天野ナス。

ぼくは黒っぽい犬。じゅうにん家族。

2016年06月


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きのう「散歩の途中でマルちゃんに会った」 と、助男先輩が言っていた。

マルちゃんは川沿いの歩道で干しミミズに体をすり付けていて「まぁ!マルちゃん駄目よ」と叱られている最中だった。

「この子はマルちゃん、太っているからマルちゃん!」 と、マルちゃんのお母さんが言ったそうだ。
マルチーズだからマルちゃんなんじゃなかったかしら?と思いつつも
「かわいいですね、マルちゃん」 と、またもやおかあさんがこたえた。

マルちゃんは助男先輩にとても興味を持ったらしく
可愛い顔を振り回しながら助男先輩に迫り来た。
一緒にいたブチは数か月前に犬にかまれて犬に対して心身症気味で小柄なマルちゃんにすらビビり腰が引けていたらしい。

「キャバリアはね、高齢者向きの犬なんですって!」とマルちゃんのおかあさんが言った。
ここひと月でマルちゃんがマルチーズではなくキャバリアだということがバレたらしい。
「まだ一歳半なんですよ、もう遊びたがりで~」

おかあさんは、どう若く見ても75歳を過ぎていると思われるマルちゃんのおかあさんに
「あなたにもしなにかあったらマルちゃんを助男の嫁にください」という言葉がなんども出かかったけど、いくらなんでも失礼かなと遠慮したらしい。

マルちゃんが15歳になったらマルちゃんのおかあさんは90過ぎ(推定)だろう。
おかあさんは、かつてまだ犬と暮らしていなくて夫婦で散歩をしていたときにも現マルちゃんおかあさんを見たことがあって、道で転んで鼻血をだしていたマルちゃんおとうさんに救急車を呼んだことがあったから、ひとの家族のことながらマルちゃんの将来はどうなるのかすごく気になるらしい。
ちなみにその時、助男先輩は「これをお使い下さい」と自分の尻ふき用のウェットティッシュをマルちゃんのおとうさんに差し出したそうである。

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2月に、じじぃはおかあさんから
「週に3回、モップでベッドの下のぼくたちの毛くずを掃く」
といった簡単で単純なミッションをあたえられた。

大方の予想通りできていない、というか
ぼくの想像を超越して「いっかいもやってない」という結果が出た。
生物として存在していいのだろうか?

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