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奇しくも「放射線影響研究所」の理事長の肩書をもつ2人の人物が、世界2大原発事故、チェルノブイリ事故と福島原発事故、の安全を宣言している。

先日、政府が「チェルノブイリ事故との比較」を発表した。その余りものうさんくささは、先日ブログ記事「政府発表「チェルノブイリ原発事故との比較」がうさんくさすぎる。その理由をわかりやすく」で述べた。この発表に名を連ねる長瀧重信氏の肩書「放射線影響研究所」について簡単ではあるが当ブログ記事「長瀧重信氏の肩書「放射線影響研究所」は、原爆被ばく調査を原発に活かした組織だ」に記した。この中で、言及した、同じく、放射線影響研究所の理事長経験をもつ、重松逸造氏は、IAEA事故調査委員長を務め、チェルノブイリ事故の安全宣言を発表した人物。ちなみに、このチェルノブイリ事故の調査に、長瀧重信氏も参加している。

「放射線影響研究所」理事長2人が世界の2大原発事故に安全宣言

奇しくも放射線影響研究所の理事長経験を持つ2人が、それぞれ大きな原発事故に安全宣言を出している。御用学者と避難する声も多い。

・重松逸造…チェルノブイリ事故の安全宣言(IAEA事故調査委員長として)

・長瀧重信…福島原発事故の安全宣言(日本政府の「チェルノブイリ事故との比較」を執筆)

「放射線影響研究所」とは、戦後、広島・長崎の被ばくの一体を調査するためにアメリカが設立した機関ABCCが元。水爆開発や原発開発に、被ばく者の調査を役立てた。今でもアメリカと日本が予算を半分ずつ担っている。以下に詳細あり。

長瀧重信氏の肩書「放射線影響研究所」は、原爆被ばく調査を原発に活かした組織だ

ちなみにIAEAの実態は、核兵器軍縮の動きの中で、核兵器に用いる「放射線物質」を、原発に用いるために作られた国際組織であることをNHKがスクープしている。

原発導入のシナリオ〜冷戦下の対日原子力戦略〜|現代史スクープドキュメント(NHK)文字おこし(1)

チェルノブイリ安全宣言の重松逸造氏を糾弾するドキュメンタリー文字おこし

この重松逸造氏について言及したドキュメンタリー番組がYouTubeに掲載されていた。その中で、櫻井よしこ氏と広河隆一氏が、重松逸造氏の調査の不備を伝えている。その箇所を「1991年「チェルノブイリ安全宣言」発表した重松逸造氏(IAEA事故調査委員長)を糾弾したドキュメンタリー(文字おこし)」にて文字に起こしたが、ここではその核心部分を引用する。

06 PM)

櫻井「広河さん、こうして見ますとね、国際原子力機関が住民の影響に問題ないと発表したのは、一体なんだったんでしょうかね」

広河「VTRの中でも名前が出てましたけどね、調査団長は重松さんっていって広島の学者なんですね。」

15 PM)

広河「国連の機関、しかも広島の医学者がリーダーになったから公正な調査があると信じてたのに安全だと発表したので現地の人々は唖然としています。」

櫻井「ただ調査団の人たちは、現地の情報を見たんですか?」

広河「現地のお医者さんの話では、汚染がひどいところには入ってないそうなんですね。しかも遠くから、食料を持参して現地のものを口にしないで、それでいて安全宣言をしたことで、すごい怒ってたんですね。怖くって、それで食べられないんだったら、危険だというべきなんです」

広河「ええ。あのちょうど旧ソ連の原子力産業と、アメリカを中心とする原子力産業が、ビジネスとしての取引を始めたころから、チェルノブイリの被害を小さく見せることで、利害が一致したんじゃないかってい言う声があります」

球団箇所の全文引用とドキュメンタリー動画を見たい方は以下のエントリーをご覧ください。

1991年「チェルノブイリ安全宣言」発表した重松逸造氏(IAEA事故調査委員長)を糾弾したドキュメンタリー(文字おこし)

冷戦中、水爆開発にしのぎを削ったアメリカとソビエトだが、冷戦終了後は核兵器をビジネスに用いて手を取り合っている実態があると広河氏は主張している。広河隆一氏は、その後もチェルノブイリに関する調査をし、著書と写真集を出版。今も、警鐘を鳴らし続けている執念のジャーナリストだ。私たちが海外の原発事故に関する実態を日本語で読めるのは広河氏の功績だ。

(広河隆一氏の著書)

チェルノブイリ報告 (岩波新書)

チェルノブイリから広島へ (岩波ジュニア新書)

チェルノブイリの真実

(広河隆一氏の写真集)

チェルノブイリと地球

写真記録 チェルノブイリ消えた458の村

原発・核—写真・絵画集成 (2)

ちなみに、日本の原発内被ばく労働者の実態については、同じく原発ジャーナリスト樋口健二氏が暴いていることも忘れてはならない。

原発・被ばく者が語る生々しいドキュメンタリー(樋口健二)、文字おこし総まとめ

『原発労働者40万人が被ばくの実態』ジャーナリスト樋口健二氏の2005年講演、文字おこし記事まとめ

今後、福島原発事故も、海外のジャーナリストたちの手によって暴かれていくだろう。先日、ネットニュースメディア「THE NEWS」を立ち上げた、日本のフリージャーナリストたち、上杉隆氏を始めとする自由報道協会のメンバーの活躍にも大いに期待する。