2011年8月25日(木)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演しました。話すテーマは、高い津波が来る可能性があることを東電と保安院は知っていたこと、除染のこと、放射性廃棄物の処理のことです。

2回に分けて掲載いたします。

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動画
http://youtu.be/zdielbMEi2o

(書き起こし)

千葉「では小出さん今日もよろしくお願い申し上げます」

小出「よろしくお願いします」

千葉「今日は毎日新聞論説委員の近藤伸二さんと一緒にお話を伺います」

近藤「よろしくお願い致しますー」

小出「よろしくお願いします」

千葉「まずー、こんな驚くべきニュースが伝えられてるんですけども。今回の東日本大震災での大津波は想定外とされてきましたが。東京電力は昨日、福 島第一原発で10メートルを超える津波が押し寄せる可能性があると、いう試算結果を3年も前にまとめていたことを明らかにしました。えーそして、あくまで も試算結果だから信用しがたい、ということで具体的な対策は何も取ってこなかったということなんですが。小出先生はこれを聞いてどう感じられますか?」

小出「うーん…、難しいですねえ。まあ彼らはもともと、天災でも人災でもほんとに、破局的な要因となるようなものはなるべく考えないようにしようと いうそういう姿勢で今日まで来ましたので。大きな津波、ありうるとしても出来れば無視してしまいたいと、いう考え方はずうーっとあったのだと思います」

千葉「この話にはもう1つありまして。」

小出「はい」

千葉「この試算結果は事故直前の3月7日に原子力安全・保安院に報告されていたということなんですけれども。保安院これまでそのことについて、公表していなかったんです」

小出「(笑)」

千葉「これについてはどう感じますか?」

小出「まあ…ありえるというか、いつものことなんだろうなあと思います」

千葉「ああ」

小出「はい」

千葉「いつものこと、ですか」

小出「はい」

千葉「更にですね、保安院は一昨年にも福島第一で津波が6メートルを超える可能性があるということを、東京電力から口頭で説明を受けていたことが合ったということなんですが。」

小出「はい」

千葉「担当の職員は対策の指示はだしていなかったという情報も伝わっています」

小出「はい」

千葉「これについてもどう思われますか?」

小出「えー、大きな津波が来るということはもちろんありうることとして皆さん了解していたわけで。えー保安院…の…直属というかその…アドバイス機 関である原子力安全基盤機構は、もう何年も前に、津波の高さごとに、えー、ブラックアウトになる確率までも計算して出していた、という事実もあります。そ れらをまあ自分たちにとっては都合が悪いということで、出来るならば無視してしまいたいと思いながらここまで来てしまった、のだと私は思います。」

千葉「じゃああの事故の直後は想定外と言って、今この時期になって、こういった事実を発表するということは、もうこの時期に発表しとかないとあとでバレると困るからということですかねえ?」

小出「うーん。まあそんなように私には思えますが」

千葉「…わかりました」

近藤「あ、あの小出先生」

小出「はい」

近藤「今政府がですね、あのー原子力、規制する新しい組織、これ、まあ環境省の中などにですね、この作ろうとしていますけれども。こういうこの保安 院とかですね、体質ですね。これはどうなんでしょう。新しい組織でまあ変えていただきたい、変えて欲しいんですけれども。そううまく行くもんなんでしょう か」

小出「えーもちろん、私も変えて欲しいとは願いますけれども。でも、いわゆる国というものが、えー、一番根本的な道として原子力を進めるのだと決めてしまうのであれば、えーそのなかで 出来る仕事は限られてしまっているわけで。いずれにしてもやるわけですね。」

近藤「そうですねえ」

小出「ですから、はい。えーやるためには最悪のものはやっぱり考えることはできないということは、過去にもずうっと続いてきたことですし。これからもやはりそういう事になるだろうと私は思います。」

千葉「ではあのー、国が根本的に原発というものを考え直すということがやっぱり必要なわけですね」

小出「そうです。えー本当に原子力なんてものに手を染めていいのかどうなのかというそこの根本的を問わないまま、えー原子力はとにかくやるんだけど安全を強化したいというようなやり方は私は駄目だと思います。」

千葉「はい、わかりましたー。それからこんなニュースも入ってきております。あのー政府の原子力災害対策本部は、福島第一原発周辺の今後の放射線量 を予測して原子力安全委員会に報告して認められたというニュースなんですけれども。それによりますと、原発周辺での田畑では除染をしなくても放射性物質は 雨に流されたりするから2年後に放射線量はおよそ4割減るよ、という試算を出しています。えーだから除染はそんなにしなくてもいいよと言いたいのかも知れ ませんけれども。これについて先生はどう受け止められますか?」

(書き起こし、ここまで)

続き:小出裕章 高濃度の下水処理場汚泥などは石棺や地下バウンダリーの材料にすればよい 8/25(2)

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