21)

YouTubeに掲載されていた動画「放射能はいらない」を4回に分けて文字に起こしていく。この動画は、海外からの輸入食品に含まれる放射能に関する内容だ。その放射能は、チェルノブイリ原発事故で飛散した放射性物質の影響によるものだ。市川定夫氏の関西弁の解説や講義で大変わかり易く放射能に関して学ぶことができるだろう。第1回目は、輸入食品に含まれる放射能について。皮肉なことに、3.11以降は、このドキュメンタリーが警鐘を鳴らすように、世界中が日本からの食材について警鐘を鳴らすことになる。


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(文字おこし、はじめ)

15)

このお茶は放射能で汚染されている。1986年5月チェルノブイリの放射能は8000キロも離れた日本に到達し、雨となってこのお茶の上にも降り注いだ。

30)

その直後に測定したデータでは、合計1269ベクレル、そのうち半減期の短い放射能のいくつかは減衰したが、まだこのお茶には200ベクレル近いセシウムが含まれている。

06)

54)

円高とグルメブームを反映して今私たちの食生活には夥しい量の輸入食品があふれている。その量は年間2500万トン、日本人一人当たり1日600グラム、カロリー摂取量にすると、食品のおよそ半分を輸入に頼っている。 国内メーカーの食品にも、知らぬ間に輸入食品が使用され、消費者には国産として売られている。食の国際化の名のもとに、原産地も、どんな作り方をしているかもわからない食品が、大量に日本人の胃袋に吸収されているのだ。そしてチェルノブイリ原発事故以降、日本はヨーロッパ諸国からの食品輸入を大幅に増やし、甘い基準値、抜け穴だらけの検疫体制によって大量の汚染食品が市場に出回ることを許してしまった。

41)

厚生省の輸入検疫など全く当てにならない。

25)

36)

自分たちの命と健康は、自分たちで守らなければならない。数多くの市民グループが、食品の放射能測定を進めている。

48)

「今までは生産者とかそれから自分が選ぶ段階で、ある程度無添加のもの、無農薬のものは手に入りましたけれど、放射能の汚染に関しては、見た目とか、作ってる人自身にもね、客観的な判断ができないということで、大変な驚きを感じたわけです。」

17)

03)

「もちろん食品の放射能汚染ということに気づいたときに、即座に私自身も測定器が持てるものなら持ちたいと思ったわけですけど、金銭的な問題もありますし、はたして自分がそれだけの技術的なことができるかということもありまして、」

「まぁ半分はまたこれも夢で終わるなという感じで、ま上の方には話したんですけどね、そういうふうなお金と労力と技術的なことということで、いったんは生産者とか販売業者の方に測ってくださいという形で活動の方向を展開していったわけですけれど、」

05)

「やはり実際問題としては自分たちにデータが来ないということがありましてね、これはやはり自分たちでやらないと、科学的にものが言えないし、国がやってることに、また地方自治体なんかに入れてくださいということでまどろっこしい論争をしているよりも、」

07)

「とにかく私たちは日々食べる物の科学的なデータが欲しい、またそれを仲間たち、子どもを育てている自分たち母親に一人でも多くの人に伝えたいということで、自分たちの測定器ということにやはり戻ったわけです」

52)

23)

「これがあの、今日測りましたフィンランド産のチョコレートのスペクトルですけれども、ここの塗りつぶされた部分、これがセシウム137と考えてもらっていいわけです。」

00)

「その隣にあるのが、セシウム134と考えていただいていいわけです。」

17)

「このチョコレートからはキログラム当たり40ベクレル程度出ているということになっています。フィンランド産のチョコレートは最近スーパーで安売りの目玉商品として売られていたものなんですが、100グラム1枚100円というだいたい国産の半額以下の値段で売られています。」

30)

「こういうものが安いということで非常に出回っているわけですけれども、まあ注意が必要ではないだろうかというふうに考えています。 」

05)

「それと、他に測ったものではイタリアからのスパゲッティを測っておりますけれども、イタリアからのスパゲッティすべてに検出されるという状況ではなくなっています。40ベクレル出るものもあれば、ほとんど検出されないというものもありまして、そういう点では消費者は選択がですね、非常にしにくくなったという状況が言えるのではないかという風に考えます。」

09)

「それからこれは食べ物ではないんですけども、ピートモス、フィンランド産のピートモスには非常に出まして、だいたい2000ベクレルぐらい出るという状況があります。それからピートモスの袋を見てもらうとわかるんですが、きゅうりに使ったりということで食用のなんて言いますか土壌に使ったりすることもありますので、そういう点では非常に注意しないとそれを体内摂取してしまうというふうな状況が起こりえるということで心配しております」

17)

「食品汚染を避けていればいいという問題ではなくて、なぜこれが引き起こされたかということにやはり行くと思うんですね。ですから原発というのは国境がないとよく言われますけれど、それはソ連から私たちが被害を受けたという、そういう事実ではなくて、私たちもすぐそばに浜岡原発、あるいは日本国中すぐそばですよね。」

57)

「そういうものを抱えているっていうのは、明日現地になるかもしれないということで大変不安ですし、やはりこの便利な生活を維持するために、私たちは反対に何を失っているんだろうということを強く感じました。」

56)

04)

チェルノブイリ原発が放出した放射能は、我々のごく身近なところにその姿を現した。

30)

これらの汚染食品は、人体にどのような影響を及ぼすのであろうか。

03)

例えば国産の粉ミルクにはオランダなどから輸入された乳糖が使用されており、どこのメーカーのものでも2、3ベクレルは汚染されている。食品を選ぶことも、拒否することもできない乳児にとってこの汚染値はどういう意味をもつのだろうか。

00)

「乳児は大人の100倍くらい感受性が違うから、赤ちゃんが2~3ベクレルのミルクを飲んでるのは大人が200~300ベクレルの食べ物食べてるのと同じだから。だから、決して無視はできない。かといって今言ったように、赤ちゃんが絶対に危険かといったらそうも言えない。確率的に起こる問題で」

19)

埼玉大学理学部、市川定夫教授。ムラサキツユクサによる微量放射能の研究で世界的に著名な遺伝学者である。

「赤ちゃんでだいたい100倍と考えると胎児はもっとですか?」

06)

「いや、妊娠後期の胎児と赤ちゃん、乳児くらいまでだいたい同じ」

「あーそうですか」

21)

「うん。一般的に言うと大人と学童と比べて、学童が、だいたい小学校行ってるくらいが10倍感受性高いわけ。その学童と乳児、生まれたての赤ちゃんと妊娠後期の胎児がだいたいまた10倍くらい違う」

21)

「妊娠初期はもっと感受性高いんだけど、逆に、放射線に感受性が高すぎるためにひどい傷がつくと流産しちゃうから。もうひとつ別のファクター入ってくるから、結果として出てくるのは妊娠後期とほぼ同じか、それよりもかえって少なくなる」

05)

13)

さて、私たちが知ることができるのは、ほとんどの場合食品に含まれるセシウムの汚染値だ。

25)

38)

だが、チェルノブイリ原発事故は、セシウムの50倍から100倍も危険だとされるストロンチウム90も大量に放出した。

47)

49)

しかしこうした測定機ではベータ線しか放出しないストロンチウムは全く測れない。輸入食品にはストロンチウム90は含まれていないのだろうか。

28)

「炉の中での生成量から見たらね、ヨウ素131の直後の量としてだいたいヨウ素131を100とすると、セシウム137がだいたい7、ストロンチウム90は6あるのよ、原子炉の中には。うん。それで放出される瞬間は、100に対して7、6の割でだいたい出たはず。」

13)

「ところがストロンチウム90の方が、いろんなものと化合しやすいちゅうか結合しやすいから、カルシウムと同じ、だから、化合物になって重いものだから、近辺には落ちたけれど遠いとこはあんまり行かなかった。だから日本でいえば圧倒的にセシウムに比べてストロンチウムの飛んでくる量は少なかった。」

39)

「ところが近辺はストロンチウムの量はだから事故現場に近ければ近いほどセシウムに匹敵する量がある。だから日本に今来てる、降った量がそうだから、日本に来てる食品の中でも、事故が起きた近辺に近いほどセシウムに近いストロンチウムがある。同じヨーロッパ産でも遠いやつほどセシウムに比べてストロンチウムはうんと少ないという、そういう関係になってるわけね。」

03)

「で最大限見積もれば例えばブルガリアから来る例えばバルクワインだとか、ブルガリアから送られて来るパスタ類とか、そういったものをとりあげれば近いから、そういったものだったらストロンチウムがセシウムに比べて半分くらい入ってるとか、そういうことはありうる」

50)

では、ストロンチウム90は、なぜセシウムの50倍~100倍も危険なのだろうか。

02)

これは体内に入った放射能が排泄によって半分に減る期間を、おもな放射性各種で比べたもの。セシウム137は、排泄によって70日前後で半分になるが、ストロンチウム90は骨に入り、50年たってもまだ半分しか排泄されない。つまり、取り込んだら最後、ほぼ一生涯、放射線を被ばくし続けるということである。

12)

では、放射能はなぜこのように、その種類によって体内に集まる場所や、そこに留まる期間が違ってくるのだろうか。それを知ることがすなわち、放射能の本当の危険性を知ることである。

49)

17)

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28)

45)

56)

86年5月3日、チェルノブイリの放射能は、ジェット気流に乗り、わずか1週間で日本に到達した。

06)

15)

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35)

雨、大地、野菜、水道水、牛乳、母乳など、日本国中ありとあらゆるものが放射能で汚染された。

その中でも特に濃度の高かったのがヨウ素131である。

41)

8000キロも離れた日本で、これほどの汚染値が検出されようとはだれも予測できなかった。測定器が壊れたかと思うほどの放射能に、数多くの関係者が度肝を抜かれたのである。

29)

「370ベクレルちゅうのは10000ピコちゅう意味です。」

42)

「つまり、このころ、今の輸入制限値よりも高いか、その前後の値がたくさんザラザラ日本にあった。この8000キロ離れた日本にそれだけ放射能を、ヨウ素を降らした。あの事故はね。」

54)

「さぁそのヨウ素なんですが、ヨウ素は放射能の半減期が8日、厳密には8.06日ですが、ところがこの八日でどんどん減っていくはずのヨウ素が、今日の主題の、濃縮ということに、どういう現象を起こしたかというのを今から図をかきます。」

32)

「縦軸にヨウ素131の濃度を取ります。ヨウ素131による汚染度と考えてもらって。」

34)

「こちらにヨーロッパの場合は、これ西ヨーロッパです。こちらでは10日刻みに、向こうではだいたい一番早いところで4月27日の深夜から降り始めたんですが、だいたい28日から降り始めた、全面的には、ヨーロッパの場合。で、1日、11日、21日、6月の1日と11日と、ほぼ10日刻みで切りましょう。」

24)

「そうするとどういうカーブが得られたかというと、ひとつは5月1日くらいにピークがありまして、」

40)

あとは8日で半分、8日で半分、8日で半分という感じで、減っていったカーブがひとつ得られた。」

00)

「これは何かというとここに環と書きます。環境値つまり大気の中や、大気の中にチリとして存在したヨウ素、あるいは薄い雨水に交じって降ってきたヨウ素、雨水の中や空気中のヨウ素、それを環境中のヨウ素で環と書きます。こういうカーブを描いた。」

34)

「ところがヨーロッパの私がWHOから得たデーターを、地域によって先…」

(文字おこし、ここまで、以下のエントリーに続く)

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