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現在、年間被曝上限20ミリシーベルト撤回を、福島県の人々が文部科学省に対して、要求している。これは福島に限った問題だろうか。実際に福島県外の各地で高濃度汚染地帯が見つかっている。濃度のレベルに差はあるが。賢明な私たちは気づかなくてはならない。実際、NHKのEテレのドキュメンタリ「放射能汚染地図」では、独自の調査で、30キロ圏内から遠く離れた福島市内で、高濃度放射線汚染地帯(ホットスポット)を発見したことを伝えている。これは、そこに住民にとって幸いだ。というのも、調べられていない地域では、アタリマエのことだが、ホットスポットは発見されないままだからだ。

さて、TOP画像は、ベラルーシ共和国の放射能汚染地図。ベラルーシは、チェルノブイリ原発事故の際、死の灰が降り注いだ国だ。この地図、時折目にする機会が増えてきたが、盲点がある。それは、この地図が、事故の3年後に発表されたことだ。



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TOP画像の右端に写りこんでいるのは、NPO「チェルノブイリのかけはし」主宰の野呂美加氏。彼女の活動は、「チェルノブイリのかけはし」のホームページで見てください。

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チェルノブイリへのかけはし

さて、先日このブログで、野呂美加氏の講演動画を紹介させていただきました。

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(ブログ主絶対オススメ!)福島とチェルノブイリ被曝地帯の比較をスライドと実体験で伝える動画まとめ

このブログ始まって以来、初めての絶対オススメです。必ず観ていただきたい。私たちが目にしたことがない画像を交え、野呂美加氏が、論理や数字だけではなく、チェルノブイリやベラルーシなどの汚染地帯に実際に通居続けて感じた実感、を伴って、福島原発事故の放射の汚染について、警鐘を鳴らしている。特に放射能汚染の子供たちへの影響について。今の私達には実感が足りない。だから実感を補う必要があります。

この中で、野呂氏は非常に重大な証言をしている。文字に起こして引用する。

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「ちょうどその時風下にあったベラルーシが、死の灰の70%落ちてしまったんですね。私たちが救援に入ってるのはこのベラルーシ共和国です。ベラルーシってのは海も山もない平野の国です。ずっと平地ばっかり続いてる。

でその国で、この黄色が何なのかっていうとですね。これが全部放射能です。これ飛び地になって、ホットスポットって言われてるんですけれども。このホットスポットがあとからあとから見つかってきます。

でこれはどうやって見つかっていくかとですね、子供たちの体調が悪くなってそれで見つかってくんです。集団で、そのエリアの子供たちが集団で病気を発症して、それでホットスポットが見つかるっていう。こういう遠くまで誰もマークしませんよね。全村調査なんて出来ないでしょ?

今の日本の状態も見ればわかりますよね。子供たちが具合悪くなって発病してわかるんです。子どもの体を放射能のカウンター替わりにしてるんですよ。

で、この黄色それからですね、オレンジ、紫、紫になるとドンドン放射能が濃くなってくんですけど。遠くに飛んだ放射能のほうが始末が悪いんです。こういう所の放射能の粒子のほうがおんなじストロンチウムでも細かい粒子で、植物にものすごい吸収されて、子供たちの体内の汚染値は、こっちの遠いこのほうがすごい蓄積されているってこともあったんですね。で逆にこっちの近くに落ちてる粒子ってのは大きくて重くて、そういうことものちのち研究でわかってきました

ただこの地図が国民に公開されたのは、事故から3年後です。いろんな困難があって公開されました。それまでは、その担当部署の役人の保身のためだけに隠されていたんですね。失脚したくないとか、事故を小さく見せたいとか、ね、そういう事で国民に発表されませんでした。だからここの地域の子供達は、ここはゾーンで移住させられましたけど、あのー強制移住されなかった汚染地帯の人は、何も知らないで汚染されたものをずっと食べ続けていました」

「子どもの体を放射能のカウンター替わりにしてる」という過激な言葉で、私たちに恐怖を訴えています。まだ見ていない人は見てください。15分の動画が7本です。1日1本見れば、1週間で見終えることが出来ます。1日1本見れば、1週間で見終えることが出来ます。大事なことなので2回言いました。

(ブログ主絶対オススメ!)福島とチェルノブイリ被曝地帯の比較をスライドと実体験で伝える動画まとめ

脅すわけではありませんが、野呂美香氏の抗議を見た人には見た人の人生が有るでしょう。逆にみない人には見ない人の人生があることになります。最近はTwitterのタイムラインに流れてきた、ニュース記事のタイトルだけを読んで、それに対してコメントを書きリツイートする人が増えていますが、残念ながらそんなことをしていても、なにも学べません。世論を作り国を動かしたい、という気持ちは素晴らしいのですが、強くそして大きな世論のうねりは、危機を理解する人々がつくるのです。本当に心から危機を伝えたい人は、勉強する必要があるのです。

特に女性の皆さん、この国は、皆さんの力がなければ、いい方向に向かわないかもしれません。筆者は本当に心から女性の皆さんに期待しているのです。こんなドキュメンタリーがあります。

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かつて日本女性が始めた署名が世界総数6億に。原水爆実験をとめたドキュメンタリ【完全文字おこし】

一度観てください。筆者は3回見ましたが、お恥ずかしい限り涙が流れっぱなしです。松平氏のナレーションと演出が誇張もあるかもしれませんが、素晴らしいです。お恥ずかしいですが、世の男性の多くは仕事とセックスしか考えていません。女性が動けば男性は従い始めるでしょう。だからこそ、室井佑月氏の発言には価値があります。

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【動画5本】室井佑月ぶっちゃけた!NHK「あさイチ」で放射能対策批判!

人間は論理やデータを示されるだけでは動けません。気持ちが動いて初めて動くのです。私たちは今、毎日の原発報道で麻痺してしまっています。この麻痺を解き、危機感を取り戻す必要があります。

と説教臭くなってしまいましたので、これはこのへんで辞めときます。

このブログは政府関係者、そしてメディアの方々が見てますので、その方に伝えておきますが、この野呂美香氏に、原稿もしくは番組出演を依頼するのは、いい考えです。必ず女性層特に若者から主婦層のF1F2の視聴率を取れます。

さて話を戻して、上記の引用箇所で野呂氏が伝えていることを箇条書きにすると、

■野呂氏がここで伝えていること。

【1】子供たちが発病して初めて、そこがホットスポットだと判明する。

【2】遠くに飛んだストロンチウムは粒子が細かく、植物に吸収されやすく、食物連鎖に取り込まれやすい。

【3】チェルノブイリ事故の場合、ベラルーシの正しい汚染地図は、隠されていた。

上記のベラルーシの地図は、どれくらいの縮尺で書かれているのでしょうか。野呂氏は、それを分かりやすく表現しています。

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あくまで縮尺を合わせた地図として参考にしてください。

ホットスポットというのは、局所的に放射能汚染レベルの高い地域です。つまり、それは、局所的です。隣の町はセーフでも安心はできません。いえ、隣のブロックがセーフでも安心はできないといっても大げさレはないのです。

さて、先日のNHK教育テレビEテレで放送された、ドキュメンタリ「ネットワークで作る汚染地図」について当ブログでは全文文字に起こして、文字と絵で読むことが出来ます。

【動画全まとめ】NHK ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」~福島原発事故から2ヶ月~

福島原発事故の放射能汚染地図を作るドキュメンタリです。まだお読みでない人は読んでみるといいでしょう。15分ほどで読めると思います。さて、番組の最後に提示された放射能汚染図は以下のとおりです。

■作られた放射能汚染地図(全体)

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■福島市内のある部分の汚染地図

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細かく見ると、このようにして、ホットスポットが存在することが分かっています。まさに、となりのブロックがセーフでも安心はできない状態です。

繰り返しますが、これは木村真三氏が始めた汚染調査によってわかったことです。国が行ったのではありません。

この木村真三氏は、この調査に乗り出す直前まで厚生労働相にて研究に携わっていましたが、原発事故後、「独自の調査はするな」と命じられ、それに異議を唱え辞表を提出までして、個人的に独自調査に乗り出しました。それで初めて、福島の放射能汚染地図が作られることになったのです。

国は、子供たちが癌を発症するまで、調査に乗り出しません。野呂氏が言うようにまさに子供たちがガイガーカウンター替わりなのです。

ここまで読んで、「もう木村氏が調べただから、汚染の実態はわかってるでしょ」とおっしゃる人がいるかも知れません。そこでもう一度、野呂氏の言葉をおさらいしたい。

・遠くに飛んだストロンチウムは粒子が細かく、植物に吸収されやすく、食物連鎖に取り込まれやすい。

神奈川のお茶からも放射性物質セシウムは検出されています。また、上の地図より北の地域については、放射能汚染レベルは、示されていません。

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当然、この北側でも放射能汚染が広がり、ホットスポットがあるでしょう。

興味深いのは、今回の福島事故で飛散した放射性物質は、ほぼ同じ割合で放射性物質が含まれていることです。

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グラフの形が似ています。現在これについては、研究が進行中だとドキュメンタリは伝えています。これはつまりある物質が検出されれば、ある割合で、別の物質も検出される可能性が高いことを示しています。

さて、放射能汚染が規定値以内の数値でも、例えばその汚染された土壌が、体内に何かしらの要因で取り込まれた場合、内部被曝することになります。

内部被ばくは、放射性物質が体内の細胞に取り込まれ、直接遺伝子に放射能の影響をあたえることをいいます。人間の体は皮膚で覆われ外部からの放射線に対しては防御する能力はある程度持っているでしょう。ですが、直接遺伝子に放射能が影響すれば、遺伝子が破壊されます。放射能の影響が少ない場合は修復しようとしますが、放射能の影響がその修復能力を超えるばあいは、次々と、遺伝子が破壊されていくことになるのです。

つまり、政府が大丈夫だと行っている地域でも、その土壌が口に入れば、内部被ばくとして、強い影響があるということです。外部被ばくの被曝限度に従っても意味はないのです。
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これがチェルノブイリネックレスと呼ばれる、甲状腺癌の手術後です。甲状腺癌は、放射性ヨウ素131による体内被ばくによって引き起こされます。大人より子ども、男性より女性、に高いリスクがあります。チェルノブイリネックレスが付けられるのは2つまでです。3つ目を付けるまで病状が進めば、手術前に子供たちは死んでしまうからです。(※筆者の重大な事実誤認でした。甲状腺が人体には2つしかないからだと指摘を受けました。申し訳ない。letterdust様、ご指摘ありがとうございます。)チェルノブイリ原発事故では、4年後、子どもの甲状腺癌が急増しています。

ーーーーー(追記.5/30)ーーーーー

実際に事故からしばらくの間、飯舘村を始め、放射能に強く汚染された地域(ホットスポット)の人々は、その事実を伝えられませんでした。つまり、ヨウ素による被曝を受けたことになります。この、ようなホットスポットが各地に点在するのです。調査が終わって事実を知らされた人々は、まだましです。まだ知らされていない人々がいるのです。

そしてそのようなホットスポットは、子供たちが甲状腺癌を発症して、初めて、そこがホットスポットだと分かることになるのです。

チェルノブイリとは違う、という主張もあります。コメント欄で、「チェルノブイリでは事故を隠していたが福島は事故を公開していた」と主張する人がいました。確かにこれは間違っていない。しかし認識が甘いと言わざるを得ません。なぜならば、日本は、事故を公開していたにもかかわらず、「安全です」と主張し続けていたからです。その結果、飯舘村周辺の超高濃度放射能汚染がのちのち発見され、つまりは、その地の人々は、被ばくし続けていたことになったのです。政府は飯舘村周辺の高濃度汚染を事故後に調査して知っていたにもかかわらず、ハッキリと危険を伝えなかったのです。「事故」を公開しても「危険」を隠していては、それは「公開」していたことにならない。チェルノブイリとは違う意味で日本は大失敗をしました。

さらに、これから場所によっては、放射性セシウムによる30年以上に渡る低線量被曝が続くことになります。この低線量被曝は、もう少し下に、ベラルーシの実態を伝えるドキュメンタリを紹介しています。

ーーーーー(追記ここまで.5/30)ーーーーー

また、低線量被曝の影響もあります。放射性セシウムの半減期は、30年。4分の1になるには60年かかります。チェルノブイリでは低線量被曝による健康被害も主張されています。

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子どもの甲状腺癌は、4年後に爆発的に増加します。広河隆一ドキュメンタリ(文字おこし)

これはフォトジャーナリスト広河隆一氏がチェルノブイリ事故後の現地を取材したドキュメンタリです。

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20ミリシーベルトに、食品からの被ばく線量は含まれていない!

このエントリーでは、4年後子供たちの甲状腺癌の手術が急増したグラフを掲載して、リスクを説明しています。大人より子ども、男性より女性、のほうが甲状腺癌のリスクは高くなりことが、よくわかります。

ーーーーー(追記.5/30)ーーーーー

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『NHKスペシャル|汚された大地で~チェルノブイリ20年後の真実~』動画5本&文字おこし・総まとめ

このエントリーは、ベラルーシの放射能汚染による低線量被曝を中心に、健康被害を伝えています。動画も、文字おこしも有ります。

ーーーーー(追記ここまで.5/30)ーーーーー

さて、私が住んでいる東京では、まだ土壌汚染については公表されていません。ですが、局所的に汚染レベルが高い報告も出始めているのです。タイトルには「4年後」と記しましたが、この危機は密かに現在進行中です。

先日、20ミリシーベルト問題について、文部科学省は一部譲歩しました。

asahi.com(朝日新聞社):子どもの被曝量、年間1ミリシーベルト以下目標 文科省 - 社会

校庭の土壌除去費用を国が分担することなどが記されています。

でもまてよ? なぜ文部科学省に「譲歩」されなくてはいけないのでしょうか。国民がいて初めて国があるのです。決して文部科学省があって、国民がいるわけではないのです。

ーーーーー(追記.5/30)ーーーーー

各所でこのエントリーが言及されています。細かなデータを持ち出してこのエントリーの甘い部分を指摘しています。非常に心強い限りです。このエントリーがきっかけで、多くの人が何かを発信してくだされば幸いです。私より賢い聡明な沢山の人達がいることでしょうその知識を多くの人と共有することを心から願っています。知識は分け与えて初めて感謝されます。多くの人があなたの知識を求めているのです。

ーーーーー(追記ここまで.5/30)ーーーーー


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