何でもやるよ!今日の仕事はなんじゃらほい!・・・あぁ窓拭き?そんなもん俺の仕事に入らないよ!やるけど!ものすごい一生懸命やらさせていただきますけどもね!いやー実に楽しいなぁ。・・・違うんだ、僕はもっと違う事やりたい。バンド・・・とか・・・バンド・・・。
ステージの上でギターを弾いてる僕、かっこいい・・・か?あぁこの格好じゃあ格好はつかないよなぁ。どっちにしても金を稼ぐしかないわけか。そうかそういうことか。しかしこの窓きたねぇなぁ。拭いても拭いてもってなんだこりゃ。
マジックペンで落書きされてた(油性)で書いてあった文字はバーカ。
カーバって付け加えようとマジックを買いに行きたい衝動に駆られていた。ひどく書きたい。それはもう憎しみたっぷりに!きぃ!ふざけんな!なんだよ!きえねぇよ!イジメかよ・・・がんばってる僕にいじめかよ・・・あいつかなぁ、あそこ歩いてるハゲっていうかこっち向いてあっかんべーしてる子供かなって痛いぐらいにマジックを投げられたんですけどどうすればいいですか?こ ろ し ても構わないかな?というかなんか泣いてるんで殺せないんですけど。むしろちょっと慰めちゃってる自分がいるんですけどね。僕は泣けないのかな?(相当痛い)
慰めてたら脛蹴られたよ。
おおおおおおのれえええええ!地獄の咆哮とはこの事だろう!僕の怒りに火が!炎と化した怒りが!燃え盛っているのです!ころす!コ ロ ス!だから泣くなよ。意味がわからないよおじさんは。
慰めて蹴られて慰めるの繰り返しをしていたらおっきい黒服の人たちに連れて行かれました。
おかしいよね!?これおかしい。僕は何ゆえこのような(ソファーに座らされているがまわりには屈強な男達、そして目の前には初老のナイスガイっていうか怖いよおじいさん)におかれているのか。摩訶不思議!僕さっきまで子供と戯れていたというかいじめられていただけなのに!あっお茶どうもです。
「うちの息子可愛がっていただいてありがとうございます、これほんのお礼」
わぁ札束だー。・・・札束ですかぁ?これ?ほんとにぃ?ぺらぺらめくると諭吉さん。ほほう、やりおるな。えーと・・・僕に?
「どうぞ」
あっじゃあありがとうございます、失礼しますけど僕動けない。あれ!?なんで!?捕まえられてるのなんで?!
「お願いすることがあるのです」
なんですか?
「息子の教育係になっていただきたいのです」
教育係ですか。
「教育係」
何をすれば?
「息子を立派な跡取に育てていただきたい」
・・・さっきの?子供さん?
「その通り」
無理じゃねー?(笑)あっ嘘です。実に立派に育て上げましょう!
僕・・・逃げられなくなりました。
あれからどれぐらい経ったでしょうか。まぁ給金はいいのですが基本的にお坊ちゃま様(様をつけろと言われた、アホ丸出し)が行かないところには基本的にいけないので僕はお金のはけ口がないのが寂しいところですっていうか逃げ出します。逃げ出します!
あぁそう、捕まるの早いねー。えっなに?僕このまま?一生?ここにいないと行けないわけですか?あぁそうなんですか?死ね!ばーか!誰がこんな所に一生いるものか!
「君には将来この組を支えていってもらわねばならんのだ」
僕カタギなんでー、わかります?かーたーぎー!
「私には娘がいるのだが・・・」
色仕掛けですか!?ここにきて色仕掛け!?ははん!?確かに僕は飢えてます!飢えてますよ!あぁ美人ですね、よろしくお願いします。
人間こんなもんですね!