■流行大賞にも選ばれた「日本死ね」でお馴染みの保育園の待機児童問題。他人事だと思っていたらまさかの渦中に放り込まれてしまった。しかもわたしは中野区在住というなかなか激戦区住まいでフリーランスで自宅勤務。どう考えても不利っぽい……そもそも育休すらないし!そんな状況でどう保活して結果どうなったか、せっかくなんで記しておきます。
出産予定日が2016年12月28日だったわたしがまず一番悩んだのは、2017年4月0歳児での入園を目指すか、2018年4月の1歳児での入園を目指すか。生まれて三か月足らずで保育園に預けるのは本位ではなく、出来れば1歳を迎えるまで……せめて首が座ってハイハイするくらいまでは家でみてたいって考えていたんだけど、年度の途中には、まず入れることがないらしいってこと、そして育休から復帰する人たちが参戦する1歳児の保活は、難易度が高いすぎるって噂は聞いていたので悩む。悩んでいても仕方がないので、FBで子持ちの方々の意見を聞いたところ、やっぱり相当難しそうなことを理解して、きっぱり諦めて0歳児での入園に向けて頑張ることに決めた。

具体的に保活を始めたのは’16年の9月末。妊娠6〜7か月の頃。このタイミングで書き下ろしの書籍を脱稿して手を離れるので、その後、産休中と産後の生活の計画を立て始めることを、あらかじめスケジュールとして計画していた。

まずは区役所に説明を受けに行くと同時に、保活経験者から「小宮山たかしさんっていう中野区の議員さんが保育問題をがんばっていて、情報をたくさん持っているので、FBでつながって、教えてもらったほうがいい」とアドバイスをもらう。そっこう申請してメッセージを送ると、承認されるとともに、中野区の保活情報の長文が送られてきた。ありがたやー。その時点では、認可・認証・認可外の違いもわからない状態だったのだけど、とりあえず以下くらいのざっくりとした理解をする。

認可=国基準。人気高いので狭き門。保育料は補助が出るので安い。区立と私立がある。申し込みは区に。その家庭の持つポイントで入れるか入れないかが決まる。
認証=都基準。認可の次に狭き門。保育料は高いけど区によっては補助が出る。私立。申し込みは園に。入園の審査は園の判断に寄る(先着順・抽選・子の年齢で選別etc)。
認可外=行政の認可がおりていない。狭かったり基準を満たしていなかったり。私立。申し込みは園に。入れるか入れないかは園の判断に寄る(先着順・抽選・子の年齢で選別etc)。
注:ただし、認可外にも夜遅くまで預かってくれるとか融通が利きやすいなどのメリットはある。

お金のことを考えたら認可一本!かなって思ったんだけど、実はわたしが住んでる中野区は、認証でも認可と同じ保育料になる分だけ区から補助が出る。なんで、支払う保育料は、認可でも認証でもかわらない。だったら認証も問題ない。認可外は月7万とか8万かかるっていうんで避けたいところ。っていうか死ぬ……。(小宮山さんからご指摘いただいたのですが、中野区は認可外でも補助が出るそうです)

しかし、認可の審査にかけられる我が家のポイントは、おそらく夫婦共働きでそれぞれ20点+夫の自宅外勤務によって加点される1点で合計41点。夫婦ともに会社勤めだと42点になるから、うちは1点少ない。それを補うために加点される条件は「シングルマザー」「介護中」「保育園に通っている兄弟がいる」とかがあるけど、どれもうちは当てはまらない。シングルマザーだけは速攻離婚すれば当てはまるようになるけど(笑)。でも笑いごとじゃなく、ホントに離婚する人いるらしい……。あと「一定期間以上、保育施設に預けている実績がある」っていうのもポイントになる。けど、うちの子は12月生まれ。ということは生まれてすぐに預けても一定期間には届かないので、これも無理。というわけで、「たぶん認可は無理だから、とりあえず認証を狙う。そして認証に預けた加点でもって、来春以降に認可に入れることを目指す」ってことに決めた。

そこでエクセルに通える範囲内の認証・認可外保育園の一覧を作り、そして園見学のアポ取り開始。隣の新宿区は中野区ほど熾烈じゃないっていうんで、新宿区の認証も視野に入れた。

保活するにも、時間は限られているし、認可はどこも一定のクオリティは保持しているっていうんで、認可の見学はきっぱり諦めて、認証のアポ取りを開始。けれど、ここでまず躓いた。というのも、すでに見学を締め切っている園がある。前年度の9月なのに……。見学なしでも申し込みが出来るっていう園もあったけど、「来年の〇月〇日にHPから申し込み開始です。合格者には二月に入ってから連絡します」とか。絶望を感じながら、それでもアポ取りが出来た園を順番に見学。

3つめに見学に行った認証保育園では、先着順で入園者が決まると説明を受けた。その場で申し込みしたけど、すでに25番目くらいだった。入れるのは10人程度。とはいっても、一つ目の園ではすでに100人くらい列に並んでるっていうんで、絶望してたけどそれよりはマシ。しかも「認可に受かった人はキャンセルするので、意外とぽんぽんと進みますよ」と言われてちょっとだけ安心。それでも「もっと早めに活動始めていればいればよかった」と後悔しながら、そうこうして見学に回った4園目。認可外だけど、中野区の補助は出るとウェブサイトに書いてあった。先着順の受付でまだ空きがあり、すぐに申し込めば4月の入園は確約してくれると!その場で申し込みたかったけど、「一度家に戻って考えてからでお願いします」と言われてしまい、仕方なく帰宅。でも、翌日に電話して一番近い日にアポを取って申し込みに行った。申し込み金は一万円だった。これで、とりあえず一園はキープできたことになる。小さくて園庭もない園だけど、雰囲気は悪くないし、保母さんたちも感じいい。とにかく4月の行先が決まって安心した。来年また保活をがんばろうと決めて、これにて当年度の認証と認可をターゲットにした保活は終了させた。

その後、11月末の締め切りの、認可に入るために提出する書類に手をつける。その前に区役所に行って聞いたら、なんと41点とばかり思っていたポイントが、実は42点あるということが発覚。自宅勤務であっても、その仕事の中心者が自分であれば21点もらえるらしい(自営の旦那さんの仕事を手伝ってるとかはダメってこと)。なんで夫婦で42点。それでもまぁ、認可は無理だろうけど。同じ点数で並んだ時に自宅勤務は後にされるって話だし……と諦めてた。

しかもフリーランスにはもうひとつ保活に不利がある。それは育休がないということ。通常、産後休業は、出産の翌日から8週間。その間は就業不可とされている(仕事してたけどね)。で、会社勤めはその後、育休ってものがあるんだけど、フリーランスの場合は育休がないから、すぐに働き始めないと休職中ってことになってしまって、ポイントがぐっと下がってしまう。わたしが住んでる地域では、休職中の立場では、保育園に預けるのは無理。じゃあ、働き始めるとして、その間、誰に見てもらいますかって話になる。「自分や夫に見てもらいながら仕事をしてました」ってなると「家で子供の世話をしながら出来る仕事なんですね」ってことで優先度が低くなる。両親でも「親の協力が得られるんですね」ってことになる。役所の人に「ぶっちゃけ、誰にどうしてもらうのが一番切実に保育園が必要って判断されるんですか?」って尋ねたら「友人ですかね?」って言われた。「じゃあ、一番ダメなのは?」って聞いたら「自分や旦那さんに見てもらうことですね」って。役所の方は時と場合によってちょっと言うことが違ったりするので、これが正解かどうかはわからないけど……。まぁそもそも、産後8週間で復帰せよ!っていうのもなかなか痺れる話でもある。

あとフリーで仕事をしている証明として、2015年度の支払い調書のコピーを出すように言われた。けど、確定申告の時に控えを取らずに税務署に送ってしまっていたため、2016年度分が年明け届き次第、届ける旨を伝えるとともに、「代わりにこれじゃダメですか?」と各種取引先からの振り込み記録のある銀行口座の通帳のコピーを提出した。会社員なら、会社から勤務証明書を貰えばいいだけだけど、フリーランスの場合は自分でいろいろ集めないといけないのが面倒。といってもフリーの人はそういう作業に慣れてるだろうから、まぁ、それほど心配することでもないけど、産後の幼子を抱えた状況だとちょっと大変かも。

ってなことをこなして無事に11月末に書類を提出。その後、年が明けて予定日の2週間遅れて息子を生み、夫に頼んで追加で書類(家庭状況書とか母子手帳のコピーとかを)を役所に届けてもらう。が、母子手帳のコピーに不備があり、後日区役所から再度提出するように言われる。その時点で、1月最終週で、発表通知が届くまであと3日ほどのギリ。書類不備のまま審査になってしまっていることが推測出来る……あー、これは確実に落ちたよね。と思いきやなんと。2月、いよいよ発表通知が送られてきた。結果、なんと承認(←入れるってこと)!しかも第一希望の園!まさか受かるとは思っていなかったので喜ぶとともに、キープしていた認可外の園に電話してキャンセルする。一万円は戻って来ないけど安心代だから仕方ない。

というわけで、無事に4月からの入園も決まってほっとしつつも、まだこんな小さい赤ちゃんと離れることに(平日昼間だけだけど)鬱になってるわけですが、まー、仕方ない。だって「せめて半年」って思って年度途中に入れる、とか可能性0%だもの。

というわけで、フリーランスで保活するっていう人の参考になればいいな、と思って書きました。ちなみに議員の口利きがーとか手紙書いて熱意をーとか役所の窓口でごねろーとかいろいろ都市伝説あるけど、関係ないみたいよ。点数で同列ついたら世帯収入(低いほう優先)で決定されるらしい。確定申告しておいてよかった……!

というわけ4月から通常営業に戻りま〜す! 

↑隙を見つけては赤子スペースを占領するアメちゃん 

追記:あと、保活って具体的にどういうことすればいいのかわからずに始めたんだけど、承認されるかされないかわからない認可だけに賭けるのはギャンブルすぎる。あとで泣かないように、とにかく認証や認可外をキープするっていうのは間違ってなかったらしい。そのためには早く動いたことに越したことはないと。あんまり煽っても仕方ないけど。すべての働きたい女性が、働ける環境になりますように。

3月6日追々記:ブログを読んだ方に、「大変すぎる」って感想をいただいたりしたんだけど、実際、“活動”自体はさほど大変じゃない(もちろん「4月にどこにも入れない」ってなるのは大変。あと、昨日の園に入れずに遠い距離を通ったりするのも大変。けど、これは“保活”が大変じゃなくって、これは園に入れなくって仕事を続けられなかったり、遠い保育園に通うのが大変って話だと思うので、別の話だよね)。
認可用の書類だなんだ用意するのなんて、フリーで仕事してる人にしたらたぶん余裕だし(確定申告より数倍は楽)、アポ取りして訪問するのだって、慣れてるよね(これはフリーでも職種に寄るか)。とくにライターや編集者なら情報集めるの得意だからたぶんめちゃ有利(保活は情報戦ってマジだ)。ただ、締め切りギリギリにならないと動かないくせがついてる人は直して、早め早めにしたほうがいいです(笑)。