A9sln
皆さん『SECOND』の予約はお済みでしょうか?w

さてさてまだリリース前ではありますが、発売延期のお詫び企画も兼ねまして、リクエストのあったセルフライナーノーツ(楽曲解説)を書きたいと思います。

と、その前に今回使用したギターの紹介を。

← まずこの写真で持ってるのが通称「赤いSuhr」。プロシリM1をベースに改造が施されています。
以前にこのブログで紹介したのが第1期モディファイでアクティブPUを搭載していましたが、今は第2期w 
昨年末のツアーサポートを機にPUはパッシブに戻し(フロント:SSV、リア:SSH+)、ネックシェイプを元のカマボコ型から割とスタンダードなUシェイプに近い形に調整。更にブロワースイッチを外し、トーンもカット。ワンボリュームの位置を元のトーンのあった場所に移動してあります。

kramer3-2
そしてこのKramer "Pacer Vintage" Customized。
通称「Teriyaki」ですねw
詳細はコチラ


sadj-cus
左はお馴染み、メインギターのSadowsky Tokyo "JT-VS II"。通称「Blacky」。
詳細はコチラ


右はIbanez "RG8540ZD" j.customです。
割と新顔さんで通称も今のところないですが、"Tree of Life"インレイの入ったこのシェイプはやはりWANDS時代の愛機を彷彿とさせます。




こう見るとアコギがないことに気付くと思いますが、今回は意識して入れないようにしました。
アコギも全然弾きますし大好きなのですが、ボクはエレキとアコギは同じギターでも違う楽器だと思っていて、自分はエレキのギタリストだと思っているからです。


今回ソロアルバムを作るにあたってまずふたつの選択肢がありました。
作曲とギター以外の部分を他の人にお願いするかどうかです。
色んなベーシスト、ドラマー、シンセ奏者、ギタリスト、シンガー、エンジニアに参加して貰うソロアルバムは夢ですし、いつか実現させたいなーとも思っていますが、1作目はとにかく出来る限り自分ひとりでやってみようと決めました。
(※…それから8年くらい経ちましたがw)

そしてアコギの事も含め、とにかく詰め込み盛りだくさんではなく、いろいろ削ぎ落とした「上半身ハダカ」くらいの1stアルバムにしようと思ったのです。


アルバムタイトルの『SECOND』は、ホントに「ファーストなのにセカンドとは如何にww」というウケ狙いのつもりでした。
しかしこの言葉にピーンときて調べた結果、色んな意味があり。。

形容詞としてはよく知られた「第二の〜」という意味の他に「もうひとつの、別の、」とか「〜に次いで」など。
→ これは「オレはモーツァルトより凄い!」などとは決して言わない謙虚なワタシの性格を表すにはもってこいだな、と(笑)。
  あと、音楽の伝承性についてや、歌ものに対してインストが常に2番手に看做されがちな昨今もイメージできるかなと。

名詞としては「秒」という意味の他、「瞬間」、「(決闘の)介添え人(セコンド)」とか「おかわり」、「(音程の)2度」など。
→ 音楽はまさに瞬間の芸術。聴いてる瞬間だけそこにあって、聴き終わるとどこかへ消えてしまう。
  CDはまさにその一瞬をパッケージしたもの。それが誰かの背中を押せたら最高だなーと。

動詞としては「賛成する」「支持する」。
→ 賛成して支持して、そして買うと(笑)。



では長い前振りはこの辺にしてさっそく曲の解説を♪



◆ M1『the second』ザ・セカンド

元々は「Inst-2」という仮タイトルでデモをアップしてた曲。
昔のギター教室サイト立ち上げの時(2005年)にもアップしてたので、曲自体はそれより前、2004年頃に作ったと思います。
ソロライブやCANDYMANのライブでも度々演奏され、だんだんアレンジも変わってきましたが、基本はセッションのノリで自由に演奏できるよう、シンプルな作りになっています。

アルバムとしてなるべく自分ひとりで…なんて言っておきながら早速ゲストプレーヤーの登場です(笑)。
まぁ曲が元々セッションを想定してたということでそこはひとつ。

で、アルバムに唯一のゲストプレーヤー、しかも同じギタリストとくればこの人しかいないでしょう☆
そう、綿貫正顕 氏です♪
タイトなスケジュールな中、快く引受けてくれて、とても彼「らしい」プレイとトーンを披露してくれています。感謝☆

左寄りに聴こえるリードギターが綿貫氏で、[2A] セクション(1:00 - 1:30)のソロは丸々彼が弾いています。
[3A] セクション(2:35 - 3:05)は左右で会話のような掛け合いがあり、[3B] セクション(3:20 - 3:37)ではハモったり同時に別々のフレーズを弾いたりしています。

曲名についてはアルバムタイトルでも触れた中の特に「瞬間」「刹那」を意味しています。
ボクのソロはKramer "Teriyaki"で弾きました。バッキングは色々。(今回全てのパートを新たに録り直しています)


◆ M2『Ergo Sphere』エルゴ・スフィア

今回のアルバム収録曲の中で実は一番最後に出来た曲。
2ヶ月くらい悩んでどうにもダサさが払拭できなかったメタル曲を思い切ってボツにしたのが2月中旬、バレンタイン辺りですかね。
昔のストックネタを弄るのもどうかなーと思い、新曲を作り始めたら2日で出来てしまいました(笑)。
それがこの曲です。

曲名は、回転するブラックホールの外側にある「エルゴ球」からとりました。
静止限界(=〆切デッドライン)を越えて事象の地平面(=発売中止)に引きずり込まれそうになる中、なんとかギリギリ脱出できたイメージですw
あと光がねじ曲げられるといことで、視線がねじ曲げられて吸い寄せられる、ミニスカートから伸びる大腿部のイメージでもありますw

リードパートは全て赤いSuhrで録りました♪
いっぱいタッピングしてますw


◆ M3『Blessing』ブレッシング

元々は「Inst-3」という仮タイトルで2010年の年末にYouTubeでデモ公開された曲。
たしか作ったのも2010年だったような。

「祝福」というタイトルの通り、近しい人の幸せを祝ったり、サッカーの試合での勝利を祝うような、誰かに対する「おめでとう」という気持ちを曲にした感じです。

他の部分は全て作り直していますが、最後サビ(3:21 - 4:23)のリードギターだけは公開しているデモのテイクがあまりに良かったので、そのまま採用しています。
そこは"Blacky"で弾いていて、あとのソロパートは"Teriyaki"で弾いています。


◆ M4『落陽 -Inst ver.-』ラクヨウ (インスト・バージョン)

知る人ぞ知る、LIT-HUMというユニットのリードトラックだった曲。
この曲は当初『SECOND』に収録される予定はありませんでした。
 
当初の〆切の迫る中、先述のメタル曲以外にもうひとつどうしても納得のいかないめちゃポップな曲がありまして。
うまくいけばそれとトレードするつもりでインスト化に着手した結果、見事にトレードとなった訳ですw

アレンジはほぼLIT-HUMのデモのまま。
1:45 - 1:54のブリッジ・セクションでは一瞬JOJO(LIT-HUMのボーカル)のスクリーミング・ボイスも聴けます。
タイトルも彼がつけたものです。

冒頭から[2サビ]のオールインまでと最後のワンフレーズは、Ibanez Jカスタムのフロントシングルで弾いてます。
リードパート[2サビ]は"Teriyaki"で、間奏と[3サビ]は"Blacky"で、[Dメロ]は"赤いSuhr"で弾いてます。
リードで4本とも使ってるのはこの曲だけかな。


◆ M5『Apparent Horizon』アペアレント・ホライズン

去年作った曲です。
2013年、ボクの中で初期ヴァイやザッパのユーモアを再び咀嚼した結果、こうなりましたw
5拍子と6拍子が交互にきたり、トライトーンへのアプローチ、7音ではない音階などなど。
訳わかんないノリではありますが、決して退屈な無調音楽でもなく、不思議とまた聴きたくなるバランスに出来たのではないかと思っています♪

曲名は先述の「事象の地平面」に対して、永遠に情報が取り出せない訳ではない、とする概念「見せかけの地平面」からとりました。
また実際に計測することが難しい「悪魔の証明」みたいな詭弁に対して、更に訳の分らない詭弁で応酬するようなイメージでもありますw
元々はトムとジェリーの追いかけっこみたいなイメージで作り始めたのに、どんどん脱線していった覚えがw

リードパートはほぼ全部"Teriyaki"で弾きました♪


※ ツイッターで質問があったので追記。
 1:21〜のセクションでは、自分が弾いて世に出てる音源としては最も低いローB♭というノートをバッキングの一部で弾いています。
 6弦のダウンチューニング(Blackyを使用)で対応しましたが、普通は7弦ギターの半音下げとか8弦ギターで出す音域で、普通6弦ギターでは出さない音域でした。
 多弦ギターは使用しておらず、基本はノーマルチューニングのワタシ。ちなみに今まで弾いて世に出てる中で最も低かったノートは『AWAKE』('99年)のイントロリフでのローD♭(半音下げチューニングでのドロップD)でしたが、それを大幅に更新しました。
 邪悪な音ですねw


◆ M6『SI-61 -Bound State-』エスアイロクジュウイチ バウンド・ステイト

これも『the second』同様、2004年頃に作った曲です。
「SI-61」という仮タイトルでデモを公開してたことがあります。
また何度かライブでもやったことがありますが、ニュアンスの再現が非常に難しい曲だったりします。

 曲名の「SI-61」は当時の自作デモ(WANDS以降)の通し番号です。
「Bound State」量子力学に出てくる電子などがポテンシャルに拘束された状態のことですが、文字通り拘束具に繋がれた人のイメージでもあります。
作った当時のボクの精神的な抑圧が表れてるのかもですねw

今回の収録にあたって勿論全てのパートを録り直しましたが、ギターはリード、バッキング含め全て"Blacky"で録りました。


◆ M7『願い』 ネガイ

これは…2007年頃に作った曲ですね。
元々は歌ものとして作った、非常に思い入れのある曲です。
歌うように弾いたつもりです♪

当時、歌詞も一緒に書いてあって、曲名はその歌詞の内容に準じたものです。
 
リードは[2サビ]までが"赤いSuhr"、[2サビ]以降は"Blacky"で弾いています。
間奏とバッキングの一部は2007年当時のテイクを使っています。(PT6の時代ですねw)



収録曲全ての作曲はワタクシ、安保一生でございます。

M1『the second』のゲストパートを除く全てのギター、
M4『落陽 -Inst ver.-』を除く全てのアレンジ(『落陽』のアレンジはLIT-HUM名義)、
ギター以外の全ての楽器、プログラミング、
全曲のレコーディング、ミックス、マスタリング、
ジャケットデザイン、
もワタクシでございます。


※ メールにて質問があったので追記
 ピアノについては全て実際に弾いたものです。


こんな感じです☆
また何か思い出したら加筆するかもしれません。