20156月30 将来のぼく。 人間は成長すると「なにか」になるのがふつうらしい。すでに人間なのにさらになにかになるっていうことの意義がぼくにはいまひとつ理解できないところだ。でも、ぼくのおとうさんは犬になる前はソウル歌手だったそうだ。助男先輩はシェフになりたいそうだ。神なのに。兼業?ぼくはとりあえず、おかあさんの手伝いをしながら木こりの修業をしている。ハーモニーちゃんやぽっちゅねえちゃんはもう「かわいい」という職業に就職しているらしくなりたいものはないし、なる意味がない といっている。茶々はなぜだかじじぃの「師匠」をやらされていて、やりがいがなくてそろそろやめたいそうだ。
20156月29 メダカ。 じじぃはメダカを「めだやん」とかなんとか呼んでたいせつにしている。ぼくがメダカの棲家の鉢をかきまぜたり、そこに浮いている水草を引っ張り出して遊んだりすると激怒して追いかけてくる。水草の根っこには、どうもメダカの卵がくっついているらしくそれを水から出すとメダカの元が死んでしまうらしい。ひまさえあれば、メダカの鉢のほとりに座ってメダカ世界を覗いている。それでなにか悟りを開くとかは、まったくなく、ただ覗いているだけだ。
20156月27 ぼくの教育係。 ぽっちゅ姉ちゃんはぼくの教育係。熱心で真面目で厳しい。まいにちまいにち、「それはダメ!」「こうゆうふうにしなちゃい!」と指示が飛びぼくはそれをこなすのがたいへんだけど、けっこうたのしくもある。これはぼくが「白目の練習」をさせられているところ。
20156月23 パンボー。 「パンボー」とは、ハーモニーちゃんがどこかからひろってきたパンダの形のボールで咬むとピコピコ音がする楽しいものだ。家の中や、庭になんとなく転がっているからぼくが遊び始めると、どこかからハーモニーちゃんがすっ飛んできて「かえしなさいよ」と超怒る。だってなんとなく転がっていたんだし、特に誰かが現在それで遊んでいたわけでもないんだからぼくが遊んだっていいと思うんだけどそんな理屈はハーモニーちゃんには関係ない。返すまで怒りまくっている。だから仕方なく返すんだけど。ぼくもピバールも、たまにこのボールで遊びたいがなかなかそうもいかないことが多い。
20156月23 茶ボックス。 茶々はクマの形の茶ボックスといわれている犬ベッドに入っている。茶ボックスは茶々にちょうどいい大きさなんだそうだ。だけど助男先輩が入っているときもあってそうすると茶ボックスが型崩れするからっておかあさんがいやがるんだけど誰も出て行かない。ぼくも小さいころは茶ボックスにだいぶお世話になったようだ。記憶にはないんだけど、証拠写真が残っている。