07 PM)40 PM)21 PM)
本日、玄海原発プルサーマル化前のシンポジウムの動画をまとめた記事「小出裕章(京大)と大橋弘忠(東大御用学者)のプルトニウム論戦動画まとめ」を書きました。その動画の中で、小出氏があまりにわかりやすくプルサーマル発電事情を説明していたので、その箇所だけ文字に起こしました。図解やグラフをふんだんに用いて、誰にでも理解できるように説明しています。素晴らしいです。

※以下の文字おこしは、動画中の1シーンを完全に文字に起こしたものです。発言者の発言を途中で分割していますが、読みやすさを優先して、なるべく意味が区切れるところで分けていることをご了承下さい。

(動画の7:26から)

字幕「京都大学原子炉実験所助手 小出裕章」

07 PM)

小出「まずあの基本的にプルサーマルはどういうものなのかということを聞いていただきたいと思います。私は68年に原子力の平和利用というものに大変な期待をいだきまして原子核工学科という学問を選びました。」

小 出「どうして私が原子力に期待を抱いたかというと、化石燃料は使えばなくなってしまう、将来のエネルギーは原子力に頼るしかないという風に聞いたからで す。今ここにご参加中に皆さんも多くの方がそういうふうに思われてるだろうと思います。ただしそれは事実でないのです。」

35 PM)

小出「大橋さんが今あの客観的な事実で議論しようとおっしゃったので私もそうしたいと思いますけれども、それならば地球上にあるエネルギー資源はいったいどういうものがあるのかということを、今ここに私あの四角の大きさで表しています。」

00 PM)

小出「で、私は今聴いていただいたように、化石燃料がなくなるから原子力だという宣伝を信じまして原子力にすすんだわけですけれども、一番沢山地球上にある資源は石炭です。もちろん化石燃料です。

23 PM)

小出「それから天然ガスというのが最近沢山見つかってきまして、今現在これくらいの大きさだと言われてますけれども、多分もっともっと大きな四角になります。」

23 PM)

小出「それから現在私たちがどっぷりと使っている石油、がある。」

35 PM)

「それから現在は使いにくいので使っていないオイルシェールやタールサンドという資源もあります。」

06 PM)

「ここまでが全部化石燃料なんです。でこれがなくなったら原子力だと言われてたわけですけれども、」

「原子力の燃料となるウランはこれしかないのです。」

26 PM)

「石油と比べても数分の1しかないし、石炭に比べたら数十分の1しかいない大変貧弱な資源だったんです。で、こんなものに人類の未来を託するなんて、このことがまずバカげているふうに思わなければいけません。」

小出「えーただしですね、原子力を推進する人たちには夢があります。」

小 出「今ここに私がウランとして書いた資源は核分裂性のウランです。いわゆる燃えるウランです。しかし原子力の資源には違うものがあると、プルトニウムとい うものがあるというふうにおっしゃるわけです。プルトニウムというのは長崎の原爆の材料です。で他の原子炉でも燃えるということでプルトニウムを産み出し てそれを源資源?にしたいというふうに思いだした、考え出したわけです。」

小出「いったいどうするかというと、こういうことをやりました。」

07 PM)

小出「まず一番初めはウランを掘ってきます。それをいろいろな形で加工しまして、」

53 PM)

小出「普通の原子炉で燃やすということをやった。これは現在やってることです。で、のちのちに廃棄物の処分をしなければいけないわけですけれども」

25 PM)

小出「それは今どうしたらいいのかわからないのでとっておこうという事になった。」

小出「で、原子力を推進している人たちが描いた夢というのは全然別でして、こちら側です。」

03 PM)

小出「プルトニウムというのをつくりだして、」

小出「それを高速増殖炉という特別な原子炉を動かすことによって」

03 PM) 2

小出「またそれを再処理という特別なことをしなければいけないのですけれども、ぐるぐるぐるぐるこのサイクルをまわすことで、ようやくまあ、核分裂性のウランに比べて60倍ぐらいまで原子力の資源が増えるだろう、というそういう夢を描いたわけです。」

09 PM)

小出「ただしこのプルトニウムというのは天然にはまったくありません。そうするとどこかから調達してこなければいけないと、ゆうことになりまして」

40 PM)

小出「普通の原子力発電所から出てきた燃料の中からプルトニウムをつくりだしてこちらに引き渡そうとしたんですね。」

小出「しかし高速増殖炉というのは実は実現出来ていないのです。」

05 PM)

小出「世界的にも実現できていないし、日本でも、もんじゅという実験のがまあ潰れてしまったという、そういう状態。ところがこのサイクルを動かすというのが、原子力をやってきた人たちの夢だったわけですから、プルトニウムをとにかく産み出して、渡したいと思ってた。」

小出「どのくらいそのプルトニウムをつくったかというと、こういうふうにつくってきてしまったわけです。」

21 PM)

小出「1993年から2004年までのデータをここに書きましたけれども、日本という国が高速増殖炉でつかうんだと言いながら、使用済みの燃料から分離してしまったプルトニウムはどんどんどんどん増えまして、」

21 PM) 2

小出「今現在43トン、日本という国のふところにある、わけです。細かい議論をするときりがないのですけれども、それで、もし原爆を作ったらどうなるかというと、右側の軸に書きました。」

21 PM) 3

小出「一番上のここに50と書いてあるのは、50メガトンという単位です。長崎の原爆は21キロトンでした。」

21 PM) 4

小出「例えばここに20という数字があります。20メガトンですけれども、これは21キロトンの長崎の原発を1000発作れるというくらいの量に相当します。」

21 PM)

小出「で、つまり、今現在の日本という国がもってしまったプルトニウムというのは、長崎原爆をもし作ることに使うならば2000発もできてしまうというくらいの量になっている、わけです。」

55 PM)

小 出「こうなると国際的な、えー、関係から見て大変な疑惑を受けるということになります。日本というのは高速増殖炉やるといってたけど実際にはできていな い、それなのにプルトニウムだけはふところにいれちゃった、いったいどうするのだといって、大変な疑惑を今うけていまして、このプルトニウムをなんとか始 末をつけなければいけないと、いうことになります。」

小出「それで、今現在こういう状態にあるわけですけれども、しょうがないので、プルサーマルで燃やしてしまおうということを考えた。」

59 PM)

小出「これはもともと、これは必要だったのではなくて、原子力をやろうとしていた人たちの夢が破れてしまったから、どうしようもなくて今追い込まれてしまってる道なのです。」

11 PM)

小出「日本がやってきた原子力政策が根本的から間違えてしまったから、今そこに今、私達が追い込まれてしまっているという、そういうことになっています。」

小出「あ、これはまたこの話は後でまた。」
25 PM)

小出「結局、原子力政策が破綻してしまいましたので、そのつけを安全性を犠牲にします。大橋さんは犠牲にしないといったけど、必ず犠牲にします。」

12 PM)

小 出「それから経済性も犠牲にします。それから資源的にはほとんど意味がありません。高速増殖炉をやるということなら別ですけれども、プルサーマルなどには 全く意味が無いと言ったほうがいい程度です。それでプルサーマルに踏み込んでしまう。そういうことになってしまいました。」

小出「えー安全余裕が食いつぶされないとおっしゃったので一言だけ言っておきます。」

16 PM)

小出「これが、今示していますのが、想定している原子炉の危険度だと思ってください。玄海3号炉でもいい。

05 PM)

小出「こういう原子炉を設計するときにどうするかというと、大橋さんもおっしゃったように安全余裕というものを考えて、設計して作るわけです。」

58 PM)

小出「しかし、本当の危険はもっと大きいのかもしれないのです。で想定していたことが間違えていたということはよくあることでして、人間は完璧ではありませんので、残念ながら事故というのは起こるわけです。」

11 PM)

小出「だから、普通の原子力発電所でも事故は起こります。実際沢山起こってきているわけです。ではこれからプルサーマルにするとどうなるかというと、こういう事になります。」

21 PM)

小出「危険が増加します。それは先ほど出光さんがおっしゃったいくつかの要因をあげてくださった、危険は必ず増加します。」

19 PM)

小出「で、安全余裕は低下します。」

小出「ではどうするかというと、」

21 PM)

小出「ここの部分を工夫して何とかすればいいんだと言ってる。工夫で頑張ると言ってるに過ぎないのであって、危険は必ず増加します。

39 PM)

小出「こういうことを皆さんが受け入れるのかどうなのか、ということが問われているとお考えいただければいいと思います。以上です。」

(プルサーマル発電の事情の説明箇所終わり)

隠される原子力・核の真実—原子力の専門家が原発に反対するわけ

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動画を見たい方はこちらから。

1/7【原発問題】推進派vs反対派 小出裕章氏(1)

この記事で取り上げたプルサーマル化批判の直前に行なわれた、原発推進派の東大大学院教授、大橋弘忠氏の退屈すぎるプレゼンはこちら。

大橋弘忠氏(原発推進派)のプルサーマル化取り組みの説明がおそまつすぎる!

このシンポジウムの全動画を見たい方は、以下から。

小出裕章(京大)と大橋弘忠(東大御用学者)のプルトニウム論戦動画まとめ

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