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スピルバーグの映画
「ペンタゴン・ペーパーズ」を見た。
1970年代、ベトナム戦争に関わる秘密文書をすっぱ抜いた
ワシントンポストおよびニューヨークタイムズの物語である。

映画のラストシーンでも描かれているが、
ある意味これがウオーターゲート事件のスタートでもあるか?

ウオーターゲート事件を扱った映画
「大統領の陰謀」を見たの中学生の時だった。
一人で劇場に足を運んで見た。
決して暗い青春時代だったわけではなく 笑
あまりにもコアな作品に興味を持つ友人がいなかった。
映画よりも先に、翻訳された原作も読んだ。

時は流れ平成の世になってから、
当時の原作では名が明かされなかった、
ニュースソースが名乗り出て、
しかもそれが当時の現役FBI副長官だった、
というビッグニュースもあった。

「ペンタゴン・ペーパーズ」を見て
そんな古い記憶まで色々なことを想い出した。

1970年当時のワシントンポスト社主を演じた
メリル・ストリーが圧巻だった。
社の存亡をかけて揺れ動く心、
強さと弱さを見事に演じていた。

ワシントンポスト社編集主幹を演じたのはトム・ハンクス。
本来あまり好きな俳優ではないのだが、
本作「ペンタゴン・ペーパーズ」のトムハンクスは
画面に登場した瞬間から何故かとても格好良かった。

本来の僕はマスコミ嫌いである。
政府による陰謀や隠蔽も必要悪だと持っている人である。
それでも「ペンタゴン・ペーパーズ」や
「大統領の陰謀」に描かれるような記者や主幹や社主ならば、
マスコミだって決して悪くない、と思える。

レンタルで見たのだが、もう一度見たい。
そして引き続き「大統領の陰謀」も見たくなる。
「ペンタゴン・ペーパーズ」はそんな魅力的な映画だった。