009簡易融雪屋根(軒先三角)のトラブルでした。
軒天から融雪水が・・・ツララが・・・
お客様は漏電の危険を感じて電気を切ったそうです。



001早速屋根に上がり原因を調べます。
雪を下ろすとびっしり氷が・・・
とりあえず、氷を割って除去します。
※注意 ツルは片手では絶対に使用しないで下さい。
必ず両手で持って手の間隔は30センチ以上あけて下さい。
押すようにツルの先を制御して下さい。

004白い鉄板(谷コイル 表面に樹脂加工しています)と
既設の長尺鉄板の間から
融雪水が浸入したものと思われます。




030しかし、本当の原因は
排水口にありました。
常識として、排水パイプと屋根面の谷コイルとの間に接合されてあるべき
自在ドレンがありません。
しかも、下地板と白い鉄板の間に2センチほど隙間があります。
コーキングでシーリングされていました。
つまり、コーキングの劣化により隙間が生じ、融雪水は排水パイプを通らず軒天に流れていたのです。

001
屋根の横の切断面は防水用のガラス繊維をバインダーにして
サンドイッチコーキングをしました。
もちろん、
各馳及び中間馳も紫外線に強いシーリング材にて処理しました。

008今回は板金部と木部の下地材との間が氷と水でびっしょりと濡れている為、
水分を吸って硬化する特殊なシーリング材を使用しました。
その他にも3箇所の手抜きともいえる良くない施工部がありました。



トラブルの原因は必ずあります。
確認できない所の工事箇所は写真にて提出してもらいましょう。
それをお支払いの条件にしてください。
後悔しないように!

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ルーフドクター 佐藤隆生でした。