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ぼくたちが住んでいるところには季節というものがあって
それはだいたい4つに分けられている。
春 夏 秋 冬 だ。
ぼくは夏のはじめにうまれたので
「春」という季節は最後に経験した。
冬は寒い。寒いとけっこうつらい。
そんなかんじで四か月ほどすごすと
地面が暖かくなって落葉樹は緑を取り戻し草の芽が出てくる。
それからついに花盛りの時を迎える。
とくに、「桜」という木に花が咲くとあたりがざわめきだしてさらには浮かれだす。

花は好きだ。
おかあさんが植える草に咲く花を片っ端から食べて叱られる。
でも「桜」みたいに節操なくたくさん一気に咲くものはちょっとびっくりする。
それに「木の花」は高いところに咲くからぼくが見るためには首に負担がかかりすぎる。
というわけで、そんなに興味はないのだけれど
おとうさんや、とくにおかあさんは「花見」というものをしたがって
それにぼくたちを無理やり連れて行って無理やり写真を撮ってご満悦。
理解しがたいけど、おかあさんが喜ぶのならぼくは良いと思ってる。
まぁそんなふうに「春」というのが始まるわけです。