November 16, 2004
クモリゾラ
退屈ー退屈―退屈―・・・何かしたいなぁ。何しよう、ゲーム・・・別にやりたいゲームないなぁ。なんだろうなぁこの気持ちは、なんにもやる気がでないのに何かしたいよ。外を見ればどんより曇り空。空の色と一緒に僕の気持ちも曇っていくのは嫌な連動式だなー・・・。
とりあえず読書を開始。・・・・・あー!だめ!全然頭の中に入らないよ。漫画も無理。読む気なんかしないし。あぁモヤモヤ・・・そういえばアイツ元気かな?この間悩みがあるってメールしてきたからどうした?って返信したのに返事がアイツからは返ってこない。なんか・・・あったのかなぁ・・・。
少し眠っていた。枕って怖いなぁ、頭乗っけてたらすぐ眠くなっちゃうんだもの。でも面白い夢を見れたからいいかな。
僕が子供の頃の夢。傍にはいつも犬がいて弟みたいに可愛がっていた。嫌な事があってそれにへこんでいたら顔をぺろっと舐めてくれて。犬はどう思っていたかわからないけれどきっと慰めてくれてるんだろうなと思ったらとっても嬉しくて・・・。
あぁ涙でてきちゃったよ・・・。やばい、悲しい。なんで死んじゃったんだよ。僕の隣でずっと慰めていてほしかったのに・・・。
犬が傍にいる時、僕は何も考えないでいても退屈を感じる事なんてなかった。その暖かい体温と毛のふさふさに安心をもらっていたのだ。僕の気分が良くなって散歩に行こうと言った時の犬の顔・・・可愛いんだよなぁ・・・。あぁ、可愛かった・・・か。やだな・・・ぬくい感触が・・・手に残ってるよ・・・。
くそう、天気も涙みたいに雨を降らしてるなんて思いたくないのに・・・このタイミングで降られたらそう思っちゃうよ。酷いなぁ・・・もう・・・。
メールだ。
件名:ごめんね
本文:ほんの些細な事だったの、でもそれが酷く辛くて・・・本当にごめん。あとありがとう。
アイツからのメール。なんだか全然よくわからないけれどなんとかなったのかな?・・・・・よかったじゃん。
あぁなんか泣き疲れた。返信してみよう。
件名:今から遊ぼう
本文:今から!
天気だって僕の心と同じで晴れて行く、遊ぶ僕らがみたいのさ。
とりあえず読書を開始。・・・・・あー!だめ!全然頭の中に入らないよ。漫画も無理。読む気なんかしないし。あぁモヤモヤ・・・そういえばアイツ元気かな?この間悩みがあるってメールしてきたからどうした?って返信したのに返事がアイツからは返ってこない。なんか・・・あったのかなぁ・・・。
少し眠っていた。枕って怖いなぁ、頭乗っけてたらすぐ眠くなっちゃうんだもの。でも面白い夢を見れたからいいかな。
僕が子供の頃の夢。傍にはいつも犬がいて弟みたいに可愛がっていた。嫌な事があってそれにへこんでいたら顔をぺろっと舐めてくれて。犬はどう思っていたかわからないけれどきっと慰めてくれてるんだろうなと思ったらとっても嬉しくて・・・。
あぁ涙でてきちゃったよ・・・。やばい、悲しい。なんで死んじゃったんだよ。僕の隣でずっと慰めていてほしかったのに・・・。
犬が傍にいる時、僕は何も考えないでいても退屈を感じる事なんてなかった。その暖かい体温と毛のふさふさに安心をもらっていたのだ。僕の気分が良くなって散歩に行こうと言った時の犬の顔・・・可愛いんだよなぁ・・・。あぁ、可愛かった・・・か。やだな・・・ぬくい感触が・・・手に残ってるよ・・・。
くそう、天気も涙みたいに雨を降らしてるなんて思いたくないのに・・・このタイミングで降られたらそう思っちゃうよ。酷いなぁ・・・もう・・・。
メールだ。
件名:ごめんね
本文:ほんの些細な事だったの、でもそれが酷く辛くて・・・本当にごめん。あとありがとう。
アイツからのメール。なんだか全然よくわからないけれどなんとかなったのかな?・・・・・よかったじゃん。
あぁなんか泣き疲れた。返信してみよう。
件名:今から遊ぼう
本文:今から!
天気だって僕の心と同じで晴れて行く、遊ぶ僕らがみたいのさ。
November 11, 2004
November 10, 2004
カタマリ
カタマリを見つけた。それは小さいカタマリでごつごつしていていかついものだ。掌サイズ。僕がそのカタマリを家に持ち帰り植木鉢に入れて水をあげてみた。特に変化はなかった。
次の日も水をあげた。外へ行くと虹がかかっていたので少し嬉しくなった。風が心地好い・・・僕は仕事へ向かった。
家へ帰るとカタマリに少し変化があった。微妙にだが色が変わっている。しばらく僕はカタマリを見つめていた。少し愛しくなっていた。
次の日も水をあげた。外へでてしばらく歩いていくと女子高生がこっちを見ていた。少しドキドキ・・・別に女子高生が好きなわけじゃないけどじーっと見られていたから・・・慣れてないんだ、そういうのに。
家へ帰るとまた少し変化があった。カタマリが少し柔らかくなっていた。しばらく撫でていた。
次の日水をあげると煙が・・・蒸気みたいにあがった。少しびっくりしたけれど・・・カタマリは大丈夫なのかな?見ててあげたいけれど僕には仕事がある。何か異常があるようなら病院へ・・・何病院へ連れて行ったらいいのだろう。また女子高生に見られていた。目を合わせても目線を外さないのでドギマギしてしまった。やだな・・・なんだろうな・・・。
家へ帰るとまた変化があった。発芽していた。緑の芽・・・綺麗なグリーン、僕の心を和ませてくれた。病院には連れて行かないで大丈夫そうだなと思った、なんとなく。
次の日水をあげて何が起こるだろうかと思ったが何も反応がなかった。・・・少し寂しい。駅へ向かうと女子高生が見ていて・・・話し掛けてきた。
「貴方カタマリを持っているわね」
「えっ・・・」
「わかるの、私も持っているから」
「僕はわからないよ」
「それはまだ・・・まぁそれはいいわ。そのカタマリ、引き取らせて」
「なぜ」
「私のカタマリに貴方のカタマリが必要だからよ」
「何を言っているのかわからないよ」
「わからなくてもいい、カタマリなんか持ってたってしょうがないでしょう?明日渡してね。それじゃあ」
意味がわからなかった。
家へ帰るとカタマリが動いていた。そして・・・光っていた。僕に「怖くないよ」と語りかけているようだった。わかっているさ、お前は渡さない。
次の日水をあげるとひびが入った。・・・何か中からでてくるのだろうか?緑の芽はカタマリを包むように大きくなっていた。駅へ向かうと女子高生が立っていた。
「さぁカタマリを渡して頂戴」
「いやだ」
「・・・なぜ?」
「あれは僕のモノだから」
「持っていてもしょうがないモノよ」
「だけど僕は・・・あれが愛しい」
「・・・・・そう」
女子高生は去っていった。
家へ帰るとカタマリが割れていたが中には何も入っていなかった。・・・酷く鬱に
なった。
次の日カタマリにまた水をあげた。特に変化はなかった。でかけようとした時後ろから声が聞こえた。
「ありがとう」
振り向くとそこには羽根の生えた・・・人間というよりは宇宙人のようなものが立っていた。
「君は・・・カタマリ?」
それは答えずに窓から飛び去っていった。外には虹がかかっていたが僕の心はその美しさにまったく関心を示さずただ涙だけが流れていた。
次の日も水をあげた。外へ行くと虹がかかっていたので少し嬉しくなった。風が心地好い・・・僕は仕事へ向かった。
家へ帰るとカタマリに少し変化があった。微妙にだが色が変わっている。しばらく僕はカタマリを見つめていた。少し愛しくなっていた。
次の日も水をあげた。外へでてしばらく歩いていくと女子高生がこっちを見ていた。少しドキドキ・・・別に女子高生が好きなわけじゃないけどじーっと見られていたから・・・慣れてないんだ、そういうのに。
家へ帰るとまた少し変化があった。カタマリが少し柔らかくなっていた。しばらく撫でていた。
次の日水をあげると煙が・・・蒸気みたいにあがった。少しびっくりしたけれど・・・カタマリは大丈夫なのかな?見ててあげたいけれど僕には仕事がある。何か異常があるようなら病院へ・・・何病院へ連れて行ったらいいのだろう。また女子高生に見られていた。目を合わせても目線を外さないのでドギマギしてしまった。やだな・・・なんだろうな・・・。
家へ帰るとまた変化があった。発芽していた。緑の芽・・・綺麗なグリーン、僕の心を和ませてくれた。病院には連れて行かないで大丈夫そうだなと思った、なんとなく。
次の日水をあげて何が起こるだろうかと思ったが何も反応がなかった。・・・少し寂しい。駅へ向かうと女子高生が見ていて・・・話し掛けてきた。
「貴方カタマリを持っているわね」
「えっ・・・」
「わかるの、私も持っているから」
「僕はわからないよ」
「それはまだ・・・まぁそれはいいわ。そのカタマリ、引き取らせて」
「なぜ」
「私のカタマリに貴方のカタマリが必要だからよ」
「何を言っているのかわからないよ」
「わからなくてもいい、カタマリなんか持ってたってしょうがないでしょう?明日渡してね。それじゃあ」
意味がわからなかった。
家へ帰るとカタマリが動いていた。そして・・・光っていた。僕に「怖くないよ」と語りかけているようだった。わかっているさ、お前は渡さない。
次の日水をあげるとひびが入った。・・・何か中からでてくるのだろうか?緑の芽はカタマリを包むように大きくなっていた。駅へ向かうと女子高生が立っていた。
「さぁカタマリを渡して頂戴」
「いやだ」
「・・・なぜ?」
「あれは僕のモノだから」
「持っていてもしょうがないモノよ」
「だけど僕は・・・あれが愛しい」
「・・・・・そう」
女子高生は去っていった。
家へ帰るとカタマリが割れていたが中には何も入っていなかった。・・・酷く鬱に
なった。
次の日カタマリにまた水をあげた。特に変化はなかった。でかけようとした時後ろから声が聞こえた。
「ありがとう」
振り向くとそこには羽根の生えた・・・人間というよりは宇宙人のようなものが立っていた。
「君は・・・カタマリ?」
それは答えずに窓から飛び去っていった。外には虹がかかっていたが僕の心はその美しさにまったく関心を示さずただ涙だけが流れていた。
November 09, 2004
アクマ
目覚めた事を起きているというような、夢の中であった悲しい出来事に現実の自分が涙しているというような不条理さ・・・それが恋だと思う。僕は恋をした、悪魔のような女性に。
彼女は病室のベットで寝たきりで僕に問い掛けてくる。
「悪魔っていると思う?」
「目の前にいるのは悪魔だと思ってるよ」
「なぜ?」
「僕を魅了した」
「それだけで?」
「十分だ」
「理不尽だね」
「君の可愛さがね」
いや、我ながら歯が浮くような台詞だけど彼女の前だと言えてしまうのだ。これが恋の魔力?あぁやだやだ、家に帰ると毎回恥かしい。思い出し恥。
「私以外に悪魔っていると思う?っていうか私は悪魔じゃなくて悪魔に憑かれただけだけど」
「・・・はい?」
「悪魔は本当にいるよ」
「はぁ」
「信じてないでしょ?」
「まぁね」
「信じてよ」
「わかった」
馬鹿な話だ、悪魔なんているわけない。彼女が悪魔だなんていったのは『ような』っていうのを省いただけだしね。それでも彼女は続ける。
「私がここで寝てるのは悪魔に憑かれたからっていう話はまだしてなかったよね」
「そうだね」
「私の足は食いちぎられたのよ、悪魔に」
「・・・」
「悪魔は朝目覚めると私に言ったわ。お前の苦しみを解き放ってやるとね。」
「苦しみ?」
「私は足がいらなかったのよ、それが現実になってしまった」
彼女と僕が会ったのはこの病院だ。僕は盲腸で、彼女は・・・悪魔だったらしい。僕は彼女を見て一目惚れなんてもの酷いものをしてしまいそんな僕を彼女は面白がってくれたらしい。そういう訳で退院してもここに来ている。なにせ彼女は退院しないもんだから他に行く所がないのでね。悪魔のせいで。
「悪魔はどうやって君の足を奪い去ったんだ」
「食べたのよ、ゴリゴリって音が耳にこびりついてる」
「・・・えらくグロテスクなんだね」
「えぇ、ベットは血まみれ。だけど痛みは感じなかった、悪魔の食事には麻酔がかかってるのかしらね」
「悪魔・・・ねぇ」
「信じない?」
「君がいるというなら信じるさ」
なんせ惚れてるからね。とまでは付け加えなかった。
「悪魔は今人間の姿をしているわ」
「君の足を食べた悪魔?」
「そう」
「なんて名前?」
僕は少し笑いながら聞いたが彼女はすこぶる真面目だった。
「スズキ イチロウ」
「イチロー?」
「イチロウ、漢字はわからないけどね」
「なんで名前を知ってるの」
「悪魔が教えてくれたのよ、もし足を取り戻したいと思ったなら俺を探し出せ。殺せたら足は返してやるってね」
「へぇ・・・」
嫌な予感がした。
「探してきてくれない?」
「僕が・・・悪魔を?」
「そう」
「君の足探し」
「そう」
「・・・」
嫌な予感的中。そして僕は『スズキ イチロウ』を探す日々になった。断われなかった、いるかどうかわからない悪魔を探すなんて馬鹿馬鹿しかったけれど彼女が頼めば断われない。あぁ・・・悪夢ってやつか。やだやだ。
僕は日々探した。毎日毎日色んなスズキイチロウにあった。そして「お前は悪魔か?」と聞く日々を過ごした。大抵は「はぁ?」という反応だった。当たり前だよな・・・いるわけないよな・・・っていうかそんなありきたりな名前漢字がわかってようが探し出せるわけない。
「見つかった?」
「いや、まだ」
「まだか・・・」
「・・・・・」
「もう探すの嫌になった?」
「そうだね」
「やめる?」
「探し出してほしいだろ?」
「うん」
「・・・じゃあ探すのをやめるわけない」
見返りなんかないんだろうなぁ・・・。
そんな僕に神は微笑んだ。・・いや正確には悪魔、死神とか、そんな感じ。666人目のスズキイチロウに会っていつもと同じ質問をした。
「お前悪魔か?」
「そうだよ」
「彼女の足を返してくれ」
「聞いただろう?殺しなよ」
どうしよう。
彼女は病室のベットで寝たきりで僕に問い掛けてくる。
「悪魔っていると思う?」
「目の前にいるのは悪魔だと思ってるよ」
「なぜ?」
「僕を魅了した」
「それだけで?」
「十分だ」
「理不尽だね」
「君の可愛さがね」
いや、我ながら歯が浮くような台詞だけど彼女の前だと言えてしまうのだ。これが恋の魔力?あぁやだやだ、家に帰ると毎回恥かしい。思い出し恥。
「私以外に悪魔っていると思う?っていうか私は悪魔じゃなくて悪魔に憑かれただけだけど」
「・・・はい?」
「悪魔は本当にいるよ」
「はぁ」
「信じてないでしょ?」
「まぁね」
「信じてよ」
「わかった」
馬鹿な話だ、悪魔なんているわけない。彼女が悪魔だなんていったのは『ような』っていうのを省いただけだしね。それでも彼女は続ける。
「私がここで寝てるのは悪魔に憑かれたからっていう話はまだしてなかったよね」
「そうだね」
「私の足は食いちぎられたのよ、悪魔に」
「・・・」
「悪魔は朝目覚めると私に言ったわ。お前の苦しみを解き放ってやるとね。」
「苦しみ?」
「私は足がいらなかったのよ、それが現実になってしまった」
彼女と僕が会ったのはこの病院だ。僕は盲腸で、彼女は・・・悪魔だったらしい。僕は彼女を見て一目惚れなんてもの酷いものをしてしまいそんな僕を彼女は面白がってくれたらしい。そういう訳で退院してもここに来ている。なにせ彼女は退院しないもんだから他に行く所がないのでね。悪魔のせいで。
「悪魔はどうやって君の足を奪い去ったんだ」
「食べたのよ、ゴリゴリって音が耳にこびりついてる」
「・・・えらくグロテスクなんだね」
「えぇ、ベットは血まみれ。だけど痛みは感じなかった、悪魔の食事には麻酔がかかってるのかしらね」
「悪魔・・・ねぇ」
「信じない?」
「君がいるというなら信じるさ」
なんせ惚れてるからね。とまでは付け加えなかった。
「悪魔は今人間の姿をしているわ」
「君の足を食べた悪魔?」
「そう」
「なんて名前?」
僕は少し笑いながら聞いたが彼女はすこぶる真面目だった。
「スズキ イチロウ」
「イチロー?」
「イチロウ、漢字はわからないけどね」
「なんで名前を知ってるの」
「悪魔が教えてくれたのよ、もし足を取り戻したいと思ったなら俺を探し出せ。殺せたら足は返してやるってね」
「へぇ・・・」
嫌な予感がした。
「探してきてくれない?」
「僕が・・・悪魔を?」
「そう」
「君の足探し」
「そう」
「・・・」
嫌な予感的中。そして僕は『スズキ イチロウ』を探す日々になった。断われなかった、いるかどうかわからない悪魔を探すなんて馬鹿馬鹿しかったけれど彼女が頼めば断われない。あぁ・・・悪夢ってやつか。やだやだ。
僕は日々探した。毎日毎日色んなスズキイチロウにあった。そして「お前は悪魔か?」と聞く日々を過ごした。大抵は「はぁ?」という反応だった。当たり前だよな・・・いるわけないよな・・・っていうかそんなありきたりな名前漢字がわかってようが探し出せるわけない。
「見つかった?」
「いや、まだ」
「まだか・・・」
「・・・・・」
「もう探すの嫌になった?」
「そうだね」
「やめる?」
「探し出してほしいだろ?」
「うん」
「・・・じゃあ探すのをやめるわけない」
見返りなんかないんだろうなぁ・・・。
そんな僕に神は微笑んだ。・・いや正確には悪魔、死神とか、そんな感じ。666人目のスズキイチロウに会っていつもと同じ質問をした。
「お前悪魔か?」
「そうだよ」
「彼女の足を返してくれ」
「聞いただろう?殺しなよ」
どうしよう。
November 08, 2004
カゼ
風邪を引いた。熱はないし頭痛もない、喉が痛いだけだけど風邪と認識してしまったならそれはもう立派な風邪、身体は重く感じて心もガタガタ。季節の寒さなのに心が寒いと感じてしまったりね。あぁいやだいやだ、つらいつらい。
「もしもし?」
「はいはい」
「風邪で寝込んでるってきいたけど?」
「あ・・・」
街角で急に話し掛けられたその人物は僕の恋人である『カナ』であった。彼女はバイト先で知り合った娘であり可愛く愛しい。がっ・・・少々真面目すぎるところが僕は苦手だ。いや、好きなんだけどね。
「サボり?」
「いや・・・風邪は引いてるよ、そう・・・今起きたばっかりだ」
「その割には髭も剃れてるし顔色もいいのね」
「あぁ・・・薄いんだよ、きっと、今日は」
彼女は付き合って三ヶ月。僕の顔も見飽きてまた好きになる頃である。いや、後半部は僕の希望だけれども見飽きるほどには会ってるっていうことで・・・つまりは言い逃れができないということでもある。
「今からカジの家行こうと思ってたの」
「なんで?」
「ばか!寝込んでるっていうから見舞いに行こうとしてたんだよ!」
「ご・・・ごめんなさい」
怒っているので謝ってはみたけれどすこぶる可愛い。よく僕がこんな可愛い彼女を作れたものだなと思う。・・・あっダメ男が好きなタイプってやつかな。うん、それだ。ラッキーだ。
「もういいよ・・・」
「いや、ごめんって!あっ荷物持つよ」
むくれながらもカナはついてくる。そして家につき僕等は荷物をおろし、座布団に座り、彼女のご機嫌をとることを始める。まずはお茶をいれることからだ。
「本当に心配してたんだからねー」
「ごめんごめん」
風邪ぐらいで大げさな事だよなぁ。はい、お茶のできあがり。
「薄いしー」
「早く入れすぎなんだよ」
「なによーあたしが悪いの?」
「僕が悪いです」
すっかり尻に敷かれているという表現にあう僕だけれど居心地がいいのだからしょうがない。そして僕等はいつしか抱き合いベットの中へ潜りこみお互いを重ねていく。
「・・・幸せ?」
「・・・うん」
何回も同じような時間を過ごしているけれど、何回も同じ言葉を交換しているけれど僕らのこの時間が永遠に止まれといつも思うけれどそれでも僕たちは今幸せなのです。
「じゃあ・・・またね!」
「またな」
次の日の朝、彼女は笑顔で帰っていく。僕はハニカミ空気を吸い込む。あぁ・・・もう風邪治ったなぁ・・・。
「もしもし?」
「はいはい」
「風邪で寝込んでるってきいたけど?」
「あ・・・」
街角で急に話し掛けられたその人物は僕の恋人である『カナ』であった。彼女はバイト先で知り合った娘であり可愛く愛しい。がっ・・・少々真面目すぎるところが僕は苦手だ。いや、好きなんだけどね。
「サボり?」
「いや・・・風邪は引いてるよ、そう・・・今起きたばっかりだ」
「その割には髭も剃れてるし顔色もいいのね」
「あぁ・・・薄いんだよ、きっと、今日は」
彼女は付き合って三ヶ月。僕の顔も見飽きてまた好きになる頃である。いや、後半部は僕の希望だけれども見飽きるほどには会ってるっていうことで・・・つまりは言い逃れができないということでもある。
「今からカジの家行こうと思ってたの」
「なんで?」
「ばか!寝込んでるっていうから見舞いに行こうとしてたんだよ!」
「ご・・・ごめんなさい」
怒っているので謝ってはみたけれどすこぶる可愛い。よく僕がこんな可愛い彼女を作れたものだなと思う。・・・あっダメ男が好きなタイプってやつかな。うん、それだ。ラッキーだ。
「もういいよ・・・」
「いや、ごめんって!あっ荷物持つよ」
むくれながらもカナはついてくる。そして家につき僕等は荷物をおろし、座布団に座り、彼女のご機嫌をとることを始める。まずはお茶をいれることからだ。
「本当に心配してたんだからねー」
「ごめんごめん」
風邪ぐらいで大げさな事だよなぁ。はい、お茶のできあがり。
「薄いしー」
「早く入れすぎなんだよ」
「なによーあたしが悪いの?」
「僕が悪いです」
すっかり尻に敷かれているという表現にあう僕だけれど居心地がいいのだからしょうがない。そして僕等はいつしか抱き合いベットの中へ潜りこみお互いを重ねていく。
「・・・幸せ?」
「・・・うん」
何回も同じような時間を過ごしているけれど、何回も同じ言葉を交換しているけれど僕らのこの時間が永遠に止まれといつも思うけれどそれでも僕たちは今幸せなのです。
「じゃあ・・・またね!」
「またな」
次の日の朝、彼女は笑顔で帰っていく。僕はハニカミ空気を吸い込む。あぁ・・・もう風邪治ったなぁ・・・。
November 03, 2004
ハガネノツキ
痛い痛い痛い、心に傷を負ってしまった。こりゃあまいったと家路につきながら涙を零す。ひびが入った。音をたてて世界を壊したい、せめて僕のまわりだけ壊れてくれと願うが夜の闇にも声をだして叫べない。月が見えるこの夜に僕をふみつぶしてくれと願う、願うだけ。月は光るだけで何もしてくれない。綺麗だけどひびは治らない。ぬくもりがほしい。あぁ今日あった女の子をむりやりにでも押し倒しておけばよかったかな?・・・違う、そういうのじゃない。僕はそんなんじゃない。形だけのモノなんて求めてないしいらない。なにがいるのか?・・・温もりだ。それは間違ってない。あぁ・・・なんて寂しいんだ。確実に僕は一人だ。何もそばにはいないし(幽霊なんてごめんだし)言葉だけでも傍においておきたいのに他人すらまわりにいない。そんなときに僕一人だけ喋って言葉をそばにおいておくのもいいが言葉を出すことがためらわれる。困った、非常に。
朝迄あと3時間。僕のやれるべきことは・・・なし。ないんです、なんにも。えぇないです!ないですよね!?僕は・・・僕は孤独なんだから・・・なにもすることはないですよね・・・?気がついたら言葉になってた僕の声。誰に喋りかけてるんだか。やばい、涙がでてきた。月だ・・・月のせい。嫌な事ばかり思い出される。実際にこれが嫌だなんてものは具体的にでてこないけれど抽象的な人間の想像力というものは実に恐ろしい。寂しい、寂しい月の夜。こよい貴方が恋しくてたまりません。あなたにメールをおくりましたが帰ってきませんでした、僕の心は壊れそうですよ?貴方は僕を愛してくれるんじゃなかったんですか・・・?またヒトリゴト。携帯と喋っててもしょうがないでしょう僕。
窓をあけて空を見上げました。また涙がでてきます。なんでこんなに涙が溢れてくるのかわからなくなってくるほどに涙がでてくるのです。もう嫌になっちゃうよハハハ。笑ってる余裕なんてありません!くそう!寂しいよ!誰か・・・誰か傍にいてくれ!
「誰か!」
「はい!?」
「・・・えっ?」
「な・・・なにか?」
隣の家の屋根に一人座ってました。暗くてよく見えないけれど声から男・・・若い男だとわかります。なんだよ、女の子じゃないのかよ。あっ僕まだまだ余裕あるやアハハ。
「いや・・・ごめんなさい」
「はぁ・・・あっもしかして・・・」
「・・・もしかして?」
「いや・・・寂しかったりします?」
なんということだろう、確信をつかれた。僕の目は開き瞳孔まで開いていたかもしれない。なんだよ・・・そういうのはわかっても・・・いっちゃあいけないもんじゃないのかよ・・・知らないけどさ。
「・・・寂しいですけど」
「あっ!やっぱり!」
なんで嬉しそうなんだよ。僕はずたずただ、死にたい願望まででてきてしまった、あぁほら死ぬ妄想が始まってしまったじゃないか。ビルの屋上から飛び降りて地上でぐちゃぐちゃになる妄想。
「あの・・・」
なんだよ・・・。
「僕も・・・寂しくてですね・・・」
へぇ・・・。
「そっちいってもいいですか?」
「えっ?」
「いや・・・話しにくいかなって」
「いや・・・別に・・・」
「いきますね!」
「いやいいです!」
「なんで!?」
「なんでって!嫌ですから!」
「そ・・・そうですか・・・」
「はぁ・・・」
しばらく黙っていた、お互いに。なんか・・・きまずい。これじゃあ僕が悪者みたいじゃないか。くそう・・・くそう・・・。
「・・・僕がそっちへいきます」
「えっ・・・あっはい!」
なんで嬉しそうなんだ。くそう。屋根に飛び移った。
「・・・どうも」
「どうも!」
「なにしてるんですかこんなところで」
「・・・わかるでしょう?あなたと同じですよ」
「僕はなんで空をみてたかわかりません」
「なぜ?」
「気がついたら空をみてました」
「僕もですよ」
「なぜ?」
「いや、寂しくて」
「寂しいと空を見ますか?」
「いや・・・空っていうか月ですけど・・・ってあなたも同じでしょう?」
「そう・・・ですね」
「月は綺麗ですよね」
「そうですね」
「・・・・・」
「・・・・・」
「ぼく・・・ね・・・」
「はい?」
「あの月に踏み潰してもらいたいんです」
「・・・・・」
「・・・・・」
「な、なんとかいってください」
「いや、そうですかとしかいえませんし」
「それでも・・・じゃあそれを言ってほしかった」
「そうですか」
「えぇ」
「・・・・・」
「・・・・・」
僕も・・・いや・・・今はいいや。僕は。なんかもう・・・寂しくないし。寂しさなんかこんなものなんだろうな。
「まだ寂しいですか?」
「い、いえ」
「そうですか」
「はい!」
「じゃあ」
「・・・じゃあ」
僕は眠りにつく。少しだけ・・・またとか言った方がよかったのかと思いながら。
朝迄あと3時間。僕のやれるべきことは・・・なし。ないんです、なんにも。えぇないです!ないですよね!?僕は・・・僕は孤独なんだから・・・なにもすることはないですよね・・・?気がついたら言葉になってた僕の声。誰に喋りかけてるんだか。やばい、涙がでてきた。月だ・・・月のせい。嫌な事ばかり思い出される。実際にこれが嫌だなんてものは具体的にでてこないけれど抽象的な人間の想像力というものは実に恐ろしい。寂しい、寂しい月の夜。こよい貴方が恋しくてたまりません。あなたにメールをおくりましたが帰ってきませんでした、僕の心は壊れそうですよ?貴方は僕を愛してくれるんじゃなかったんですか・・・?またヒトリゴト。携帯と喋っててもしょうがないでしょう僕。
窓をあけて空を見上げました。また涙がでてきます。なんでこんなに涙が溢れてくるのかわからなくなってくるほどに涙がでてくるのです。もう嫌になっちゃうよハハハ。笑ってる余裕なんてありません!くそう!寂しいよ!誰か・・・誰か傍にいてくれ!
「誰か!」
「はい!?」
「・・・えっ?」
「な・・・なにか?」
隣の家の屋根に一人座ってました。暗くてよく見えないけれど声から男・・・若い男だとわかります。なんだよ、女の子じゃないのかよ。あっ僕まだまだ余裕あるやアハハ。
「いや・・・ごめんなさい」
「はぁ・・・あっもしかして・・・」
「・・・もしかして?」
「いや・・・寂しかったりします?」
なんということだろう、確信をつかれた。僕の目は開き瞳孔まで開いていたかもしれない。なんだよ・・・そういうのはわかっても・・・いっちゃあいけないもんじゃないのかよ・・・知らないけどさ。
「・・・寂しいですけど」
「あっ!やっぱり!」
なんで嬉しそうなんだよ。僕はずたずただ、死にたい願望まででてきてしまった、あぁほら死ぬ妄想が始まってしまったじゃないか。ビルの屋上から飛び降りて地上でぐちゃぐちゃになる妄想。
「あの・・・」
なんだよ・・・。
「僕も・・・寂しくてですね・・・」
へぇ・・・。
「そっちいってもいいですか?」
「えっ?」
「いや・・・話しにくいかなって」
「いや・・・別に・・・」
「いきますね!」
「いやいいです!」
「なんで!?」
「なんでって!嫌ですから!」
「そ・・・そうですか・・・」
「はぁ・・・」
しばらく黙っていた、お互いに。なんか・・・きまずい。これじゃあ僕が悪者みたいじゃないか。くそう・・・くそう・・・。
「・・・僕がそっちへいきます」
「えっ・・・あっはい!」
なんで嬉しそうなんだ。くそう。屋根に飛び移った。
「・・・どうも」
「どうも!」
「なにしてるんですかこんなところで」
「・・・わかるでしょう?あなたと同じですよ」
「僕はなんで空をみてたかわかりません」
「なぜ?」
「気がついたら空をみてました」
「僕もですよ」
「なぜ?」
「いや、寂しくて」
「寂しいと空を見ますか?」
「いや・・・空っていうか月ですけど・・・ってあなたも同じでしょう?」
「そう・・・ですね」
「月は綺麗ですよね」
「そうですね」
「・・・・・」
「・・・・・」
「ぼく・・・ね・・・」
「はい?」
「あの月に踏み潰してもらいたいんです」
「・・・・・」
「・・・・・」
「な、なんとかいってください」
「いや、そうですかとしかいえませんし」
「それでも・・・じゃあそれを言ってほしかった」
「そうですか」
「えぇ」
「・・・・・」
「・・・・・」
僕も・・・いや・・・今はいいや。僕は。なんかもう・・・寂しくないし。寂しさなんかこんなものなんだろうな。
「まだ寂しいですか?」
「い、いえ」
「そうですか」
「はい!」
「じゃあ」
「・・・じゃあ」
僕は眠りにつく。少しだけ・・・またとか言った方がよかったのかと思いながら。
October 30, 2004
エイガ
さてさて連載のはずなのに全然止まってるのはご愛嬌、ゆるしてちゅ☆愛嬌を振りまききれません。パン屋のおばちゃんには通用するのにな・・・。
映画を見てきました、ホラー映画なのですが気持ち悪いだけでまったく怖くない。やはり怖い映画というのはホラーっていうものではなく幽霊であったりそういった恐怖の対象がめまぐるしく恐怖を与えてくるというのがいいです。そんな死体ばっかり見せられてもグロ動画にしか見えないですからねぇ。なんで井戸端口調なんでしょう。
さてさて映画館、この閉鎖空間に流れる空気感というのは面白いものでそこにいる人たちの気持ちを高めてくれ一体化に一役かっていると思います。面白い映画ではみんなで騒ぎ泣ける映画では人の涙をもらって泣きといった具合に。
今日は映画が終わった後誰一人喋らずに帰っていったのが一番怖かったです。
映画を見てきました、ホラー映画なのですが気持ち悪いだけでまったく怖くない。やはり怖い映画というのはホラーっていうものではなく幽霊であったりそういった恐怖の対象がめまぐるしく恐怖を与えてくるというのがいいです。そんな死体ばっかり見せられてもグロ動画にしか見えないですからねぇ。なんで井戸端口調なんでしょう。
さてさて映画館、この閉鎖空間に流れる空気感というのは面白いものでそこにいる人たちの気持ちを高めてくれ一体化に一役かっていると思います。面白い映画ではみんなで騒ぎ泣ける映画では人の涙をもらって泣きといった具合に。
今日は映画が終わった後誰一人喋らずに帰っていったのが一番怖かったです。
October 29, 2004
ネムケ
今日は色々な出来事が重なり眠さがこの身体にまとわりついております。よくある表現ではありますが至極頭の中の状態を示しているといえ今の僕にぴったりであります。さて、眠い。
といったわけで今日の更新はこうしたアイサツ、つまり文章を打つことができないアイサツなわけです。そうですね、せっかくアイサツするのだから今日の出来事でもお話しましょうか。
天を見ていたところ月がとても綺麗にでておりましてそれはそれは手にすっぽり嵌まりそうなほど近づいてきていたのです。僕は手を伸ばし月を我が物にせんとするのだけれどやはり届かないのです。(あんなにでっかく近くにある気がするのに・・・)
そして僕は夢想するのです。月が、今僕が見ている月がこの手にあったら何をするだろう?割るかな?いや割れるほどに柔らかくはないだろう。そうだな・・・ずっと眺めているだろう。部屋に持ち帰り暗くしてその輝きをずっと見つめているだろう夜の薄光の中で。しばらく見つめた後その光を誰かに見せたいと思い始めまずは犬に見せるのです。犬はきょとんとした顔でしたからきっとこの輝きの美しさはわからなかったのでしょう。やはりわかる人、そう人間に見せないとだめだろうなぁ。
僕は友達を呼び出しその月を見せるのであります。
「わぁきれい」
「気に入った?」
「うん、凄くきれい」
「あげるよ」
「えっ?いいよ、大切でしょう?」
「いいんだ」
友達は僕の好きな人なのであります。そんな夢を電車の中で見ていました。とても幸せでしたよ。
といったわけで今日の更新はこうしたアイサツ、つまり文章を打つことができないアイサツなわけです。そうですね、せっかくアイサツするのだから今日の出来事でもお話しましょうか。
天を見ていたところ月がとても綺麗にでておりましてそれはそれは手にすっぽり嵌まりそうなほど近づいてきていたのです。僕は手を伸ばし月を我が物にせんとするのだけれどやはり届かないのです。(あんなにでっかく近くにある気がするのに・・・)
そして僕は夢想するのです。月が、今僕が見ている月がこの手にあったら何をするだろう?割るかな?いや割れるほどに柔らかくはないだろう。そうだな・・・ずっと眺めているだろう。部屋に持ち帰り暗くしてその輝きをずっと見つめているだろう夜の薄光の中で。しばらく見つめた後その光を誰かに見せたいと思い始めまずは犬に見せるのです。犬はきょとんとした顔でしたからきっとこの輝きの美しさはわからなかったのでしょう。やはりわかる人、そう人間に見せないとだめだろうなぁ。
僕は友達を呼び出しその月を見せるのであります。
「わぁきれい」
「気に入った?」
「うん、凄くきれい」
「あげるよ」
「えっ?いいよ、大切でしょう?」
「いいんだ」
友達は僕の好きな人なのであります。そんな夢を電車の中で見ていました。とても幸せでしたよ。
October 28, 2004
マサムネ02
飛び立った鳥が弧を描き墜落していった、そんな情景しか頭に浮かばない。僕は今堕ちたのだ。暗く暗く深い暗黒へ。-コオロギ イサト-
間違えそうな広い空がある大陸モスキート。間違えそうなというのはもちろん道を、だ。限りなく広い荒野がありそこには無数の王国や街、村が点在している。限りなく・・・。
★マサムネ第一話『ねこじゃらし』★
☆街中☆12:00
「どうしたもんかな・・・」
「・・・そうですな」
「とりあえずは聞き込み・・・あっそこのひと!」
私達は依頼を受け猫探しをスタートした。ジュウベイは渋っていたが自分の腹の音がなによりの説得となった。
「こういう猫を見なかったかい?」
「いやー猫なんてそこら中にいるからねぇ・・・」
「鍵尻尾が特徴なんだけど」
「ちょっとわからないな」
聞けども聞けども行方はわからずじまい。ほとほと煮詰まってきたところに
「よぉ」
「・・・げっ」
「げっとはなんだげっとは」
「ここで何をしている」
「ふん・・・仕事さ」
現れたのは冒険者グイン。ジュウベイの行く所行く所になぜか現れては依頼の邪魔をする奴だ。・・・よく言えばライバルってことなのかな。
「まさか・・・今回も・・・」
「そういうこった!猫は俺が先に見つけさせてもらうぜ!」
「この・・・!いつもいつも同じ依頼を受けやがって!このストーカー野郎!」
「その方が優劣がつきやすいだろう?まぁせいぜいがんばるんだなー!」
とまぁこういう感じなのだ。
「酒場で聞き込んでみるか」
「・・・そうですな」
☆酒場☆
「いらっしゃい!」
酒場の中は昼間でも活気付いていた。今の時間帯は食堂としてやっているようだ。恰幅のいい女主人が元気欲迎えてくれた。
「あぁちょっと聞きたいことがあるんだけど」
「なんだい?」
「こういう猫を知らないかな」
「ムスクちゃんならいつもうちにきて客から何かしらもらってでていってるよ」
「今日はきているかい?!」
「いや・・・今日は見てないねぇ、どうかしたのかい?」
「いや・・・実はこの猫がいなくなっててさ」
「そうなのかい・・・あぁそれならこの道をちょっと言った所にある『エスペランザ』っていうレストランのコックが可愛がってたみたいだよ、もしかしたらそこにいるんじゃないか?」
「おぉ!じゃあ早速いってみるよ!ありがとう」
「ちょっと!一杯ぐらいのんでいきなよ!」
「・・・す、すまん金がないんだ・・・」
「・・・しょうがないねぇ、あっちょっと待ってな」
そう言っておばさんはおにぎりを作ってくれた。
「依頼をこなしたらまた食べにくるんだよ!」
☆エスペランザ☆
上品な門構え、赤い絨毯、紛れもなく・・・ここは・・・高いレストランだ・・・!
「わぁ・・・」
「・・・高そうですな」
二人とも釘付けだ。
「当店に何か御用ですか?」
しばらく見つめていると入り口のところに立っていたボーイが話し掛けてきた。
「あ、あぁ!実はこういう猫を探しているんだ」
「それならうちのコックがよく話をしている猫かもしれませんな、少しお待ちを」
少ししてコックが来た。
「猫の事だって?」
「あぁそう、いなくなってしまったんで探してるんだ」
「んー・・・うちにも昨日から来てないなぁ」
「そうか・・・」
「ん・・・あっ!そういやぁうちで飯を食ったあといつも街の外に行ってたみたいだぜ」
「街の外?」
「あぁ、すぐそこの南門から出て行くんだ。・・・だがあっちの方角には裏切りの洞窟ぐらいしかないんだがなぁ」
「裏切りの洞窟?」
「昔冒険者のパーティの一人が魔物と手を組んでパーティを壊滅に追いやったあげく水の聖霊様を暴走させてこの地域を水害に陥れたっていうのがその洞窟名の由来さ、その後パーティの家族が仇をとって聖霊様も普通になってめでたしってなったんだがな」
「ふぅん・・・裏切りの洞窟ね」
どうやらそこに何かあるのは確かなようだ。
「ところで」
「ん?」
「その猫はいつも何を食べてたんだ?」
「店の残り物だが?」
「・・・一口もらえないだろうか!」
いよいよ空腹が極まってきているようです。
☆南門☆
「よう」
「グイン・・・」
「どうやら情報を掴んだようだな」
「ふん、それがどうした」
「その情報・・・いただくぜ!」
グインは剣を抜き決闘を示した。グインの剣はロングソード、冒険者の間で広く流通する両面刃の長剣だ。
「・・・ワンパターンな奴だ」
ジュウベイは腰に刺さった剣を抜き出す。それはヤギュウ新陰流に伝わるサムライスピリットを具現化した『刀』という剣とは少し違う形状のものだ。その名は
「行くぞ、マサムネ!」
つづく。
間違えそうな広い空がある大陸モスキート。間違えそうなというのはもちろん道を、だ。限りなく広い荒野がありそこには無数の王国や街、村が点在している。限りなく・・・。
★マサムネ第一話『ねこじゃらし』★
☆街中☆12:00
「どうしたもんかな・・・」
「・・・そうですな」
「とりあえずは聞き込み・・・あっそこのひと!」
私達は依頼を受け猫探しをスタートした。ジュウベイは渋っていたが自分の腹の音がなによりの説得となった。
「こういう猫を見なかったかい?」
「いやー猫なんてそこら中にいるからねぇ・・・」
「鍵尻尾が特徴なんだけど」
「ちょっとわからないな」
聞けども聞けども行方はわからずじまい。ほとほと煮詰まってきたところに
「よぉ」
「・・・げっ」
「げっとはなんだげっとは」
「ここで何をしている」
「ふん・・・仕事さ」
現れたのは冒険者グイン。ジュウベイの行く所行く所になぜか現れては依頼の邪魔をする奴だ。・・・よく言えばライバルってことなのかな。
「まさか・・・今回も・・・」
「そういうこった!猫は俺が先に見つけさせてもらうぜ!」
「この・・・!いつもいつも同じ依頼を受けやがって!このストーカー野郎!」
「その方が優劣がつきやすいだろう?まぁせいぜいがんばるんだなー!」
とまぁこういう感じなのだ。
「酒場で聞き込んでみるか」
「・・・そうですな」
☆酒場☆
「いらっしゃい!」
酒場の中は昼間でも活気付いていた。今の時間帯は食堂としてやっているようだ。恰幅のいい女主人が元気欲迎えてくれた。
「あぁちょっと聞きたいことがあるんだけど」
「なんだい?」
「こういう猫を知らないかな」
「ムスクちゃんならいつもうちにきて客から何かしらもらってでていってるよ」
「今日はきているかい?!」
「いや・・・今日は見てないねぇ、どうかしたのかい?」
「いや・・・実はこの猫がいなくなっててさ」
「そうなのかい・・・あぁそれならこの道をちょっと言った所にある『エスペランザ』っていうレストランのコックが可愛がってたみたいだよ、もしかしたらそこにいるんじゃないか?」
「おぉ!じゃあ早速いってみるよ!ありがとう」
「ちょっと!一杯ぐらいのんでいきなよ!」
「・・・す、すまん金がないんだ・・・」
「・・・しょうがないねぇ、あっちょっと待ってな」
そう言っておばさんはおにぎりを作ってくれた。
「依頼をこなしたらまた食べにくるんだよ!」
☆エスペランザ☆
上品な門構え、赤い絨毯、紛れもなく・・・ここは・・・高いレストランだ・・・!
「わぁ・・・」
「・・・高そうですな」
二人とも釘付けだ。
「当店に何か御用ですか?」
しばらく見つめていると入り口のところに立っていたボーイが話し掛けてきた。
「あ、あぁ!実はこういう猫を探しているんだ」
「それならうちのコックがよく話をしている猫かもしれませんな、少しお待ちを」
少ししてコックが来た。
「猫の事だって?」
「あぁそう、いなくなってしまったんで探してるんだ」
「んー・・・うちにも昨日から来てないなぁ」
「そうか・・・」
「ん・・・あっ!そういやぁうちで飯を食ったあといつも街の外に行ってたみたいだぜ」
「街の外?」
「あぁ、すぐそこの南門から出て行くんだ。・・・だがあっちの方角には裏切りの洞窟ぐらいしかないんだがなぁ」
「裏切りの洞窟?」
「昔冒険者のパーティの一人が魔物と手を組んでパーティを壊滅に追いやったあげく水の聖霊様を暴走させてこの地域を水害に陥れたっていうのがその洞窟名の由来さ、その後パーティの家族が仇をとって聖霊様も普通になってめでたしってなったんだがな」
「ふぅん・・・裏切りの洞窟ね」
どうやらそこに何かあるのは確かなようだ。
「ところで」
「ん?」
「その猫はいつも何を食べてたんだ?」
「店の残り物だが?」
「・・・一口もらえないだろうか!」
いよいよ空腹が極まってきているようです。
☆南門☆
「よう」
「グイン・・・」
「どうやら情報を掴んだようだな」
「ふん、それがどうした」
「その情報・・・いただくぜ!」
グインは剣を抜き決闘を示した。グインの剣はロングソード、冒険者の間で広く流通する両面刃の長剣だ。
「・・・ワンパターンな奴だ」
ジュウベイは腰に刺さった剣を抜き出す。それはヤギュウ新陰流に伝わるサムライスピリットを具現化した『刀』という剣とは少し違う形状のものだ。その名は
「行くぞ、マサムネ!」
つづく。
October 27, 2004
マサムネ01
明日への誓いも無しに死ぬ事等今の僕にはとても考えられないし常に死んでしまいたいという欲求もあるがそれに応える気は毛頭ない。全ては進むためのモノなのだから。-コオロギ イサト-
間違えそうな広い空がある大陸モスキート。間違えそうなというのはもちろん道を、だ。限りなく広い荒野がありそこには無数の王国や街、村が点在している。限りなく・・・。
★マサムネ第一話『ねこじゃらし』★
☆水の街グラン☆
一人の青年。名前は『ヤギュウ ジュウベイ』その隣には白髪の紳士『ヤギュウ セキシュウサイ』が凛として立っている。
「次の修行場所はここか」
「・・・そうです」
「この街にはどんな難題が俺を待っているのだろうな」
「・・・がんばりなされ」
「おう!」
彼らは街への一歩を踏み出した。
この世界では『冒険者』という職業がありその冒険者に選ばれたものは各地を回り修練を重ね年一回行われる『勇者王決定戦』での優勝を狙うのがこの世界で野望を持った者たちの目指すべき目標である。もちろんこのジュウベイも例外ではない。彼はセキシュウサイの弟子にして後継者、ヤギュウ新陰流の伝承者なのだ。名をなすことが己の誉れ。そして自分の存在を歴史に刻み付けるのが彼の目標なのだ。そして今日もまた・・・
「カザミ!早く来ないとおいていくぞ!」
彼の冒険は始まる。(私はカザミという彼の使い魔だ、彼の伝説を記録する役目にある)
「かぁー!」
(鴉である)
☆街中☆
「なかなか賑やかな街だな」
「・・・そうですな」
「まずは神殿へ行ってくるとするか」
この世界で冒険者は基本的に神殿で仕事をもらう事になっている。それは神殿が冒険者を総括しているからであり数限りなくある依頼もそれぞれの街や村にある神殿に届けられ各冒険者に振り分けられるからなのだ。つまりジュウベイが最初に神殿へ行くのは仕事をもらうためということなのだ。
「なるべく早く済むのを選ばないとな・・・」
「・・・飢え死にしてしまいますからな」
「かぁー・・・」
残り金は底をついていた。
☆神殿☆
グラン神殿は比較的小さく神官の数もそれほど多くはない。奉っている神も水の聖霊神『ウンディーネ』だけのようだ。世界には4つの聖霊がいる。火、水、土、風の四種類。大きい神殿で4つの聖霊全てが祭られているのだが小さい街や村だとこうして特性に合わせて聖霊を祭っているところが多いのである。私たちは神官長『ガフト』に謁見した。
「これはこれはよくこられた冒険者殿」
「あぁ、早速だが仕事の話をしていきたい」
「そ、そうですな。しかし今現在仕事と言えるようなものはないのです」
「・・・へっ?」
「この地方は水の聖霊神様のおかげで平和が保たれているから魔物退治等の依頼もなくて・・・」
「ま、まいったな・・・これじゃあ飢え死にしちまうよ」
「はて?神殿でよろしければ寝る場所と些細ですが食事もご用意しますよ?」
冒険者というのは神殿での適正試験を突破したものがなれるの。その際合格者には大錬金術師『ソラレス』が作ったロットナンバー入りのコインが渡される。これを見せれば神殿では寝る場所と食事を用意してくれる。つまり最低限の保証はされているはずなのだが・・・
「それでは修行にならんのでな、遠慮する」
こういう訳で私も苦労する日々がつづいているのです。
☆神殿前☆
「しかし・・・こまったな・・・他の町まで行くっていうのも無理そうだし・・・」
「・・・困りましたな」
「かぁー」
その時前方から大地を蹴り上げる音と土煙がこちらへやってきたのです。
「まままままままままままぁぁぁぁ!!!こまったわぁぁぁぁぁぁ!!!」
どーん。と跳ね飛ばされた私達。
「いったたたた・・・なんだぁ?今のは」
「・・・なんでしょうな?」
セキシュウサイは何があっても取り乱しません。
☆再び神殿☆
「ままままままぁぁぁぁ!!」
「まーまー落ち着いて・・・あっ!これは冒険者殿!良い所に!」
「へっ?」
なんだろうと見に来た事が幸運だったようです。
「こちらのご夫人が依頼したい事があると・・・」
「ままままま!あなたたち!依頼を受けてくださるの!?」
「あぁ、もちろんお任せあれ」
「それじゃあうちのムスクちゃんを探してきてくださる!?」
話によればこのまままオバサンの大事な家族であるムスクちゃんが昨日を最後に家に帰ってこないので探して連れ帰ってきてほしいとの事だった。
「引き受けてくださる!?」
「あぁもちろん、で?報酬は・・・」
「無事に保護してくれたなら500G差し上げるわ!」
「安いな・・・まぁ仕方ないか。そのムスクちゃんとやらの特徴は?」
「サラサラの毛」
「ふむ・・・サラサラの髪の毛・・・」
「すらっと伸びた手足」
「ふむ・・・ムスクちゃんって割には結構なお年頃なのかな」
「そして自慢の鍵尻尾」
「・・・尻尾?」
「尻尾」
「そ、それで?」
「にゃーって鳴き声が心に染み入るようで・・・」
「・・・猫!?」
つづく。
間違えそうな広い空がある大陸モスキート。間違えそうなというのはもちろん道を、だ。限りなく広い荒野がありそこには無数の王国や街、村が点在している。限りなく・・・。
★マサムネ第一話『ねこじゃらし』★
☆水の街グラン☆
一人の青年。名前は『ヤギュウ ジュウベイ』その隣には白髪の紳士『ヤギュウ セキシュウサイ』が凛として立っている。
「次の修行場所はここか」
「・・・そうです」
「この街にはどんな難題が俺を待っているのだろうな」
「・・・がんばりなされ」
「おう!」
彼らは街への一歩を踏み出した。
この世界では『冒険者』という職業がありその冒険者に選ばれたものは各地を回り修練を重ね年一回行われる『勇者王決定戦』での優勝を狙うのがこの世界で野望を持った者たちの目指すべき目標である。もちろんこのジュウベイも例外ではない。彼はセキシュウサイの弟子にして後継者、ヤギュウ新陰流の伝承者なのだ。名をなすことが己の誉れ。そして自分の存在を歴史に刻み付けるのが彼の目標なのだ。そして今日もまた・・・
「カザミ!早く来ないとおいていくぞ!」
彼の冒険は始まる。(私はカザミという彼の使い魔だ、彼の伝説を記録する役目にある)
「かぁー!」
(鴉である)
☆街中☆
「なかなか賑やかな街だな」
「・・・そうですな」
「まずは神殿へ行ってくるとするか」
この世界で冒険者は基本的に神殿で仕事をもらう事になっている。それは神殿が冒険者を総括しているからであり数限りなくある依頼もそれぞれの街や村にある神殿に届けられ各冒険者に振り分けられるからなのだ。つまりジュウベイが最初に神殿へ行くのは仕事をもらうためということなのだ。
「なるべく早く済むのを選ばないとな・・・」
「・・・飢え死にしてしまいますからな」
「かぁー・・・」
残り金は底をついていた。
☆神殿☆
グラン神殿は比較的小さく神官の数もそれほど多くはない。奉っている神も水の聖霊神『ウンディーネ』だけのようだ。世界には4つの聖霊がいる。火、水、土、風の四種類。大きい神殿で4つの聖霊全てが祭られているのだが小さい街や村だとこうして特性に合わせて聖霊を祭っているところが多いのである。私たちは神官長『ガフト』に謁見した。
「これはこれはよくこられた冒険者殿」
「あぁ、早速だが仕事の話をしていきたい」
「そ、そうですな。しかし今現在仕事と言えるようなものはないのです」
「・・・へっ?」
「この地方は水の聖霊神様のおかげで平和が保たれているから魔物退治等の依頼もなくて・・・」
「ま、まいったな・・・これじゃあ飢え死にしちまうよ」
「はて?神殿でよろしければ寝る場所と些細ですが食事もご用意しますよ?」
冒険者というのは神殿での適正試験を突破したものがなれるの。その際合格者には大錬金術師『ソラレス』が作ったロットナンバー入りのコインが渡される。これを見せれば神殿では寝る場所と食事を用意してくれる。つまり最低限の保証はされているはずなのだが・・・
「それでは修行にならんのでな、遠慮する」
こういう訳で私も苦労する日々がつづいているのです。
☆神殿前☆
「しかし・・・こまったな・・・他の町まで行くっていうのも無理そうだし・・・」
「・・・困りましたな」
「かぁー」
その時前方から大地を蹴り上げる音と土煙がこちらへやってきたのです。
「まままままままままままぁぁぁぁ!!!こまったわぁぁぁぁぁぁ!!!」
どーん。と跳ね飛ばされた私達。
「いったたたた・・・なんだぁ?今のは」
「・・・なんでしょうな?」
セキシュウサイは何があっても取り乱しません。
☆再び神殿☆
「ままままままぁぁぁぁ!!」
「まーまー落ち着いて・・・あっ!これは冒険者殿!良い所に!」
「へっ?」
なんだろうと見に来た事が幸運だったようです。
「こちらのご夫人が依頼したい事があると・・・」
「ままままま!あなたたち!依頼を受けてくださるの!?」
「あぁ、もちろんお任せあれ」
「それじゃあうちのムスクちゃんを探してきてくださる!?」
話によればこのまままオバサンの大事な家族であるムスクちゃんが昨日を最後に家に帰ってこないので探して連れ帰ってきてほしいとの事だった。
「引き受けてくださる!?」
「あぁもちろん、で?報酬は・・・」
「無事に保護してくれたなら500G差し上げるわ!」
「安いな・・・まぁ仕方ないか。そのムスクちゃんとやらの特徴は?」
「サラサラの毛」
「ふむ・・・サラサラの髪の毛・・・」
「すらっと伸びた手足」
「ふむ・・・ムスクちゃんって割には結構なお年頃なのかな」
「そして自慢の鍵尻尾」
「・・・尻尾?」
「尻尾」
「そ、それで?」
「にゃーって鳴き声が心に染み入るようで・・・」
「・・・猫!?」
つづく。
October 26, 2004
ズツウ
頭が痛いのです。割れるような痛みではなくトクントクンと鼓動のような頭痛。久しぶりに家に帰ってきてここに文章を書ける喜びに打ち震えるという設定なのですがいかんせん書きたいことが全く浮かんでこないのです。不思議。これ不思議ですよね?問い掛けられても困ると思うけれど問い掛けずにはいられないのです。僕は普段書きたいものが多くて多くて困っているんです。あれや、これ。近所のコンビニでパンを買ったことさえ書きたいぐらいなのですがこれ頭痛というものは実に恐ろしい。書くという行為自体に頭痛さんが「だめですよー?痛くしますよー?えい!」と問答無用というか問答できない事をしてくるので「あいだだだ!わかった!わかりました!ってわかっても痛い!」そんなドリーマーな行為を連続して行うのは実に困難な状況ですので寝ることにしました。ただ書いておく事はとても重要(僕の中でですが)なので書いておくことにしました。コンビニでパンを買った話をね。
今日パンを買いました。そのパンはとても甘くお気に入りです。パン屋で買うのではなくコンビニで愛想のカケラもない青年店員から買うのですがこの甘さだけは誰にも譲れず僕の心を癒してくれるのです。
愛が芽生えるならこのコンビニではありえないことでしょうがつい先日可愛い子がバイトしているのを見かけてしまいましてそれ以来この店で買う事にしています。愛は芽生えないでしょうがね。
「ありがとうございましたー」
声だけで僕は嬉しいのですが彼女とは滅多に会えません。会えるのは青年店員(茶髪)だけです。あぁちょっとパン握りつぶさないで下さいよ。
今日は店長(ハゲ)に会う事ができました。これがバリエーションというものなのですね。彼女には会えません。この恋は叶いそうもありません。僕の恋にありがとうをくださいと願います願います。
今日パンを買いました。そのパンはとても甘くお気に入りです。パン屋で買うのではなくコンビニで愛想のカケラもない青年店員から買うのですがこの甘さだけは誰にも譲れず僕の心を癒してくれるのです。
愛が芽生えるならこのコンビニではありえないことでしょうがつい先日可愛い子がバイトしているのを見かけてしまいましてそれ以来この店で買う事にしています。愛は芽生えないでしょうがね。
「ありがとうございましたー」
声だけで僕は嬉しいのですが彼女とは滅多に会えません。会えるのは青年店員(茶髪)だけです。あぁちょっとパン握りつぶさないで下さいよ。
今日は店長(ハゲ)に会う事ができました。これがバリエーションというものなのですね。彼女には会えません。この恋は叶いそうもありません。僕の恋にありがとうをくださいと願います願います。
October 19, 2004
ナンデモヤ
何でもやるよ!今日の仕事はなんじゃらほい!・・・あぁ窓拭き?そんなもん俺の仕事に入らないよ!やるけど!ものすごい一生懸命やらさせていただきますけどもね!いやー実に楽しいなぁ。・・・違うんだ、僕はもっと違う事やりたい。バンド・・・とか・・・バンド・・・。
ステージの上でギターを弾いてる僕、かっこいい・・・か?あぁこの格好じゃあ格好はつかないよなぁ。どっちにしても金を稼ぐしかないわけか。そうかそういうことか。しかしこの窓きたねぇなぁ。拭いても拭いてもってなんだこりゃ。
マジックペンで落書きされてた(油性)で書いてあった文字はバーカ。
カーバって付け加えようとマジックを買いに行きたい衝動に駆られていた。ひどく書きたい。それはもう憎しみたっぷりに!きぃ!ふざけんな!なんだよ!きえねぇよ!イジメかよ・・・がんばってる僕にいじめかよ・・・あいつかなぁ、あそこ歩いてるハゲっていうかこっち向いてあっかんべーしてる子供かなって痛いぐらいにマジックを投げられたんですけどどうすればいいですか?こ ろ し ても構わないかな?というかなんか泣いてるんで殺せないんですけど。むしろちょっと慰めちゃってる自分がいるんですけどね。僕は泣けないのかな?(相当痛い)
慰めてたら脛蹴られたよ。
おおおおおおのれえええええ!地獄の咆哮とはこの事だろう!僕の怒りに火が!炎と化した怒りが!燃え盛っているのです!ころす!コ ロ ス!だから泣くなよ。意味がわからないよおじさんは。
慰めて蹴られて慰めるの繰り返しをしていたらおっきい黒服の人たちに連れて行かれました。
おかしいよね!?これおかしい。僕は何ゆえこのような(ソファーに座らされているがまわりには屈強な男達、そして目の前には初老のナイスガイっていうか怖いよおじいさん)におかれているのか。摩訶不思議!僕さっきまで子供と戯れていたというかいじめられていただけなのに!あっお茶どうもです。
「うちの息子可愛がっていただいてありがとうございます、これほんのお礼」
わぁ札束だー。・・・札束ですかぁ?これ?ほんとにぃ?ぺらぺらめくると諭吉さん。ほほう、やりおるな。えーと・・・僕に?
「どうぞ」
あっじゃあありがとうございます、失礼しますけど僕動けない。あれ!?なんで!?捕まえられてるのなんで?!
「お願いすることがあるのです」
なんですか?
「息子の教育係になっていただきたいのです」
教育係ですか。
「教育係」
何をすれば?
「息子を立派な跡取に育てていただきたい」
・・・さっきの?子供さん?
「その通り」
無理じゃねー?(笑)あっ嘘です。実に立派に育て上げましょう!
僕・・・逃げられなくなりました。
あれからどれぐらい経ったでしょうか。まぁ給金はいいのですが基本的にお坊ちゃま様(様をつけろと言われた、アホ丸出し)が行かないところには基本的にいけないので僕はお金のはけ口がないのが寂しいところですっていうか逃げ出します。逃げ出します!
あぁそう、捕まるの早いねー。えっなに?僕このまま?一生?ここにいないと行けないわけですか?あぁそうなんですか?死ね!ばーか!誰がこんな所に一生いるものか!
「君には将来この組を支えていってもらわねばならんのだ」
僕カタギなんでー、わかります?かーたーぎー!
「私には娘がいるのだが・・・」
色仕掛けですか!?ここにきて色仕掛け!?ははん!?確かに僕は飢えてます!飢えてますよ!あぁ美人ですね、よろしくお願いします。
人間こんなもんですね!
ステージの上でギターを弾いてる僕、かっこいい・・・か?あぁこの格好じゃあ格好はつかないよなぁ。どっちにしても金を稼ぐしかないわけか。そうかそういうことか。しかしこの窓きたねぇなぁ。拭いても拭いてもってなんだこりゃ。
マジックペンで落書きされてた(油性)で書いてあった文字はバーカ。
カーバって付け加えようとマジックを買いに行きたい衝動に駆られていた。ひどく書きたい。それはもう憎しみたっぷりに!きぃ!ふざけんな!なんだよ!きえねぇよ!イジメかよ・・・がんばってる僕にいじめかよ・・・あいつかなぁ、あそこ歩いてるハゲっていうかこっち向いてあっかんべーしてる子供かなって痛いぐらいにマジックを投げられたんですけどどうすればいいですか?こ ろ し ても構わないかな?というかなんか泣いてるんで殺せないんですけど。むしろちょっと慰めちゃってる自分がいるんですけどね。僕は泣けないのかな?(相当痛い)
慰めてたら脛蹴られたよ。
おおおおおおのれえええええ!地獄の咆哮とはこの事だろう!僕の怒りに火が!炎と化した怒りが!燃え盛っているのです!ころす!コ ロ ス!だから泣くなよ。意味がわからないよおじさんは。
慰めて蹴られて慰めるの繰り返しをしていたらおっきい黒服の人たちに連れて行かれました。
おかしいよね!?これおかしい。僕は何ゆえこのような(ソファーに座らされているがまわりには屈強な男達、そして目の前には初老のナイスガイっていうか怖いよおじいさん)におかれているのか。摩訶不思議!僕さっきまで子供と戯れていたというかいじめられていただけなのに!あっお茶どうもです。
「うちの息子可愛がっていただいてありがとうございます、これほんのお礼」
わぁ札束だー。・・・札束ですかぁ?これ?ほんとにぃ?ぺらぺらめくると諭吉さん。ほほう、やりおるな。えーと・・・僕に?
「どうぞ」
あっじゃあありがとうございます、失礼しますけど僕動けない。あれ!?なんで!?捕まえられてるのなんで?!
「お願いすることがあるのです」
なんですか?
「息子の教育係になっていただきたいのです」
教育係ですか。
「教育係」
何をすれば?
「息子を立派な跡取に育てていただきたい」
・・・さっきの?子供さん?
「その通り」
無理じゃねー?(笑)あっ嘘です。実に立派に育て上げましょう!
僕・・・逃げられなくなりました。
あれからどれぐらい経ったでしょうか。まぁ給金はいいのですが基本的にお坊ちゃま様(様をつけろと言われた、アホ丸出し)が行かないところには基本的にいけないので僕はお金のはけ口がないのが寂しいところですっていうか逃げ出します。逃げ出します!
あぁそう、捕まるの早いねー。えっなに?僕このまま?一生?ここにいないと行けないわけですか?あぁそうなんですか?死ね!ばーか!誰がこんな所に一生いるものか!
「君には将来この組を支えていってもらわねばならんのだ」
僕カタギなんでー、わかります?かーたーぎー!
「私には娘がいるのだが・・・」
色仕掛けですか!?ここにきて色仕掛け!?ははん!?確かに僕は飢えてます!飢えてますよ!あぁ美人ですね、よろしくお願いします。
人間こんなもんですね!
ゲンソウ
優柔不断な幻想を見ていた。彼、彼女はとても優しく留まる事を知らない欲望の持ち主で常に迷っていた。道が二つわかれようものなら彼も彼女も止まる事しかできないであろう。なぜなら優柔不断、最大の悩み悪。一人で生きていくことはできないだろう。
だけれども彼らは二人だったから。
とてもとても長い月日立ち止まったところで彼らは二人何より強い絆がある。零れそうな涙だろうが僕が掬い取って地面に落とさないよう悲しみを広ませないようするからと彼が言えば彼女はとても彼に対して愛を感じるであろうしずっとそんな言葉を待っていた(言ってもらっても足りなくてしょうがない)まだまだ二人の距離は縮まらない。
少しの時間、少しの時間。ずっと立ち止まっているわけにはいかないだろうと彼は思い始めていた。彼女は引き止めそうだ、いや引き止めるはず、引き止めてくれるはず。もはや願いだ。優柔不断は僕のアイデンティティ、これがなけりゃ死んじまう。だってここで先にいったりしたら彼女を置いていく事になるんだもの。彼女に言ってもついてきてはくれないもの。そうだろう?きっと。
彼が思いつめていたのは知っていた。だけど私はきっとここから動けないだろう。彼についていきたいけれどきっと悲しい。彼についていくのは嬉しいけどここから動きたくないの。私は優柔不断で変わっていくのが怖くて仕方が無いから。
動けない、動きたくない。離れる事は二人の死だ。
だけれども彼らは二人だったから。
とてもとても長い月日立ち止まったところで彼らは二人何より強い絆がある。零れそうな涙だろうが僕が掬い取って地面に落とさないよう悲しみを広ませないようするからと彼が言えば彼女はとても彼に対して愛を感じるであろうしずっとそんな言葉を待っていた(言ってもらっても足りなくてしょうがない)まだまだ二人の距離は縮まらない。
少しの時間、少しの時間。ずっと立ち止まっているわけにはいかないだろうと彼は思い始めていた。彼女は引き止めそうだ、いや引き止めるはず、引き止めてくれるはず。もはや願いだ。優柔不断は僕のアイデンティティ、これがなけりゃ死んじまう。だってここで先にいったりしたら彼女を置いていく事になるんだもの。彼女に言ってもついてきてはくれないもの。そうだろう?きっと。
彼が思いつめていたのは知っていた。だけど私はきっとここから動けないだろう。彼についていきたいけれどきっと悲しい。彼についていくのは嬉しいけどここから動きたくないの。私は優柔不断で変わっていくのが怖くて仕方が無いから。
動けない、動きたくない。離れる事は二人の死だ。
October 18, 2004
ポセイドンノハナシ
暗い海底でずぅっとずぅっと眠っていた。それはもう眠り足りないなんて少しも微塵も思わない長い眠りだったけれど寝ることしかできなかった。周りは魚だらけで話しもできない。いや自分が話をできるかどうかはわからないけれどとりあえず話はできない。話がしてみたい、話がしてみたい。夢の中で思いつつまた眠りにつく。夢心地のような気持ちよさはまったくない。ただ永遠を歩くような寂しさもないので特に辛いという事はない。幸いだ。
ある日流れ着いた遺体が目に付いた。目をあけたのだ。目を開けたらそこにいたのが遺体だった。女の遺体。動く事はできるだろうか・・・自分の体・・・動く。まだまだ自分の命は終わらない。きっとこの体が消え去るまで続くのだろう夢。
彼は遺体を見ていた、触らなかった。ずっとずっと眺めていた。ただ彼がしたことはその遺体を藻でつなげたことだ。動かないように、さらわれてしまわないように。時間は随分たつ。見つめても見つめても彼女に変化はない。そりゃそうだ!なんせ遺体なんだから!
暗い海の底で遺体をみているポセイドン。彼は話がしたかった。彼女と・・・そう彼女と話がしてみたい。どんな言葉を喋るのかは知らないし自分が喋れるかどうか、ましてやどんな言葉を話すのかもわからないし声があるのかもわからない。なにせ喋った事がないんだから。自分の声を考えてみる。どんなものだろう?高いかな?低いかな。あーあー。夢の中で声を出す練習。あーあー。実際に出すのは怖くてまだできないけれど。
喋れたらどんなにすてきなのだろう。どんな話をしようか、だけど僕は何も知らないし。それは当たり前の事なのだけれど(海底から動いた事はないので)話せる事はここをどんな魚が通っていったかということだけだ。僕はそんな話を聞かせてくれるならとても嬉しいけれど他の聞いた人はどう思うのかわからない。気持ち悪いと思うかな・・・怖いな・・・でも、話してみたいな。
他にはどんな話をしようか?その人の話を聞きたい、是非。なんせ僕はここから動いた事がないのだからわからないもの。どうなっているのかなぁ、わくわくする。
彼女は目覚めない。話す相手も見つからない。それは長く長くながくながながながながながく続いていった時間。・・・・・触ってみようか?
・・・・・だめだ、触れられない。緊張するもの。もし動いたら・・・いや動くはずはない、遺体だもの。だけど動く気がする。さらわれはしないけれど波に動く姿は踊っているようだもの。きっと動いてしまう、僕の目から驚きを見せてしまう。それは・・・少し・・・恥かしいじゃないか。あぁどうしよう、どうしたらいいかな。また見つめるしか・・・なくなるなぁ。
1年2年3年4年5年6年7年8年9年10年
見つめてみて彼女を。
ある日流れ着いた遺体が目に付いた。目をあけたのだ。目を開けたらそこにいたのが遺体だった。女の遺体。動く事はできるだろうか・・・自分の体・・・動く。まだまだ自分の命は終わらない。きっとこの体が消え去るまで続くのだろう夢。
彼は遺体を見ていた、触らなかった。ずっとずっと眺めていた。ただ彼がしたことはその遺体を藻でつなげたことだ。動かないように、さらわれてしまわないように。時間は随分たつ。見つめても見つめても彼女に変化はない。そりゃそうだ!なんせ遺体なんだから!
暗い海の底で遺体をみているポセイドン。彼は話がしたかった。彼女と・・・そう彼女と話がしてみたい。どんな言葉を喋るのかは知らないし自分が喋れるかどうか、ましてやどんな言葉を話すのかもわからないし声があるのかもわからない。なにせ喋った事がないんだから。自分の声を考えてみる。どんなものだろう?高いかな?低いかな。あーあー。夢の中で声を出す練習。あーあー。実際に出すのは怖くてまだできないけれど。
喋れたらどんなにすてきなのだろう。どんな話をしようか、だけど僕は何も知らないし。それは当たり前の事なのだけれど(海底から動いた事はないので)話せる事はここをどんな魚が通っていったかということだけだ。僕はそんな話を聞かせてくれるならとても嬉しいけれど他の聞いた人はどう思うのかわからない。気持ち悪いと思うかな・・・怖いな・・・でも、話してみたいな。
他にはどんな話をしようか?その人の話を聞きたい、是非。なんせ僕はここから動いた事がないのだからわからないもの。どうなっているのかなぁ、わくわくする。
彼女は目覚めない。話す相手も見つからない。それは長く長くながくながながながながながく続いていった時間。・・・・・触ってみようか?
・・・・・だめだ、触れられない。緊張するもの。もし動いたら・・・いや動くはずはない、遺体だもの。だけど動く気がする。さらわれはしないけれど波に動く姿は踊っているようだもの。きっと動いてしまう、僕の目から驚きを見せてしまう。それは・・・少し・・・恥かしいじゃないか。あぁどうしよう、どうしたらいいかな。また見つめるしか・・・なくなるなぁ。
1年2年3年4年5年6年7年8年9年10年
見つめてみて彼女を。
October 16, 2004
タダイマ
か、帰ってきたばっかりなんですよ!まぁまぁあれですよ。ここでなにやら書いていたところで書かなかったところで僕の気が済めばそれでいいっちゃあいいですけどもとりあえず毎日書くぞー!否!書くどー!と筆ならぬキーボードを走らせていただのだけれどもあっというまにお出かけという事態になれば書かずとも自分を表現できるのは自明の理でありまことに書くのをためらわせるのに十分でありました。
さてさてまた書きます。書きたいものは山のようにあり火をくべて煙が如く沸いて出るのでありますから楽しくてしょうがないのであります。アイサツなぞ書いているよりそちらを書けばよいのでしょうがなにせ自分への制裁が足りません。毎日毎日書くぞ苦しくともなぞ言っておいて(まぁ誰もきいちゃいないのですが)いきなり書くことをやめるなぞ・・・ねぇ?どうなのってものじゃないですか?
というわけで新たな気持ちとの整理をつけようとアイサツなぞをまた書いているわけでありますがこれもなかなかにして楽しい。ただ自分がこれ書きたいと思っているものではなくただただ自分の頭にでてきたものを書き連ねているだけの乱文なので本当に書いて自分の満足になるのかどうかというものではないのだけれどもね!
風切り音が聞こえるほどに鳴っていた台風も過ぎ去りこれからはまた寒くなるのかと思うとこの筆を走らせる作業も鈍くなるというものだけれど書きたいものがあるときはしょうがない。これは定め、運命宿命の類になるのだ!と宣言できるほどに書きたいものは頭の中だけで完結してしまいココにかかれるのはただただ色あせて思い出せず断片になってしまったものばかりなのだけれどもそれでも僕にとっては物語であり大切な大切な話のひとつなのであります。
さて、これからもお付き合いくださりませ。
さてさてまた書きます。書きたいものは山のようにあり火をくべて煙が如く沸いて出るのでありますから楽しくてしょうがないのであります。アイサツなぞ書いているよりそちらを書けばよいのでしょうがなにせ自分への制裁が足りません。毎日毎日書くぞ苦しくともなぞ言っておいて(まぁ誰もきいちゃいないのですが)いきなり書くことをやめるなぞ・・・ねぇ?どうなのってものじゃないですか?
というわけで新たな気持ちとの整理をつけようとアイサツなぞをまた書いているわけでありますがこれもなかなかにして楽しい。ただ自分がこれ書きたいと思っているものではなくただただ自分の頭にでてきたものを書き連ねているだけの乱文なので本当に書いて自分の満足になるのかどうかというものではないのだけれどもね!
風切り音が聞こえるほどに鳴っていた台風も過ぎ去りこれからはまた寒くなるのかと思うとこの筆を走らせる作業も鈍くなるというものだけれど書きたいものがあるときはしょうがない。これは定め、運命宿命の類になるのだ!と宣言できるほどに書きたいものは頭の中だけで完結してしまいココにかかれるのはただただ色あせて思い出せず断片になってしまったものばかりなのだけれどもそれでも僕にとっては物語であり大切な大切な話のひとつなのであります。
さて、これからもお付き合いくださりませ。
October 06, 2004
ポスター
友達の家へ向かう途中に駅のポスターを見る。自然に自然に通り過ぎていく景色の一つであるポスターその中に彼女はいる。こちらを見て微笑んでいる彼女はとても愛らしく僕の心は張り裂けそうなほどに高鳴りそれを知るものは誰もいない。なにせ異常じゃないか、ポスターに恋をする男。毎日のように過ぎ去る景色の一つであるポスターに恋をする男。僕は決して立ち止まってじっくりなんて真似はしない。そんな恥かしい事できようはずがない。
毎日のように流れている景色。そのひとつであるところのポスターが・・・消えた。・・・あぁ!恋が!恋が終わってしまった!はがされているポスターのカケラを見つめて・・・そう初めて立ち止まって見つめてしまったのはカケラ。彼女のカケラ。
カケラを手でなぞる。僕のことなんて見ている人はいないだろうし僕もまたそんなことは知ったことではなくて兎に角彼女の思い出を蘇らせる事に必死だった。・・・あんまりない、いやまったくない!こんなことなら・・・もっといっぱい思い出を作っておくんだった・・・。
次の日もまた彼女のポスターの前(今はカケラだけ)に行って見つめていた。カケラを。
「トオル君?何してるの」
僕は無視をする。まったくもって無視。僕のこのハートに刺さる棘が見えないのか!いや見えないだろうけども少しはオーラとかそういうものを出してるはずなんだから気付いてほしいものだ。
「ねぇ、トオル君ってば」
だから僕は今忙しいんだってば、いや忙しくはないけれど心の中がモヤモヤでモヤモヤで晴れないわけだから誰だろうと構ってる暇はないというかこの声は振り向かなければ不味い気がする。
「無視すんなってば!」(どかっ!)
蹴られた。仕方なくそちらの方をむけばアヤが立っている。
「なにしてんの?」
見てわかる通り何もしていないです。
「待ち合わせ?」
違います。いや待たせてはいるんですけどここで僕が待っているわけではないです。
「なになに?彼女なの?そうなの?どうなのさ。最近学校あんまりこないしさ。皆寂しがってたよ。特にアッコ。あの子本当五月蝿い。もうさー気持ち悪いぐらいにトオルの名前だしてるよ。よかったね、彼女できるよ」
そのわけのわからない言葉遣いはどうなんでしょうね。まぁ僕はアッコなぞに興味はないですし学校なんていう低俗極まりない精神阻害の源にはまったく興味がないのです。そして彼女をいると僕はいついった。
ひたすらこの後低俗な会話が続くわけなのですが暇人極まりないアヤは僕の前から消えないのです。
僕は君の姿は見る気はなくポスター(今はカケラ)にだけ興味があるのです。たとえそれがもうなかったしても。
彼女の姿で思い出せるのは白い肌。白い雪のような(言い過ぎた)けれども少し褐色が混ざったような。
微妙に思い出せていないところが人間のダメな所で僕のだめなところである。くれぐれも僕が先なのではなく人間がのところに焦点をあてていただきたい。
「ねーねー暇なら遊ぼうよ」
僕は暇ではないと先ほどから説明しているにも関わらずこの女子は!この女子は
のたまうわけですよ!あれ!?僕モテてる!?こんな時にモテなくても!
あぁ僕のアイデンティティのひとつである純潔はきっときっとこうして消えていくんですね。純潔と言うか童貞というしかほかならないのですが消して非モテの象徴としてではない単語です。
「あーそーぼー」
甘えだしてきました。きっとこの後の展開としてはラブホですよ、ラブホに間違いないのですよ。らーぶほっと!あぁもう!僕の恋心はどこへいった!邪魔をするんじゃない!僕の精神は少しおかしくなってきたようです。
夏、ケンジは浜辺で女を抱いていた。その浜辺には二人しかいなかった。二人のシルエットだけが夕暮れに照らされていて重なり合う影は愛しさに満ちていた。
「ケンジ・・・」
「アカネ・・・」
二人の愛が燃え上がる。色々やっているような動きに愛が見える。ハートが見える。あぁ来年結婚しよう。二人でラスベガスで・・・。
「ケンジ・・・!」
「アカネ・・・!」
もうすぐ絶頂だ。二人の鼓動はますます早くなっていく。あぁ・・・もう死んでもいい・・・死んでも・・・いい!
「ケンジーーー!!!」
「アカネーーー!!!」
妄想をして落ち着こうと思っていたのだけれども今のこの状況で思いつく妄想はこれぐらいでまったく落ち着かない。というか妄想で落ち着けるわけがなかった。あれだ、ハイジ、藁のベッドで僕は眠りたい。非常に眠りたい。
「いこっ」
彼女の手が僕に触れてその温度に僕の手は粉雪を溶かしたような暖かさに満ちていた。彼女は僕の天使なのか・・・僕は・・・大切なものを今見つけたよ・・・。
毎日のように流れている景色。そのひとつであるところのポスターが・・・消えた。・・・あぁ!恋が!恋が終わってしまった!はがされているポスターのカケラを見つめて・・・そう初めて立ち止まって見つめてしまったのはカケラ。彼女のカケラ。
カケラを手でなぞる。僕のことなんて見ている人はいないだろうし僕もまたそんなことは知ったことではなくて兎に角彼女の思い出を蘇らせる事に必死だった。・・・あんまりない、いやまったくない!こんなことなら・・・もっといっぱい思い出を作っておくんだった・・・。
次の日もまた彼女のポスターの前(今はカケラだけ)に行って見つめていた。カケラを。
「トオル君?何してるの」
僕は無視をする。まったくもって無視。僕のこのハートに刺さる棘が見えないのか!いや見えないだろうけども少しはオーラとかそういうものを出してるはずなんだから気付いてほしいものだ。
「ねぇ、トオル君ってば」
だから僕は今忙しいんだってば、いや忙しくはないけれど心の中がモヤモヤでモヤモヤで晴れないわけだから誰だろうと構ってる暇はないというかこの声は振り向かなければ不味い気がする。
「無視すんなってば!」(どかっ!)
蹴られた。仕方なくそちらの方をむけばアヤが立っている。
「なにしてんの?」
見てわかる通り何もしていないです。
「待ち合わせ?」
違います。いや待たせてはいるんですけどここで僕が待っているわけではないです。
「なになに?彼女なの?そうなの?どうなのさ。最近学校あんまりこないしさ。皆寂しがってたよ。特にアッコ。あの子本当五月蝿い。もうさー気持ち悪いぐらいにトオルの名前だしてるよ。よかったね、彼女できるよ」
そのわけのわからない言葉遣いはどうなんでしょうね。まぁ僕はアッコなぞに興味はないですし学校なんていう低俗極まりない精神阻害の源にはまったく興味がないのです。そして彼女をいると僕はいついった。
ひたすらこの後低俗な会話が続くわけなのですが暇人極まりないアヤは僕の前から消えないのです。
僕は君の姿は見る気はなくポスター(今はカケラ)にだけ興味があるのです。たとえそれがもうなかったしても。
彼女の姿で思い出せるのは白い肌。白い雪のような(言い過ぎた)けれども少し褐色が混ざったような。
微妙に思い出せていないところが人間のダメな所で僕のだめなところである。くれぐれも僕が先なのではなく人間がのところに焦点をあてていただきたい。
「ねーねー暇なら遊ぼうよ」
僕は暇ではないと先ほどから説明しているにも関わらずこの女子は!この女子は
のたまうわけですよ!あれ!?僕モテてる!?こんな時にモテなくても!
あぁ僕のアイデンティティのひとつである純潔はきっときっとこうして消えていくんですね。純潔と言うか童貞というしかほかならないのですが消して非モテの象徴としてではない単語です。
「あーそーぼー」
甘えだしてきました。きっとこの後の展開としてはラブホですよ、ラブホに間違いないのですよ。らーぶほっと!あぁもう!僕の恋心はどこへいった!邪魔をするんじゃない!僕の精神は少しおかしくなってきたようです。
夏、ケンジは浜辺で女を抱いていた。その浜辺には二人しかいなかった。二人のシルエットだけが夕暮れに照らされていて重なり合う影は愛しさに満ちていた。
「ケンジ・・・」
「アカネ・・・」
二人の愛が燃え上がる。色々やっているような動きに愛が見える。ハートが見える。あぁ来年結婚しよう。二人でラスベガスで・・・。
「ケンジ・・・!」
「アカネ・・・!」
もうすぐ絶頂だ。二人の鼓動はますます早くなっていく。あぁ・・・もう死んでもいい・・・死んでも・・・いい!
「ケンジーーー!!!」
「アカネーーー!!!」
妄想をして落ち着こうと思っていたのだけれども今のこの状況で思いつく妄想はこれぐらいでまったく落ち着かない。というか妄想で落ち着けるわけがなかった。あれだ、ハイジ、藁のベッドで僕は眠りたい。非常に眠りたい。
「いこっ」
彼女の手が僕に触れてその温度に僕の手は粉雪を溶かしたような暖かさに満ちていた。彼女は僕の天使なのか・・・僕は・・・大切なものを今見つけたよ・・・。
ピアノ
細く光る指に巻かれたワッカが僕の心に深く突き刺さります。なぜってそのワッカが巻いてある指は薬指でありそのワッカは指輪というもので僕が送ったものではなく彼女の恋人・・・恋人。そう恋人から送られた婚約指輪というものでその輝きが僕に痛みを、痛くてしょうがない心の痛みを送ってくるのです。
「綺麗な指輪ですね」
「ありがとう」
「・・・もうすぐ結婚ですか」
「そうなるね」
「嬉しい?」
「そりゃあね」
「そうですよね、結婚ですもんね。嬉しくないはずないや」
嬉しくない。僕は壮絶に嬉しくない。嬉しくないって事は不愉快極まりないわけですからえぇそうなんです。僕を嬉しくさせていただきたい。ぜひとも。
「悲しくはないんですか?」
「なんで?」
「結婚ですよ?人生の墓場。」
「私はそう思わないしねぇ」
「・・・そうですよね」
あぁもうだめだ。この人に期待はできない、というかするなよ自分。あぁ失恋の痛みほど嫌なものはないよ。いや知っていたんだけどね!この人に恋人がいたのを僕はしっていたけれどね!・・・何もしなかったけれどね!大体からして僕はなんなのだろうか、この土壇場にきて否土壇場でもないけれど人生の墓場って。どんな語彙なんだ。もう好きすぎて言葉なんか浮かんでこないんだよ。
「・・・・・あの」
「・・・・・僕は」
「・・・・・どうしたらいいですか?」
「綺麗な指輪ですね」
「ありがとう」
「・・・もうすぐ結婚ですか」
「そうなるね」
「嬉しい?」
「そりゃあね」
「そうですよね、結婚ですもんね。嬉しくないはずないや」
嬉しくない。僕は壮絶に嬉しくない。嬉しくないって事は不愉快極まりないわけですからえぇそうなんです。僕を嬉しくさせていただきたい。ぜひとも。
「悲しくはないんですか?」
「なんで?」
「結婚ですよ?人生の墓場。」
「私はそう思わないしねぇ」
「・・・そうですよね」
あぁもうだめだ。この人に期待はできない、というかするなよ自分。あぁ失恋の痛みほど嫌なものはないよ。いや知っていたんだけどね!この人に恋人がいたのを僕はしっていたけれどね!・・・何もしなかったけれどね!大体からして僕はなんなのだろうか、この土壇場にきて否土壇場でもないけれど人生の墓場って。どんな語彙なんだ。もう好きすぎて言葉なんか浮かんでこないんだよ。
「・・・・・あの」
「・・・・・僕は」
「・・・・・どうしたらいいですか?」
カキハジメ
はじめましての方はじめまして。・・・はじめまして、雨影です。雨影 冬獅郎が書きます。何を書くのかは指先次第で日記にはならないと思うのです。(カテゴリーに反している気がするけれどそれを許してほしい)書くことは楽しい時もあれば苦しくてとても苦しくてしょうがないのだけれどしばらくはこの名前で書く雰囲気を楽しもうと思っているのです。
さてさて何を書くか書いていくか、これからどのような文章を楽しめるのか僕は。今はこれでいいか?これぐらいの文量じゃ寂しいし読む気も起こらない。文章の魅力と言うのは『長さ』これにつきるであろうと思っているのです。だって人に合う文章と言うのは中々ないけれど文量というものは人の心に語りかけるものだし言葉が多いのは五月蝿い以外の何者でも無い時が多いけれど文章ならばそれを我慢できる事も多い訳です。違う?
一人で楽しむつもりはないのです。ここに立ち寄る人ともちろんの事交流してみたい。君の文章が読みたいし考えを見てみたい。日常のあるべきことが君(閲覧者)にとって辛い事だったとしたらもっと読んでみたい。嬉しく楽しい事だとしたら僕の心に負荷を与えたとしても喜びの言葉を投げかけたい。こみゅにゅけーしょんってそういうもんじゃん?
とりあえずそうだね、僕の近況としてはMP3プレーヤなどというものを買ったのだけれど小ささに驚いているわけです。そんな訳で音楽の話なぞを書いてみたい。ハーメルンのバイオリン弾きなぞも音楽の話だろうか?あれは音楽の話ではないかな?移転するまであぁいった文章が読めなくなるのはとても残念で想像力を満たせない可能性が辛いよね。そういう雑談。
さてどういう風に書こうか!こういうのはどうだろう?少し人物を斜めに書きたい時はこんなかんじに。伏線を匂わせるときにはこれか!と色々使うと五月蝿い文章が押し寄せてくるこの嫌がらせ。さて最初はこれぐらいの文量でいいかな?
僕は雨影、雨影 冬獅郎です。待って!
さてさて何を書くか書いていくか、これからどのような文章を楽しめるのか僕は。今はこれでいいか?これぐらいの文量じゃ寂しいし読む気も起こらない。文章の魅力と言うのは『長さ』これにつきるであろうと思っているのです。だって人に合う文章と言うのは中々ないけれど文量というものは人の心に語りかけるものだし言葉が多いのは五月蝿い以外の何者でも無い時が多いけれど文章ならばそれを我慢できる事も多い訳です。違う?
一人で楽しむつもりはないのです。ここに立ち寄る人ともちろんの事交流してみたい。君の文章が読みたいし考えを見てみたい。日常のあるべきことが君(閲覧者)にとって辛い事だったとしたらもっと読んでみたい。嬉しく楽しい事だとしたら僕の心に負荷を与えたとしても喜びの言葉を投げかけたい。こみゅにゅけーしょんってそういうもんじゃん?
とりあえずそうだね、僕の近況としてはMP3プレーヤなどというものを買ったのだけれど小ささに驚いているわけです。そんな訳で音楽の話なぞを書いてみたい。ハーメルンのバイオリン弾きなぞも音楽の話だろうか?あれは音楽の話ではないかな?移転するまであぁいった文章が読めなくなるのはとても残念で想像力を満たせない可能性が辛いよね。そういう雑談。
さてどういう風に書こうか!こういうのはどうだろう?少し人物を斜めに書きたい時はこんなかんじに。伏線を匂わせるときにはこれか!と色々使うと五月蝿い文章が押し寄せてくるこの嫌がらせ。さて最初はこれぐらいの文量でいいかな?
僕は雨影、雨影 冬獅郎です。待って!