2012年12月16日

2012年12月16日

「つながる」から「つむぐ」へ (冬蔵)

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秋田音頭にも登場する桧山納豆の「秘伝 縦混ぜ」をレクチャーする山本洋子さん。マイクを持つのは「ハタハタの命をいただく話」と「なまはげのわりごど(悪いこと)した人台帳の話」をさせると右に出るものなしの「県庁のはなゑちゃん」。

大阪に行ってきました。しかも二泊三日で。正確に言うと行き来の飛行機、リムジンバス、空港の待合室、タクシーの中・・・・などなど、頭を窓ガラスに打ち付けながらどこでも寝るので九泊三日ほどです。

14日は心斎橋の「ベストセラーを置かない本屋」のスタンダードブックストアさん。
地下に「広大な」カフェを持っています。お客さんはめぼしい本をそこに持ち込んで「試し読み」をしてから納得して買っていくというとんでもないシステムです。
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社長の中川和彦さん。
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この日のために比内地鶏の粕漬けをつくって燻製までしてくれて。

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まるごと秋田プレート。時計回りに、とうふの酒香寿漬け、白菜と人参の三五八漬け、ナタ漬け、社長特製・比内地鶏の燻製。そしてハタハタ寿司。

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冬蔵は「いぶり人参」とチーズにすりおろしたにんにくを加えてオリーブオイルで和えました。
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それを囲むのは「秋田県人のこれぞ美意識の結晶!茄子の花寿司」です。
一味をちょっと散らしました。
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お酒は五種類。一杯目のウェルカムドリンクは白麹仕込の「シルキー」を。二杯目からはお酒のブースに行って200円。このシステム。いいです。おなかのすいた人はおにぎりと粕汁もあります。

楽しく飲んでくださいます。そして60人を超す皆さんが「秋田のくらし」「秋田のうまいもの」についての話になると「しーん」となって皆さん聞き入ってくれます。鳥肌ものです。
以前、今回の天の戸のカレンダーに文章を寄せてくださった藤本智士さんもここでトークショウをしたことがあるとお聞きして、一方向の縦糸の流れに横糸が絡んでくる感覚を感じました。しかも藤本さんの事務所《リス》のスタッフの方も来てくださって、なおさら感じることでした。
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グループできた方も、一人できたかたも三人で一つの「桧山納豆」を分け合って「縦混ぜ」です。なんかすごい時間というか空間です。皆さんの心に秋田がいい印象で残ってくれたらと、スタッフの一人として参加して思いました。

次の15日、山中酒の店の直営の「さかふね」さん。昼からの準備までの空いた時間に洋子さんが空堀商店街の「こんぶ土居」さんに誘ってくれました。
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「吟味」という言葉を思い浮かべました。
本物をつくるために吟味に吟味を重ねる。一つ一つがきっちりとした仕事に支えられて大切につくられています。なのに庶民的な値札。「本物だから高いのが当たり前」じゃないんだね。
京都から合流したNさん「京都やったらこの倍の値段しますわ」と。
「ほんとにうまいものを食べてもらいたい」その気持ち伝わります。
スタンダードブックストアの中川社長さん、お使い物はここに決めているとのこと。そして山中さんでも出しは土井さんとこの昆布で。ここでも縦糸と横糸つながっていきます。

夜は山中さんの「さかふね」で。
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いたるところにある「お酒をおいしく飲んでもらうための工夫」。
酒器。器類は言うに及ばす。スタッフの皆さんの動きまで。

「秋田、酒飯之宴」は18時から。
きびきびした動きの中から今日の料理の姿が見え始めます。
ハタハタきれいに焼いてくださいました。
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「ぶりこ」のところに酒味噌をのせてもらいました。
ぶりこに混ぜて食べてもらいましょう。
生ハタハタ、焼くのがかなり難しいです。

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山中基広料理長さんのこの笑顔に迎えられて(プロの仕事場に入るのはさすがにずうずうしい冬蔵も気が引けます)持ってきたものを切って盛り付けます。

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山ワサビが手に入ったので数の子でワサビ漬け。

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セロリの粕漬け。

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新粕で長芋を漬けて。いろどりも楽しい「いぶり人参」。そしていぶり大根はオリーブオイルをしみこませてトンブリをからめます。

そして、「なにかおてつだいできれば・・・」とスタッフの真弓さんの優しい言葉に、「これ切って盛り付けて!」といつもの人使いの悪いところが発覚。
いろいろやっていただきました。

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手前左から芽キャベツ、小玉ねぎ、にんじん、赤カブの「煮切り(酒)漬け」。玉ねぎはラッキョウ酢で二度漬け。奥にあるのは大阪初上陸(かもしれない)ミズの実。その「たまり醤油漬け」。
大阪に来て思ったこと秋田県人「粘りもの」好きです。

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この真剣なまなざしの集団は「現地でキリタンポ焼いちゃいます隊」。できたてを食べてもらいたいと懸命です。んーーー。見るよりやるとかなり重労働。

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そのかいあってか、皆さん真剣に食べてくださいました。
えがったな、はなゑちゃん。
わたしたちは「おいしい!」の笑顔をつくるために来たんだね。


しめは「さかふね」さんの冷凍庫をお借りして、ナタ漬けをシャーベット状に凍らせて、一味をほんのわずか散らしてデザートに。合わせるお酒は「純米大吟醸 十年熟酒」。

デープな夜は少しずつ更けていきます。
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二日続けて秋田からおいでになってくれたなまはげさん。お客さんとのツーショット写真にも快く応じてくださる「心根の良さ」を垣間見せて、山中社長さんと井上さんとしばし「ゆるキャラ全盛時代にこわキャラの生きる道」をテーマに歓談。これだけ頑張ってるんだから、正式に県庁職員に採用してあげたらと思う・・・。なまはげさんは一言もそんなことには触れず、哀愁の背中の残像をおいて夜の巷に消えていきました。
「ところでなまはげさん。包丁見つかると銃刀法違反です」

秋田こと知られてないこと、まだまだ多いと思います。地道な活動があってこそと思います。口コミは時間かかります。でも裏切りませんよね。参加してくださった方たちの笑顔を見て思いました。

途中からお客さんと「乾杯!」をする冬蔵をしり目に、料理とお酒の「出番」の指示。食材の説明。タイムキーピング、そして記録の写真撮り。掛けづりまわっている山本洋子さん。洋子さんが人と人とを引き合わせてくれます。結びつけてくれます。縦糸になってくれます。そしてまわりのわれわれが横糸となってからみついてゆくこと。その心地の良さ。

まずは「つながる」から「つむぐ」の時代だなと勝手に思います。
これから新たに始めなくても、今までの集まったものをより合わせて糸をつくりたいですね。55になってふと思います。「より合わせる」ことをしているうちに、自然に自分のタペストリーが「織り上げられて」いくんじゃないかって。

帰りは神戸に向かって、「ラミ」でビーフシチューオムライスを食べる。行列に並ぶこと30分。(普段は、並ぶくらいなら食べなくていいと威勢の言うことをいうのがどういう風の吹き回し?)800円、それだけでいいの。んーん。関西は不思議の世界だ。外に並んでる人のこと考えてそそくさと外に。(待ってる間に生ビール飲んだけど)

今日もなんやかんやでごっちぉーさんでした。

ゆく年くる年セット、たんとこうてや。たのんまっせ。