26 PM)

2006年4月16日(日)放送「NHKスペシャル|汚された大地で~チェルノブイリ20年後の真実~」を数回にわけて文字に起こしていく。

ベラルーシのブレスト州、400キロ離れたこの地で、体調の異変を訴える人が急増。先日、日本政府は福島原発事故以降のセシウムの地表への蓄積量の積算図を公表した。チェルノブイリ以上の被害とも言われている。ではチェルノブイリ事故時はどうだったか。セシウムは遠く離れたベラルーシに飛散した。初期は放射性ヨウ素131で子どもが甲状腺癌が100倍に増加。その後10年以上たって、放射性セシウムの低線量の被ばくにより、大人の癌が増加した。

(文字起こし・はじめ)

52 PM)

大地に撒かれた放射性物質は様々な形で人体に取り込まれ、20年後の今、新たな健康被害を引き起こしていると考えられています。

ベラルーシのブレスト州です。チェルノブイリ原発から400キロ離れたこの地で、体調の異変を訴える人が急増しています。

46 PM)

字幕「武市宣雄 医師」

広島の甲状腺の専門医、武市宣雄さんです。事故後、繰り返し現地を訪れ診察を行って来ました。今回が10回目の訪問です。

11 PM)

武市さんは数年前から、中年女性の甲状腺癌が目立って増えてきたと実感しています。

02 PM)

「これはまちがいないっすね。ガンすよ」

38 PM)

甲状腺組織の顕微鏡画像です。

51 PM)

青く突き出ているのが腫瘍です。

53 PM)

「癌がですね、1,2,3,4…」

3日間で診察した52人のうち、武市さんは、7人を甲状腺癌と診断しました。

46 PM)

「7人おられました。7人。これは多いですね。」

10 PM)

武市さんが現地で診療を始めたのは、事故の5年後。子どもに甲状腺癌が増えていると聞いたからです。

33 PM)

診察してみると広島長崎では、ほとんど見られなかった小児甲状腺癌が次々と見つかりました。

15 PM)

事故から10年後には、小児甲状腺癌は事故前のおよそ100倍に急増。IAEAも、被ばくが原因だと認めました。

事故から20年、小児甲状腺癌は殆ど見られなくなりました。

26 PM)

かわって大人の甲状腺癌が急増しているのです。

42 PM)

子どもに甲状腺癌を引き起こしたのは原発から放出された放射性ヨウ素です。原発の北にあるベラルーシは風向きの影響で国土のほぼ全域が汚染されました。

05 PM)

ヨウ素は数カ月にわたって放射線を発し、200万人が被ばくしました。

23 PM)

更に大地に撒き散らされた放射性ヨウ素は、農作物は牛乳などを通して、人の体に取り込まれました。体内から被爆することから内部被ばくと呼ばれます。

34 PM)

子どもの甲状腺は成長に必要なホルモンを出すため大量のヨウ素を吸収しようとします。甲状腺に蓄積された放射性ヨウ素が、がんを引き起こしたと考えられています。

05 PM)

10 PM)

武市さんは吸収した放射性ヨウ素が少なかった大人も、被ばくから20年経った今になって、次々と癌を発症している可能性があると考えています。

30 PM)

事故のあと毎日畑に出た上、畑でとれた農作物を食べていたというスベトラーナ・ワデイコさん。この日の診察で甲状腺癌と診断されました。

31 PM)

「私には事故の影響はないと思っていました。その後も健康でしたから。」

20 PM)

「でも、そんなことはなかったのですね。私も犠牲者になってしまいました。」

00 PM)

IAEAの報告書は、被爆による大人の甲状腺癌の増加を認めていません。増加は検査技術の向上によって発見が増えているからだとしています。

33 PM)

現地に15年通い続けている武市さんは、起きている事実を直視すべきだと考えています。

50 PM)

「大丈夫ですよという報告出るのは、ある意味じゃそんなに人ひどいもんじゃないという安心感を与えるつもりかもしれません。しかし実際に起こっていることが本当に、がんの人が、ひ、被ばく者、汚染の軽い人たちに比べて多いんだったら、それ足していただかないと。」

26 PM)

「早く見つけて早く治療してあげれば、その子供たちは長生きでいるんですよ。ということも言わないといけませんよね。」

03 PM)

チェルノブイリ原発から放出された40種類の放射性物質の中には、今も放射線を出し続けている物質があります。汚染が続く地域では、低い線量でも、長期に渡る被ばくが、新たな健康被害を引き起こしている可能性が指摘されています。

44 PM)

文字「ベラルーシ・ゴメリ」チェルノブイリから130キロ、ベラルーシ南部のゴメリ州に被ばく者の専門病院があります。

07 PM)

「放射線医学人間環境研究センター」

ここで最近白血病の患者が増えています。2年前、白血病患者のベッドを事故前の2倍、70に増やしましたが空きのない状態が続いています。

15 PM)

レオニード・ブラフコさん、36歳。去年5月、急性白血病と診断されました。副作用の強い抗癌剤治療を続けています。

42 PM)

事故の時16歳だったブラフコさんは、重大な事故だという情報がなく、毎日屋外でサッカーをしていました。

17 PM)

事故後も同じ町に住み続け、結婚して子どもをもうけました。去年突然、体にアザのようなものがいくつもあらわれ、高熱に襲われました

57 PM)

「去年までは普通に生活していました。放射線のことは気にしたことはありませんでした。なのにある日、突然病気に襲われ、悪くなる一方です。」

(文字おこし、ここまで。続く)

※続きは近日中に文字に起こします。

(関連エントリー)

23 AM)

『NHKスペシャル|汚された大地で~チェルノブイリ20年後の真実~』動画5本&文字おこし・総まとめ

(関連書籍)

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(参考動画)