31 AM)

2006年4月16日(日)放送「NHKスペシャル|汚された大地で〜チェルノブイリ20年後の真実〜」を数回にわけて文字に起こしていく。第1回目は、ウクライナの首都キエフに住むチェルノブイリ事故の対処をした作業員(リクビダートル)の現在。リクビダートルに癌が急増。国はリクビダートルに手厚い社会保障を行っている。

(文字おこし、はじめ)

38 AM)

旧ソビエト、ベラルーシに広がる森林地帯。行く手に立ち入り禁止区域があらわれました。

10 AM)

「立ち入り禁止です。入るのは許可証が必要です」

20年前、チェルノブイリ原子力発電所から撒き散らされた放射性物質が、今も大地を汚染し続けています。

51 AM)

1986年4月26日未明。旧ソビエト、ウクライナのチェルノブイリ原発4号炉が爆発しました。屋根が吹き飛ばされ大量の放射能が漏れ出しました。

37 AM)

放射性物質の除去や原発をコンクリートで覆う作業などに、60万の人が動員されました。十分な防護策も施されず、強い放射線をお浴びながら働いた人々。

02 AM)

ロシア語でリクビダートル、後始末をする人と呼ばれました。

31 AM)

それから20年、旧ソビエトの各地で暮らすリクビダートルに今、癌が多発しています。

23 AM)

放射性物質が飛び散った汚染地帯は原発から600キロにまで及び、500万人が被ばくしました。放射性物質は除去されておらず、今も放射線を出し続けています。

52 AM)

長期にわたって被ばくした人からは、染色体の異常が相次いで見つかっています。

38 AM)

先天的な病気を持って生まれてくる子どもも増えているため、被曝による影響が専門家によって調べられています。

00 AM)

チェルノブイリの惨事から20年。汚染された大地で今何が起きているのか追いました。

23 AM)

「汚された大地でからチェルノブイリ20年後の真実〜」

09 AM)

チェルノブイリ原発から南に120キロ。ウクライナの首都キエフ。

33 AM)

ここに旧ソビエト政府がリクビダートルとその家族4万人に提供したアパートがあります。

18 AM)

アパートの前に人だかりが出来ていました。

36 AM)

リクビダートルの男性の葬儀でした。44歳。心臓病でなくなりました。

03 AM)

このアパートではここ数年、病気で亡くなる人が急増。

23 AM)

移住してきた4万人は2万人にまで減っています。

45 AM)

「人が次々死んでいきます。」

58 AM)

「私の父もリクビダートルでしたが、45歳でなくなりました。みんな50歳までもたないんです」

最近リクビダートルに、特に多発しているのが癌です。

27 AM)

リディア・ツァリョバさん。64歳。5年前、腸に癌が見つかり手術を受けましたが、未だに食事がほとんど取れません。

50 AM)

ツァリョバさんはチェルノブイリでトラックの運転手をしていました。事故後も、4年間原発の中で放射能を測定する仕事に携わりました。しかし自分がどれだけ被ばくしたかは知らされませんでした。

17 AM)

「当時はどれくらい危険なのかよくわかりませんでした。体に異常も感じませんでしたし、あとになってこんなにひどいことになるなんて思いもしませんでした」

26 AM)

ビクトル・ガイダクさん。一昨年、胃に癌が見つかりました。

42 AM)

胃を全て切除し、1日の大半をベッドで過ごしています。

58 AM)

事故の時、隣接する原子炉で建設作業に携わっていたガイダクさん。

16 AM)

その後も原発内で、仲間のリクビダートルが受けた放射線量をチェックする仕事を、9年間続けました。

42 AM)

ガイダクさんは自分の浴びた放射線量を記録した書類を持っていました。事故が起きたときの線量は、50レントゲン。その後、線量は減りましたが、9年間放射線を浴び続けました。

15 AM)

放射線の人体への影響は、広島長崎の原爆被ばく者、12万人の追跡調査によって明らかにされてきました。

48 AM)

事故の年にガイダクさんが浴びた50レントゲンは、広島では爆心から1.5キロメートルでの被ばくに相当します。広島では10数年から20年を経て、癌になる人が増えました。

07 AM)

事故から18年を経て発症したガイダクさんの癌、広島の被ばく者と符合します。

51 AM)

酒も飲まずタバコも吸わず、健康に暮らしてきたガイダクさん。突然の発病でした。

21 AM)

「私は自分の健康をさし出してしまったんです。健康より大切なモノなんてないのに。取り返しの付かないことをしてしまいました。」

55 AM)

ガイダクさんが大切にしているものがあります。国家の危機を救った英雄として授与された勲章です。

19 AM)

事故のあと、ソビエト政府の表彰式に参列するリクビダートルの映像です。

31 AM)

「チェルノブイリ原発において事故処理にあたった諸君」

44 AM)

「勇気を讃え表彰します」

15 AM)

リクビダートルには、危険な労働の代償として、住まい、高額な年金、無料の手厚い医療などが生涯保証されました。

(文字おこし、ここまで。続く)

※続きは近日中に文字に起こします。

(関連エントリー)

23 AM)

『NHKスペシャル|汚された大地で〜チェルノブイリ20年後の真実〜』動画5本&文字おこし・総まとめ

(関連書籍)

チェルノブイリ原発事故(高木仁三郎)

チェルノブイリの真実(広河隆一)

Amazonチェルノブイリ事故関連書籍一覧

(参考動画)