続きです。


ここではAV業界を変えた4人のことについて。

2000年の初頭に現れた4人。

長瀬愛

堤さやか

桃井望

笠木忍

の4人です。

まぁ、ここに樹若菜を入れるっていう話もあるかも知れませんが。


とりあえず僕としてはこの4人なんですよ。


知らない人もいるかもしれないのでご説明を。


この4人はなにか特別なグループというわけではありません。

デビューが近いんですね。

2000年代のAVはこの4人無しでは語れません。

この4人はAV業界に新しい風を吹き込みました。


それが


『キカタン』


です。



それまでのAV業界はあるメーカーからデビューした『専属女優』という女優さんと企画のその他大勢の『企画女優』の二種類しかありませんでした。

もちろん、専属女優の方が価値があります。

しかし専属女優さんはそのメーカーからしか作品が出せないという制限がありました。


でもその制限という壁を壊したのがこの4人です。

壁を壊したというか企画女優の地位を上げたという方が正しいでしょうか?


AV女優で可愛いと言えば専属女優なんですが企画女優が可愛いんです。
これはすごいことでした。

企画女優でありながら人気をもつ単体女優ということで略して『キカタン』と呼ぶようになりました。

一時期はこの4人が全てのAVを作ってんのかな?というぐらいの作品数でした。


この4人がいたからこそ、大槻ひびきさんや波多野結衣さん、南梨央奈さん、春原未来さん等々現在のキカタンがあると言っても過言ではないと思います。


じゃあ、なぜこの4人がAV業界を席巻できたのか。

ここからは完全に個人の意見です。


『長瀬愛』『堤さやか』『桃井望』『笠木忍』この4人が初めてAV業界にもたらしたもの。


それは『普通』だと思います。


『普通』とはなにか?


それまでのAV女優というのは女優感というのがとても強くフィクションの中にいる人という思いが強くありました。

しかしこの4人はそのビジュアルからしてその辺にいそうな人たちなのです。

同じクラスに。

近所に。

毎朝同じ電車で会うあの人に。


だからこの4人が壊したものはAVとフィクションの壁なのかもしれません。


初めてAV業界に『普通』というものをもたらしたからこそ『キカタン』の地位を築くことができたのかなと個人的には思います。


ここからキカタンの躍進は始まった訳ですし。

キカタンから専属女優になったという例も増えましたしね。



もう少し続きます。

次のお話はAV業界を変えたメーカーのお話を。


『未満』がもたらしたものについて。