/223476/?mlh3&rt=nocnt


山岡:自ら景観をぶち壊しながら、その眺めを売り物にするとは厚顔無恥もはなはだしいですね。 2000年に大店法が廃止されて、大型店の出店が原則自由化された際にも、福島県は独自に「商業まちづくり推進条例」を制定しました。

佐藤:ええ、大型店の出店については県への届出と関係市町村への説明を義務づけました。条例で地域社会を守ろうとしました。この時も、経産省は、WTOの趣旨に反すると圧力をかけてきた。しかし、実際に米国や欧州に行って状況を調べたら、経産省の言い分と違って、どの国でも地域社会のために大型店の出店に規制をかけている。当然のことですよ。プルサーマルの受け入れに反対したのも、県民の命を守って、美しく、多様な暮らし、よき伝統を持つ福島を将来に残したかったからです。すべてがつながってるのです。

山岡:改めて「うつくしま、ふくしま」という福島県のキャッチコピーを口にすると独特の感懐がわきます。あの言葉には、ふるさとへの愛情と地方自治の執念がこもっている。国は、近年、地方分権、地域主権という耳ざわりのいいフレーズで地方を持ち上げる一方で、実質的には地方を切り捨てるような策を採ってきました。「平成の大合併」も、その一つです。


 小泉純一郎内閣の「三位一体改革」のもと、合併特例債を中心とした財政措置の「アメ」と、地方交付税削減の「ムチ」を組み合わせて市町村合併が推し進められました。
 大震災で、その弊害が表れているのも事実です。被災自治体の首長や職員の方々は、死に物狂いでやっておられる。頭が下がります。けれども、旧市町村の壁があって、義捐金の配分で住民感情がこじれるようなケースもあります。原発被災地では、見えない放射線が相手です。道路一つ隔てて放射線量が極端に違ったりしている。復興に向けて、地域の連帯感を保っていくのは容易ではない。

合併した自治体はほんとうに苦労している

佐藤:今後、市町村合併は、再検証しなくてはならないでしょう。平成の大合併に際して、福島県は合併する自治体も、合併しない自治体も同じように支援しましたが、そのころ、同様の姿勢を明らかにしたのは長野県の田中康夫知事(当時)だけでした。びっくりしましたね。国は合併しない小さな自治体の権限は制限するとまで議論していたんですよ。地域のことを地域が決める自治とはかけ離れている。
 今回の原発災害で、コミュニティーの結束を保って対応できているのは、合併しなかった自治体です。飯舘村がそうですね。飯舘村は原発の恩恵は一切受けていないのに被災して全村避難を余儀なくされましたが、コミュニティーが一体となって復興への意思を固めています。郡山市のピッグパレットふくしま内に仮役場を置いている川内村も、2012年3月までに村に戻ると宣言しています。ここも合併はしていません。
 一方で、合併した自治体は、ほんとうに苦労しています。首長は、どこも必死ですよ。郡山の市長は、文部科学省の反対を押し切って、いち早く、学校の除染に取りかかりました。子供たちのことを自分で考えて、自分で動く。自治の根本が問われています。

山岡:3.11以降、被災地の市町村と県、国の連携は、必ずしも良いとは言えません。現場で住民と向き合って奮闘する自治体と、財源を握って復興を背負わねばならない国の間で、県の役割が曖昧な印象も受けます。そのあたりは、どう感じておられますか。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20111028/223476/?P=2

佐藤:県も国も役人はリスク管理が苦手なんです。法令とマニュアルがないと動けない。だから異常な緊急事態が生じたときは、知事なり、部長なりの判断が必要になるのだけれど、残念ながら、難しい。
 双葉郡に人口1万8000人以上を抱える浪江町があります。原発被災で、住民が域外へ避難し、町は二本松市に仮役場を置いています。その浪江町の町長が悔し涙を浮かべて避難の「初動」を語ってくれました。


 浪江町には、請戸という人口1800人の漁業集落と漁港があるのですが、津波で、ここが壊滅して、請戸の住民の1割、180人以上が行方不明になりました。その捜索や避難所の開設で、町長が飛び回っていたところに原発の爆発です。避難しろと言われて、まず町の山間部にある「DASH村」とかいって、テレビで若者が生活していた集落に6000人の町民が一斉に避難した。子どもも大人も一緒で、上水道はないから簡易水道の水を飲み、炊き出しのおにぎりを食べて3日間過ごした。でも、そこはとても放射線濃度が高いところだったんです。
 そのころ、後にテレビのニュースを見ていたら、福島県庁には「SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)」の放射性物質の拡散を伝える情報が入っていた。3月13日には県に届いていたそうです。なぜ、被災自治体にすぐ知らせなかったのか、と議員から詰問されて、県の部長は、国が発表しなかったから、と言っているんですね。知事にも知らせなかった、と。自分で考えて判断できていない。もし浪江町に情報が届いていたら、3日間も放射線濃度の高いところで過ごさなくてすんだでしょう。

原発事故後も官僚は陰に隠れたまま

山岡:まさか原発が爆発するとは思わなかったとはいえ、辛い話ですね。国の対応については、今後、詳細な検証が進むと思われますが、権力中枢の真ん中にいる人はなかなか顔を出しません。大臣の存在感はどんどん軽くなって、発言の揚げ足をとられて、辞任に追い込まれたりしていますが、権力の実務面を握る官僚は、スケープゴートの陰に隠れたままです。そして「由らしむべし、知らしむべからず」で政策をこねあげていく。

佐藤:まったく同感です。原発の再稼働や、プルサーマル政策を左右する経産省の局長クラスは、これだけの事故を起こしながら、事故後4、5カ月後の情報でしたが、一度も顔を出さない。福島にも来ていません。本丸は経産省です。彼らは原発を再稼働させるために、真っ先にプルサーマルを受け入れた佐賀県の玄海原発に狙いをつけ、知事を動かしたが、「やらせ」でしくじる。
 次に経産省出身の北海道知事に働きかける。こちらも「やらせ」が取り沙汰されています。経産省の地方への食い込みは、凄まじいものがあります。私が知事に就任した当時は、経産省出身の知事は大分県の平松知事だけでしたが、現在は9人もいます。なかには新潟県の泉田知事のように柏崎刈羽原発を抱えて、出身母体の経産省と渡り合っている知事もいますが、それにしても47分の9は多い。経産省出身知事の多さは、道州制への動きを後押しするのではないかと懸念しています。

山岡:海江田万里元経産大臣は、2011年8月、「人心一新」と称して事務次官、資源エネルギー庁長官、原子力安全・保安院長を更迭しましたが、経産省にとっては震災で遅れていた人事異動を進めただけ、との見方もあります。原発依存から新エネルギーへのシフトは時代の潮流です。世界は、新エネルギーの技術開発を急ピッチで進めています。とはいえ、現実には50数基の原発を日本は抱えており、いますぐすべてを廃炉にできるわけでもない。大地震はいつまた発生するかしれません。今回の事故を教訓に、原発への自治体や県、国のかかわり方をどのように再構築していけばいいでしょうか。


http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20111028/223476/?P=3

佐藤:2006年5月、日本の知事会を代表して、私は、フランスのストラスブールで開かれた欧州地方自治体会議に出席しました。その会議で、チェルノブイリ事故20周年を記念して「スラヴィティチ基本原則」が採択され、欧州の地方自治体が採り入れました。その基本原則に、いまのご質問への回答が示されています。5つの原則の文面を抜粋して、順にご紹介しましょう。


(1)各国政府の主たる役割 原子力産業は複雑で危険な工程を伴うため、とくにエネルギー技術にまつわる重大問題への対処や原子力発電所の立地、安全については政府が本質的に責任を負う。政府は本分野における主たる責任を他に委任することはできない。
(2)地方・地域自治体の不可欠な役割 地方・地域自治体は最前線に位置し、直接利害をもつ住民を最も身近に代表する機関であり、国との連携のもと住民参画を促し、住民を守ることにおいて、決定的な役割を果たす。
(3)地域住民の連帯 原子力の安全は国の政治・行政上の制限によって縛られてはならない。国の縛りを越えて関係諸地域すべてをイコールパートナーとする真の地域住民との団結と越境的協力体制が必要である。
(4)透明性と情報 広範で継続的な情報アクセスが確立されなければならない。国際機関、各国政府、原子力事業者、発電所長は、偽りのない詳細な情報を隣接地域とその周辺、国際社会に対して提供する義務を有する。この義務は平時においても緊急時においても変わることはない。
(5)関係者の関与と協議 直接の関係者による関与・協議が必須である。国ごとの手続きに従い、国レベルでは重大な技術的選択、とくに原子力エネルギー選択について、地方レベルでは原発の立地と閉鎖、安全対策について、直接協議を含むあらゆる方法で行われなければならない。
 こうやって5つの基本原則を並べてみると、日本の原子力へのかかわり方が、いかに閉鎖的で限定的で世界の常識から離れているか、お分かりでしょう。

何年かかろうが美しい福島を取り戻すという姿勢が大事

山岡:内閣府の原子力安全委員会は、原発事故に備えて避難などの防護対策を取る地域を従来の原発の半径10キロから30キロに拡大する案を示しました。関係する諸地域すべてを含む越境的協力体制づくりへの一歩かとも思えます。

佐藤:まずは原子力安全・保安院は、一刻も早く、経産省本体から切り離し、きちんとチェックできる体制をつくらねばなりません。復興に向けて、あらゆる英知を結集して、除染を進めていかなくてはいけない。現状では高圧洗浄や表土を削り取る方法しかないようですが、放射性物質だけを効率的に取り除く技術開発が待たれます。
 何年かかろうが、美しい福島を取り戻し、人びとの暮らしを立て直す。この姿勢を持ち続けることで、福島県民は難民を脱し、棄民を防ぎ、自立していけるのです。復興は、上から目線の国の言いなりになるのではなく、県民自ら帰還の見通しを立て、着実に進めていくことが重要です。

山岡:お話しながら、つくづく日本は、いま文明の峠に立っていると思いました。峠の越え方次第で、21世紀の眺望は変わるでしょう。ご多忙ところ、長時間、ありがとうございました。


http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20111028/223476/?P=4

原発は何処から、何処へ――(日経ビジネス) 1
http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/718.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2011 年 9 月 22 日 16:32:58: tZW9Ar4r/Y2EU
原発は何処から、何処へ――(日経ビジネス) 2 「原子力の父」の称号を背に狙った総理の座
http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/852.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2011 年 9 月 28 日 15:13:01: tZW9Ar4r/Y2EU
原発は何処から、何処へ (日経ビジネス) 3 原発立地をめぐる利権と電源三法
http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/223.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2011 年 10 月 05 日 10:59:15: tZW9Ar4r/Y2EU
原発は何処から、何処へ (日経ビジネス) 4 独自の資源外交を展開して失脚 米国の「核の傘下」から跳び出そうとした田中角
http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/398.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2011 年 10 月 12 日 07:40:41: tZW9Ar4r/Y2EU
原発は何処から、何処へ (日経ビジネス) 5 核燃料サイクルを巡る権力の真意
http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/603.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2011 年 10 月
原発は何処から、何処へ (日経ビジネス) 6 前福島県知事・佐藤栄佐久氏に聞く(上)
http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/805.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2011 年 10 月 27

前福島県知事・佐藤栄佐久氏に聞く(上)原発は何処から、何処へ― 公開・自主・民主の三大原則に立ち戻るべき」(日経ビジネス)

「東京新聞」の記事によれば―

汚染廃棄物30年以内に最終処分 原発事故、環境相が工程表
2011年10月29日 18時39分

 細野豪志環境相は29日、福島県庁で佐藤雄平知事と会談し、東京電力福島第1原発事故を受けた除染で出る汚染廃棄物を保管する中間貯蔵施設について、今後3年程度をめどに建設、供用を開始した上で、貯蔵開始から30年以内に福島県外で最終処分を完了させるとする工程表を提示した。中間貯蔵施設は、汚染土壌などを「一定期間、安全に集中的に管理・保管する施設」と位置付け、福島県内のみに設置。遅くとも2012年度中に立地場所を選定するとした。

 細野氏は今後、用地確保に向けた調整を本格化させる方針で、「県や市町村の協力なくして進められない」と協力を要請した。

(共同)


 佐藤雄平福島県現知事のこの判断でよいのだろうか?私はいつも佐藤栄佐久前福島県知事さんならどのような判断をするだろうかと思います。最近の佐藤さんの発言を読んでみます。「阿修羅」から転載させてもらいます。

公開・自主・民主の三大原則に立ち戻るべき」
前福島県知事・佐藤栄佐久氏に聞く(上)

山岡 淳一郎 2011/10/27

ノンフィクション作家、山岡淳一郎氏の「原発は何処から、何処へ――」では、原発が日本にもたらされるまでの歴史と、原発をめぐる人物について、5回にわたってひもといてきました。今回からは特別編として、前福島県知事の佐藤栄佐久氏との対談をお送りします。山岡氏が佐藤氏に会うのはこれが2回目。原発を抱える県の知事として、県民の立場に立ってどのように“権力”と対峙してきたかについて聞きました。


佐藤栄佐久(さとう・えいさく)
1939年福島県生まれ。58年福島県立安積高校卒業。1963年東京大学法学部卒業。郡山に戻り家業の郡山三東スーツに入社。社団法人郡山青年会議所に入会。78年日本青年会議所副会頭に就任。83年参議院議員初当選。87年大蔵政務次官就任。88年福島県知事就任。5期18年間に、北海道東北知事会長はじめ、全国知事会副会長、全国過疎地域自立促進連盟会長などを歴任。2006年9月27日辞職。


山岡:福島第一原発事故は、いまも続いています。少なくとも11万人以上の方が「区域外」へと追いやられて生活を壊され、その困難な移動のなかで高齢者を中心に多数の方が亡くなりました。南相馬市の監察医からの報告で、10人以上の餓死者が出たと国会でとり上げられています。津波の被害だけだったら、住民は無理な移動を強いられなかったはずです。この事実は記憶しておきたい。
 原発事故での被害額は、数兆円、あるいは10兆円以上とも言われています。これだけの事態に至ったのだから、原子力政策は大転換を迫られるだろうとみていたのですが、夏が過ぎて急速に元の形にUターンしつつあります。野田佳彦総理は「脱原発」対「推進」の対立ではなく、国民的な幅広い議論が必要としながらも、再稼働に向けて積極的発言をくり返しています。この状況を、率直にどう感じておられますか。

「世代間の共生は無理だと言いました」

佐藤:今度の福島原発事故は、原子力政策を見直すチャンスだと思っていたんです。原子力基本法が日本の原子力政策の根本を定めていますが、そこでは、機密をなくしてすべての情報を「公開」すること、軍事機密が日本に入るのを防ぐために外国人に依存しない「自主」の姿勢を貫くこと、そして政府や産業界などの独占的選考を防ぐ「民主」の原則が定められています。この事故で、公開・自主・民主の三大原則に立ち戻り、状況が少しはよくなるだろうと思っていたんです。ところが、事故から半年以上経っても、全然その動きがない。このまま原発利権のおいしいところだけ残そうなんて考えていたら、日本は三流国、四流国に落ちぶれていくでしょう。若い世代にとっては、大変な問題ですよ。

山岡:原発と核燃料サイクルを組み合わせたシステム自体が、途方もない先送り構造のうえに載っていて、おまけに日本は地震国。すがりつくのは危険ですね。

佐藤:昨年、原発建設で揺れる山口県上関町で話をしました。そのときは、原発を造るも造らないも、あなた方の判断です、私はああしろ、こうしろとは言えないと申し上げた。ただ福島県知事としての経験から、世代間の共生は無理だと言いました。原発を建てた地域は、関連産業で一世代30年は潤う。しかし、次の世代はそこに住めなくなる。原発が二基もあって、未来永劫幸せな町と言っていた双葉町は、町長の給料も払えないほど財政が悪化しました。同時に莫大な高レベル廃棄物を抱え込んだ。震災前に、です。
 瀬戸内海は、生物多様性が保たれたすばらしいところですが、原発を造ればスナメリは棲めなくなり、農業や漁業は衰退するでしょう。判断は、皆さんでしっかりしてください、と上関で言いました。近々、伊方原発がある愛媛県で講演をするのですが、今度は、もし伊方原発で事故が起きたら、瀬戸内海の魚は全部食べられなくなりますね、と言います。福島が、いま直面している現実から、そう申し上げるつもりです。

山岡:権力機構は、リスクの高い原発政策を見直そうとしません。佐藤さんは核燃料サイクルのプルサーマル受け入れを巡って、国とぶつかりました(「核燃料サイクルを巡る権力の真意」参照)。その経緯はご著書の『福島原発の真実』に詳しく書かれていますが、少し時間をさかのぼっておたずねします。原発との最初のかかわりは、1987年1月、東欧訪問の時ですね。

佐藤:はい。参議院議員だった私は、あなたのご本『原発と権力』の主役の一人で、首相だった中曽根康弘さんの随行で解放前の東ドイツ、ユーゴスラビア、ポーランドなどを訪問しました。その際、行く先々の晩さん会で肉料理が出されたのですが、必ず、「(チェルノブイリ原発事故で)汚染されていない肉です」と言い訳がついた。大ごとだなと思うとともに、ソ連の60年続いた全体主義がチェルノブイリ原発事故を引き起こしたのだと確信しました。公開・自主・民主とかけ離れた国家体質が事故を招いたのです。
 あの事故の結果、ソ連はますますペレストロイカ(再構築)、グラスノスチ(情報公開)が叫ばれるようになり、東欧民主化革命、ソ連邦崩壊へと続きます。原発の大事故は、歴史的に大きな意味を持つ。そしてチェルノブイリに次ぐ事故が福島で起きた。日本にも似た病巣が拡がっていて、国家的な転換点にさしかかっているのです。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20111024/223384/


山岡:88年に福島県知事に就任された当初、国の原発政策には必ずしも反対ではなかったですよね。高速増殖炉「もんじゅ」の事故後、国からプルサーマルの受入れを打診されると福島県では検討を重ねたうえで、事前了解の条件をおつけになりましたね。

佐藤:そうです。(1)MOX燃料の品質管理、(2)作業員の被ばく低減、(3)使用済みMOX燃料対策の長期展望の明確化、(4)核燃料サイクルの国民理解です。なかでもMOX燃料の扱いは、とても重要です。核燃料は燃やせば燃やすほど、危険な高レベル廃棄物が溜まります。そのまま溜め続けたら、大変なことになる。県民の命を守るには、燃料は持ってきて、燃やして、持ち出す。それが原則でした。


山岡:しかし、MOX燃料の対策どころか、使用済み核燃料の再処理を行うはずの六ヶ所再処理工場さえ技術的な壁で、建設が遅れる。99年9月にジェイ・シー・オーで臨界事故、その年末には関電高浜4号機でMOX燃料データのねつ造。2000年に東電は、自らプルサーマル実施を延期する。翌01年2月、佐藤さんは4条件の信頼回復がまだだと指摘し、プルサーマル強行に「待った」をかけた。すると東電の副社長が「すべての新規電源開発を凍結」と発表しました。これは火力、水力、原子力の電源開発を抱える福島への恫喝でしょう。対決した電力・経産省一体の権力機構の感触はどのようなものでしたか?

韓国出張中に電源開発凍結を発表

佐藤:東電は力がないな、と思ったですね。副社長がすべての新規電源開発凍結を発表したのは、知事の私が韓国出張中です。これは後ろで経産省の役人が、ちょろちょろしているとピンときた(笑)。社長が会見して開発凍結を言うなら分かりますよ。
 福島県と東電は、明治以来、深いつながりがありました。大正期に建設された猪苗代第一発電所でつくられた電気は、はるばる送電されて、東京銀座の柳を照らした。戦後の復興、高度成長期には奥只見ダムの発電所の電力が首都圏を支えました。01年2月時点では、広野町で火力発電所も建設中でした。福島の電源は原発だけではない。そうしたつながりを無視した役人の小賢しい智恵で言わされていると直感した。広野火力まで止めたら福島は慌てるだろうと……。
 私は、新規電源開発だけでなく、核燃料サイクル政策を含めたエネルギー政策全般を抜本的に見直し、国民、県民に説明し、理解を求める必要がある、と一緒にソウルにいた部長に話し、部長がコメントを発表しました。

山岡:受けて立ったわけですね。

佐藤:すると翌日、東電の南直哉社長が記者会見で原子力については、今後も着実に開発すると副社長会見を否定した。さらに3月末に南社長は広野火力も凍結せず、プルサーマルの実施は見送ると発表しました。ひと月足らずで、元の状態に戻った。福島県では、県民のエネルギー政策検討会を立ち上げて、公開で議論して中間とりまとめを発表する準備を進めました。公開でのゼロからの討論は、民主主義の基本でしょう。その最中に資源エネルギー庁の原山泰人原子力政策課長の主導で、この「プルサーマルと原子力安全」と題したチラシが、双葉郡の町村2万2150戸、全戸に配られたのです(と、現物をスキャニングしたコピーが示される)。

山岡:「国ではエネルギー利用に関する原子力の安全規制を一元的に行うために、経済産業省に『原子力安全・保安院』を設置し、原子力安全規制のための行政体制強化を図りました」とあります。中央省庁再編で科学技術庁は解体され、経産省に安全面をチェックする保安院がつくられた。そのことをアピールしていますね。

佐藤:いま、全員がいなくなっている双葉郡、すべての住戸にこのチラシをくばっているんです。県でこれから検討会を開き、日本の頭脳と言われる人たち(村上陽一郎氏、米本昌平氏、飯田哲也氏、佐和隆光氏、西澤潤一氏、吉岡斉氏、山地憲治氏ほか)を招いて議論を重ねようとしていた矢先のことです。このチラシは、地方自治への重大な挑戦です。中央政府が地方政府の領域に直接手を突っ込んで、県民世論をプルサーマル容認に導こうとした。私も県の職員も、あきれ果てました。チラシのここを見てください。

山岡:「原子力の安全対策については、常に緊張感をもって慎重の上にも慎重を重ねて臨みます」か。わざわざ「重」の字に色をつけて、重ね重ね慎重にする、と力説しています。

佐藤:これは「多重防護思想」ですよ。すなわち地震だろうと、津波だろうと、海水をかぶろうと、どんなことがあっても安全です、と……。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20111024/223384/?P=2


山岡:想定外なんて言えたものではない。双葉郡で、これ、配ってるんだから……。

佐藤:福島県のエネルギー政策検討会では、首都圏には電力供給県への感謝がない、と痛烈な批判も出ました。石原慎太郎都知事は、「石原知事と議論する会」で「極端なことを言うと東京湾に原子力発電所を作ってもいい。しかし、いきなりというわけにはいかない」とまで発言した。河野博文資源エネルギー庁長官は、プルサーマルについて「力ずくでも進めていくべき課題であります」と述べました。

あくまで福島県民の立場で闘った

山岡:中央は何が何でも福島県にプルサーマルを呑ませようと躍起になっていましたね。ところが、02年8月29日、東電の原発点検データの改ざんが発覚して大騒ぎとなり、プルサーマルどころではなくなる。

佐藤:データ改ざんを説明するファクスが原子力安全・保安院から県の担当局に入ったのですが、なぜかまた私が県庁にいない時間帯を狙ってくる(笑)。担当職員から自宅にファクスを転送してもらって、2年も前に通産省(当時)が内部告発を受けていたことを知りました。点検をごまかしたのは東電だけど、経産省も保安院もグルになって放置した。国は、プルサーマルは安全だ、福島県が邪魔するなら責任をとれ、と言う一方で、データ改ざんを隠した。考えられない不正行為ですよ。私は副知事に電話をして、本丸は国だ、敵を間違えるな、と檄を飛ばしました。

山岡:データ改ざん事件で、東電の社長経験者5人が辞任して、体制は刷新されるかにみえました。東電も本音では、魔の轍のようなプルサーマルから抜けだしたいが、それを口にすれば責任をかぶせられるので言えない、と伝わってきました。04年の春、経産省のプルサーマルに反対する改革官僚がつくった「19兆円の請求書」に関連して、平河町の都道府県会館でインタビューをさせていただいたころは、あちこちから核燃料サイクルへの見直し論がわき上がっていましたね。

佐藤:国会議員、官僚、文化人、一般市民、将来を本気で憂える人びとから、一斉に声が上がっていた。まるで炭鉱でガス漏れを検知するカナリアが鳴きだしたようでした。だから、カナリアをブルドーザー(国)が押しつぶさないでほしい、と申し上げた。

山岡:「19兆円の請求書」の背景には、経産省内の電力自由化を巡る権力闘争があったのですが、いわゆる自由化派の官僚と連携して、というようなことは考えませんでしたか。

佐藤:いや。そういうことは全然、ない。そういう政治的な動きとかは、まったく考えていなかった。あくまでも福島県民の立場で、中央から出てきたものと闘っていました。

山岡:04〜05年にかけては、大きなヤマ場でした。というのも、05年10月に原子力委員会が「原子力政策大綱」を発表することが決まっていた。大綱は、従来の原発推進の制度的核心だった原子力長期計画を改めたものです。この大綱のなかで核燃料サイクルの見直しが謳われるのではないか、とカナリアたちは期待していました。

佐藤:確かに、あれは分水嶺でしたね。05年8月に福島県は、大綱案に意見を提出しました。同年9月には福島県主催の国際シンポジウム「核燃料サイクルを考える」を、わざわざ東京の大手町で開きました。推進派と反対派、それぞれの論客をドイツ、フランス、アメリカからも招き、議論は白熱しました。主張は平行線をたどりましたが、核燃料サイクルの課題に関する議論は深まったと思います。しかしながら、閣議で決定された原子力政策大綱には福島県の意見はまったく反映されなかった。形式的に国民の意見を聞いたふりをして、官僚が決めた路線を追認して強引に進めていく。旧来の原子力行政そのものの決定の仕方でした。

山岡:そこなんです。いま、まさに「新原子力政策大綱」の策定に向けた審議が行われています。新大綱策定会議は東日本大震災で中断していたのですが、再開されました。今後1年間かけて新大綱を決めるそうですが、その内容は原子力委員会のウェブサイトに公開されています。
 相変わらず、所用で欠席する委員が多く、経産官僚の掌の上で議事が進んでいるようですが、音声や映像もついている。今後10年程度の原子力政策の基本路線が、新大綱で決まります。ここは強調したい。原子力委員会はウェブサイトで「国民の皆様からのご意見」を募集しているので、どんどん意見を送ればいい。そして送った意見がどのように扱われたのか、しっかり見届けましょう。

佐藤:大綱を決める委員ひとり一人に、ほんとうに核燃サイクルがうまくいくと思っているのか、と問えば、高速増殖炉がちゃんと稼動するとは誰も思っていないでしょう。六ヶ所村の再処理施設が稼動して生産されるプルトニウムは、とてもプルサーマル程度では減らせないとわかっているでしょう。使用済み核燃料の処理について、歴史の批判に耐えられる具体案を誰も持っていない。しかし、誰も責任をとらない体制で、昔決めたことだからと破局に向かって突き進んでいるようにしか思えません。


http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20111024/223384/?P=3

山岡:さて、06年9月、佐藤さんは弟さんの土地取引に関する競争入札妨害による逮捕を受けて知事を辞任されました。翌月、ご自身が収賄容疑で逮捕、起訴され、2審の東京高裁で「収賄額0円」の有罪判決を受け、最高裁に上告中です。佐藤さんが失脚されてから、プルサーマルが九州電力玄海原発、四国電力伊方原発、関西電力高浜原発、そして東京電力福島第一原発に導入され、営業運転が開始されました。この間にも国は、ちょっと信じ難い対応をしているようですね。

「ユンクの本を古本屋で探してきたんですよ」と言う佐藤氏


佐藤:09年11月26日、福島県議会エネルギー協議会に呼ばれた資源エネルギー庁の森本英雄原子力立地・核燃料サイクル産業課長は、県議に使用済み燃料の原発サイトからの搬出(再処理施設へ運ぶこと)について質され、こう答えました。「これ(使用済み核燃料)をどのように運用するかは発電所ごとに事業者が考えなければならない」「それ(使用済み核燃料)を再処理することを政策として定めたところであるが、一方でその時期、どこで貯蔵するかについては各事業者が一義的に考えることである」。あれだけ国策としてプルサーマルは安全だ、心配ないと推進しておきながら、使用済み核燃料の始末に国は関知しない、原発を管理する東電と六ヶ所村で貯蔵や再処理をする日本原燃が決めろ、というのです。責任放棄ですね。
 さらに昨年8月、現在の佐藤雄平福島県知事は人がいいものだから、プルサーマルの受け入れを了解しました。8月30日に福島県議会もOKした。そうすると、わずか3日後の9月2日、日本原燃は完成を17回延期して10月にオープンするはずの六ヶ所再処理工場を、なんと18回目の完成延期。完成をさらに2年引き延ばすと発表したのです。これは、偶然ではないでしょう。再処理工場の完成延期が先に分かっていたら、いくら人のいい福島県だってプルサーマルを受け入れなかったでしょう。挙句は、使用済み核燃料をモンゴルへ持っていこうなんて話まで出てくる。いくらモンゴルは人が少ないからって、先進国の日本がやることですか。文明論として許されない。

山岡:……絶句するばかりですね。なぜ、そこまでして権力機構は、核燃料サイクル、プルサーマルに執着するのでしょうか。論理的には破綻しているでしょう。
ブラックボックスがある限り変わらない

佐藤:関係者にとって原発ほどおいしいものはないからね。ブラックボックスですべてを吸収して、お金をかけるしくみで動いています。そのうまみがあるからです。

山岡:総括原価方式で、原発関連施設の建設費から燃料費、運転費、宣伝費、従業員の給与や諸経費まですべて原価に含め、さらに一定のパーセンテージの報酬を上乗せできるシステムが、ブラックボックスをつくっている。

佐藤:その通りです。まず、このブラックボックスを透明にして、コストを明らかにする必要がある。電力を自由化しなくては、ブラックボックスは残り続けるでしょう。

山岡:なるほど。原発利権の中心にブラックボックスがある。それをさらにたどっていくと、戦後の原発導入期から、連綿と続いている核武装への憧れがあると思います。読売新聞は社説で、プルトニウム利用が認められている現状が「外交的には、潜在的な核抑止力として機能していることも事実だ」(2011年9月7日)と踏み込んだ。自民党の石破茂政調会長は雑誌で「原発を維持するということは、核兵器を作ろうと思えば一定期間のうちに作れるという『核の潜在的抑止力』になっている」「原発をなくすということはその潜在的抑止力をも放棄することになる」(サピオ2011年10月5日号)と述べた。国論を二分するような大問題を、あたかも既成事実のように口にしている。はたして国民は、そのような考え方にいつ合意したのでしょう。原発を推進するために潜在的核抑止力が正式に唱えられたことを、僕は寡聞にして知りません。

佐藤:くりかえしますが、だからこそ、公開・自主・民主の三大原則に立ち戻って、私たちは原発の将来、世代間の共生を考えねばならない。東日本大震災の発生からひと月後の4月11日、ドイツの雑誌シュピーゲルの記者とカメラマンが、取材でうちに来ていたのですが、震度6弱の大きな余震がありました。男性カメラマンは、驚いてクルマに戻りましたが、女性記者は意外に落ち着いていました。そのとき、ロベルト・ユンクの『原子力帝国』の話になりました。ユンクは、原子力発電のような危険な技術がいかに民主主義を阻み、その国を監視国家に変えていくか、1970年代に見通していました。政・官・財・学に報道や司法が一体となって不可侵の聖域をつくりだす。ユンクの予測はドイツでは当たらなかったが、日本で現実のものとなった、とその記者は言いました。日本は、民主主義を取り戻せるかどうかの瀬戸際にきている。国民一人一人が、考え、決断しなくては、いけないのです。

(続く)

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20111024/223384/?P=4


原発は何処から、何処へ――(日経ビジネス) 1
http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/718.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2011 年 9 月 22 日 16:32:58: tZW9Ar4r/Y2EU

原発は何処から、何処へ――(日経ビジネス) 2 「原子力の父」の称号を背に狙った総理の座
http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/852.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2011 年 9 月 28 日 15:13:01: tZW9Ar4r/Y2EU

原発は何処から、何処へ (日経ビジネス) 3 原発立地をめぐる利権と電源三法
http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/223.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2011 年 10 月 05 日 10:59:15: tZW9Ar4r/Y2EU

原発は何処から、何処へ (日経ビジネス) 4 独自の資源外交を展開して失脚 米国の「核の傘下」から跳び出そうとした田中角
http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/398.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2011 年 10 月 12 日 07:40:41: tZW9Ar4r/Y2EU

原発は何処から、何処へ (日経ビジネス) 5 核燃料サイクルを巡る権力の真意
http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/603.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2011 年 10 月

佐藤栄佐久―(上)元福島知事「起こるべくして…」 安全神話過信 税収を優先(産経新聞)

「阿修羅」より転載します。

〔ムラの掟 原子力“先進国”の構造〕 (上) 元福島知事「起こるべくして…」 安全神話過信 税収を優先 (MSN産経) 
http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/767.html
投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 9 月 25 日 00:01:45: igsppGRN/E9PQ


【ムラの掟 原子力“先進国”の構造】(上)元福島知事「起こるべくして…」 安全神話過信 税収を優先
http://sankei.jp.msn.com/science/news/110924/scn11092422280008-n1.htm
2011.9.24 22:26  産経新聞


 「『ムラ』の人々はいつも『安全だ』と言い続けてきたが、福島が裏切られたのは初めてではない」

 そう語り始めたのは、昭和63年から平成18年まで福島県知事を5期18年務めた佐藤栄佐久(72)。汚職事件の責任をとって知事を辞職し、政治から距離を置く立場になってすでに5年がたつ。原子力の恩恵にあずかった地元の首長が言うな−という声も出るかもしれないが、かつて自らがその一角を担っていた原子力“先進国”の内情を振り返った。

 × × ×

 佐藤は在任中、原子力発電をめぐって幾度も「煮え湯」を飲まされた経験から、東京電力福島第1原発の事故を「起こるべくして起きた人災」と言い切る。「ムラ」とは、原子力に携わる人たちの閉鎖的社会のことを指す。

 MOX(ウランとプルトニウムの混合酸化物)燃料を一般の原発で燃やすプルサーマル計画など、原子力政策で国や東電と対立を演じてきた佐藤。「闘う知事」と評されたこともある。

 しかし、佐藤は「知事選にあたって反原発を掲げたことはなかった」と話す。むしろ、第1原発(双葉町、大熊町)と第2原発(富岡町、楢葉町)が並ぶ双葉郡の地域振興を訴えるなかで、「過疎地域の人口が1万人くらい増え、経済面で良い面がある」と考えていた。

 その佐藤も知事就任後は、東電と対立する場面を繰り返した。背景には、昭和63年の就任後、間もなく抱いたある種の「違和感」の存在があるのだという。

 × × ×

 昭和64年1月6日。時代が平成へと変わる2日前のこと。福島第2原発3号機で警報が鳴り、原子炉が手動停止された。

 一報は現地から東電本店を通じ、通商産業省(現経済産業省)、県へと伝わった。だが、東京電力の思考には、地元の富岡、楢葉両町への伝達優先という発想はなかった。

 地元の不信感を煽る事態は続く。部品が外れて原子炉内に三十数キログラムもの金属片が流入、4回の警報が鳴っていたにもかかわらず、運転を継続していたことが後に判明した。

 県庁に陳謝に訪れた東電幹部が放った言葉がこれだ。「安全性が確認されれば、(部品が)発見されなくても運転再開はあり得る」

 「『安全は二の次なのか』と思った」。佐藤は、当時の東電とのやり取りをを今でも忘れない。

 佐藤が原子力発電に感じた違和感は他にもあった。それは原発立地のメリットである「カネ」をめぐる違和感だった。

 × × ×

 福島第1原発の事故は、日本の原子力の「安全神話」を終わらせた。しかし、日本の将来を見据えると「神話の終焉」を「原発の終焉」にすることは許されない。その神話を支えてきた産学官一体の「原子力ムラ」。ここにメスを入れない限り強固な安全構築はあり得ない。原子力ムラの独特の構造とその掟に迫る。

 × × ×

 福島第1原発がある双葉町、大熊町。双葉町の商店街の入り口には「原子力 明るい未来の エネルギー」と書かれた看板が掲げられている。原発誘致に積極的だった事故前の地域の雰囲気を象徴する光景だ。

 双葉町議会が平成3年9月、7、8号機の増設要望を議決した。《当初の誘致から10数年で、経済のみならず教育、文化、医療、交通、産業、全ての面で大きく飛躍発展を遂げた》。決議文は原発の恩恵に言及し、こう続く。《しかし、厳しい財政となって…。よって増設を望むところであります》

 地元自治体にとって、莫大(ばくだい)な税収をもたらす原発施設の固定資産税。だが、施設の減価償却が計算されることで年々減額され、先細りする。

 窮した自治体が、さらに増設を求める−。大熊町町長の渡辺利綱(64)は「原発の安全神話を過信してしまった。『安全だ』と言われれば信じるしかないようにされてきた」と悔いる。

 当時、福島県知事だった佐藤栄佐久(72)にも自らも含め地元が、原子力ムラの掟にからめ取られていくのが分かった。

 だが、「地元には2、3家族に1人は原発関係者がいる」と佐藤。知事としてのポストを支えている一角が、原発関係者という現実がある。

 「ムラを飛び出し、『脱原発』に踏み切って解決できる問題ではなかった」

 《電力産業との共生を図りつつ、発電所立地の優位性を生かして、新たな産業の誘致や育成を進める必要がある》

 震災の1年前、福島県が平成22年4月にスタートさせた「県総合計画」の一節だ。

 福島県には、明治以降、会津の只見川流域や猪苗代湖で開発された水力発電によって、「首都圏の電気を賄ってきた」という強烈な自負がある。東電は福島県に対してことあるごとに、「明治以来、長きにわたってお世話になっている」(平成6年7月、佐藤にあいさつに来た際の東電社長の言葉)と低姿勢だった。

 × × ×

 だが安全に関しては、「お世話になっている」はずの地元が、いつも後回しにされた。

 14年、東電が福島第1などのトラブル記録を意図的に改竄、隠蔽していた「トラブル隠し」が露見した。関連会社の元社員が実名で内部告発したにもかかわらず、監督官庁の原子力安全・保安院は告発者を容易に特定できる資料を、当事者の東電側に渡していた。

 電力会社と、それを監視すべき立場にある保安院が「グル」だと思われても仕方ない構図。当然、地元は反発した。

 低姿勢を装いながら、電力会社も国も、「原発は安全で、原発なしでは地域は成り立たない」と思わせ、地元自治体をも取り込んでいく巧妙なレトリック。そして安全面では地元は軽視される。それが原子力ムラの掟だった。

 渡辺は指摘する。

 「原発に依存する地元は、安全に関しては常に蚊帳の外に置かれてきた。国と電力会社が癒着(ゆちゃく)していると疑っても仕方のないことだった…」

 佐藤も自責の念を込めるように、こう語る。「ムラの掟を崩壊しなければ日本の原子力行政は再生できない。それが社会を大切にするということだ」(敬称略)

注視!―福島県へ中間貯蔵施設をの問題(佐藤栄佐久前福島県知事の話を聞こう)

 いつも思うのは、この問題は佐藤栄佐久前福島知事ならどのように考えるのだろうということです。

 今回も突然降ってわいたような菅総理の福島来県、及び大熊町町長への細野原発大臣の訪問。

 中間貯蔵施設の問題です。

 関連記事と佐藤栄佐久前知事がそのことに触れている講演部分を「阿修羅」へ載せました。コメントの所も見てください。

■「中間貯蔵施設 県内に設置必要」 玄葉氏がインタビューであらためて強調 (福島民報)
http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/130.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2011 年 8 月 31 日

コメント部分を載せます。

●01. クマのプーさん 2011年8月31日 10:53:05: twUjz/PjYItws : GSffPYL3lo

佐藤栄佐久前福島県知事は、すでに福島県に中間貯蔵施設を作る動きを懸念していた。

参照:岩上ユーチューブ(2011/08/25 メモリアルウィーク in 小田原 佐藤栄佐久元福島県知事講演会&質疑応答)40分頃から触れている。

http://www.ustream.tv/recorded/16860106#utm_campaign=synclickback&source=http://iwakamiyasumi.com/archives/12063&medium=16860106

宝石!?福島県エネルギー政策検討会「中間とりまとめ」―佐藤栄佐久前福島県知事のユーチューブを見る

うだるような暑さの中で私はユーチューブを見ました。前半2時間10分、後半1時間10分ほどの長編ですので、気になりながらも遅くなっていました。佐藤栄佐久さんの近著『福島原発の真実』(平凡社)にそったお話しも数々ありました。たいへん内容のあるトーク番組です。佐藤栄佐久さんを中心に、佐藤栄佐久県知事の経験に基づいたお話しが多く語られます。そしてお隣の若い河野太郎さんと飯田哲也さんが補足されていた。本と同時に見るとよく分かる内容に思います。

佐藤栄佐久さんの本や発言を聞けば聞くほど、私は教えていただけるものが沢山あることに気づきます。そして佐藤栄佐久さんは過去の人ではありません。これまでの知事時代にやられてきた実績の上で、これからの福島を、また日本を作り直して行くために、先頭にたってやってもらえる人です。そのことを知っていただくために、暑いので家でDVDの映画を見たりゲームをする合間に、是非是非このユーチューブを見ていただきたい。(転載の都合で二重になっていますので悪しからず)

20110515 「続・福島後のエネルギー政策」前半 @ロフトプラスワン
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20110515 「続・福島後のエネルギー政策」後半 @ロフトプラスワン
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表題にしました福島県エネルギー政策検討会「中間とりまとめ」は、まだ福島県のホームページから見られます。日本の民主主義の問題を考えていくためにも、地方自治、地方分権などを考えるよい資料だと思います。これから私も読みたいと考えています。日本の宝石だと思います。

再稼働に向けてのウソ!―海江田経産省大臣の説明

 佐藤栄佐久前福島県知事がズバリ!書いています。

 原発政策を実質的に握っているのは経産省の官僚である。(『福島原発の真実』p100)

 経産省の官僚の言いなりに動く人になってしまった海江田議員。テレビで拝見する顔が日増しに青ざめ、楽しそうではないのが、まだ救いか!

 佐賀県の玄海原発が再稼働を認めさせやすいと踏んだのでしょう。市民の説明会を開きました。経産省海江田大臣に説明に来てもらいました。次は総理大臣菅首相が佐賀を訪れ説明をしてくれだそうです。

 菅首相がどのような行動をとるかは、多少関心はありますが、いずれにしても国民をバカにした原発政策に継続です。これでは福島原発でたいへんな思いをしている人々に申し訳ないではないですか。

 人間は反省することができるから、失敗も許されるのです。しかし残念ながら、日本人の多くも自己の生活を楽しむのに忙しく、人を思いやる心をどこかにおいてきてしまったようです。

 さて今朝もテレビで海江田経産省大臣が再稼働を決めた説明をしていますが、その説明がウソであることを私たちは知っている。

 田中三彦さんがいち早く指摘した―福島原発は津波でではなく、その前地震ですでに壊れた!のです。

 この点のウソを突き通すことで再稼働及び今後の日本の原発推進していこうとしていることは、明らかです。

 だからこそ、私たちはこのウソ!を広めていかなければならないと思います。

 雑誌『世界』5月号の田中三彦さんの文章をお読み下さい。

  福島第一原発事故はけっして”想定外”ではない
   議論されない原発中枢構造の耐震脆弱性

 また福島みずほさんとの対談でも説明していますし、他のユーチューブでも見られます。

原発政策は日本の民主主義の問題です―佐藤栄佐久前福島県知事の本『福島原発の真実』を読んで

3・11以降の佐藤栄佐久前福島県知事の考えを知りたかった。

『福島原発の真実』(平凡社新書)を読みました。

福島県郡山市に住んでいらっしゃる佐藤栄佐久さんは、ご自宅で3・11地震に遭遇した。福島原発について福島県知事として行なってきた数々のことがら。原発政策が国策であるが故に「知事抹殺」された福島県前知事。

抹殺された福島県前知事が、何を発信するか、世界中の人々が注目している。

読んで一番心に残ったことが、「日本の原発政策は日本の民主主義の問題である」ということと「日本病」という言葉です。

現在原発再稼働のさきがけとして玄海原発が狙われている背景も分かります。


1988年栄佐久さんは、参議院議員から県知事に転じた。

最初に取り組んだ問題が産業廃棄物の大規模な不法投棄であった。映画「フラガール」で広く知られるようになった常盤炭坑が廃坑になった所に、産廃業者が目をつけ廃油の不法投棄を始めたのである。

全国的な不法投棄の世論の盛り上がりもあり、2000年「マニフェスト」という法改正が行なわれた。また独自に「産業廃棄物の処理の適性化に関する条例」を制定し、06年には産業廃棄物税を導入した。

この経験が栄佐久知事の原発問題に臨む姿勢の原点となった。

知事として仕事をしていく中で、原子炉でトラブルや事故が起きても、自治体や住民が関与できないシステムになっていることを知ることとなる。

栄佐久知事は、福島の県民の安全と安心を守るために国と次第に闘っていくこととなる。その詳しい内容が本文に書かれている。前著『知事抹殺』を読んで想像していた以上に、栄佐久知事は原発問題に対して、県職員はもちろん、他県の知事等と共に多くの政策を行なって来ていた。新著『福島原発の真実』を読んでいただきたい。


栄佐久さんは書いている。

原子力安全・保安院は「原発の”安心”は、科学の合理的な積み重ねで実現される」と主張するが、それは違うと思う。「安心」は断じて「サイエンス」ではない。

「安心」はどのようにして得られるか。

原発のデータや原子力政策のプロセスが透明化されて国民の目に見えるようになり、賛成、反対の意見を言い、知りたいデータを知らせてもらうことができる、民主的なプロセスの実現である。

安心とは民主主義プロセスの保証によって、初めてもたらされる。


実質的には経産省の役人によって、かつても、そして3・11以降、福島原発の大惨事が起きたその後も、根本的な対策が打ててない状態で……

安全・安心を置き去りに、経産省は原発の運転再開に向けて突き進もうとしている。


以下本から引用する。

「痛切に感じるのは、原子力政策は民主主義の熟度を測る素材であるということです。

原子力政策は、欧州の多くの国では国会の決議や国民投票で決められております。しかしながら、わが国の場合、これまでの原子力長期計画は原子力委員会の決定後、閣議報告のみで決められている。

さらには原子力発電さえ、国会が制定したエネルギー政策基本法にはまったく記述がなく、閣議決定で定められるエネルギー基本計画になってようやく出てくる。

原子力政策を円滑に展開するには国民的合意が不可決である。

わが国においても専門家による検討、それを踏まえての国民的な議論を政策決定プロセスに組み込むべきである。

専門家が決めたことを国民に押し付ける時代ではなくなってきております。」


また「日本病」とは……

責任者の顔が見えず、誰も責任を取らない日本型社会の中で、お互いの顔を見合わせながら、レミングのように破局に向かって全力で走っていく、という決意でも固めているように私には見える。

大義も勝ち目もない戦争で、最後の破局、そして敗戦を私たち日本人が迎えてからまだ70年たっていない。

これこそが「日本病」なのだと私は思う。


佐藤栄佐久前知事の日本を見る目は深い。まだまだ福島県民のために、日本人のために働いてもらえる人だ。政権交代後の政治が、もう少しよい方向に向いたなら、必ず出番はあるのにと思う。

福島前知事佐藤栄佐久著―「福島原発の真実」発売

待っていた佐藤栄佐久前福島知事の本です。

2011年6月22日

「福島原発の真実」発売

お待たせいたしました。平凡社新書より「福島原発の真実」が発売されます。本日6月22日配本、明日より書店に並び始めるとのことです。

下記、目次のご紹介です

プロローグ 福島が壊れる

第1章 事故は隠されていた

炭鉱の廃坑に不法投棄/福島と原子力の火/選挙と原発/自治体は関与できない原発政策/県民に対する二重の裏切り

第2章 まぼろしの核燃料サイクル

目的と手段が逆転した原発誘致/「もんじゅ」ナトリウム漏れ事故/「鉄のトライアングル」/三県知事に絞って政府に申し入れ/プルサーマル実施方針が伝えられる/核燃料サイクル懇話会と民主主義/全国初のプルサーマル事前承認

第3章 安全神話の失墜

JOC臨界事故/高浜原発のMOX燃料データ捏造/プルサーマル延期が決定/電力自由化と東京電力/過疎と「平成の大合併」

第4章 核燃料税の攻防

東電、発電所新規建設をすべて凍結表明/経産省内の電力自由化構想/「物わかりの悪い田舎の知事」/核燃料税引き上げの構想/「福島県はとんでもない県ですね」/「訴訟もひとつの選択肢」

第5章 国との全面対決

チラシ配りをするエネ庁課長/「エネルギー政策検討会」設置/「プルサーマルは力ずくで進める」/政策決定プロセスにおける情報公開/国民の声は反映されているか/原子力政策最大の問題点/タコツボと化している原子力委員会/原発推進は国民に対して説得力をもつのか/「原発はコストが一番安い」というまやかし/電力自由化のなかで原発は成り立つか/高経年化対策/プルトニウムバランスはとられているか/原発は地域振興になっていない/「なんで勉強会にあんな人間を呼ぶのか」/石原都知事の暴言/失望させられた原子力委員会の回答/自民党県連の申し入れ

第6章 握りつぶされた内部告発

突然のファックス/国こそが本物のムジナ/“警官と泥棒が一緒に”/原発立地自治体が東電に抗議文/東電幹部総退陣/東電という組織の病根/「中間とりまとめ」の発表/国への最後通牒/核燃料税条例改正に総務相が同意/思わず出た原子力委員会の本音/自民党本部に乗り込む

第7章 大停電が来る

福島県の「無力感」/「東京」の本音/第一原発6号機再稼動に「了」/情報公開はどこまで

第8章 「日本病」と原発政策

美浜原発で四人が死亡/スケジュールありきの原発政策/原発政策に民主主義のプロセスを/速度をあげる原子力政策/プルサーマルは福島で実施しないことを再確認/原子力安全委員が抗議の辞任

第9章 止まらない内部告発

県に続々寄せられる内部告発/「福島のトゲを抜け」/知事失脚

エピローグ 嘘を超えての再生

知事辞職後、放置された諸問題/原発事故の「元凶」/また発覚した保安院の「嘘」/ 「嘘」を超えて、リーダーシップを発揮できるか

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すぐれた情報:原子力安全・保安院の"内幕":佐藤栄佐久元福島県知事が憤りを語る

「阿修羅」より知る。

原子力安全・保安院の"内幕":佐藤栄佐久元福島県知事が憤りを語る

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佐藤栄佐久前福島知事―外国特派員協会記者会見:冒頭発言全文

2011年4月21日

外国特派員協会記者会見:冒頭発言全文

4月18日に行われた外国特派員協会記者会見の冒頭発言全文を英訳含め掲載します。
(※取材掲載記事・出演スケジュールはこちらです)

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以前、福島県知事をしておりました、佐藤栄佐久と申します。
福島第一原発は、できてから今年でちょうど、40年になるところでした。
そのうち18年、約半分の期間、私は知事として、原発が次々巻き起こした問題に取り組みました。

わたくしは、今度の事件は、起こるべくして起きたものである、決して「想定外」ではなかったと、そう思っております。

なぜ、防げなかったのかについて、本日は述べようと思います。この先、日本は原子力発電についてどんな政策をもつべきか、それについてもお話します。

簡潔に述べまして、なるべく多くの質問を頂戴します。

それから、今日は原発のことしか話しません。もっと色々、私には話すことがあるのですが、それには、ざっと3時間半かかります。興味がある方は、ここにわたしの本を持ってきていますから、ぜひ買って帰ってお読みください。

本題に入ります。なぜ、今度の事故は防げたと思うのか。理由の1つは、去年、2010年の6月に起きたある事故です。実は、今度とそっくりの事故が福島第一で起きました。

6月17日のことです。
福島第一原発の2号機で、なぜか電源が止まり、原子炉へ水を入れるポンプが止まりました。冷却水が入らなくなって、原子炉の中の水が蒸発し始めました。今度と同じです。放置すると燃料棒が熱で崩れ、最悪の事態につながる恐れが生じたのです。

東京電力の説明によると、このときは非常用ディーゼル発電機が動いたそうです。それで、ポンプを手動でスタートさせ、水を戻すことができたということです。

しかし、電源を失うと何が起きるのか、東電はこのとき、意図しないかたちで予行演習をしたようなものです。これでもし、非常用ディーゼル発電機までやられたらどうなるかということは、当然心配しておかなくてはいけない事故でした。

電源について、もっと安全を図っておくことは、この事件ひとつを教訓としただけでも、可能でした。それが、理由の第一です。

理由の2は、日本の原発政策は、地震をずっと軽視してきたということです。

詳しくは触れませんが、神戸大学名誉教授の石橋克彦さんなどが、地震研究の進歩を踏まえ、原発の耐震基準が甘すぎると、たびたび警告しておりました。

今度の地震で、原子炉は自動停止し、当初は建屋もびくともしなかったから、むしろ耐久力が実証されたという人がいます。しかし、石橋教授が口を酸っぱくして言っていたのは、大きな地震が起きると、同時に色々な損害が起き、それが重なり合うと手に負えなくなる、ということでした。

現に、今回も全電源喪失という事態となり、水素爆発が起きてからは、作業にも支障をきたすということになったのですから、地震に耐えたことなど、慰めにならないわけです。

石橋教授は、今から5年前、国が原発の耐震基準を見直そうとしたとき、専門委員としてその作業に関わっていました。しかし、耐震基準を厳しくするといっても、いまある原発がひっかからない程度にするだけだということがわかったとき、抗議の意味を込めて、委員を辞めています。

地震の怖さ、とくに大きな地震がいろんな損害を生むリスクを軽く見ていたこと。そして、電源がなくなったときの恐怖は、去年の6月、事故を起こしてよくわかっていたこと。

と、これだけみても、福島第一の事故は防げたのだと、こう言えると思います。非常用電源を、津波でも大丈夫な場所に移し替えておきさえすれば、あんな事故にはならなかったわけです。

さて、それではどうして、国や、電力会社は、原発のリスクに十分備えようとしてこなかったのか。

それは、「安全でないかもしれない」という発想に立った政策には、まるでなっていないからです。

あれだけ危険なものと共存していきたいなら、リスクに最大限備えようとするのが当たり前です。しかし、リスクがあるとにおわせることすら、タブー視する傾向がありました。

つまり、日本の原子力政策は、次のようなロジックで成り立っているのです。

原子力発電は、絶対に必要である。
だから、原子力発電は、絶対に安全だということにしないといけない


よく、東電という会社には、隠蔽体質があると、みなさん言われます。
それじゃあ東電の経営者を全部入れ替えたら、直るのかということです。

それから、保安院が経産省に入っているのはいけないから、これを出せ、という意見も聞きます。それをやるだけで直るのか、ということです。

わたしに言わせると、そんなことでは直りません。

福島第一原発、そして第二原発では故障やひび割れがたくさん見つかっていました。ところが、その点検記録を書き換えて、なかったことにしていたのです。
それがわかったのが、2002年8月でした。
このとき東電では、当時の社長と会長、担当副社長、それから元社長の相談役2人、合計5人がいっぺんに辞職しています。

辞めた相談役の1人は、経団連の会長まで務めた財界の超大物でした。
経営者を入れ替えろ、というのでしたら、一度それにちかいことを東電はしております。それでも、今度のことが起きたのです。

日本経済に必要な電力を供給するには、絶対に原発が必要である。
燃やしてできるプルトニウムは、貯めすぎると外国から疑われるから、再利用しないといけない。
つまり、必要だから必要なんだという理屈が、延々と続いていくのです。
危ないから注意しろ、というと、私のように、国家にとっての危険人物と見なされてしまうわけです。

これは、怖い理屈です。
国会議員だろうが、だれであろうが、この理屈には立ち向かえません。

そしてこれだけ有無を言わさないロジックが出来上がると、リスクをまともに計量しようとする姿勢すら、踏みつぶされてしまうのです。

しかも、事実を隠したり、見て見ぬふりをすることが、まるで正義であるかのような、そんな倒錯した価値観までできるのです。すべては、原発推進というお国のためなのですから。

こんな状態ですと、どれだけデータを見せられて安全だといわれても、安心できません。
なぜなら、安心とは、サイエンスではないからです。
安心とは、信頼です。違いますか?
原発を動かしている人を、国民が信頼できないと、安心はないからです。

私は、いまある原発を全部止めてしまえという意見では、ありません。
しかし、国民が原発に寄せる信頼がずたずたに壊れてしまった以上、いまのままの形で原発を続けていくことはできないと思います。


そこで最後に、この先の原発政策をどうすべきか、私の意見を申し上げて、終わりにします。

原子力安全委員会という、原発の安全政策の基本を決める組織があります。
権限は、紙に書かれたものを見る限り、充実しています。
しかし、実際には、ろくな審議もせず、有名無実です。
まずは、安全委員会を完全な独立組織とし、委員を国民から選ぶ制度にする必要があります。
その際には、わたしは喜んで手を挙げ、委員になろうと思います。

ドイツやフランスは、原発政策を変えるときなど、何年も何年も、議論を尽くします。
あらゆる過程に、市民の声が入る工夫をしています。

そんな悠長なことをしていると、日本経済がダメになる、と、政府や電力会社は言うでしょう。
これが、きょう私が申し上げた「絶対に必要だ、だから原発は安全だ」という原発絶対主義につながるのです。いまは、ありとあらゆる方法を尽くして、長い長い手間と暇をかけて、データや紙切れのうえの安全性でなく、信頼に裏打ちされた安心をつくらないといけないときなのです。

日本の民主主義が、試されています。立派な仕組みをつくり、これなら安心だと、世界中の人に思ってもらう必要があります。
そうしないと、ここははっきり申し上げておきますが、外国の人もお金も、日本には入ってこなくなります。原発を生かして、日本経済をつぶすことになります。

それが、津波で命を落とした何千、何万の人たち、家を追われた何十万という人たちの、犠牲に報いる道でしょうか。原発に関わるすべての人たちは、この問いを、しっかり考えてほしいと思います

以上で私の発言を終わります。

<クマのプーさん>
太字はわたしが操作しました。佐藤栄佐久前福島知事のお話を聞いていますと涙があふれます。正義を貫き政治に関わってこられた方のおひざ元で原発事故は起こった。その事実の前に理路整然と話されうる姿に、日本もまだ終わりではないという希望が見えます。倒錯した世界を正す!そのために努力するだけです。

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政府の情報隠しは旧ソ連の「ファシズム」と同じだ―佐藤栄佐久前福島県知事がズバリ指摘

「日刊ゲンダイ」より

佐藤栄佐久前福島県知事がズバリ指摘             【政治・経済】2011年4月19日 掲載

 政府の情報隠しは旧ソ連の「ファシズム」と同じだ

 前福島県知事の佐藤栄佐久氏が18日外国特派員協会で記者会見を開いた。原子力発電所の安全性に疑問を唱え続けた前知事は、政官財大マスコミが結託する“原発推進派”の天敵的存在だ。「危ないから注意しろと言うと、国家にとっての危険人物になってしまう」と言う佐藤前知事が1時間にわたって指摘した原発事故の問題点――。

原発事故は想定外ではない

 昨年6月、福島第1原発2号機の電源が止まる事故が起きていた。ポンプが止まって冷却水が入らず、炉の水が蒸発し始めたが、非常用ディーゼル発電機が動いたので、マニュアルで元に戻した。この時に、もし非常用発電機が動かなければどうなっていたかわかったはず。電源の問題について、もっと安全対策を図ることはできた。非常用電源を津波でも大丈夫な場所に置いておけば、あんな事故にはならなかった。

東電の経営陣が退陣しても隠蔽体質は変わらない

 2002年の福島原発のデータ隠しで、東電は経営陣5人が辞職した。辞めた相談役の1人は財界総理である経団連会長を務めた人物。経営者を代えれば、東電が変わるのなら、既に変わっているはずだ。

情報隠しは旧ソ連の「ファシズム」と同じ

 原発には政治家は関与できない。全てを経産省が握っている。しかし、今、説明役は(外局の)原子力安全保安院のナンバー2にすぎない。なぜ経産省の役人が表に出てこないのか。これでは旧ソ連のファシズムと同じです。安心はサイエンスではない。原発を動かしている人を信頼できないと安心できない。

 佐藤氏には外国メディアからの取材が殺到しているが、「なぜか日本のメディアは来ない」という。

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佐藤栄佐久・前福島県知事、外国特派員協会で記者会見

おはようございます。でくの坊さん、コメントありがとうございます。いつも書いていますが、私の取り柄は、情報をチョイするセンスだけです。その点を評価いただけることが、なによりの励ましです。みなさん、これからもよろしく。
今朝寝過ぎて起きてきた息子は、用意しておいた「とろろ昆布」汁だけ、知らぬ間に飲んでいったので喜んでいます。今頃から飲んでもという意見もありますが、長期戦になる被曝生活が続きますから、これからは、意識して昆布や海苔部類の食事は心掛けます。
佐藤栄佐久さんの昨日の記者会見から、今日は始めます。この所は幸いに生協活動が震災の関係で比較的暇なので、原発震災関連の本を買い求め、読むことに時間を割いています。果たして吸収する知識を活用して、周りの人たちに対して、お役に立つものになるかどうかは定かでないですが、まずは自分が知ることにより落ち着き、それを共有する仲間を求め暮していくしかありません。またここへも、読後に書きたいと思います。

ユーチューブは途中15分頃までです。全体を通しての視聴はビデオニュース・ドットコムで見てください。
http://www.videonews.com/press-club/0804/001839.php">

佐藤栄佐久元福島県知事を「毎日新聞」も取り上げた!

<福島原発>「天災ではない」佐藤栄佐久・前知事毎日新聞 4月4日(月)12時11分配信

今回の原発事故を「国の体質が引き起こした」と指摘する佐藤栄佐久氏=福島県郡山市の佐藤氏の自宅で、松本惇撮影

 福島県知事在職中に、国の原子力政策に疑問を投げかけていた佐藤栄佐久氏(71)に、東京電力福島第1原子力発電所の事故について聞いた。佐藤氏は「深刻な事態は国の原子力政策が招いたもので、天災によるものではない」と強調した。【岩佐淳士、松本惇】

 −−未曽有の事故に、東京電力は「想定外の事態」と繰り返した。

 ◆私でさえ安全と思っていた。経済産業省は「二重三重のチェックをしている」「自然災害による事故も絶対あり得ない」と言っていた。国がそれだけ言えば、地域社会が信用するのは当然だった。

 −−88〜06年の知事在任時、福島第1、第2原発で事故やトラブル隠しが発覚。安全管理に疑問を唱えていた。

 ◆原子力政策は、国会議員や福島のような立地県もタッチできない。政策の基本を定める長期計画策定会議のメンバーの大半は電力関係者の「味方」。政策を実際につくるのは経産省の官僚だ。彼らにとって、良いのか悪いのかは別問題で、一度方針を決めると後戻りしない体質だ。

 −−原子力安全・保安院の経産省からの分離が検討されている。

 ◆分離しないといけない。02〜06年に原発トラブルなどに絡んだ内部告発が、県に21通も寄せられた。保安院に情報提供しても対応もせずに東電へ情報が流されると、告発者は恐れていた。原発の運転を前提に安全面をチェックしろと指示してきたと指摘されるのも、保安院が経産省の一組織だからだ。

 −−第1原発敷地内からは、微量のプルトニウムも検出された。

 ◆3号機で使用中のプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料から出た可能性もある。プルサーマルは、専門家から安全性に懸念の声もあったが、国は推進してきた。

 −−多くの住民が原発関連の仕事に従事してきた現実もある。

 ◆原発のない町に帰っても働く場もないという問題は確かにある。ただ、第1原発がある双葉町を見てほしい。原発ができて永久に栄えると思っていたが、すぐに2機増設してほしいという話が出た。財政上の優遇もあったが、09年には自主的な財政運営が制限される「早期健全化団体」に転落した。原発立地の損得を、冷静に考えるべきだと思う。

 −−東電は、第1原発1〜4号機の廃炉を表明した。5、6号機や第2原発はどう扱うべきか。

 ◆第2原発を再稼働させるべきかどうか、まだ自分の中で整理ができていない。原発は1カ所の立地点で1兆円の投資となる。原発の扱いは、エネルギー政策の根幹にかかわる問題だから。

 【略歴】さとう・えいさく 日本青年会議所副会頭などを経て83年参院議員、88年に福島県知事。5期目途中の06年県発注工事を巡る汚職事件が表面化し、同10月に収賄容疑で逮捕された。無罪主張しているが1審、2審では有罪判決が出て、上告中。02年の東京電力の原発トラブル隠し問題では、原発立地県の知事として、プルサーマル計画への「事前了解」を白紙撤回した。

◆福島第1原発と佐藤栄佐久氏◆

71年3月 福島第1原発1号機が営業運転開始

88年9月 佐藤栄佐久氏が福島県知事に初当選

98年11月 県と地元2町が福島第1原発3号機でのプルサーマル計画受け入れを表明

02年8月 東京電力の原発トラブル隠し発覚

  9月 佐藤氏がプルサーマル計画への事前了解を白紙撤回

03年12月 福島、新潟、福井の3県知事が原子力安全・保安院の経済産業省からの分離を国に要請

06年9月 県発注工事を巡る談合事件で実弟らが逮捕された道義的責任を取り、知事を辞職

  10月 佐藤氏が県発注工事を巡る収賄容疑で逮捕される

10年8月 福島県がプルサーマル計画受け入れ表明

  10月 福島第1原発3号機でプルサーマル発電による営業運転を開始

11年3月 東日本大震災発生

*「毎日新聞」もと記事は東京夕刊とある。
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110404dde002040072000c.html

佐藤栄佐久・前福島県知事が告発 「国民を欺いた国の責任をただせ」

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佐藤栄佐久・前福島県知事が告発 「国民を欺いた国の責任をただせ」週刊朝日 3月30日(水)17時56分配信

福島第一原子力発電所の事故は周辺の土壌や海水からも大量の放射能が検出され、世界を震撼させる事態となっている。原発の安全性に疑問を持ち、一時は東京電力の原子炉17基をすべて運転停止に追い込んだこともある佐藤栄佐久・前福島県知事(71)はこう憤る。「諸悪の根源」は経済産業省であり国だ──。

 今回の事故の報道を見るたびに、怒りがこみ上げてきます。一部の識者は「想定外の事態だ。これは天災だ」というような発言をしていましたが、だまされてはいけません。これは、起こるべくして起こった事故、すなわち“人災”なのです。

 私は福島県知事時代、再三にわたって情報を改ざん・隠蔽する東電と、本来はそれを監視・指導しなければならない立場にありながら一体となっていた経済産業省に対し、「事故情報を含む透明性の確保」と「原発立地県の権限確保」を求めて闘ってきました。しかし、報道を見る限り、その体質は今もまったく変わっていないように思います。

 端然とした表情で語る佐藤氏の自宅は福島県郡山市内にある。地震から2週間以上経過した今も石塀は倒れたままになっているなど、爪痕が生々しく残る。もともとは原発推進論者だったという佐藤氏が日本の原子力政策に疑問を抱き始めたのは、知事に就任した翌年の1989年のことだった。

 この年の1月6日、福島第二原発の3号機で原子炉の再循環ポンプ内に部品が脱落するという事故が起きていたことが発覚しました。しかし、東電は前年暮れから、異常発生を知らせる警報が鳴っていたにもかかわらず運転を続けていたうえに、その事実を隠していました。県や地元市町村に情報が入ったのはいちばん最後だったのです。

 いち早く情報が必要なのは地元のはずなのに、なぜこのようなことがまかり通るのか。私は副知事を通じ、経産省(当時は通商産業省)に猛抗議をしましたが、まったく反応しませんでした。

 日本の原子力政策は、大多数の国会議員には触れることのできない内閣の専権事項となっています。担当大臣すら実質的には役所にコントロールされている。つまり、経産省や内閣府の原子力委員会など“原子力村の人々”が政策の方向性を事実上すべて決め、政治家だけではなく原発を抱える地方自治体には何の権限も与えられていないのです。

 国や電力会社は原発に関して、地元自治体を「蚊帳の外」にしただけではないという。佐藤氏が「8・29」と呼ぶ事件がある。2002年8月29日、原子力安全・保安院から福島県庁に「福島第一原発と第二原発で、原子炉の故障やひび割れを隠すため、東電が点検記録を長年にわたってごまかしていた」という恐るべき内容が書かれた内部告発のファクスが届いたのだ。

 私はすぐに、部下に調査を命じました。だが、後になって、保安院がこの告発を2年も前に受けていながら何の調査もしなかったうえに、告発の内容を当事者である東電に横流ししていたことがわかったのです。

 私の怒りは頂点に達しました。これでは警察と泥棒が一緒にいるようなものではないか。それまで、東電と国は「同じ穴のムジナ」だと思っていましたが、本当の「ムジナ」は電力会社の奥に隠れて、決して表に出てこない経産省であり、国だったのです。

 この事件で、東電は当時の社長以下、幹部5人が責任をとって辞任し、03年4月には、東電が持つすべての原子炉(福島県内10基、新潟県内7基)で運転の停止を余儀なくされました。

 しかし、保安院、経産省ともに何の処分も受けず、責任をとることもありませんでした。

 それどころか、福島第一原発の所在地である双葉郡に経産省の課長がやってきて、「原発は絶対安全です」というパンフレットを全戸に配り、原発の安全性を訴えたのです。なんという厚顔さでしょうか。

 今回の事故でも、記者会見に出て頭を下げるのは東電や、事情がよくわかっていないように見える保安院の審議官だけ。あれほど、「安全だ」と原発を推進してきた“本丸”は、またも顔を出さずに逃げ回っています。

 さらに、佐藤氏は3月14日に水素爆発を起こした福島第一原発3号機で、「プルサーマル」が行われていたことに対し、大きな危機感を持っているという。

 なぜメディアはこの問題を大きく報じないのでしょうか。「プルサーマル」とは、使用済み燃料から取り出したプルトニウムとウランを混ぜたMOX燃料を使う原子力発電の方法で、ウラン資源を輸入に頼る日本にとって、核燃料サイクル計画の柱となっています。

 これに対して私は98年、MOX燃料の品質管理の徹底をはじめ四つの条件をつけて一度は了解しました。

 しかし、判断を変え、3年後に受け入れ拒否を表明することになりました。

 福島第一とともにプルサーマルの導入が決まっていた福井県の高浜原発で、使用予定のMOX燃料にデータ改ざんがあったと明らかになったからです。

 そして、核燃料サイクル計画には大きな欠陥があります。青森県六ケ所村にある使用済み燃料の再処理工場は、これまでに故障と完成延期を繰り返しており、本格運転のメドがたっていません。この工場が操業しない限り、福島は行き場のない使用済み燃料を原子炉内のプールに抱えたままになってしまう。今回の事故でも、3号機でプールが損傷した疑いがあります。これからも、この危険が残り続けるのです。

 昨年8月、佐藤雄平・現福島県知事はプルサーマルの受け入れを表明し、30日には県議会もこの判断を尊重するとの見解をまとめました。このニュースは県内でも大きく報じられましたが、その直後、まるで見計らったかのように、六ケ所村の再処理工場が2年間という長期にわたる18回目の完成延期を表明したことは、どれだけ知られているでしょうか。

 福島第一原発の事故で、首都圏は計画停電を強いられる事態となっています。石原慎太郎・東京都知事は00年4月、日本原子力産業会議の年次大会で、「東京湾に原発をつくってもらっても構わない」と発言しましたが、この事態を見ても、同じことを言うのでしょうか。

 私は06年に県発注のダム工事をめぐり、収賄の疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。控訴審では「収賄額はゼロ」という不思議な判決が出され、現在も冤罪を訴えて闘っている最中です。その経験から言うと、特捜部と原子力村の人々は非常に似ています。特捜部は、自らのつくった事件の構図をメディアにリークすることで、私が犯罪者であるという印象を世の中に与え続けました。

 今回の事故も重要な情報を隠蔽、管理することで国民を欺いてきたと言えるでしょう。今こそ国の責任をただすべきときです。 (構成 本誌・大貫聡子)

さとう・えいさく 1939年、福島県郡山市生まれ。東京大学法学部卒業後、88年に福島県知事に初当選。06年、収賄容疑で東京地検特捜部に逮捕された。09年、一審に続き、控訴審でも懲役2年(執行猶予4年)の有罪判決が出されたが、「収賄額はゼロ」と認定され、実質上の無罪判決となった。現在、上告中。著書に『知事抹殺』(平凡社)がある

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佐藤栄佐久さんの新年の挨拶

2011年1月 1日

新年のお慶びを申し上げます。

あけましておめでとうございます。

昨年も多大なるご支援をいただきました。
謹んで御礼を申し上げます。

2010年は村木氏の冤罪事件を起点として、我々を守る正義と信じてきたものが
いかに独善的で、正義とは程遠いロジックで動いているのかが
白日のもとに晒され、我々の事件に関しましても、
大きな背景が垣間見えたことで、
少しずつ事実関係を皆様に深く理解していただいていることを
実感した1年でございました。

秋以降も山口県で飯田哲也氏と自然エネルギーと日本の原子力政策につき対談、
また、大阪府の枚方市で私と似た構図の裁判を闘う中司宏元市長の後援会にて
講演させていただくなど多くの方々とお会いする機会を得ました。

また12月には特捜検察による証拠改竄を受け、私の事件に関しても最高裁へ上告趣意書補充書を提出、郵政不正事件と私の事件の関連性と構造的類似性、証拠捏造の指摘を行いました。

直近の活動のご報告と共に、それぞれ改めてご報告をさせていただこうと
準備しております。

本年も引き続き、ご支援を賜れますよう、よろしくお願いいたします。

平成二十三年 元旦

佐藤栄佐久

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私も少し遅い正月を故郷で満喫してきました。からすうりがまだ残っていた寂れた村の神社をお参りして来ました。

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久しぶりの佐藤栄佐久前福島知事のニュースです

厚労省事件と捜査酷似 全証拠の再検討求める 福島県汚職(河北新報

 厚生労働省文書偽造事件と酷似する捜査が行われたとして、福島県汚職事件で収賄罪に問われた前知事佐藤栄佐久被告(71)と実弟祐二被告(67)の弁護団は28日までに、全証拠の再検討を求める上告趣意書補充書を最高裁に提出した。

 両事件をめぐっては、厚労省文書偽造事件で大阪地検特捜部の主任検事だった前田恒彦被告が2006年、東京地検特捜部検事として福島県汚職事件の捜査にかかわり、贈賄側(時効)の水谷功・水谷建設元会長らを取り調べたことが判明している。
 弁護団は補充書で「前田被告ら担当検事は、賄賂とされた土地取引の価格を8億7000万円から9億7000万円に変える供述を水谷被告に強要した。前田被告は筋書き通りの供述を基に構図を作る手法を学んだ。厚労省文書偽造事件の問題の根源は、福島県汚職の捜査」と指摘した。
 さらに「祐二被告は土地を宗教団体に売却しようとした計画や、当時の価格は10億円程度だったことを供述したが、調書にはない。被告に有利な証拠を削除した構図も似通っている」と主張している。
 祐二被告が栄佐久被告に土地取引を報告したとされる調書のうち、祐二被告が作成過程さえ認めていない4通の調書については「最高検と高検から栄佐久被告の逮捕許可を得るため、捏造(ねつぞう)された調書。法曹界では以前ならば信じられなかった主張だろうが、今は現実を直視してほしい」と要請。その上で「特捜検察を過信せず、証拠を再検証する必要がある」と訴えている。
 栄佐久被告と祐二被告は00年8月の木戸ダム工事の入札で、前田建設工業を中心とする共同企業体(JV)の落札に便宜を図った謝礼として02年8月、祐二被告が経営する会社の社有地を水谷建設に買い取らせたとして、収賄罪で起訴された。
 二審東京高裁は09年10月、栄佐久被告に懲役2年、執行猶予4年、祐二被告に懲役1年6月、執行猶予4年の判決を言い渡した。両被告は無罪を主張し、上告している。

2010年12月29日水曜日

また「毎日新聞」山口版から

映画:「東京原発」山口で上映 エネルギー政策の講演も /山口

国の原発政策を皮肉った映画「東京原発」の上映会と講演会「エネルギー政策と地方自治」(東京原発県上映実行委主催)が4日、山口市の県教育会館であり、約500人が参加した。

 講演会には、福島原発のプルサーマル計画を白紙撤回した佐藤栄佐久・元福島県知事が参加。県の事前了解後の相次ぐ事故と、それに伴う国や電力会社の姿勢を批判し、「日本にはまだまだ民主主義がない」と訴えた。

 また、環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長が「自然エネルギーの世界市場は毎年60%伸びているのに、日本は乗り遅れている。自然エネルギーはあり余っている状態」と、原発に頼らないエネルギー政策を提唱した。【諌山耕】

〔山口版〕

毎日新聞 2010年12月5日 地方版


 「東京原発」の映画上映会に佐藤栄佐久前福島県知事の講演会を行ったという企画は素晴らしいです。私も聞いてみたかったです。


関連投稿の数々
http://blog.livedoor.jp/amaki_fan/search?q=%BA%B4%C6%A3%B1%C9%BA%B4%B5%D7

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佐藤栄佐久:全く意外ではなく、さもありなん、というのが正直な思いです(郵政不正事件〜証拠改竄は組織体質の問題である)




2010年9月22日
郵政不正事件〜証拠改竄は組織体質の問題である


村木氏の無罪判決についてのブログ草稿を書いているとき、
村木事件の主任検察官によるFD証拠改竄が明らかになった
と報道がありました。

新聞でもテレビでも「信じられない」「ありえない」「検察の信頼は」等の
コメント、見出しが躍っていますが、検察と直接対峙した経験のある者としては、
全く意外ではなく、さもありなん、というのが正直な思いです。

見立てに沿わない供述は決して認めず真実とは離れたところで
供述を作文するのですから、
その延長線上にこのような行為があるのは、十分推察できるところです。

私の事件では、参考人として呼ばれた多くの人が、たとえ真実を貫こうとしても、
逮捕をちらつかせられ、
「すぐにでも会社をつぶせるぞ」「嘘でもいいから言え」「作ってでも言え」
と恫喝され、深夜まで帰してもらえなかったのは
以前のエントリーでも記述した通りです。

弟は精神的に苛め抜く取調べに耐え兼ね、「検事の意向に沿う証言をした」と
自分が認識している17日も前の日付で、「自白調書」が複数存在し、
これは一審の法廷でも「掠め取り調書」=捏造自白調書ではないかと争いになりました。

参考人として呼ばれた友人は、取り調べ検事に
「上司に報告しなければならぬので何か一つ悪口を言ってくれ」
と懇願されたといいます。

取り調べを指揮する上司=主任検事/特捜部長が
真面目な検事を真実から遠さけているとしか思えません。
検察が組織として証拠を捏造し得る証左です。

ですから、村木氏の、決して「信じ難い」ではなく、
「ここまでやるか」という言葉は理解できます。

あらかじめ決めた結論に向かい、無理やり事実を歪めてつぎはぎし、
供述調書を作成していく、検察がそのような手法をとるのは身に染みてわかった。
その流れで証拠物にまで手を付けていたのか、という思いです。

村木氏の一審無罪直後からNHKの「追跡!A to Z」をはじめとして
多くのメディアが事件全体を大阪地検のが生んだ取り調べの異常さ、
という観点で報じてきました。

「大阪地検を無くすんじゃないかという話も出ている」
とテレビで語る元検事の弁護士の方もいましたが
東京地検でも同じことが起こっているという事実を
身を以て知っている私としては信じがたい見方です。

下位組織固有の特殊性に帰結させようとする力が非常に強く
働いているのを感じておりました。

そこで今回の証拠改竄事件が発覚です。
夜のニュースでは、前田検事の映像を洪水のように流し、
個別のFDディスクデータの改竄手法や意味づけを事細かに報道していました。

個人と具体性に強くフォーカスすることで、
すでに組織の体質という全体像がぼやけはじめています。

直接の面識はありませんが、前田検事は東京地検が捜査を行った
私の事件でも取り調べを行っていました。
(一審後、虚偽の証言をしたのは間違いであった、控訴審で真実を述べたいと
 宗像主任弁護士に連絡してきた水谷氏の取調べを担当していました。)

この点を取り上げるだけでも、決して大阪地検固有の問題ではありません。

このようなメンタリティを持った検事が高く評価され、
「エース」として全国の重要事件の捜査を飛び回り、
リーダー的地位を占めている、その事実の指し示す意味は自明です。

村木氏の無罪は、当然の結果です。
当然の結果でありながら幸運な事例であるとも、私は考えています。

今回の改竄事件の報道を通じ、
菅家さんの事件、爪はがし事件など無罪を勝ち取った冤罪事件が
例として挙げられていますが、
このFDは村木氏の有罪、無罪を左右するほどの力を持つ
証拠物であることを考えれば、
すでに有罪として確定している事件の中にこそ、
本当の悲劇、被害者が隠れているはず、
というところまで洞察を働かせる必要があるのではないでしょうか。

特捜検事をやめた方がテレビに出ることが多くなっています。
注意深く聞けばソフトにコメントしている言葉の端々に、
検察に連綿と現在も流れている体質の問題点が垣間見えます。

先日書いた、熊崎勝彦元東京地検特捜部長の
「黒を決して逃がすことはあってはならない」という、
推定無罪の原則を軽視する言葉もその例ですが、
今回も22日の「朝ズバ」で元東京地検特捜副部長 石川達紘氏が、
検察内でなぜこのような改竄が起こりうるのか、という文脈の中で
「最近は調べられるほうも権利意識が高まっているので、
 (捜査は)難しい部分もある」
とさらりと話していました。

この言葉は捜査する側にいかに人権意識が希薄であるか、
聴取される側が、無知で大人しい相手ならば、供述を得るためには何でもやってよい、
と考えていることを間接的に示しているのではないでしょうか。

その意識こそが、特捜検察の体質、村木氏の事件、
そして私の事件をはじめとする無理筋事件の暴走の根となっているような気がいたします。

検察一体の原則、そのトップである最高検が捜査にあたるそうですが、
「前田検事の特殊な犯罪」「大阪地検固有の体質」を断罪して全てが終了しないか、
注意深く推移を見守りたいと思います。

コメント(3)
佐藤栄佐久

佐藤栄佐久:国民はどこにいるのか。国民は誰が護るのか。【1】

2010年2月 4日
国民はどこにいるのか。国民は誰が護るのか。【1】

小沢氏の秘書、石川代議士の逮捕を受けて、私の事件に関しても多くのメディアで言及され、また直接取材も多数受けました。

もとより私は、金丸- 経世会体制には楯突き、真っ向から対立する形で知事になりましたので、その申し子たる小沢氏と特に親しくしていたわけでもありません。ましてや事件の背景に実際は何があるか、もしくはないのかは私は知る由もありません。

ただ、今回の事件で報じられている、(もしくは大手マスコミではあまり報じられないが、各所ブログなどで取り上げられていることから見え隠れする)のは、検察の手法は私が受けた経験と重なる部分が非常に多いということです。

私が逮捕された時の幹部検事が立場は変われど、また今回の逮捕劇に関係しているとのことで、文字通りひと事ではありません。

石川議員は1月16日に聴取に応じる約束していたにもかかわらず15日に突然逮捕されたとのことです。

私の場合は、自分は一切、疑惑として取りざたされていたことは行っていないので、まさか逮捕などされるとは思っていなかったということもありますが、ほとんど弁護士と相談する暇もなく突然呼び出され、逮捕されました。

毎日新聞に「今日逮捕へ」との予測記事が載った日の午後、家に検察から電話があり、地元のホテルの駐車場に呼び出されました。

それまでは一切、聴取なども受けていなかったので、参考人聴取だと思ってホテルに宿泊する準備をし、弁護士に「これから行ってきます」と電話で連絡したのですが、東京にそのまま自動車で移送され有無を言わさず逮捕されたのです。

「人質司法」という言葉があります。
逮捕・拘留は、逃亡、証拠隠滅の恐れがあるため、身柄を拘束することが許されるのですが、実際は弁護士という専門家の助言と情報を制限し、あらゆる手段を駆使して自分たちが組み立てた通りの供述をとるために利用されます。

突然の逮捕は、供述をコントロールするための第一歩なのでしょう。

真実を貫こうとしても、検察官の意に沿う供述をするまでは、決して保釈されません。弁護士との接見は平日に30分ほどあるのみで、検察官は拘置中、土日なく、早朝から夜半まで取調べを行います。検事が思う通りの供述が得られないと、娘が高校生になるまでここから出さない、県議、支持者を皆逮捕する、等と恫喝し、怒鳴り、机をたたき、背広を床にたたきつけたことを、弟は法廷で証言しました。

「これでは誰でも犯罪者にされてしまう」と。

その法廷で検事が証人の証言中に突然、派手に机を叩き、傍聴人も裁判官もその場にいた全ての人が肝を冷やしたことは先述のとおりですが、法廷内ですら相手を威圧する行動をとるのだから、これが密室だったらどれほどか、想像に難くありません。

私との接見の際、弁護士が「弟さんは判断能力が失われてきている」と伝えられたのを覚えています。連日、長時間の取り調べはそれ自体、精神と肉体を痛めつける物ですが、洗脳に近い効果があることを私自身も感じました。

任意の事情聴取も、密室で長時間拘束し、脅迫的、高圧的に供述を促す点では同じです。

「週刊朝日」で二週に渡り掲載されている記事によれば、石川議員に対しては、小さい子供がいる女性秘書は深夜まで事情聴取に呼ばれたら困るんじゃないか、と脅しながら供述を促したそうです。

そして、実際に「押収したものを返却する」名目で問題の事件の際にはまだいなかった女性秘書を呼び出して、突然被疑者として事情聴取をはじめ、子供保育園に迎えに行かなくてはならないと何度も訴えても、何時間も外部との連絡さえ許さず、深夜まで解放しなかったのだそうです。

時代劇の中にしか存在しないような卑劣な悪役のやり口です。
この記事が本当なら、まさに、「だまし討ち」であり、「監禁」であり、無辜の国民の生活と安全を脅かす不正義と言わざるを得ません。

私の事件でも、13時から参考人聴取が開始され、19時頃、突然「被疑者になった」旨伝えられて被疑者として調書をとられた方がいます。
これは違法だそうです。
弁護団が公判で指摘する予定だったところ、検察が証人を取り下げてきて、もめたことを覚えています。

他にも私の事件に関わる事情聴取のエピソードを幾つか挙げてみます。

ある会社社長はこう言われました。
「お前らが東京地検に喧嘩を売るなら、こちらも考えがある。
お前らみたいのはどうにでもなるんだぞ。お前には7年くらい入ってもらう。
出てきた頃は会社もなくなっているし家族もばらばらになり浦島太郎のようになるぞ。
そうならないためにも真実を話せ。」

知らない、というと
「お前の立場だったら知らないはずは無い。知らないのなら想像して言ってみろ」
そして想像して言ったとしたら、どうなっていたのでしょうか。

私を支持してくれていた会社の経営者たちは、多数「会社をつぶすぞ、すぐにでもつぶせるのだ」という検事の言葉を聞いています。

経営をした方ならわかると思いますが、「お前の会社をつぶす」と言われたら、社員たちが路頭に迷わないように、何でも言うがままにならざるを得ないでしょう。国家権力であるだけに、暴力団より強力な脅しになるはずです。

また、ある後援会関係者は以下のようなやり取りをしたそうです。
「あなたが来ない場合は200人よびますがどうですか」
と電話で呼び出され

「いろんな事分かってるだろう、金のこと」
―― 一切知らない
「20年間支えてたんだから。わかってるんだろう 佐藤栄佐久はうそつきで…(罵詈雑言)…」
―― 栄佐久はすばらしいから20年間も支持してきたのだ
「とぼけるな。ふざけるなよ。 一つでもいいから(具体的に)悪いことをいえ」
―― しらない
「栄佐久の 悪いことを知ってるような人を一人くらい言え。しらないことでもいえ」
「知らないこと知ってると言ってもこの部屋の中だけで外には出ない」
―― もし栄佐久がそういう人間であるなら県民を裏切ることになる
「『もし』だけ削除して調書作成していいか」

最後のやり取りは、いかにして検察官が供述を曲げて調書を作成するか明確に表しています。
この後援会の方はやり取りを詳細にメモに残していました。

最後に、
「あなたは私を人間としてみていない。
野良猫か野良犬としかあつかっていない。
人間として扱ったのか、野良猫として扱ったかったのかはっきり言ってくれ」
と言って最終電車で帰ってきたそうです。

「嘘でもいいから言え」「作ってでも言え」「想像でもいいから言え」「想像できないなら教えてやる」

検事から全く同じようなこの類の言葉を言われたということは、2,3人に留まらず身内含め私の事件で聴取を受けた多くの人から聞きました。日常的にこのような手法で供述を積み上げていくのでしょう。

妹は取り調べ中に倒れ、一時意識不明になりました。検察庁までタクシーで迎えをよび、病院の「救急救命センター」に入りました。

命の危険がありました。
通常ならその場で救急車を呼ぶ必要がある状況で、検察官は決してそれをしなかった。

私は被告人尋問で、その後妹から聞いた話を「人権を守るべき最後の砦の検察が人命までおろそかにしている」と申し上げました。

苦痛を与えて、強制的に自白させる拷問は古くから犯人探しの手段として用いられました。
近代では拷問は否定され、先進国では明確に法律で禁じられています。

何故かといえば、拷問、苦痛から逃れたいという一心から絞り出した供述は虚偽である可能性が高く、真実を追求するに当たっては、邪魔にしかならないからです。

中世の魔女狩りを見て分かるとおり、とでも書くことができればいいのですが現実は前近代的な、相手の人格を破壊することによって、望む供述を得ようとする精神的拷問は前述の通り今、起こっています。

一段落して取り調べを受けた皆さんの声を聞くにつけ、早く火を消してよかった、と本当に思います。

そのような人権を無視した取調べの結果、私の場合、一度も会ったことがないゼネコン幹部による、私が彼のことを「門さん、門さん」と呼んでいた、などという、「真に迫った」虚偽の話が生まれるのです。

そのゼネコン幹部とは法廷で「初めて」会うことを楽しみにしていたのですが、検察側は証人申請を何故か突然取り下げてしまいました。

※長くなりましたので続きを次回に書かせていただきます。

佐藤栄佐久

日刊ゲンダイ記事:福島県前知事・佐藤栄佐久氏が語る〜“地獄”から生還できた(下)

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「日刊ゲンダイ」の昨日の記事です。前記事を先にお読み下さい。
「ゲンダイ的考察日記」より転載させて頂きます。

福島県前知事・佐藤栄佐久氏が語る〜検察の暴走と恐怖(下)

「知事は日本にとってよろしくない。抹殺する」
取り調べ中の検事の言葉です

「私の事件では、特捜部の過酷な取り調べによって、弟の会社の総務部長と私の支援者、そして東急建設の支店長2人が自殺を図りました。総務部長は一命を取り留めましたが、今も意識は戻らないまま。ベッドの上で男性の声を聞くと、検事の声を思い出すのか、険しい表情を浮かべ、顔を背けるのです。よほど取り調べがツラかったのでしょう……」

<東京地検に出頭した佐藤氏の後援会の幹部たちは「栄佐久氏の悪口を何でもいいから言ってくれ」「15分以内に言え」「想像でいいから言え」「もう図は完成していて、変えられないんだ」と執拗に迫られたという。>

「いま『取り調べ可視化』が取り沙汰されていますが、検察の恫喝には抜け道がある。弟は拘置所に向かう車中で『中学生の娘が卒業するまで出さない』と脅されました。相手は今から取り調べを受ける検事ですよ。あまりに卑劣です」

<佐藤氏も約50日間に及んだ拘置中に精神的に追い込まれ、ほぼ全面的に供述してしまった。>

「逮捕後2日間は検事と怒鳴り合っていましたが、次第に『私が自供すれば支持者は解放される』『早く“火の粉”を消さなければ…』『検事に身を任せよう…』と思うようになったのです。私は“ストレイシープ(迷える羊)”になっていました」

<一方で検察は有利な証言をした人物を手厚くもてなすようだ。>

「検察に『私から“天の声”を聞いた』と証言した元県幹部は、私の事件に絡み、競争入札妨害罪で特捜部に逮捕されましたが、起訴を免れました。公判の過程では、この人物の口座に約3000万円の出所不明な入金記録があることが発覚。特捜部はこのカネの流れを取引材料に県幹部を締め上げ、“天の声”をデッチ上げたのではないかと思っています」

特捜部長の出世と引き換えに私は政治生命を絶たれ、4人が自殺を図った

<東大法卒、参院議員を経て知事5期。「改革派知事」として霞ヶ関と戦ってきた佐藤氏には、今の検察の動きこそ、「霞ヶ関官僚の行動原理の縮図」と映る>

「ダム建設や原子力行政と同じで、一度決めた方針を覆そうとしない。いかにムチャな方針だろうと、保身に走って突っ走ってしまう。完全に『経路依存症』に陥り、捜査そのものが自己目的化しています。検察の正義は国民にとっての正義であるべきなのに、国民不在の捜査が今も続いています。政権交代を選んだ国民の意思を踏みにじってまで、強引に小沢捜査を進める必要はあるのか。はなはだ疑問です」

<佐藤氏の事件については、「当時の大鶴基成特捜部長が『これができるかどうかで自分の出世が決まる』と息巻き、乗り気でない現場を怒鳴りつけていた」と報じられたものだ。>

「特捜部長の出世と引き換えに、私の政治生命は絶たれ、弟の会社は廃業し、100人以上の社員が路頭に迷うハメになった。今後、私の無実が証明できても自殺した人々は戻りません。検察と一体化したマスコミも共犯です。『知事は日本にとってよろしくない、抹殺する』。弟の取り調べ中に検事が吐き捨てた言葉です。事件の犠牲となった人を思う、その発言のあまりの軽さに驚かされます。強大な捜査権力は実に気まぐれで、特捜検事にとっての“おもちゃ”に過ぎないのです」

<佐藤氏の裁判は現在上告中だが、検察の強引な筋立てと捜査が、いかに多くの悲劇を招くか。
小沢事件を指揮する大鶴最高検検事と佐久間特捜部長は、肝に銘じておいた方がいい。>

*さて次なる展開を予想する写真をまず載せておきましょう。
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日刊ゲンダイ記事:福島県前知事・佐藤栄佐久氏が語る〜“地獄”から生還できた(上)

「ゲンダイ的考察日記」ブログより転載させていただきます。
昨日の「日刊ゲンダイ」の記事です。

福島県前知事・佐藤栄佐久氏が語る〜“地獄”から生還できた(上

どんな筋書きもデッチ上げる検察の手口

手段を選ばない検察捜査で、福島県前知事の佐藤栄佐久氏(70)は政治生命を絶たれた。担当副部長として事件を手がけたのは現在、特捜トップの佐久間達哉部長だ。
佐藤氏の控訴審判決で、検察の主張がことごとく崩された焦りが、強引な小沢捜査を生んだともいわれる。冤罪を訴える佐藤氏は今、“暴走検察”に何を思うのか。話を聞いた。

「小沢事務所に入る特捜検事の姿を見て、私はナチス将校の行進を連想しました。ナチスにもナチスなりの正義があった。しかし、正義の暴走ほど恐ろしいものはない。私はそのことを身を持って体験したのです。

<特捜部が佐藤氏を収賄の罪で逮捕・起訴したのは、06年10月のこと。捜査の端緒は小沢事件と同様に、土地取引をめぐる疑惑だった。02年夏、実弟の経営する縫製会社「郡山三東スーツ」が旧本社用地を売却した。約8億7000万円で購入したのは水谷建設。小沢事件でも「裏ガネの証言者」として登場してくる中堅ゼネコンだ。>

「当時、弟が土地を売ったなんて寝耳に水。当然、売却代金は三重スポーツに入ります。私の手元には、一銭もカネが入っていなかったのです」

<それでも検察は、この取引に固執した。取引の2年前に県発注の木戸ダム建設を準大手ゼネコンの前田建設工業が約200億円で受注。水谷は前田の下請けだった。前田は下請けに水谷に三東スーツの土地を購入させたのではないか。知事が“天の声”を発した見返りに違いない――。そんな筋書きがハナから、特捜部は描いていた。>

「収賄で立件するため、検察が持ち出した“ウルトラC”が土地の売却価格と時価相場との差額」。私と弟が一蓮托生となって時価よりも高い値段で土地を買い取らせ、その差額が賄賂にあたると決めつけたのです」

<佐藤氏が土地の“時価”を知らされたのは、逮捕後に収監された東京拘置所の独房の中だ。>

「独房のスピーカーからNHKのニュースが流れ、『(三東スポーツの)土地の実勢価格は3億円』と伝えました。バブル期には200億円程度の価値があった土地です。収賄罪に問われた私が“収賄にあたる額”を聞くのも変な話ですが、『そこまで、値が崩れるはずがない』と思い、取り調べ検事に実勢価格の真偽をたずねたのです」
すると、検事は「別の新聞は2億7000万円と書いている。(検察の)上の方は勝手なことを言うからね」と答えた。
「小沢事件でも大手マスコミは『検察からのリーク情報はない』と言い張っていますが、現場の検事はリークの実態を認めていますよ(笑い)」


以上は「日刊ゲンダイ」1月26日記事です。つづき(下)は後日。

これらの記事をより理解するためには、ぜひ『知事抹殺』を手にとってお読み下さい。                                 

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参照:関連【福島県前知事・佐藤栄佐久】
http://www.asyura2.com/10/senkyo78/msg/803.html

元福島県知事佐藤栄佐久さん、わたしも応援してます

 『知事抹殺―つくられた福島県汚職事件』ではじめて佐藤栄佐久元知事を知った私ではありますが、この本を読むことにより、原発問題だけでなく、知事というもの、さらに最近では道州制などの地方自治についても、関心は広がっています。これからの憲法問題では、地方自治、地方分権などについても、勉強をしていくことが大事だということに気づきました。それらを考えるとき、『知事抹殺』はまさに生きた教科書といえます。他の人にも、この本を紹介していきます。
 今日は佐藤栄作久さんのブログから紹介します。

2010年、謹んで新年のお慶びを申し上げます。

知事を辞してから3年、昨年は著書を出版し、
その後のつどいを通じて、また皆さんとも触れ合うことがかないました。
本ブログの開設も含め、ようやく再始動ともいえる1年になりました。

合併しない宣言で有名になった矢祭町へ講演によんでいただいた際には、
「矢祭町では、疑っている者はいない。
 皆信じているのだから、一切事件のことについては触れなくいい」
というご依頼の言葉で、何物にも代えがたい応援と支えをいただいた思いでした。

ブログには開設以来多くのメール、応援コメントを頂きました。
心より御礼申し上げます。
いわきのつどいに参加された方からのメールを紹介させていただきます。

-------- 

いわきのつどいに参加させていただきました。
私は、福島県民の一有権者であり、佐藤栄佐久さんを応援する一いわきの市民です。
栄佐久さんのお元気な姿を拝見し、私自身の心がなぜかホッとしました。

会場にはいろいろな方が見えられていました。その方々を見ていると、私のように新聞の広告でつどいの案内を見て、会場に来た人ははたしてどのくらいいるだろうか。皆さん、地位のある方で応援する気持は一緒でも場違いのような気持ちになり、少々照れくさい気持ちになりました。
しかし、勇気を絞り栄佐久さんと勇気づけの握手をしてきました。

 私は、栄佐久さんの人間性を新聞やテレビでしか知りません。知りえる立場にもありませんでした。しかし、顔は人を表す、通り、正義感の強く真の政治家と思っていました。知識があり知性豊かで、決断力があり親分肌で、思いやりがあり情熱豊かな人と思っていました。まさにその通りだと感じました。200万の県民のため、しいては国のために全身全霊注いできた人が、県民を裏切ることなどできるわけありません。信念を晴らすべくぜひ勝利を勝ち取っていただきたいと思います。

しかし真実に迫れば迫るほど邪魔する人もいることは確かです。その邪魔を打ち消す私のような一般市民がたくさん出てくることを切に願いたいと思います。

「がんばってください、栄佐久さん」
--------

ありがとうございました。胸に刻み戦いに望ませていただきます。

本年は、裁判の第三ラウンドが始まります。
最高裁での上告審の準備を既に弁護団の先生方と共に進めています。

3年間、私が社会から隔絶されている内に世界では激しい変化が進行しています。
本年も自身の戦はもとより、経験を踏まえて少しでも社会に資する活動をしていきたいと考えておりますのでよろしくご指導の程、お願いいたします。

佐藤栄佐久
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偽証罪での告発(佐藤栄佐久ブログ)

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*本を読んでいないと佐藤栄佐久前福島知事のブログで書かれていることは理解できないかもしれません。是非、まずお読み下さい。この国のために行ってきた人が国策捜査で無実の罪にある日突然襲われる。そこでは、まるでドラマのような、いやそれ以上の人間ドラマが展開される。坂本土木部長はドラマでいえば、まさに悪者です。しかし佐藤前知事は、坂本氏を簡単には悪者と考えない。ここにまさに佐藤前知事の人間性が表れている。以下ブログからの転載です。

2009年11月 2日
偽証罪での告発

坂本元土木部長を偽証罪で告発した。

私の中には、二人の相反する坂本君の姿が浮かんでくる。

一人は部長会議のメンバーであった坂本君である。
3役や県警本部長、教育長、7人の部長と一緒に私の話を熱心に聞いていた。

20世紀から21世紀へかけての理念、「地球時代にはばたくネットワーク社会、ともにつくろううつくしま福島」の実現に向けて常に熱く語る私の話を真面目に聞き実現に邁進していた彼である。
原発から過疎の問題まで幹部は一体になって取り組んでいた。

また、毎年2、30回機会あるごとに職員に講話をしていた。
繰り返し伝えたのは、あらゆる暴力・圧力に対して、職員が苦労していることがあったら3役はじめ皆で守る。そんな暴力はすぐ跳ね返し対応するようにという指示だった。

暴力とは即ち、ペンの暴力(検察が恐喝めいた取調べの際に使っていたブラックジャーナルなど)、拡声器などによる大きな声の暴力、政治家や上司を含む権力からの暴力・圧力、そしてもちろん本物の暴力などである。

それをフォローする意味で部長会議でも、常に邪(よこしまな)力に対しては部下を徹底して守るように指示していた。
「私の体質が部長会議の体質になり、部長の体質が職員の体質になり、県の体質が市町村や県民の体質になって行くので、心して行動するように」
熱心に聴いてくれていた坂本君のが目に浮かぶ。

もう一人の坂本君は、3年前に公判廷で突然立ち現れた。

「真実を話します」と宣言した直後に、事実ありもしない事を話している彼である。

検事から新聞を見せられて、坂本君が天の声があった旨証言したと知らされた際、事実に反する証言を行うとは、如何に過酷な取調べを受けているのかと、胸が締め付けられる思いだった。

法廷で、本人の口から同様の証言を聞かされたときは余りのショックで「真実、真実!」と不規則発言をしてしまう。裁判所とはこんないい加減なことが罷り通るところかとあきれ果てた。

その時の彼の姿は部長会議のあの真面目な、私のイメージにある彼とは全く別の人間であった。

法廷では、弁護団は坂本君が二千六百万円の机貯金があり、小分けに何度も銀行のATMで出し入れしていた事実を指摘した。
これは弁護側ではなく、検察側がつかんでいた事実である。

どうして、一公務員がそんな大金を手元にもっていたのか、まさに、談合事件の真相を調査している検察なら、私が検事なら、当然看過すべき事柄ではなく、厳しくその内実を取り調べ、ことによっては当然、訴追する必要があるだろう。

裁判長が厳しくその金の内容を本人に追求すると、検事が居てもたってもいられなくなったのか突然口を挟み始めた姿が印象に残っている。

裁判長は、自分が証人に直接聞いているのに、横からそれをサポートするのは一体どうなのか、と検事をたしなめていた。

検事は何故、法廷で「かばう」、追求から「まもる」かのような行動にでるのか。
金の出所については明確になっていないにも拘らず。
そこには、検察がつかみ、かつ明らかにされていない事実があることが浮き彫りにされてはいないか。

坂本君は起訴されていない。

もう一度確認するが、私が一銭の利益も受け取っていないことを考えればことの異常性は明白だ。

控訴審判決が出たことで、今回の告発の意味はよりはっきりしたように思う。

利益の供与はなかったという事実認定の上に、坂本君が言ったというから言ったんだ、という論法で、全く立証責任を果たしていない薄弱な証言のみを使って、有罪が成立しているのだ。
こんなことゆるされるなら「誰でも容易に犯罪者に仕立て上げられてしまう」

これは検察が創った犯罪である。

私は二人目の坂本君を恨んではいない。法廷では、私が「非常に行政に対して厳格な姿勢で臨んでいた、個別業者の名前など(本件を除き)一度も聞いたことが無い」旨の証言をしている。自分の偽証の脆弱性はもとより十分承知だろう。

むしろ、検察の利益誘導によってありもしない証言をした結果、今回の告発含め、未だにその証言に縛り付けられざるを得ないことを、不憫に思う。

本稿を書いている時、弁護士の先生から、28日に福島地検が偽証罪等の告発状を受理し東京地検に移送したという連絡があった。

「不正義が行われているかもしれない」証拠を目の当たりにしながら、それを追求せず、ありもしない虚構を作り上げた当事者、東京地検がどのような処理を行うのか、今は見守りたい。

                                 佐藤栄佐久

「ストレイシープ」―『知事抹殺』佐藤栄佐久著を読む(その2)

 『知事抹殺―つくられた福島県汚職事件』(佐藤栄佐久著)を読んで、その続きを書くことが遅くなっている。注意散漫状態で多くの事柄が気に掛かる毎日が続く。しかしそれらはすべてつながっている。器用に書けないもどかしさを、だからあなた(わたし)だけにしか書けない視点がある、を心に秘めながら続ける。

 神保さんのこの事件のまとめによれば――

佐藤氏はなぜ検察に狙われたか

●福島原発増設反対
 
●プルサーマル計画の凍結

●道州制の拒否

●市町村合併反対

●郵政民営化反対

をあげている。本の中では、福島原発に関して、佐藤栄佐久知事が、福島県から原発事故で一人の県民の死者を出さない。そのために何をするかを考え行った。その行政が詳しく書かれている。そのことも紹介しながら書きたいとは思うが後に回す。

 今回は「ストレイシープ」にもう少しこだわってみたい。

 佐藤栄佐久さんが、書き上げた本の題名を、「ストレイシープ」にしたいと言った時に、夏目漱石の『三四郎』は、今はあまり読まれていませんからと言われたそうだ。私が先のブログで、「ストレイシープ」の言葉の連想としてあげた聖書「ルカによる福音書15章」というより、『三四郎』の中で使われる範囲の言葉とする解釈が必要とわかる。

 夏目漱石が『三四郎』で「ストレイシープ」を使い何を言いたかったか。以下のサイトに書かれている解釈を参考にした。http://kenbox.jp/monsterbox/bungaku/sanshiro.htm
「ストレイシープ」という言葉を三四郎に投げかける美禰子。その言葉の謎を次第に理解する三四郎。――

美禰子は理想よりも現実を見ることを決心したのだ。

しきたりに囚われず、自分の意志を優先させて生きることを理想に掲げた美禰子が、現実問題を前にして悩み苦しみ、そして最後は諦らめて現実を選んだ…。

 県民のためと、胸を張って行ってきた県知事としての仕事が、逮捕された段階では、知事のまわりの人々を苦しめ、自殺未遂をする人さえも出した。これでは一体何のためにもの申す知事として行ってきた県政は何だったのか。県民あるいは身近な人たちを死に追い込むことになる。留置場で取調べられる自分はいったいどうしたらよいのか。

 検察の取り調べは、知事とはいえ初めての経験。まして弟たちは、すでに知事より前から取調べられている。また今後知事が否認すれば否認するほどその被害は広がる。

 その意味で逮捕される前に弁護士から言われた、徹底抗戦はしないようにと言う意味を了解する。それはまさに佐藤栄佐久氏にとって『三四郎』の世界であった。しかし残念ながら、その三四郎の「ストレイシープ」は死語となりつつある日本の文化的状況でもある。

 さて『知事抹殺』を読むと分かるのは、裁判の公判では語り尽くせない部分を本で書いたということ。特に検察の取り調べのその異常さは細かく丁寧に書くしかない。正義の検察であるはずが、如何に反対のことをしているかは、この本を読めば一目瞭然である。まして植草一秀さんが、何度にも渡り、長期間、冤罪事件で勾留されたその環境を想像するとき、私の想像の範囲を超える。

 佐藤栄佐久氏はインタビューで語った。裁判員制度や可視化をしたところで解決がつく問題ではないと。検察は、司法は腐っている。しかし、気長に本来の形にしなければならないことも理解する。郷原さんにはがんばって欲しい。
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知事とは― 『知事抹殺』佐藤栄佐久著を読む(その1)

 ここの所読みたいというか読むべき本が積んである。例えば植草さんがよく紹介する本『秘密のファイル―CIAの対日工作(上・下)』(春名幹男著)など。日本の近代の政治の歴史に関わる本で政治や歴史の勉強をと思うが、なかなか進まない。しかしつい最近起きている事件には関心も強いし理解もしやすい。

 そんなに昔でない事件が、いつも心に引っかかっている。今でも毎日のように茶の間のテレビに登場しているであろう(ちゃんとは見てないので)そのまんま東・宮崎知事が知事として政界に出てくる前の話しである。
 宮崎県には立派な知事がいた。安藤知事である。当時逮捕される前、テレビで見たりして知った。安藤知事は結果逮捕されたが、私は単なる勘ではあるが、今でも無実を信じている。そしてその後みなさんもご存知のそのまんま東が知事となり今日に至っている。

 このからくりってどうなっているのかづーっと不思議だった。その答が佐藤栄佐久(前)福島県知事の『知事抹殺』の本を読んで得た思いがする。そのことから書いていきたい。

 その前にもう一つ書いておきたい。このブログを書くに際し、本を読む前に一度見たビデオ・ドットコムで放送された(有料)佐藤栄佐久氏の発言をもう一度見た。その中で安藤知事のことに触れた発言があった。佐藤氏は逮捕前の弁護士の助言に従い、徹底抗戦は避け、結果自白調書にサインして早い内に拘置所から解放された。しかし宮崎県知事は否認して長い期間拘束された。その違いが何を意味するか。この事はまた後に触れる。

 『知事抹殺』で知った最初の事が、知事候補がどのようにして選ばれるかということだった。佐藤福島県知事が知事選に出馬することになった経緯のところに書いてある。佐藤栄佐久氏の履歴をまず見てみる。

氏 名 佐藤栄佐久 (さとうえいさく)
生年月日 昭和14年 6月24日
出身地 福島県郡山市
略 歴 昭和38年 3月   東京大学法学部卒
昭和49年   (社)郡山青年会議所理事長
昭和53年   (社)日本青年会議所副会頭
昭和58年 6月   参議院議員
昭和62年11月   大蔵政務次官
昭和63年 9月   福島県知事(5期目)
http://www.nga.gr.jp/tijifile/profile/fukusima.html

 JC(日本青年会議所)の活動を15年間で終えた後、1979年に政界への誘いがあり当時の中選挙区(参議院)から選挙に初めて出る。しかしその時は落選した。その後は「自分の足で県内を歩けるだけ歩いてみよう」と考え次の選挙を闘い、83年に初当選した。

「反旗」をひるがえして
 自民党擁立知事候補は中央で決められていた。(略)
 金丸信副総裁と取り巻きの数人の国会議員による「ボス政治」で、この国のすべてが決まっている。社会、公明、民社の野党も強引に押さえ込み、やりたい放題になっていた。中央政界でもあきらめに似た雰囲気が流れていたが、あげく一地方の首長候補にまで口をはさんでくる傲慢さに、参議院議員だった私は激しい怒りを感じた。中央が好き勝手にして役人を担ぎ出して知事選に出馬させる。民主主義の危機である。(本より引用)

知事に名乗りを上げる
 自分の足で福島県下の4000の集落を歩いてきた私は、福島県の実情を肌で感じていたから、前年度末から県内のさまざまな方々かに促されてきた県知事選への出馬は望むところだった。(本から引用)

 大部前の話しとはいえ、政権交代する前の政治状況は似たり寄ったり状態であったろうと想像できる。このような中で当選し知事になり県政で県民の多くの支持を得ながら次々と中央政治にもの申してきた知事がその後どうなったかは次回に回したい。

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http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4582824544.html

ビデオニュース・ドットコムにて鼎談を行った(佐藤栄佐久 公式サイト)

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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582824544

マル激トーク・オン・ディマンド 第445回
「物言う知事」はなぜ抹殺されたのか


控訴審判決記者会見の直後、ビデオニュース・ドットコムさんより、弁護士の郷原信郎氏ジャーナリストの神保哲生氏と鼎談をしないか、というお話を頂いた。

恥ずかしながら今回初めてその存在を知ったのだが、ビデオニュース・ドットコムは報道の本分を全うすべく神保氏が主宰しているインターネットの放送局だ。
 
本ブログでも先日紹介したが、郷原氏は私の事件に関して、常に公正でバランスのとれた記事を発表してくださっている。
直接お話しできる最良の機会と思い、一も二もなく承諾させていただいた。私自身は細かい法律論は元より疎く、説明に当たっては歯がゆい部分も多々あったのだが、郷原氏には今回、判決について「換金の利益」という奇妙な概念、このような矛盾を孕む判決にいたった裁判官の感覚、人間とコストを投入しすぎて退くに退けなくなった検察内部の杜撰なロジックといった点含め非常に明快に分析いただいている。

会場の郷原事務所に向かう車中で知らされたのだが、エネルギー問題の専門家、飯田哲也氏もいらっしゃったというのもうれしいサプライズであった。
飯田氏は県が2001年「エネルギー政策検討会」を作って研究を始めた時、「新エネルギー」の観点から講師としてお話を伺った人である。
事件に至るひとつの可能性として、私と国・原子力業界との対峙の姿勢を描く趣向だったのだと思うが、町村を疲弊させる麻薬のような国のエネルギー政策について、久しぶりに語らせていただいた。

C02削減と自然エネルギーの関わりが主要課題の一つである今、飯田氏は既に各所で大活躍だが、氏の重要性は今後も高まっていくことは間違いない。

少し話はそれるが、今押しも押されもせぬ自然エネルギーの権威となった飯田氏に早くから着目し、講師をお願いした県庁スタッフの着眼は素晴らしかった。
今回、飯田氏に高く評価いただいた「福島県エネルギー政策検討会 中間とりまとめ」の質の高さとわかりやすさは、中央官庁の前例主義官僚達ではとても実現できるものではない。県庁職員が一丸となって「地方」の持つ底力を示した好例である。一緒に苦労してくれた職員を誇りに思う。

今回の番組はくだけた会話での分かり易い、ニュース・コメンタリー含め、伝えるべき事実を伝える、隠された真実を伝える、というジャーナリズムのあるべき姿と気概を見せられた思いだ。

控訴審判決後、動画でも触れられているように一部の新聞を除き、ほとんどのマスコミが判決の内実を語らず有罪という表面のみ浚っている。先日の記事にも書いたように、個々の記者レベルでは「実質無罪」にせざるを得なかった判決の意味がわかっているのだ。実際に接していてわかるが末端の記者は非常に優秀な方々が多い。

それが紙面になるとき、なぜ歪むのか。デスクが…上層部が…という声も聞く。政治家は叩くべきもの、というステレオタイプな姿勢こそが、まさに検察が虚構を作り上げる基礎として利用されていることに気付く「デスク」はいないのだろうか。

そんな大勢の中、私の生の声を伝える場を設けていただき、非常にありがたく思う。

スポンサーに頼らないメディアのため本動画も視聴は有料だが、ぜひ御高覧頂ければ幸いである。

知事とは

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 佐藤栄佐久前福島知事の本『知事抹殺』を読み出す。この本で知る内容には、現代的な問題がいっぱい詰まっている。お勧め。また佐藤栄佐久前知事はブログも始める。その中から一部紹介。

2009年10月 5日

『 耐雪凌霜 』 〜ウェブサイト/ブログ開設にあたり
「知事抹殺」出版記念会で出席される方へのサイン本に 『耐雪凌霜』 と書いた。

2009年9月27日に福島県知事を辞職してから3年になる。

『国策捜査ではないんですか』
と叫ぶ記者の声を後ろに聞きながら、18年間の幕を閉じるにはあまりに短い記者会見を終え会場を出た。

この3年間はあっという間に過ぎ去った。

30年前、私は参議院議員に立候補して落選、県内 4000集落をこつこつと回っていた。

会津地方の湯川村の旧家で話をしている時に『耐雪凌霜』と揮毫してある古い扁額が目にはいった。聞けば戊辰の戦争の際、撤退する侍に宿を提供したお礼に書いてもらったものだと言う。
郡上八幡の援軍が戊辰の時会津に来て、その隊の名前が『凌霜隊』だったと後で知った。
その一人が書いたのではないかと推察する。

私は浪人中の自分の気持ちにぴったりの言葉として色紙等に揮毫していた。

この3年間も同じ気持ちだった。

あり得ない事実で起訴、私の最も嫌う人物像に仕立て上げられ、そして、一審で証拠は吟味されず、有罪判決が出た。執行猶予がつき、追徴金もない。
裁判官は検察のいい加減な調書を踏まえた大岡裁きのつもりだったのだろう。

しかし、有罪だ。事実がなかったことは私が一番よく知っている。

私がこの理不尽な判決に声を上げず、政治家はどんなに清廉に見えても、所詮、皆金銭が絡んで汚い者だというステレオタイプを許してしまえば、日本という国は虚無主義に陥る

そのような近親者の言葉に、私は戦いの継続を決めた。

無私を政治信条とする私を県民も理解し、支持してくれてきた。
ここで終ることは、18年間、そして今も支持してくれる人々への裏切りになる。

法廷での戦いは2つ目のラウンドを終え、今この原稿を書いている時点で、控訴審の判決を待っている。

そして、拙著「知事抹殺」を出版し、この事件は一体何なのか、という事実を世に問うた。
沢山の方が出版記念会に出席してくれる。早速読んでくれた友人が手紙をくれた。

『耐雪凌霜』の気持ちで私とともにじっと堪え、
支援してくださっていた事は、言葉にできないほどありがたい。

皆様に、この場で改めて御礼を申し上げます。

戦いは現在進行形だ。
全てを失った私の新たな足場として、ここにブログを開設させていただくことにした。
拙い文ではあるが、拙著に引き続き、この場で私の考えと事実を綴っていこうと思う。
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