20)

YouTubeに掲載されていたドキュメンタリー「放射能はいらない」を4回に分けて文字に起こしていく。この動画で、市川定夫氏の関西弁の解説や講義で大変わかり易く放射 能に関して学 ぶことができるだろう。第3回目は、人工放射能と天然放射能に関する講義。人類の進化の過程を踏まえた市川氏の説明に思わず「なるほどー!」「なるほどー!」と声に出してうなづいてしまうほどだ。テレビで説明する学者を学校の先生とするならば、市川氏は人気予備校の超人気講師レベルと言える。それくらい私たちに理解しやすい講義だ。

このエントリーは以下のエントリーからの続きです。

市川定夫氏の放射性セシウム体内濃縮の講義が、かゆいところに手が届きすぎる!……放射能はいらない【動画&文字おこし2】

(このエントリーで文字に起こした動画)

(文字おこし、続き)

25)

ところが問題なのは、その多くの場合その飽和に達するほどたくさん放出してることは実際ないわけ。彼らは実際放出している量は彼らの言うとおり微量なのであって、どんどんのぼっていくところでしか我々に接してないわけ。

44)

だからね、だからさぁ飽和までいったら大変なんだよ。だから飽和まで考慮してるみたいな言い方するけどね、飽和まで出されちゃ困るし飽和まで達したら困るんでね。

21)

実際にはあの言えば彼らはね、すべての核種もわかってるみたいな言ってるけど、ほんとにどこまで飽和点がどこなのかということまでわかってる。

つまりさっきも言ったようにどういう核種がどこにどういうふうに入るかわかってるなんてのは数えるほどしかないのよ。

ある程度わかってるのがヨウ素でありストロンチウムでありセシウムでありコバルトであると。マンガンもややわかってる。

00)

だからほかあと亜鉛だとか何とかいろんなものセリウムとかタリウムとか全然わかってないのがいくらでもあるのよ。

で彼らが評価してるというのはわかってるものについて評価してる、わからないものについては一切除外してるからね。

例えば原子炉の安全審査でも、わかってる核種について評価するわけ。わかってないのは書いてないからね。

14)

推進派の言い分にもう少し耳を傾けてみよう。

22)

370ベクレルの基準値ギリギリに汚染された輸入食品を1年間食べ続けたとしても、

45)

その被ばく線量は4ミリレム。まったく心配のないレベルであると。

36)

370ベクレルで今のICRPが使ってる計算使えば、例えばそれが今のその式を使えば4ミリレム、その370ベクレルのもの食べたらね。あのある量食べると。あの今仮定されているのはそればっかり食べるんじゃないけれども、食べ物のうち何分の1がヨーロッパ産であると。

17)

例えば3分の1で計算してるのね。そうすると4ミリレムになると。だけどその出てくる4ミリレムという数字が何かというと、全身の平均被ばくだと考えてもらえばいいわけ。4ミリレムちゅうのは合計で4ミリレムちゅうんじゃなくて、平均でどこも4ミリレム浴びてるという意味だからね、平均で。

40)

全身頭の先から足の先まで合計で4ミリレム浴びるでは絶対ないから。

16)

それはもう均一にどの部分も4ミリレム浴びてるという計算になって、そのうち筋肉とセシウムの部分が大きい、ああ生殖腺の部分が大きいとセシウムの場合は。

39)

それから中に一番極端なのはたとえばアルファ線を出すプルトニウムとかポロニウムとかそういったものでウランもそうだけど、そういうものは入ったとこのほんとに1ミリの何分の1だけの距離に被ばくを集中させて、そこの被ばくはものすごく大きくなる。

10)

だから、ICRPの計算式から行けば、ネズミに例えば実験して100万分の1グラムくらいのプルトニウムをネズミ一匹に与えても、ICRPの計算式だったら1%程度しかガンが出ないはずなのに、100万分の1グラムのプルトニウム与えたら100%出ると。

17)

だからそのいわゆるレムって示される内部被ばくってのは先にも言ったように、全身だったりその臓器、ひとつの臓器で考えるとその臓器の平均値でしかないからね。それ以上我々求めること出来ないから。

54)

で、体内被曝についてはだからきっちり把握する今のところ方法がないわけ。で、全身の被ばくするときなんかでこんな複雑な体した人間の体をね、くまなく指の先からね、足の指の先まで計算することはできないから、仕方ないから人間の平均体重を60キロとして、

14)

60キロの球として計算するんですから今の評価法は。

もともとだってそんなものなんだよ。レムという単位は、仮定の置き方でどのようにでも変わる評価値にすぎない。

38)

ところが推進派は、このレムを持ち出し、

54)

輸入食品に含まれる放射能や、原発が日常的に放出する放射能を

03)

ことさら自然放射能と比較して見せる。

13)

このような比較に、意味があるのだろうか。

53)

原発を推進される側はいつもこれの比較。絶対これを離れない。この比較を原発を推進する側はやるわけ。

20)

私たちは本当に比較しなきゃならないのはこっちなんです。

53)

さっき言ったカリウム40。こういうものが天然に昔からあったわけです。そういうものがあったら、そういう危険なものがある元素は人間や全生物はそういうものは蓄えないという形で適応してるわけ。つまり進化と適応、生物の進化と適応の過程で遭遇してきたものに対しては、それをくぐりぬけてきたものしか生き残ってないという形で結果として。だからこういうものを蓄えない、天然のこういうものを蓄えない生物なんかが生き残っているという形で適応して、人口あ、自然の放射性核種を濃縮する生物はひとつもいません。

16)

ところがヨウ素。ヨウ素はさっきも言ったように、天然のヨウ素は全部非放射性でしょ。放射能がない要素だから我々は植物は安心して何100万倍も濃縮したし、我々は安心して甲状腺に集めて利用してるわけです。安全だったからそういう性質は貴重な、優れた性質になりえたんです。

55)

ところがその安全だった元素に、安全だった元素に放射性の核種を作ったらだめなんです。濃縮するやつを考えてみますと、今までその元素には放射性がなかった、そういう元素に放射性のものを作った時に濃縮するんです。

32)

セシウムそう。セシウムも天然のものはカリウムと一緒に入ってきても、非放射性ですから何にも怖くないです。勝手に入りなさい。ね。

19)

ところがこんなものなんか原子炉の中で作り出すもんだから、これも今言ったようにじわじわじわじわ蓄える。

06)

ストロンチウム90もそう。天然のストロンチウムは非放射性でカルシウムに性質が似ていてカルシウムが入るとこにはストロンチウムはいつでも入ってきます。ただ天然のストロンチウムは入ってきたって一向に構わないです、非放射性ですから。

50)

ところが原子炉の中で、ストロンチウム90とか、放射性のストロンチウムを作ると骨の中に入っちゃう。ストロンチウム90もこれにちかい半減期28年ですから、ゼロ歳の時に骨の中に入っちゃうストロンチウム90が。ね。入っちゃったらその人は28歳になったって放射能まだ半分残ってるんです骨の中で。中から被ばくを与えてます。

13)

ストロンチウムが入ると、白血病だとか骨髄罹患にかかりやすいちゅうのはそういうのあります。骨に入って至近距離から骨髄とかに照射してるわけですから。ねえ。

そういうこれまでその元素に放射性のなかったものに放射性のものを作った時に濃縮するんです。それが人工放射能の濃縮です。今まで天然でそういう濃縮するものはないというのはさっきもいったように適応の結果なんです。

38)

ところが我々が進化の適応の過程で1回も遭遇したことがない、原子力が始まってから初めてできたものに対しては我々はそういう適合をもってないんです。遭遇しなかった。

ところが今これやると具合悪いんで、昔そうだった。

07)

昔は人工放射能も自然放射能も同じようなもんだと考えたのは一理あったんです。私もそう習ってきたしそう思ってます。なぜなら、ウランの核分裂の結果できる人口放射性核種を出す放射線はアルファ線かベータ線かガンマ線なんです。天然にある放射線もアルファ線かベータ線かガンマ線なんです。出す放射線は同じなんです、ウランの分裂の結果できるものも、天然にあるものも、出す放射線は同じなんです。放射能ちゅうのは放射線を出す能力のことで最終的にわれわれ生物に傷をつけるのは放射線ですから、放射線が同じなら人口でも自然でも同じじゃないかと昔は考えていたんです。これについて。

41)

ところがそれは間違っていた。挙動の違いがあったわけです。

29)

濃縮するかしないか。それがわかったあとなのに、推進側は今度、それがこれがだめちゅうことになってわざとこっちへ持ってきた。

52)

59)

放射線の問題にして、人工の放射線でも例えば医療の放射線出してきたり、あれも人工の放射線。自然に天然に宇宙から飛んできてるやつもみんな放射線は放射線で、みなさん傷つけてますよ人工にも自然にも差ありませんよと。

22)

放射線取り上げたら差はありません。ここには差はないんです。

だけど放射線が同じか違うかじゃなかったんです問題は。放射線を出す能力をもったこういうものが、我々の中で蓄積するか、しないかの違いなんです。

51)

ヨウ素131やセシウム137、ストロンチウム90といった人工放射能は生体内に濃縮、蓄積し、生物がこれまで適応してきた自然放射能とは比較できない影響を人体に及ぼす。この認識をベースに、放射能は人間の体にどのような影響を及ぼすのかを考えてみよう。

27)

55)

我々の体は、50兆から60兆の細胞が集まってできている。

09)

その細胞の一つ一つには、核と呼ばれる小さな袋があり、

23)

その中にはDNAと呼ばれる細い2本の糸が対となって、らせん状に巻かれている。

42)

このDNAには4種類の分子が10億個もつらなり、小説1万冊相当の情報がびっしりと書き込まれている。これを我々は、遺伝子と呼んでいる。

32)

DNAは細胞分裂の直前に染色体といわれる46本の束にまとめられるが、そのうちの2本ずつは同じ形をしている。実は46本の染色体のうち23本は母親から、残り23本は父親から受け継いだものである。DNAは我々の命の本質にほかならない。

04)

人間が人間であることも、このDNAから読み取られた情報の一つである。2本足で歩くこと、手を器用に使うこと、物を考えること、笑ったり泣いたり、豊かな感情をもっていること、これらの情報はDNAを通じて、親から子供へ正確に伝達される。

20)

DNAの役割はそれだけではない、今、この瞬間にもあなたの全身すべての細胞の中で、DNAは生きる上で必要な様々な反応を絶え間なくコントロールしている。つまり、我々が生命活動を行うために欠くことのできないすべての情報がDNAにインプットされているのだ。DNAが命の設計図とか、命の本質とか呼ばれるゆえんである。

11)

この録音テープをDNAだとしよう。流れている音楽こそ命である。

25)

そして、この小さな磁石を放射能だとしよう。その磁力が放射線である。

39)

微量の放射能は体の外にある場合全く問題はないが、

55)

体内に入った場合は至近距離からDNAを傷つける。すなわち、命の本質を破壊するのだ。

命の情報テープは放射能によってたやすく傷つけられてしまう。放射線の一粒子がDNAの一部分を弾き飛ばしてしまうのだ。

その傷がほんの小さなものであっても、生物にとっては致命的な損傷になりえるし、大きく傷ついたDNAはもはや元には戻らない。DNAにおきたこのような変化を、遺伝子の突然変異という。

では、放射線によって遺伝子に傷がつくと、何が起こるのだろうか。

37)

人間は、胎児から幼児、大人になるまでの成長期には、細胞が盛んに分裂して増えている。しかも細胞が分裂するときには、DNAが傷を受けやすくなっている。すなわち、放射線によって引き起こされる障害は、細胞分裂の盛んな若い人ほど起こりやすいということである。

DNAに傷を受けても、その細胞がすぐに死んでしまえばそれほど大きな障害は起こらない。

24)

問題なのはその細胞が生き残って増え始めた時だ。

36)

傷ついた細胞が2つに分裂し、

45)

2つが4つになり、

56)

4つが8つになり、やがて10億以上の塊となった時、我々は初めて体内の異常に気づくことになる。

すなわち、がん細胞の発見である。

51)

これは、日本癌学会で発表された、日本全国の5歳から9歳男児のがん死亡増加率。大規模な核実験があるたびにがん死亡率が跳ね上がり、1965年には核実験をやらなかったころに比べて6倍も増えている。

人口放射能が環境中にばらまかれ始めて、子どもたちのがんは急増した。

56)

厚生省のデータを見てみよう。

05)

悪性新生物すなわち、がんは、うなぎ上りに増え続けている。

22)

こどもたちとて例外ではない。

園児や学童の間でも、がんは近年急速に死因の上位を占め始め、10歳から14歳の学童では死因のトップ22.6%を占めている。すでにガンが成人病であるとの認識は捨て去らなければならない。

47)

放射線によってDNAが傷つけられてからガンになるまでの期間は数年のこともあれば30年から40年かかることも

(文字おこし、ここまで、続きは以下の関連エントリーから)

※このエントリーは有志の方にお手伝いいただきました。

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(関連エントリー)

ドキュメンタリー「放射能はいらない」【文字おこし4】(近日中に掲載いたします)